91.山道を父と息子が黙々と進むのと同様に、淡々と進む話。会話の端々に親子の感情が絡み合う。父の仕事に対する真摯さに次第に息子が理解を深めていく様子は心が洗われる。父を負ぶって、息子が冷たい川を渡るシーンが象徴的。何より、この映画を秀逸なものにしているのは次男坊の存在。ラストシーンの次男坊の行動で、父子の世代交代がなされたことが、静かな感動とともに見る者に伝わってくる。好き嫌いが分かれる映画だろうが、私にとっては何度でも見たくなる素晴らしい映画。映画として撮る意味を感じられる作品です。TVドラマじゃ、あり得ませんから。 【すねこすり】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-10-09 11:06:39) |
★90.《ネタバレ》 山の郵便配達の原作者の方が、2005年にNHK中国語会話にゲスト出演し以下のように語っていました。「原作のモデルとなった人(郵便配達人)に心を打たれた。この小説は、多くのものにあえて触れずストーリーを意識的に簡単にした。ただ美しい山と川、そして人情を描きたいだけだから。映画化の際、封切り後も中国ではあまり話題にならなかったが日本では逆に注目された。文学を味わう心を持った日本の皆さんに感謝したい。」淡々としすぎた映画は、中国ではうけないんですかね。盲目のお婆さんのために白紙の手紙を読むだとか、息子が父をおんぶするだとか、ベタなシーンいっぱいですけど、そういう描写が現代の日本では新鮮なのかもしれませんね。雄大な山の風景もみどころのひとつ。 【☆Tiffany☆】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-08-17 10:45:04) |
89.真っ当な映画とは思うけど、露骨に感動を誘おうとする音楽、気恥ずかしいスローモーションの使われ方など違和感あったのでこの点数。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-08-12 20:55:43) |
88.《ネタバレ》 上映会にて鑑賞。成長した息子と、無口な父親との対話が少しありがちで、きっと普通なんだ、良くある話なんだ…と言い聞かせつつ見続けるうちに、自分よりも大きく育った息子の隣でほんの少し、上半身を上にずらせて、眠った息子の顔を見るシーンで号泣。他にも何気ないけれど、ジーンと来る場面あって素晴らしい。那狗にプラス1点! 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-12-31 08:07:50) |
87.《ネタバレ》 墨絵のように美しい風景が素晴らしい。 親子二人と犬一匹の過酷な郵便配達。人と人を繋ぐ手紙の重みがメールに慣れた自分には とても新鮮に思えた。 ラストの父親が次男坊を送り出すシーンは音楽と相まって圧巻だ。 【かんたつ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-31 07:12:34) |
86.現在でも実際にこのような職業があるのかどうかわからないが、日本に暮らす自分には、ちょっと現実感がなくて入り込めないのと、特に父子の葛藤があってそれが打ち解けるという感じでもなく非常に単調で退屈であった。<追記>10年ぶりに再見したが、印象は変わらない。シミジミとした作品ではあるのだろうが、心に響かないのは文化の違いかな。隣国だし、その違いを理解する必要はあるのだろうが。 |
85.《ネタバレ》 名作ですね。次男坊の存在が作品の質をグッと高めてると思う。名優です。父と子でお送りするスタンドバイミーインチャイナ、仕事編、山の郵便局員バージョン(よく分からん)。 「道が悪いね」「いい道もある」「大して変わらない」「後悔してるのか?」「道のことは知らなかったな。こんなに悪いとは誰も言ってくれなかった」「言うこともない」。 歩いていくことというのは、人生そのものなんだろうなあとか考えた。 【MARTEL1906】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-01 15:21:53) (良:2票) |
84.息子が父を背負って川を渡る際に涙する父、初めて父を「お父さん」と呼んだ息子をみて私の目にも涙が・・・なんて感動的な作品。言葉なんてなくてもこんなに感動を与えることができるんですね。 【MINI1000】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-15 20:43:02) |
