★20.《ネタバレ》 モノクロの映像が美しさと儚さを醸しだす。仮面に顔を覆われ何を考えているかもよく判らなかった少女が最期に下した決断に鳥肌が立った。実験用の犬を解放し、鳩と戯れながら森を彷徨うラストシーン。一生忘れられない映像だ。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-20 16:00:16) |
19.《ネタバレ》 いやいや、なかなかどうして。古典的なホラー映画ながら、要所要所グロ描写もはさみつつ、テンポも良い展開で楽しめました。人里離れた郊外の不気味な洋館、隠し扉の向こうの地下室、秘密めいた最上階の小部屋と、この手の映画に必要不可欠なお膳立ても万全。相変わらず小心者の自分、顔面皮膚移植手術のシーン、思わず目を覆ってしまいましたが(←とことんヘタレ野郎)マスクを被ったヒロインの子って、ミア・ファローに雰囲気がそっくりなんですよね。被害者面しながらも、ラストの改心以外、自分の意思を押し通そうとするキャラクターも、ミア・ファローが得意としてた役柄とどこか被ったりする。この作品の成功は、観る人にどこか「もののあはれ」を感じさせる「ウスバカゲロウ」の如き、彼女の儚げな動きの演技によるところが大だと思います。彼女の顔を映さないように映さないようにと、苦慮?していたようですが、「犬神家在住の佐清」に既に免疫がある今の日本人にとっては、「顔のない眼」そのものを画面上に見せても、たいした刺戟にはならないはず(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-17 00:35:39) |
18.《ネタバレ》 あんまり合わなかったです。日本的なじわじわ、じりじり、じめじめした怖さが好みの私にはこの映画はあまりに耽美でナルシシスティックで肌に合わず。なんか顔を得ていく描写も、顔の皮をビリィーってとって、ファサーって乗っけるだけみたいな。癒着部分はどないなってるんでしょう‥。それを想像するとある意味怖い。まぁろくな父親ではないかもしれませんが、犬にガブつかせるあたり非道ですね。この残酷さは少女漫画的かもしれない。 【まりんこ】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-03-15 23:39:00) |
17.《ネタバレ》 「見せること」「見せないこと」がしっかりしている映像作りで、おどろおどろしさの演出には成功していると思う。ただし私は、あまり音楽を使わない演出が、ストーリーの盛り上がりを損ねているというような印象を持ってしまいました。『悪魔のような女』の時も同様のことを思ったので、どうやら私の肌にはフランスのホラー、サスペンスは合わないようです。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-01-01 02:32:51) |
16.《ネタバレ》 とても怖い作品でした。目を覆ってしまいました。 モノクロ映画でこんなに怖いの初めてかもしれません。 オドロオドロしいです。 地下室とか凄く怖いです。とても暗いです。 犬の鳴き声が響いて、それがとても不安な感じをあたえます。 主人公の少女はとても眼が綺麗で印象的でした。 なんだかマスクを被っているので人形のようでした。 主人公の少女の仕草はとても美しいです。 少女が誘拐されちゃって、かなりショッキングなシーンがあります。 残酷です。 でも主人公の少女はとても不幸だったと思います。 主人公の少女が女の首を刺すのですが、その場面がとても深いなぁと思いました。 とても哀しい作品です。 「恐怖映画の隠れた名作」といわれるのも分るような気がします。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-15 04:26:36) |
15.《ネタバレ》 モーリス・ジャールのおどけたワルツが、ヒロインの住む子供部屋に似合う。仮面の娘が暮らす部屋は、そのまま人形の部屋だ。マスクによって表情をうかがえないフランス人形。彼女がこの手術をどう思っているのかすらうかがえない。ラストでふらふらと外界に出ていく主人公、やや前傾で左手を伸ばし加減の姿勢って、これまだ人間ではなくマネキン人形ですね。父親の人形だった彼女が、人形のまま逃げていくその姿が哀れだが、これってどこか人形浄瑠璃に通じているような。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-12-01 12:22:21) |
