14.《ネタバレ》 1900年のフランス、少年マルセルのひと夏の出会いと別れ。 雄大な丘の景色は懐かしいようでいてとにかく綺麗。 少年リリとの出会いからが俄然面白くなってきて、夏休みの終わりからささやかな決意のくだりまで、ちょっぴり寂しくなる展開。 具体的に何が起こるとかそういうのではなく、観始めた最初はあまりのまっすぐさに、もう少しフランス映画の毒気があってもいいのかな、とか思いましたが、だんだんと愛おしさのほうが勝ってくる作品でした。多分、この季節感、この(少年の)年代だからこそ感じられるものなんだと思います。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-10-16 19:58:55) |
13.都会の少年の田舎での夏休みが中心の、ごく普通の内容。でも凄く引きつけられるし、何故か癒される。 父親や母親への愛情や尊敬も上手く絡まって、少年のある一時の二度と訪れない夏の日々、ということか。 考えてみれば単調な物語だが、ちょっと不思議な作品。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-06 19:57:10) |
12.なんて輝かしく眩しい少年の夏休みであることか。荒地を楽園のごとく満喫する少年の心がわくわくと弾けている。父を尊敬し続けたい思いと、その父の黄金の獲物。少年の誇らしさではちきれそうな描写が微笑ましい。秘密を分かち合う親友リリィと“15歳の少女のよう”と表現される美しい母、調子の良い叔父さん、とマルセルの周囲をとりまく良き人たち。マルセル、キミは幸せだなあ。その幸せが嫌味なく伝わるのがこの映画の素敵なところ。緑色でさわやかな幸せをありがとう。ついでながら教職をつとめるマルセル父の板書の文字がレタリングの見本のようで素晴らしく美しいのです。この時代では当然の素養なのでしょうか。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2013-02-13 18:04:40) |
11.モノローグの多用でサイレント的な味を出す部分あり。父への尊敬が人としての愛着へ変わっていくある夏の休暇でありました。オジサンの前で情けない父さんが、しかし大きな鳥を撃ち落とす。父さんの獲物を両手で掲げて崖上に立つ少年の晴れ晴れとしたロングカット。『生れてはみたけれど』の苦みとはまたちょっと違う。大人は嘘をつくってことを受け入れて(あるいは妥協して)成長していく、ってあたりは似通っているか。仙人になって暮らせるほど自然は甘くない。猛禽類のイメージ。鷲やミミズク。獲物を下げて神父とも和解する父を、受け入れていく。父親との関係の中での成長史。音楽ウラジミール・コスマ、いかにも「映画音楽」って感じだが、堂々としていて合っている。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-09-26 09:51:59) |
10.珠玉の1作、心に残りそうです。マルセルたちも1900年を私たちが2000年を迎えたときと同じようにワクワクしていたのだろうか。100年の間に、世の中はずいぶん変わり便利にもなりましたが、少年の素朴な疑問や両親に対する思いは変わらないように思う。赤ちゃんがおへそのボタンから生まれると思ったり、父は万能だと思ったり、しかし、やがて大人もうそをつくと知ったりかけがえのない友情をみつけたり、うらやましさいっぱいだが、昔には戻れないということも改めて思う。次の世代にはいい思い出を作ってやりたいものだ。さて映画、とってもよくできていると思います、ところどころ笑いのエッセンスもちりばめられて、風景や細かいところにも気配りがされており見応えがあります。あのおおおおおきなパンにバターとジャムたっぷりの朝食、おいしそうでした!続編を見逃したので、レンタルしてでもみたいです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-08-08 15:03:47) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 7点(2011-07-28 14:09:25) |
8.家族というものは日々変化していて、2度と同じ夏はやって来ない・・・というあたりまえの事がせつなく胸にしみる。しかしそれは、大人になって振り返って気づくことなのだ。ほのぼのとしているけれど、子供時代を美化するだけの映画じゃないところが好きです。 【ETNA】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-31 15:56:04) (良:1票) |
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★7.《ネタバレ》 あの「愛と宿命の泉」作者、マルセル・パニョルのノルタルジー全開の物語。もともと素敵な原作を、イブ・ロベール監督とウラディミール・コスマ(音楽)がもっと素敵に仕上げました。放題の「プロヴァンス物語」がちょっと残念。父親への敬愛がテーマになってるので、原題の方が良い。続きの「マルセルのお城」とセットで満点。この作品だけなら8点。というより順番にふたつ観るべき作品です。 【teutobochus】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-08-09 01:39:51) (良:1票) |
6.本当に何も起きない。20世紀初頭、フランスの比較的裕福な一家がプロヴァンスで一夏を過ごすだけの話。しかし、それが観てる方にも束の間の休暇を与えてくれる。映画は大人になったマルセルの思い出という形で作られているので(大人の本人は一切登場しませんが)、余計郷愁を誘う形になっている。自身にはこういった思い出は皆無(若しくは忘却の彼方)だし、両親への愛着もマルセルの様にはなかったので、小さな「父の栄光」を我が事の様に一喜一憂するマルセルを羨ましく感じました。また、教職の父も非常に人間臭く、こういうのを微笑ましいと言うのでしょう、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-07-29 11:15:08) (良:1票) |
5.殺伐としている日常と汚れちまった自分をひととき忘れられる映画。 【あずき】さん 8点(2004-06-29 18:33:13) |
4.こんなに何も起こらないのに、充分に人を惹き付け満足させることも出来る。10代の頃の私の目から大きなうろこを落とさせてくれた作品。ああ、いいなあ。のんびり、ほわほわ。牧歌的で、ゆったり。心のささくれ立った方にぜひぜひお勧めしたい。 【ひのと】さん 8点(2003-12-26 16:57:12) |
3.晴れた日の日曜日の見たい感じ。ほのぼのしていいですよ~ 【のりまき】さん 7点(2003-10-27 00:56:13) |
2. 何といっても、舞台の大半を占める雄大な自然の光景の美しさが見事です。その環境に逆らわずに人が過ごすように、ストーリーも、特に意外な展開も逆転もなく普通に淡々と進んでいきます。頭をひねったり悩ませたりする部分が一切ないので、見ているだけで自分も休暇に行ったような気分になれます。のんびりと休みながら映画を見たい人向け。 【Olias】さん 6点(2003-02-26 19:16:12) |
1.20世紀はじめのフランスが舞台でマルセルという男の子が家族と一緒に夏の間プロヴァンスに滞在する・・というお話です。これといった大事件もなく、のんびりといろんな経験をするんですが、家族の愛情に満ち、好奇心に満ち、また気品に満ちたフランスらしい作品だと思います。景色と音楽がとってもいいです。「何がスゴイ!」という作品ではないのですが、素敵な気分になれる映画です。自分がマルセル少年くらいだった時代を思い出し共感できる部分と、日本とは全然ちがうプロヴァンスの素敵な時間に憧れる部分がまざって、ちょっと切なくなるのです。何度も見ました。お友達のリリとの友情、お父さんの誇らしげな写真のシーンが大好きです。マルセル・パニョールのお話。ちなみに続編「マルセルのお城」もアリ。 【junko】さん 9点(2002-03-25 15:51:27) (良:1票) |