83.《ネタバレ》 中国の美しい大自然をバックに静かな感動を与えてくれる。心地良い映画の一つとして見応えのある良い映画です。緑の山、川、空、夕焼け、飛び交う蛍とその全てがどれも美しい!中国映画は良い映画が多くて好きです。それにしても次男坊(犬)が良い味出してる。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-26 19:09:23) |
82.平凡な映画だけど、伝えたいことは綺麗に伝わってきた。 にしても、ロケ大変だっただろうな~。移動。車通れるんかな(笑 【Takuchi】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-24 21:36:23) |
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81.すごく地味だけど心が温まる映画。年を重ねてから見るともっと心に染み入るものがあるはず。 【ゆきむら】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-31 19:58:49) |
80.静かな感動を呼ぶ作品。淡々としたストーリーの中にも、話の起伏や感情の変化がさりげなく盛り込まれている。また、適切に選択された広大な風景の数々が、主人公の親子2人の心情表現を支えているのも見逃せない。黙々と歩く父親の姿は、生きていくとはこういうことだということを無言で語っており、人生の大きな励みにすらなる。また、煙管、手紙、薪、縄、水瓶など、小道具も効果的に使われている。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-02-14 01:37:01) |
79.《ネタバレ》 ラストの次男坊に追えのシーンには感動! 【ボバン】さん 7点(2005-02-11 19:14:31) |
78.この程度です、映画ってこの程度でいいんだと思うんです。時間も1時間半という尺がいい、音楽もうるさくなくていい、登場人物も絞られていていい、繰り返しますが、この程度でいいんです。 とても静かな映画ですが、父と息子の間の心のつながりが深い味わいを残してくれる素晴らしい映画です。と同時に母親の存在もとても大きく、深みを与えています。最後に犬が息子の後を追い始めた瞬間に不覚にも涙してしまいました。 やはり中国映画って温かくてすごく好きです。 【暇人】さん 9点(2005-01-27 23:55:30) |
77.くっさ・・・と思いながらも目頭がこう、なんつーかカーッと熱くなってしまい涙をこらえるのに大変苦労を致しました。い、いかんよ~。 【ジマイマ】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-01-02 20:43:55) |
76.《ネタバレ》 ひさびさに良い映画を見たと、心から感じました。このような時代の新旧や金銭勘定を超越した「仕事」を見ると、自分のちっぽけな仕事観があさましく思えて来ました。人を好きになり、人に喜んでもらうために生きた犠牲として自分を差し出して「生き甲斐がある」と自分の息子をその空気の中でさとす事ができるなんて、なんてかっこいい生き方なんだろう。収入のためかもしれないけど決してその奴隷に成り下がる事のない気高さを見せてもらいました。それと「次男坊」、映画各賞はなぜ「助演動物賞」を作らないのか?もしあれば受賞まちがい無しの名演技です。 【うこっけい】さん 9点(2004-09-18 19:26:54) |
75.山の景色がいいです。ストーリーも山と同じくらいしみじみしてます。 映画を見た、というより風景を鑑賞した、という感じ。 【あきんど】さん 7点(2004-09-04 21:32:27) |
74.映画は、エンターテイメント性も重要な要素だと思った。 【太郎】さん 5点(2004-08-29 12:44:31) |
73.げっ!点数高っ!イマイチ打ち解けてなかった父子が父親の仕事を通じてお互い、理解していくドラマ!でもそれだけなんです!それだけでいいんでしょうが…それだけですから~NHKや学校教材向き!否定はしません、イイ映画ですが、物足りなかったです!優しい気持ちになるにはもう少し、背中押して欲しかった! |
72.中国映画なのに原題がPostmen In the Mount Ains、全然シーンに合わない英語の歌も何気なく使っているし海外向けの賞狙いの映画なのかな?親父役を演じた俳優はかなりいい味を出していて良かったと思うが作品としての印象はやや薄いような気がする。 【眼力王】さん 6点(2004-08-25 00:46:02) |