16.《ネタバレ》 なんかねぇ~。こういう完全空想、ファンタジー物ってのに波長が合わない私としては、そもそも観にいっちゃあイカンのかもしれないが、それにしても、だよ。あのじいさんの「過去の秘密」が最大の鍵なのだが、あそこまでイジケるほどのものか?ええっ?単にイジケてただけじゃん。くだらん。そのうえ、全体のテンポが遅すぎ。飽きる。大監督のくせに映像工作にだけ手間とられてちゃいかんよ。 【小鮒】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-03-12 00:03:29) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 3D環境で鑑賞。スコセッシの個人的な懐古趣味的呟きを、悪趣味な味付けで観た感じ。主人公はメリエスのためにひたすら狂言回しをしてるだけ。すなわち、いる必要がない。人格も謎。感情描写が致命的に手抜き。まさか、子役がせりふで説明するとは思わなかった。スコセッシは「映画をつくるというのは特別な体験で、特別な人間にしかできない、おもちゃ屋なんぞとは天地の開きがある特別な仕事である」と認識しているらしいことはよくわかった。その筋書きだけのために作られたプロットであり、登場人物にはそこに登場する必然は何もないわけで、誰ひとりとして魅力を感じられないっていうのが清々しい。 【nadiend】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-03-11 20:32:33) |
14.《ネタバレ》 アメリカン・ニューシネマ黎明期のスコセッシからは考えられない様な愛と希望に満ちた物語。これが個人的には嵌りに嵌ってしまい、後半は終始感動しっぱなしでした。何故、私たちは映画を観るのか。人それぞれ異なる答えがあると思います。ある人は現実を忘れるため、ある人はテレビでは観ることができないものを観るため、ある人は画面内のスターに耽溺するため、その他無数に存在するでしょう。しかしどんな人にも共通する理由の一つに、普段の日常では体験できないことをたった2時間、スクリーンに座っているだけで体験できる点があるのではないでしょうか。映画はイマジネーションによって生み出される芸術作品であり、それは戦争が起きようが何があろうが、人々の記憶に刻まれ後世に引き継がれていく。そしてその時代の感動はどの時代であっても感動的であり、人々の心を動かす力となりうる。だから映画は今も無くならないし、映画ファンはわざわざ映画館まで足を運ぶ。そんな"映画"という媒体への愛に溢れた映画だったと思います。最近は「ヒューゴ」や「CUT」、「アーティスト」など映画への愛を描いた映画が多くて困ってしまう。こんなテーマの映画、映画が好きなら嫌でも感動してしまうじゃないか~。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-03-10 22:04:53) (良:2票) |
13.《ネタバレ》 少年の冒険ファンタジー的な邦題が付いている。でも、子供が観て面白い映画だとは思えない。テーマは少年の冒険ではなく、世間から忘れ去られた映画監督の人生なのだから。なのでこの邦題には疑問符を付けたい。冒頭は散漫に感じられたストーリーだけど、月にロケットが衝突する絵が現れて、まるで謎解きのように物語が焦点を結ぶ。商業映画の創成期、「特撮」的な手法で観客を喜ばせた人、ジョルジュ・メリエス。彼の代表作である「月世界旅行」の有名なカットだ。この映画のクライマックスはベン・キングスレーが演じるメリエスが自らの半生を振り返るシーンだと思う。手品師だった彼は映画に魅了され映画監督へ転身する。ふたつの仕事に共通するのは観客を驚かせて楽しませることだ。さしずめ、20世紀初頭のスピルバーグ。でも戦争(一次大戦)が状況を変えた。私の印象に残ったのは「人々は現実を見すぎて、映画を見なくなった」というメリエスの台詞(3D吹替え版)でした。つい1年前、大震災を目の当たりにしたこの国でも、映画館から足が遠のいた。映像の中で夢の世界を追求したメリエスの作品は、時代の重さに呑み込まれ忘れられて行った。メリエスは長い映画の歴史において、時代と闘って敗れた最初の映画人だったのだろう。本作は回顧的な意味合いだけで創成期の映画と映画人たちに横顔を与えたのではないと思います。現代の商業映画に関わる誰もが直面する宿命に、1世紀以上も昔にぶち当たった人物に対するスコセッシの親近感と敬意を感じました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(吹替)] 5点(2012-03-09 16:21:51) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 メリエス(のみならずリュミエール兄弟でもハロルド・ロイドでもどれでもそうだが)の映画が流れる度に涙が溢れそうになるのだが、それは別にメリエスの映画に涙しているのではなく、ぬけぬけと懐古的な映画愛を恥ずかしげも惜しげもなく披露してしまう、この映画の全体の一部に涙している。何故なら、スコセッシがそう仕向けてくるのだから。 であるからこそで、ふたりが映画館へと忍び込むところだ。暗闇を切り裂いて、光が、ただ光が、スクリーンを突くと、浮び上がる新たな世界。『ロイドの要心無用』の名シーン、ビル登り、をふたりが興奮して食い入るように観る。