6.《ネタバレ》 趣味でテニスをやっています。
似ている。特にボルグ。容貌・体格もさることながら、サービス・ストローク・ボレーのフォームをかなり高いレベルでコピーしていることに驚きました。フォームに関してはマッケンローも同様でしたよ。
1980年のウィンブルドン決勝。私、この試合を生放送で見ていました。当時は特にテニスファンと云う訳でもなかったので、なぜその番組にチャンネルを合わせたかは覚えていませんが、見始めたら目が離せなくなりました。第4セットのタイブレークは映画の通りに凄かったけど、他のゲームもやたらデュースが多かった。真っ正面からの互角の殴り合い。プロスポーツの世界でも、これほどの見応えを担保した試合は希有だと思うし、テニスとはこんなに激しいものなのかと刮目させられたのでした。
本作はその試合の裏話的な内容でしたが、ボルグがなぜ26歳の若さで引退したかを検証しているような印象を受けました。あそこまで張り詰めていたら、そりゃ疲れますよね。
余談ですが、マッケンローはその後も悪童として、やたらジャッジにクレームを付けるプレイスタイルを続けます。でも、実際のところ彼がクレームを付ける場面はミスジャッジの方が多かったと思います。で、マッケンローの凄いところは、散々に悪態をついた後に崩れるのではなく、逆にエースを取るところだったりする。独特の集中力の高め方と言っても良いと思います。
冒頭のテロップに登場するアンドレ・アガシは2000年前後に活躍した名プレイヤーです。私のハンドルネームの半分は彼から頂戴しております。私のストロークの師匠です。