14.昔の映画なので、今観ると、そんだけ?そんだけの話なの?とゆう感じでした。たいした話ではないと感じたのは、あまり深いドロドロしたものが感じられなかったのが原因かな?冷静に考えれば怖くて悲しいのに、なんかあっさりしてました。下の黒猫クロマティさんがおっしゃる通りどこか乙女チックとゆう表現がぴったり。軽快な音楽も原因かな?ヒロインのマスクもそんなにインパクトはなっかです。スケキヨで観たから。ヒロインが愛する人に無言電話をかけたりして深い表現は色々あるのですが、今の感情移入しやすい作りの映画に慣れてしまったせいか、深い所まで入っていけなかったです。ただ、顔をはぐシーンは、結構がんばってまして、よーやるわ!って感じで観てしまいました。それと顔が崩壊していくシーンは、悲しさと気持ち悪さがありました。後、ヒロイン役の目の演技がよかったです。まさに顔のない眼を表現しておりました。テンポがいいのか、そんなにたいした話じゃないのに、なぜか最後まで退屈せずに観れたのが不思議。ヒロインに感情移入すれば、それなりの悲劇を感じれると思います。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-11 12:50:39) |
13.《ネタバレ》 まず、クリスティアンヌの仮面を外した顔を出さないのがいい。それによって、見る側の想像力を駆り立て、より恐怖心が増すように描いたのが功を奏したのだと思う。 そして、この映画一番の注目ポイントは、何といっても女優エディット・スコブの天才的な演技力であると断言したい。眼の動きと立ち振る舞いだけで心に傷を負った少女の心情を完璧に表現し切っている!ここまで演じられる役者はそうはいない。途中、素顔で演じる場面もあるのだが、この時の顔がまたそれまでにイメージしていた顔とピッタリ重なって、本当に適役というに相応しい演技だった。 全体的に面白い映画なのだが、オープニングでのやや明るい調子の音楽がマッチしていなかったのと、終盤での警察の立ち入りの場面で、実験台の女が眼を覚ましそうになっている映像をカットバックで入れればより一層の切迫感が生まれた筈だけに、惜しいと思う。 最後、手術台の女を逃がし、ルイーズを刺し、自分のために実験台になった動物たちを解放して出来る限りの罪滅ぼしをしたクリスティアンヌ。そして、彼女は森の中へ歩き出す。恐らく、自殺を図るのだろう。わずかの救いも感じられない映画だけど、こんな悲しい映画もたまにはいい。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-04 00:52:58) |
12.皮膚移植を専門とする医者が起した交通事故で娘の顔全体に酷い傷を負わせてしまう。愛する娘の為に、娘と似た人を誘拐して顔の皮膚を剥ぎ、娘に皮膚移植を行う…と言うお話。娘が自分の顔をあまり見ない様にと、普段はマスクを付けさせてるんだけど、そのマスクの切ない事と言ったら…(つД`) 怖いと言うより、何ともし難い切ない映画…。 終わり方も映画の雰囲気に合ってて実にイイ。 【oO KIM Oo】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 18:42:40) |
11.皮膚を移植するとかわいいお嬢さんになって良かったです。 |
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10.《ネタバレ》 怖いと言うよりどこか乙女チック(今や死語か?)な、昔の少女漫画のような映画でした。楳図かずお的だと聞いた私は(確かに初期楳図かずお風ですね【皮マン】さん、そしてやましんさん)、顔の皮を剥ぎとられた少女が実は死んでなくて墓の中で息を吹き返し、美貌を手に入れた主人公の少女を徐々に追いつめて(もちろん「ミイラ先生」の如く顔は包帯ぐるぐる巻き)最後にはその恐ろしい姿をさらしながら自分の顔を取り戻すべく、主人公の顔の皮を剥ぐ!と言うストーリーに違いないと途中勝手に深読み。そんな悪趣味ではなく美しくて悲しい映画でした。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2004-07-12 13:56:31) (良:2票)(笑:1票) |
