18.皆さんが言ってるように、やっぱり奥さんの急に性格が変わったようにみえる突飛な行動がおかしい。話を進めるためとはいえ、強引すぎる。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 5点(2021-10-31 08:35:43) |
★17.《ネタバレ》 人間臭いというか頭が悪いというか…。女の子がケースの中に入っていたのは事故で、何も悪いことしていないんだから発見した時点で警察や救急車呼べばこんな負の連鎖は起きなかったのに。 でもこういう愚かな主人公は嫌いじゃない。 幽霊の描写が秀逸。誘拐が絡んだミステリ要素は入れずに、序盤の日常に同居する幽霊をずっと見ていた方が面白かったかも。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-10-11 21:24:13) |
16.《ネタバレ》 比較的シンプルな話にも思えますが、こういう分かり易い因果応報で怨念な話って、如何にも日本のホラーという感じがして個人的にはかなり好みですね。その意味では、ありえへんホドに愚かしくて超絶に胸糞悪い主人公夫婦のキャラ設定も、やややり過ぎ感はありますが確実にその面では効果的だったと思います。 全体の薄暗くて陰湿な雰囲気の中に、それを壊さない様にそっと置いていかれるかの様な奥ゆかしい恐怖描写も、どれも中々に巧みで率直に結構怖かったです。役者の演技もどれもこの映画全体の雰囲気に対して適切なテンションで、監督はやはり腕があるなあ、と思いました(ラストの交霊の場面の草彅クン&きたろう親父なんかも、どっちも実に良い演技でしたよね)。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-07-31 00:14:27) |
15.《ネタバレ》 霊媒の依頼を受ける佐藤純子(風吹ジュン)。「本当の霊媒師なのかどうか見極める!」みたいな変なスタンスで観ていたら、大杉漣の隣に、赤い服の女の霊が見えました。「本物の霊媒師だー」と何故かテンションが上がります。しかもこの昼間のファミレスで普通に霊が見えるというシチュエーションが良いじゃないですか。なぜ外に働きに出ようとしなかったのかもよくわかります。たくさんの人に会えば、それだけ幽霊見ちゃう可能性が高くなるからですよね。純子の性格、生活環境をいっぱつで表現する、なんて説得力のあるエピソードでしょう。これは期待感が高まってしまいます。 ところが、行方不明の少女を発見してからの夫婦二人の行動が、説得力無さすぎなんです。「ちょっとだけ夢を見たい。」わかりますけど。だとしてもあの数々のアホな選択はありえないでしょう。「救急車をお願いします。行方不明の少女を発見しました。」「警察ですか、行方不明の少女を発見しました。」これで解決です。「どうやって発見したんですか?」「私の霊能力で」これでちょっとだけ夢見れるじゃないですか。サスペンスとして、ホラーとしての体裁を保つために、無理矢理ストーリーをそっち方向へもっていかれると、イライラする気持ちが恐怖心を超えちゃいます。 観る人を怖がらせ、驚かせておけばなんでもOKみたいな、最初から娯楽ホラーとわりきっているエンターテイメント性の高いホラーなら良いんです。でもなまじ映画から真剣さが伝わってくるからこそ、ちょっとこの馬鹿夫婦には共感できないです。 なぜ少女が死んじゃったのかも、材料が多いためいくつか推測はできますが、結局結論は出してくれないんですね。後味の悪い余韻は確かに残りますが、それ以上に消化不良ですっきりしないです。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-01-06 02:06:01) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 昔、恐山のイタコにマリリン・モンローの霊を降霊してもらったら『こんばんは、マリリン・モンローです』って、何で日本語で言うんだよ・・・なんていう笑い話をビートたけしが言ってたりしたが、この作品の終盤の奥様のひと芝居も匹敵する位マヌケでした。少女が方角聴かれて『西の方。』とか答えるかね・・・大人でも方位磁石でも持ってなきゃ答えられないでしょうよ。 序盤は物凄く仲睦まじい熟年夫婦に見えたが、段々今時の若いバカップルにも負けないアホ夫婦になっていく行程が時々現れる幽霊よりも恐怖でした。 まぁ、幽霊の見え方は確かにリアルでした。 実際、私もああいう風に見えますから・・・ なんてウソです。私は全く見たこともなきゃ、信じてもいませんので出てこないでね。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2013-06-28 19:08:38) |
