17.《ネタバレ》 クラッシュ,スリーデイズのポール・ハギスに惹かれて見ました。 描き方が斬新で。幾つものストーリーが繋がりそうで繋がらない。最後は点が線になりました。 愛を求める旅であるが、プロセスは人ぞれぞれ。愛は絶望と隣り合わせ。じわりじわりとくる深い大人な作品。 |
16.《ネタバレ》 私の中で映画鑑賞は、映画鑑賞後にWikipediaでキャストについて調べたり、登場人物が実在するならその人物を調べたり、映画のわからなかったところの意味を調べたり、様々な人の感想や考察をこちらのサイトなどで調べたりするところまで含めて楽しいものなのです。 こちらの映画では、映画鑑賞後にいろんな人の考察を見るのがすごく楽しかった(^-^) 私は単純でバカなので、こちらの映画をみおえた時に全てを理解できませんでした。しかし、考察等をみるうちに「そういうことだったのか!」が連発!時間差で鳥肌です! この映画作った人すごい!こういう後で考えていろいろ分かる映画すきです!多面性のある映画!すごい! (何気にドラマo.cでバーテン役だった彼女が本作では重要な役で出てるのも嬉しかった) 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-13 11:06:09) |
15.《ネタバレ》 繋がりそうで繋がらないという群像劇でした。 パリ、ローマ、NYと3組の男女、マリア・ベロとミラ・クニスは繋がってたんですが、なぜかパリとNYのホテルが混ぜこぜで、共通するのは幼い子ども、子どもに面会させてもらえない母親、父親の過失によって子どもを亡くした母親っていうのが浮かび上がってくるわけです。 メモ用紙と白バラも果たして現実なのか。。。突き詰めるとパリでの男女二人の出来事もどこからどこまで現実なのかわからなくなる。確実に間違いなく信用できるのはPCで文字入力しているリーアム・ニーソンとキム・ベイシンガーだけになってしまいました。ラスト近くの電話の会話で「数か月前に捨てられた」と言ってるし。 作家の新作小説を映像として見てたとはっきり気付いたのはそれぞれ順番にフェードアウトし始めた時で 「あーやられたー」と。それぞれのパートは手抜き感はないし、なかなか面白く観られました。 「WATCH ME」は息子の最期の言葉でマイケルの耳にずっと残ってるんですね。 もう一度、検証のために観てみよかなとは思わないんだなぁ。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-15 19:19:14) |
14.《ネタバレ》 最後で全てが繋がる群像劇だと信じ切って観ていたので終盤は疑問符ばかり。インフルエンザの朦朧とした頭で観賞してたからと言い訳しながらも、他の2話はリーアムの創作だったなんて鑑賞後ネットで調べて分かったです。。。健康体に戻ったら、いつか復習します。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-12-30 09:06:47) |
13.《ネタバレ》 「三つの都市での三者三様の恋愛模様」だかっていうピンボケの内容紹介のせいで、全く先入観無しで観たのだけど、ラスト5分で唸ってしまった。そこに至るまでオチが読めず、だからこそとてもすっきりした。 変だったもんなあ。NYのミラ・クニスがちょくちょくパリに現われるし、ローマでは初対面のロマの女に全財産注ぎ込む男が不可解。女の8歳の娘も姿を見せないし、出来事全容の歯切れが悪いのだ。 NYとローマの側が「何か変」なのは、架空の話だから。実在するのはニーソンとオリヴィアとキムのフィールドだけ。NYの愚かな母ミラはニーソンの映し鏡。”重過失”でわが子を失った小説家が自らを投影したキャラクター。翻ってローマ編、他人の娘を救いたいと必死になるビジネスマンもまた、小説家の願望の現われなのだろう。こちらはぼんやりとハッピーエンドぽくフェイドアウトした。 観直すと、ちゃんと伏線がたくさん張られている。キムの台詞「あなたは小説の人物にしか感情理解できない」「この会話もどうせ書くんでしょ」とか、編集者の「(エレインが)よく立ち直ったね。強い人だ」とか。分かって観るとおお、と思うが初見で気付くのはかなり難しいと思う。タイトルの「三人称」の意味するところも、気付いた人って凄いな。 ラストの愛人の驚愕顔と小説家が「自らについた嘘」、これらはまだ私にとっては宿題中。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-06-26 00:27:32) |