9.どんな美人も顔の皮をはいでしまえば・・・耽美なモノクロ画像とモーリス・ジャールによるもの悲しい音楽を使い、直裁なグロ表現を極力抑えながら観る者にここまで生理的嫌悪感を喚起する手腕は並大抵のものではない。主役が分散しており、先が読みづらいのもいい。ほとんど受け手の想像力を刺激することによって成立している恐怖なので、最後まで感覚の慣れによる怖さの目減りが無いのも高ポイント。スプラッターでもオカルトでもなく実は単なる美容整形手術の話なのに!あたしゃ中坊のとき夜独りで留守番しながら見てガクガク震えてしまいましたよ。楳図かずおの初期作品が好きな方はぜひぜひご覧くださいね。 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-06-21 00:04:32) |
8.強烈なインパクトを放つ作品だった。後々、恐怖映画に多用される白マスクは、この作品がきっかけになったのであろうか…。ただ、この白マスク、不気味さだけではなく悲哀をも醸し出しているところが秀逸。若い女性の顔の皮膚をペロッと剥ぎ取る手術シーンもショッキングだったが、何より、シュールな雰囲気満点なラストが強烈な印象を放つ。怪奇色を彩るオリジナリティ溢れる音楽と共に、白ずくめの少女が闇夜を彷徨うエンディングは大変もの悲しく、恐怖映画の名作と言われるだけのことはあると思います。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-04-12 21:00:10) |
7. 嗚呼、不朽の傑作「天井桟敷の人々」でルメートル役も演じた名優ピエール・ブラッスールがこんなマッド・ドクター役とは…(絶句)!!確かに白い仮面のインパクトは強烈だった。今思えば、ジェイソンのアイスホッケーマスク辺りのルーツかも。脚本は推理作家ボワロー&ナルスジャック(「悪魔のような女」)に後の名匠クロード・ソーテまで加わる豪華さだが、手術場面の気色悪さでやや減点!!ただ、ユニバーサル・ホラーには無い一種の幽玄さが漂う場面(特に娘が森をユラユラと彷徨うラストシーン!!)には個人的に「流石にヨーロッパ(仏)の怪奇映画はひと味違うなぁ」とチョット感心させられたので…7点。 【へちょちょ】さん 7点(2003-02-23 01:20:55) |
6.ゴムの仮面を被って彷徨う娘が、映像的に美しかった。恐怖映画でもフランス映画は一味違うなと思った。 【長春】さん 8点(2003-02-20 09:37:58) |
5.子供が観たら間違いなくトラウマになりますね(笑)。 【眼力王】さん 7点(2003-01-21 02:36:15) |
4.娘はあんな怖い顔してて、なにかしてきそうでしてこない・・のが怖い。終わってみて、深く印象に残る映画ではありました。でも、もうちょっと狂人チックのほうがよっぽど怖かったのでは?お父さん(Doctor)があれだけクレイジーなんだから。 【DDU】さん 4点(2002-12-02 23:43:47) |
3.このデスマスクはインパクト大です。とくに博士の変わりに任務を遂行していく助手のおばちゃまが良かったです。安倍公房の作品と非常に似てますが、関連性はあるのでしょうか? 【さかQ】さん 7点(2001-12-15 02:01:32) |
2.自分が今まで観た恐怖映画の中でストーリー性はこれが1番だと思う。でも、厳密にはこれが恐怖映画に分類されていいものなのかどうかわからないけど。ラストシーンが印象的。彼女はあれからどうなったのか…。恐くも美しく、悲しい物語。 【トリスタン】さん 8点(2001-11-25 22:19:48) |
1.私が見た映画の中で、一番怖い映画である。主人公の女の子は、顔に大火傷を負い、その顔を元に戻すため、女の子の父親(整形外科医)が自分の愛人を使って、若い娘を誘拐して、顔の皮膚を剥ぎ取り、自分の娘に移していくという、話である。アリダ・バリが出演していたと思うが、とにかく怖い!!手術シーンの凄惨な描写や、仮面をつけて夜道を徘徊する主人公など、今でもこの映画を抜く恐怖映画はないと思う。 【熊五郎】さん 8点(2001-08-28 18:28:19) |