13.《ネタバレ》 何かの番組で見たのだが、本当に幽霊が見える人の話によると、本作で描かれる幽霊の姿こそがより〈本物〉に近いのだそうだ。黒沢清は本当に幽霊が見えるのか?最近、TVやインターネットの動画で観られる「幽霊動画」の殆どが、貞子?や『パラノーマル・アクティビティ』に影響されたとしか思えないフェイク映像に過ぎないが、時々「本物か?」と思われるものが紛れ込んでいる。もちろん自分は本物の幽霊を見たことはないが、もし見えるとしたらこんな感じなんだろうな、と思えるリアリティが本作にはある。後半、壊れていく役所さんが幽霊の幻覚?に侵されていく様が何とも怖ろしい。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-10 19:51:05) |
12.《ネタバレ》 役所と風吹がリビングを行き来する場面。霊が映り込むでも、恐怖を煽るBGMが流れている訳でもありません。でも無性に不安になる。役所が動く度に画面にリビングの鏡が映り込みます。たったそれだけなのに気が気じゃない。西日が差し込む部屋。陽の光が作り出す陰影。生ぬるい空気感が、自分以外の存在を喚起させる。でもだからといって、何が出てくるのでもありません。結局のところ“恐怖”とは、自分の心が創り出している事がよく分かる。経験や知識を拠り所とする内的要因です。観客の内にある“恐怖の素”を引き出すのが、黒沢監督は抜群に上手い。裏目を引き、堕ちていく夫婦の姿が恐ろしいのも同じこと。主人公夫婦と同じ過ちをしかねない自分自身に怯えるのです。オカルトの要素は無くても問題なかったでしょう。初出のTVドラマでこのクオリティには恐れ入ります。良作。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-04 22:09:59) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 アメリカが作る巻き込まれ系サスペンスに近い。「シンプルプラン」なんかが同系統だと思われる。あちらはわかりやすくお金だけど。この映画は単純にホラーとして見ると きっと物足りないだろう。一応ホラーの色はあるがあくまで添え物的で、本線は夫婦の心理変化。風吹ジュンがきたろう(警察)に「近いうちに女の子は見つかるでしょう。」と言った時の表情や、見る能力がない役所さんが見え始めるところなんかがわかりやすい。些細な事で自分を見失っていく姿は現実的ですごく怖い。きっと邦題で損してるんだろう。もっと評価されていい映画だと思う。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-01 18:08:22) |
10.《ネタバレ》 タイトルを見て、どんな降霊術を披露してくれるのかと思ったら…霊感を持ったアホ妻と、ぼんくら亭主の話でした。女の子が可哀相でならない。とにかく逐一アホな選択をし続ける夫婦にストレス溜まりまくり。最も痛いのは、途中から展開が読めてしまう事。役所広司の名優っぷりが泣く。一応ホラーの体裁は保っているのと、キャスティングの良さで3点。 【にしきの】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-11-17 02:17:23) (良:1票) |
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9.幽霊がどーのーこーとゆう普通の幽霊映画じゃないのがいい。あくまで人間主体のサスペンスなのがいいわ。やばい展開にドキドキできたし。ほんま主人公はバカやけど。でも犯罪者ってバカのよね~。バカじゃなきゃ、警察こまるし。基本的には主人公に感情移入して観てしまうんやけど、主人公のバカっぷりに客観的に観てむかついたりして、そんでもってたまに出る幽霊の映像にちょっとビビッたりして、色々俺自身微妙な立場の映画やったな~。黒沢清にしてはわかりやすいのもグッドやねん。 【なにわ君】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-02 14:48:20) (良:1票) |