12.《ネタバレ》 2回目の鑑賞で、ようやくこの作品の本当の面白さが見えてきました。 小説家の男、彼の妻、彼の愛人による現実世界、そして彼の創作によるフィクションの世界とが混じり合った見せ方なので、初見の途中まで何だかよく意味がわかりません。ニューヨークのホテルで働く客室係がパリのホテルに出てきたり「どういうこと?」という疑問が次々と・・・。 話が進むと、ニューヨークとローマのエピソードは、小説家が書いた話を映像として見せていることがわかります。子どもを亡くした自分の心情を、それぞれの理由で子どもに会えないローマ女性とニューヨーク女性の姿で表現していますが、編集者の「人生の言い訳を書いてるだけだ」というセリフが表しているように、伝わってくるのは子どもに会えない辛さだけ。最初、愚かな女としか映らない2人の女の印象は、「読めたものじゃない」と編集者に言われる小説の象徴です。 この時点で小説家は、自分のことはまだ「子どもに会えない彼女」でしたが、ラスト前、書き直した草稿では、「自分を許し、一歩前に進んだ彼(ローマ男性・ニューヨーク男性)」として描かれます。 新しいシャツに着替え、笑顔の2人が車で走っていくローマのシーン、子どもに会わせない男が本当の母親に留守電で謝罪、新しいパートナーが彼の支えとなって幸せな未来を予感させるニューヨークのシーンとして映し出され、編集者に「これはいい。(本を)出そう」と言わせることができます。 このように、何が現実で何が虚構なのかは、もう一度見ればわかりましたが、シーンの真意(特にラスト前)は、自分の乏しい読解力では解釈に自信ありません・・・。 最後、愛人が目にした本には何が書かれていたのか。自分の電話が彼の子どもの事故につながった事実を知ったショックなのか、自分と父親との異常な関係を書かれてしまったことへのショックなのか、それともまったく違う理由なのか・・・ 小説家が自分についた嘘の色とは何なのか。「白は信頼、そして信用の色」であり、白い服の愛人を追いかけることイコール「彼女が“生涯唯一の愛”」のはず。それ自体が偽りの気持ちで、彼が愛したのはやっぱり妻なのか? 追いかけていた愛人が、ローマ女性・ニューヨーク女性の姿へと変化し、最後には子ども。やっぱり彼は亡くした子どもから抜け出せないということ??? 映画の冒頭の「watch me」は、亡くした子どもの最後の言葉ですが、ラストの「watch me」は、妻の本心ということ? 2回見て、この作品を理解したつもりになっていましたが、ラストシーンの解釈に疑問が生まれてきたので、少し間を空けて、もう一度新鮮な気持ちで観ようと思います。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-08 21:04:10) |
11.《ネタバレ》 「クラッシュ」と同じポール・ハギス監督作ですが、どちらにも共通して「人を許すということ」について描かれていると思いました。深いテーマで少し重いのですが、好きな映画でした。 英語を勉強中でもあり、言葉に注目しながら見ていました。最初から原題は「三人称」の意味であり、小説家は三人称で話を書いている、と見なしていたため、人間関係の設定に気がつきました。もしかすると、英語圏の人のほうが理解しやすい映画なのかもしれません。 最後の方で、リーアム・ニーソンが、白の色についてタイピングしています。「自分につく嘘の色も白だ」というような一文があったと思うのですが、白い嘘=white lie には「罪のない嘘」や「妥当な理由のある嘘」の意味があります。主人公の罪の意識と創作活動をつなげるキーワードでもあると思いました。 【あきさん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-19 23:31:38) |
10.《ネタバレ》 とても雰囲気の良い、というか映像や音楽やセリフが静かに上手く調和しているような映画。 そして、謎が終盤で解けてきて、最後のシーンで気が付かされる。でも、かなり冷静に考えないと現実と創造の世界の切れ目が判断しにくいところもある。 とてもセンスが良い作品だとは思うが、もっと大胆な分かりやすさも期待したいし、ちょっと難しい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-06 00:48:00) |
