★8.《ネタバレ》 スコセッシと言えば、キリストを扱った「最後の誘惑」がある。ははぁ、キリストの次はダライラマか・・。そう思い、西洋から見る東洋への勘違いを見抜いてやろうと思って、観ていた。すると話は、ダライラマの伝記と言うより、あの中国によるチベット侵略がメインになってきた。チベットは大国ではない。平和に事態を解決しようとする、そんな国に中国が一部になれと言う。かくして侵略は始まり、ダライラマは逃げる。ダライラマが蹂躙されたら、残虐(子どもに親を銃殺させたり・・)に苦しむチベット国民は、もう絶望だ。話はダライラマの視点から、一歩も動かない。だから国民にどんなことが起こっているかも描かれない。結局、ラスト、異国の地でチベットの方をみるダライラマの姿で終わる。これは~、もうよその国の話とは思えなかった。もうね、ホントね、観終わって、ど~んと落ち込んだ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-06 10:10:57) |
7.《ネタバレ》 80年代以降のスコセッシで一番好きな作品です。全編を流れるフィリップグラスのミニマル音楽、幻想的な夢と象徴的な曼陀羅の砂絵をところどころに挿入して淡々と流れていくストーリー、僧衣の赤と空と水の青、行きの白、人民服の暗色で描かれる世界観。どれも見事な映像美で酔ってしまいます。随所で語られるダライラマの印象的な言葉に考えさせられながら中国の横暴なチベット侵攻に怒りを感じてしまいます。「敵はやがて無になり、友もやがて無になり、自分も無になる」映画の力を感じました。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-25 02:57:58) |
【ひろみつ】さん 8点(2003-12-06 22:38:18) |
5.絵はとてもきれいでしたね。でも、映画のメッセージ性については少し懐疑的。政治を単純に描きすぎてるような気がする。(スコルシージともあろう人が、なんでまぁこんな直球を。)チベット占領問題に関する本さがして読んでみよか、と思っている。 【ビタワン仮面】さん 5点(2002-04-14 00:56:00) |
4.スコセッシとチベットという意外すぎる取り合わせに期待も高かったが、思いっきりハズレた!!やたら仰々しい音楽と映像は力があるが、肝心のストーリが物足りなさ過ぎ・・・ところで、この映画のロケ、中国政府の許可が下りなかったため、モロッコで撮影されたらしい。う~ん、やはり映画はマジックだ!! 【ロベカル】さん 5点(2002-02-06 20:16:19) |
3.そうそう、確かにドキュメンタリーっぽい。そのせいか、あっさりした感じではあるが、やはりスコセッシ監督の映画は何か力強いものを感じる。親を銃で撃ち叫ぶ子供、画面いっぱいに横たわる僧侶の死体、映写機を観るシーンなど、印象的なシーンは多々あった。最初の方で、ダライ・ラマの目線で暗いところから外へでた時に、画面が真っ白になって段々見えてくるシーンは、人間の目を表現したのだろうか。関心した。音楽のないところなんか、ほとんどないというほど、常に音楽が流れていた。その音楽はとてもすばらしい。 【あろえりーな】さん 7点(2002-01-14 09:56:02) |
2.チベットを扱った作品は案外評価が低い傾向にあるが、本作ももっと評価していいのではないだろうか。そのスケール感溢れる撮影の素晴らしさ、重厚で神々しい音楽、全編を覆う荘厳さとその華麗なる一大スペクタクル性、そして従来の作品世界とはがらっと趣を変え、一種ドキュメンタリー的手法をとったM・スコセッシ監督の入魂の演出等々、まさにこの年を代表する作品といえる秀作。 【ドラえもん】さん 9点(2001-08-19 01:52:12) |
1.ダライ・ラマ14世の半生を追ったストーリーだけど、やはり史実が並べているだけでやや盛り上がりに欠ける。ダライ・ラマが中国の解放軍に立ち向かう様は何か残るものがあったけど…。チベットの雄大な自然はきれいだし、BGMもスケールが大きく迫力がある。 【びでおや】さん 6点(2001-02-04 01:17:21) |