そう、子供の頃の映画という体験の興奮を忘れることが出来ず、ひとは繰り返し繰り返し、暗闇へと脚を運ぶ。 さて、どうして、こんなにも愚直で、稚拙で、恥じらいのない、映画愛に満ち溢れた映画を作ってしまったんだろうか、スコセッシは。何時にも増した下手くそさと、観客を選ぶような映画愛表現と、幾つものレイヤーを重ね合わせただけのような3D映像。こんな欠点だらけの映画、最高に好きである。 これは暴力やセックスを描いてきた作家の、映画が暴力やセックスと手を結ぶまでの映画。映画は未来のない発明だという劇中でも登場するリュミエール兄弟の台詞とは裏腹に、映画は、音、色、そして、デジタルへと変容し続けている。人々が暗闇へと脚を運び続ける限り、映画は死なない。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-08 01:10:41) |
11.《ネタバレ》 あどけない少年ヒューゴが伝説の映画製作者ジョルジュ・メリエスの心を開く決死の冒険譚。映画のルーツに迫るファンタジーで映画ファンとしては見逃せません。復元フィルムを観るラストシーンはベスト洋画「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い起こされました。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-05 23:52:10) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 スコセッシ版ニューシネマパラダイス。初期の映画がバンバンでてきます。昔はこの程度でみんな驚き感情移入し泣き、笑い…そんな古き良きノスタルジーに浸れる映画。アカデミー賞をとったアーティストに貢献しちゃった感はあるなぁ。一年早かったらもしかしたアカデミー賞とれてたかもしれない。テーマは古き良き映画なんで普通のファンタジーとしてみると肩透かし。つまんないかも。そりゃアーティストとこの映画ならんだら審査員からハリーポッターはとれませんよ。 【とま】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-05 17:10:55) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 子供と一緒に楽しめるファンタジーと思って行くと失敗するかと思います。映画創生を絡めたノスタルジックな味わいのあるドラマです。前情報は映画館で見た予告映像だけなのですが、タイトルも予告も完璧に子供向けファンタジーの印象でした。そもそもヒューゴは発明なんかしていないので、おかしなイメージを与えてしまう嘘邦題は良くないと思いました(原題が「HUGO」と地味すぎるので、ひとひねりしたかったのはわからんでもない)、タイトルと宣伝の仕方に文句を言ってるのは、良い作品だったので何かもったいないというか残念なのです。カットされたのか少し説明不足やほったらかしに感じる部分がありますので、DVDとかの完全版とかで確認できたら良いなと思います。 前情報無しで楽しめたのは、キックアスのクロエちゃん出演、エンディング歌ってるのがZAZだった(調べたら間違いありませんでした) 【ないとれいん】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-04 12:25:27) |
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8.愛に満ち溢れた映画。街の造形や舞い散る雪、階段と歯車が複雑に絡み合う時計台など一つ一つのシーンが美しく、こういうCGの使い方なら大歓迎だ。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-03-03 21:48:30) (良:1票) |
★7.《ネタバレ》 洋画では珍しいアクションも派手CGもSFもない純粋にストーリー勝負の作品・・・なのだが、この手の作品を米自体が作り慣れていないので粗が多い。 まず主人公は当初盗みに失敗し奪われたノートを取り戻すためにヒロイン祖父の元で働く。ここは少年の更生も描くべきだが、その描写が少なく結局話を進めるだけになってる。ノートの行方も曖昧。 登場人物も駅を舞台に皆がハッピーエンドに向かうのだが、本筋と絡まない。例えば少年を追う警官が最後花屋娘と仲良くなるが、それも逮捕対象の少年と娘が仲良しで、少年をきっかけに仲良くみたいな方が良いし、別の老人老婆なんて絡みすらなく『何でこんなシーン入れたの?』と疑問レベル。 重要人物も伏線無しで突然登場したりとお粗末。 本筋は映画史を振り返りながら初期活躍した監督の栄光と挫折と悪くは無いが、結局主人公達は推理等せず老人に詰め寄り本人から語られあっけない。 少年が色んな人と係わり、その人共々ハッピーエンドへと集約していく演出は良いが、その描写が弱かったりチグハグだったり投げっ放し。 上述した洋画が得意な設定や演出も無く少女との恋愛描写も無いので、本当に『話』が面白くないと誤魔化しようがない。 それこそ『映画好きな主人公と映画史』と言う設定を活かし追手犬を怪物にしたり住んでる時計塔をダンジョンにしたり(ザ・ビーチ的演出)等画的に面白くすれば良かったのに。 そして本作は内容的に比較対象がアクション等他の映画ではなく、本作にはできなかった『集約』ができてる日本の有名な『漫画』や『アニメ』等との比較になるのでどうしても粗が目立つ。 