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9.《ネタバレ》 なかなか面白かった。 これを見た人からは難解という言葉を良く聞くが、デビット・リンチに比べれば全然分かりやすい映画だったと思う。 冒頭のタイプを打つニーアムのシーンでwatch meではじまり、同じ場所のニーアムがwatch meで振り返るというところから、この全ての話が、ニーアムの創作ということが読み取れる。 フランス、ローマ、NYの3つの話が、だんだん場所はどこ?という疑問を感じる場面が多々あり混乱を招くが、結局は全てが造作という夢オチの内容だとすると納得がいく。 このオチに賛否が分かれるところだと思うが、それでも、親子の悩みを抱える3つのストーリーはそれぞれ独立していて、とりあえずちゃんと完結しているので、夢オチに納得できない人でも、満足感は得られる作りになっていると思う。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-02-04 18:36:07) |
8.《ネタバレ》 複雑に絡み合った難解なストーリーでした。 私はモノフェチですので、登場したモノについて・・・ iPhoneやMacBook Pro iPadなどアップル製品たくさん登場は楽しかったです ピューリツァー賞受賞作家は、Mac好きなのでしょうか?私も好きです。 ジプシー女性が乗る、チンクチェントがどんどんアップグレードしてましたね。 濃紺モデルがお気に入りです。またイタリア悪男の乗るモトグッチ(多分)やベレッタにドッキリ。 バー・アミリカーノでの、冷えたレモンチェッロも美味しそうでした。ぬるいビエラはご勘弁。 フロントのお姉さんがヌード監視カメラを観てニアケてる場面や、フランコ嫁さんのスレンダーな脚、 個人的にはバンドーム広場が見える通りが懐かしく思えました。 【CMKll】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-03 18:24:54) |
7.《ネタバレ》 パリ、ニューヨーク、ローマ。時代の先端をゆくそんな人種の坩堝のような3つの国際都市には、今日も様々な事情を抱えた男女が集い出会いと別れを繰り返してゆく。ある男女には新たな愛が芽生え、またある男女は疑念と嫉妬によって心をぼろぼろにされ、そしてまたある男女は辛い別れを経験してゆく……。本作は、そんな3つの国際都市を自在に行き交いながら、そこに生きる様々な男女の出会いと別れを静謐な雰囲気の中に描き出してゆく群像劇。自分の不注意から最愛の子供を失ってしまった作家は若い女性との不倫に溺れ、ストレスから自らの子供を虐待してしまった母親は引き離された息子との面会を果たすため必死になって生活を立て直そうとし、街のカフェで移民の女性と偶然知り合った男は彼女の奪われた子供を取り戻そうと金策に駆けずり回る。一見無関係に見えるそんな3つのストーリーが、物語の進行とともにまるで縺れた糸のように絡み合い複雑に交錯していく――。同じく群像劇の秀作『クラッシュ』でアカデミー賞の栄誉に輝くポール・ハギス監督の最新作は、そんないかにも彼らしいミステリアスで魅惑的なヒューマン・ドラマだった。登場人物の数も多く、各々のストーリーもかなり複雑なのに、この監督の演出力は相変わらず冴えわたっている。極めて分かりやすいストーリーテリング、それぞれに個性豊かな登場人物たち、詩的で美しく時には官能的ですらある映像、そして観る者を深い迷宮へと誘うように魅惑する壮麗な音楽……。挙げていけばきりがないほど、画面の端々にまで才気が漲っている。親子間であれ男女であれ深く愛するがゆえに憎み傷つき、それでも愛されることを求めてもがき苦しみながらも必死になって生きていこうとする主人公たちに最後まで釘付けだった。特に、ミラ・クニス演じる若いシングル・マザーが直面する苦悩には深く胸打たれた(ホテルの一室で他人の幸せの象徴である白い百合の花を無茶苦茶にするシーンは、最近観た中では息を呑むほど印象的で美しいものだった)。ただ、ほとんど謎を残したままで終わる本作のラストはやはり賛否の分かれるところだろう。こういうメタ・フィクション構造は夢オチと同じでよほど丁寧に扱わないと何でもアリとなってしまうので、多くの場合観客を興醒めさせてしまうもの。本作もその例に漏れず、やっぱりそんな〝興醒め〟感から逃れられていない。こんな奇を衒った構造などせず、直球の群像劇として終わらせていれば『クラッシュ』を超える傑作になりえたかも知れないと思うと、つくづく惜しいと言わざるを得ない。とはいえ、静謐な空気に満ちた上質のヒューマンドラマとして最後まで惹き込まれたことは確か。充分鑑賞に耐えうる良質の作品と言っていいだろう。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-11-08 19:05:13) |
6.《ネタバレ》 話の途中からは小説の内容が語られてことは何となく察しがついた。ただラストまで観ても現実とどうリンクしていて、結局はどういうストーリーなのかは残念ながら理解できなかった。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-25 00:01:40) |