8.話の佳境で、「先生」と呼ばれる哀川翔が御祓いを依頼されて主人公の役所広司の家を訪れるが、この「先生」はインチキ祈祷師のようでもありながら、実はまるでカウンセラーのように見えた。この「先生」は帰り際、役所広司に「地獄はありますか」と尋ねられて、「あると思えばありますし、ないと思えばありません」と答える。一見いいかげんな答にみえるこの解答が、本当のところ深遠な内容をもっているのだと私には思えた。言わせてもらえば、あとのホラーやサスペンスは付け足しのようなものだ。私の観た黒沢清作品の中では、比較的すっきりした構成で(原作があるからでしょうか)、好きな一作です。役者陣がいいですね。 【goro】さん [地上波(字幕)] 8点(2006-01-18 02:45:16) |
7.《ネタバレ》 風吹ジュンの肩越しに腕ダラーは本当に怖すぎる。 【カイル・枕クラン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-02 00:55:01) |
6.《ネタバレ》 夫婦二人の行動が頭悪すぎてついていけない。 【海夫の夏】さん 3点(2005-01-17 18:00:53) (笑:1票) |
5.《ネタバレ》 あ~、元ネタの原作があるんですね。少し残念。 とは言うものの、そこはさすが黒沢監督。そのままのリメイクじゃなく、日本を舞台に、より日常に即した脚本にアレンジされている。この手のジャンルを撮らせたら、多分、日本では一番センスがあるのは間違いない。 他作品も含めて演出的にパターン化されている部分はあるけど、過剰な表現をすることなく、日常の風景の中に不気味な雰囲気を醸し出すのがウマい。絵に邦画特有の安っぽさがない。 霊よりも、生きている人間の自己本位な考え方こそが最も恐ろしいと痛感させられる。そして見ている間は、殺された少女のことよりも、保身や名誉欲にかられる夫婦にこそ感情移入している自分自身に向き合わされてしまう。そのエゴこそが、まさにドッペルゲンガーなのかも知れない。 ただ、惜しむらくは、ストーリー展開やオチにちょっとヒネりがない点かな。あと、致命的とまでは言わないけれど、霊能者の奥さんのやることの「順番」が明らかにおかしい点。自分の名声を知らしめるために、今回のトラブルを利用しようってのは分かるけど、普通はまず、「少女を廃墟に置き去り(縛って自由に動けない状態)にしておいてから」、心理学部の学生に会いに行くはずでは?何の準備もしていないのにあんなこと言いに行ったら、少女の靴を置きに行った時に学生や警察と鉢合わせするかも知れないのに。 また基本的にいつまでも少女を家に置いておく心理が分からない。最初に箱から見つけた段階で、警察に知らせられないのは分かるにしても、生きているなら、夜中に適当な場所で降ろしておけば、通りがかった人に一両日中には助けられるでしょう。そうすれば少女も助かるし、本当の犯人が捕まっている以上、自分達が疑われる事はまずあり得ないはず。その辺が非常に気になったので、少し減点。 【FSS】さん 7点(2004-11-21 06:19:24) (良:1票) |
4.『降霊』という題を文字通りに受け取ってはいけない。この映画の怖さは、霊の怖さではなく、人間の怖さだ。はじめは単なる幽霊物のようだが、だんだん犯罪サスペンスの趣になり、やがて霊媒師の女性の心のゆがみが明らかになる。そして、役所広司の前に本当の幽霊ではない、彼自身の罪の意識が「降霊」する。これは、怖い。 【no one】さん 8点(2004-02-28 05:37:24) (良:1票) |
3.いやーんな話。後味はとても悪い。でも、それが魅力の黒沢作品ですもん。 【拇指】さん 8点(2004-02-16 14:50:41) |
2.幽霊の描写が不気味。役所広司ら役者陣もいい味出してます。 【新井】さん 8点(2004-01-25 16:00:30) (良:1票) |
1.黒沢清監督がマーク・マクシェーン原作の64年作品「雨の午後の降霊祭」をリメイクしたTV放映作品なのだが、のちに劇場公開された。話ははっきり言ってイライラする展開で気分も悪い。しかし真昼間に堂々と現れる幽霊など、これがなかなか薄気味悪い黒沢監督らしい幽霊表現で結構好き。また黒沢作品常連の役所広司と風吹ジュンが一見普通のようで、まったく普通じゃない夫婦を演じる。この監督の中年夫婦の撮り方は嫌いじゃないかな。神主演じる哀川翔も短い出演ながら良い味を出している常連さんですね。 【カズゥー柔術】さん 7点(2004-01-22 03:56:50) (良:1票) |