ドラマ系映画でも本作のように本筋に謎要素があり『オチ』が予想できない作品は嫌がおうにも期待値が上がるが、その期待に応えられる内容でもなかった。 初めて映画を見た人々が飛び出してくるのかと思った汽車映画を本当に3Dで飛び出させたり等、監督の演出やキャラを通して感じられる『映画への愛』は十分伝わったがそれ『以外』の1時間以上の出来が悪い。 しかし、この様なラブやアクションに頼らない『ストーリー重視』な作品が米でも作られるのは嬉しい。 本作自体『歴史を交えたヒューマンドラマ』なのに、予告の汽車シーンやタイトルで変にファンタジー(ラストアクションヒーロー的映画と現実の融合)を期待させる作りにした広報にも問題。てかヒューゴの発明じゃないし。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-03-03 21:20:38) (良:2票) |
6.素直におもしろかったです。 この作品って、やっぱり、スコセッシの映画へのオマージュって感じなんですかねえ。 そうそう、私が最も驚いたのは、エンドロールの製作者の名前を見たときです。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-03 19:22:21) (良:1票) |
5.3Dではなく通常の画面で見ました。3Dでなくても十分楽しめるおすすめ映画です。画面の細部にまでよく気持ちが行き届いていました。観賞後,さわやかな感じ。難しい映画もよいですが,映画を見た夜,気持ちよく眠れる映画が好きです。そういう意味で,この映画,私は好きです。 |
4.《ネタバレ》 3Dで鑑賞。3Dの意味はほぼ無し。 内容は大人向きです。大人というか高齢者向き。シルバー世代向き。 (モノクロ映画とかをリアルタイムで観ていた世代) 子供が観たら95%退屈でしょうね。 若い人達も退屈する可能性大。 物語の中心にいるおじいさんが非常にメンドクサイ性格で 頑なに過去を忘れたい理由がイマイチ伝わってこず 単なる偏屈じじいに見えてしまうからダメだ。 あと、タイトルにある「不思議な発明」ですが、 主人公のヒューゴは「不思議な発明」なんて一切しません。 壊れた異常に見た目の不気味なロボットを直すだけ。 邦題が悪すぎると思う。 想像以上にまじめな内容で、映画の歴史に興味のある人は楽しめそう。 【虎王】さん [試写会(字幕)] 5点(2012-03-02 17:09:45) (良:1票) |
3.「ハリーポッター」のようなファンタジーを期待して、「思っていた映画と違う!」と感じる人も多いと思います。少なくとも、不思議な冒険譚が観たいであろうお子さまには退屈であるでしょう。 実際の映画の主題は人間ドラマです。演出上や、作中に登場するアイテムにはファンタジックな表現はありますが、ストーリーそのものには一般的なファンタジー要素は皆無と言っても過言ではありません。人生の辛苦を味わってきた、大人向けの仕上がりになっているのです。 では何故この作品が「ファンタジー」として扱われているのでしょうか。それは、ある実在の映画製作に関わる人物の人生を彩ることにあると思うのです。 この作品は、その人物を、時には史実にどおりに、時には脚色して表現します。それを「巨大な時計」「からくり人形(自動人形)」「ハート型の鍵」などのアイテムが存在する映画の舞台を通じて描くことは、これも一種のファンタジーであるのです。 しかし、映画は「明るく楽しい内容が観たい」「荒唐無稽なアクションが観たい」など、作品が持つ特徴を観る人が知り、選び、その要求に応えてくれるものだと思っています。 この宣伝では「ファンタジー映画」を期待して観に来ている人を、悪い意味で裏切っているようにも思えるのです。 宣伝に不満はありますが、昔から映画を観てきた人には、思うところのある素敵な映画です。大人のみでの鑑賞をオススメします。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-02 01:46:27) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 ほとんど予備知識はなくほんのわずかな期待を持って観に行ったが、世間で騒がれるほどのものではないと思った。確かに映像美や良いシーンはあったけど、ちょっとCGアニメ並みのCGさに多少萎えてしまったのと前半の展開のなさでダルく感じた。しかしサシャ・バロン・コーエンはすごく良かった。そして終盤は良い!...個人的に、やっぱり公開初日に映画をあまり観に行くべきではないなという反省と何でもかんでも高い料金払って3Dで観るのはもうよそう(3Dで観る作品を選ぼう)、と思いました。いつかまたDVDとかでじっくり観る時はきっと評価が変わることでしょう。 【たいがー】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-02 00:58:44) |
1.《ネタバレ》 子どもの頃赤と青の色がついた眼鏡で見る立体映画というものもあったが、3Dと呼ばれるものは生まれて初めてで、画面に気をとられてストーリーがよくつかめなかった。 終盤、リュミエール兄弟の映画「ラ・シオタ駅への列車の到着」やメリエスの「月世界旅行」などが出てきて興味深かったが・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-01 19:05:37) |