5.《ネタバレ》 愛し合ったり、裏切ったりの繰り返しで、これが大人の恋愛かとなかなか楽しんで見ていたのですが、あのラストは確かに考えさせられますね。どういうことなのやら、、、。あのカットバックから察するに、残り2つのストーリーは、マイケルによる創作ということなのかな。いや、モニカもそうなの?もう一度見ればそれなりにわかるかもですが、、、、。まぁとにかく、それぞれの悲喜交々を流麗に描いていて面白かったです。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-03-13 20:56:49) |
4.《ネタバレ》 原題(The Third Parson)の意味からして、それぞれのストーリは架空の物語なんだろう。 だとすると、ますます素直に楽しめない。 リーアムさんは戦闘シーンのイメージ付きすぎてて、どっかで格闘場面があるはず!と、最後まで気を抜けない作品だった(笑 【たかしろ】さん [DVD(字幕)] 4点(2015-02-05 15:44:59) |
3.とりあえず一度鑑賞しただけでの評価である。というのもこの作品はおそらく一度観ただけで理解することはできないからだ。ポール・ハギスの代表作「クラッシュ」も私の場合、2・3回観てようやく自分の中でようやく納得できたのだが、本作品はそれ以上に難解なストーリーとなっており、1度目の鑑賞後は疑問だらけである。しかし後味は決して悪くない。深い純文学を読み終わったときのような感慨深さがある。今は暫定的に8点としたが、いつかまたもう一度観て再評価したいと思う。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-19 02:08:51) |
★2.《ネタバレ》 ハギスの群像劇ということもあり、やはり彼の代表作である「クラッシュ」を連想したが、そんな先入観も手伝ってか、いざ鑑賞してみると、予想とのギャップやラストの落とし方に、かなり戸惑う一作だった。
別々に描かれていたストーリーが接点を持ちはじめ、ここからが群像劇だという頃から、同時に感じ始める得体のしれない感触。なんとも言い表せないフワフワとした感じ。
キム・ベイシンガーとマリア・ベロの奇妙な似せ方、異常なほどに子供を救おうとするエイドリアン・ブロディ、清掃員のミラ・クニスに至っては、ニュー・ヨークにいるハズなのにパリのホテルにまで現れる。
なんかオカシイ。 監督がハギスだからこそ生まれる疑念。特にエイドリアン・ブロディの過剰さは、今まで堅実な人物描写で観客を納得させてきたハギスゆえに、なおさら奇妙に映る。
劇中では語られていないので、名言は出来ないが、つまりこれはリーアムの小説話なのだと思う。 そしてその内容は、彼の人生における出来事をモチーフにしていて、同時に彼の想いが秘められているのだろう。
ウォッチ・ミー。憤慨した時に「みとけよ!」といったニュアンスで言うこともあるが、リーアムにとっては亡き息子の「僕を見ててね」という言葉として記憶されている。 愛人からの電話に夢中になり、子供を溺死させてしまったニーソンは小説にどんな救いを求めたのだろうか。
イタリア編では、何があっても子供の為に行動したいという気持ちが読み取れ、その先には(叶わない)ハッピーエンドが待ち受ける。 ニュー・ヨーク編では、自分のミスであったとしても、子供がもし一命を取り留めていればという想いが綴らる。子供に再開し、ただ抱きしめたるだけで得られる幸福を願っているのか。 パリ編は、どこまでが現実なのか微妙なところだが、全てをさらけ出すことでの、贖罪の念が感じられる。
正直、一度見ただけでは、自分なりの考えは大まかにしかまとまらなかった。劇中、答えは明言されていないので、誰かと意見を交換したり、観返したりできれば、より深く理解できそうな気もする。 ただ個々のエピソード自体は、ヘビーなドラマに仕上がっているので、気軽に何度も観れるモノでもないかも。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-07-08 00:07:27) |
1.《ネタバレ》 ポールハギス監督の「クラッシュ」が好きなので期待して見に行きました。結果、話の結末には完全に置いてけぼりをくらい、「?」マーク状態でした。帰り際、同じ回の上映を観ていた他の観客から「主人公の小説の世界」という言葉を聞き、まさか!の夢落ち??。色々面白くても小説の中の世界でした、夢でした、というのは自分の中では禁じ手だったので、もし本当にそうなら残念です。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-06-24 08:27:11) |