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Away

[アウェイ]
Away
2019年ラトビア上映時間:81分
平均点:6.50 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-12-11)
ドラマアドベンチャーファンタジーアニメ動物もの
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4.《ネタバレ》 これだけのアニメーションをたった一人で作り上げたというのは率直にすごいと思いました。
セリフが一切無しで説明がないので色々と解釈の余地があると思いますが、
最初パラシュートが木に引っかかって助かるところから始まりますが、
一連の旅は実際には死にかけてる時に見てるヴィジュアルで、
追いかけてくる黒い巨人は死神のようなもので、鳥さんは魂の先導役のような感じなのかなと。
最後の町は彼の故郷で自分の魂が故郷に帰って結末を迎えたのかなと思いました。
鏡面のような湖をバイクで疾走するシーンは美しかったです。
あろえりーなさん [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-03 09:01:48)
3.《ネタバレ》  映画が始まってしばらくはあまりに単調というか寡黙な映画でツラかったわ。何も説明されない不思議な世界を、ただ青年が独りで過ごしている、それだけ。
 でも映画の仕組み、システムが見えてくると共にどんどんその世界に魅了されていって。

 あの黒い大きな巨人は「死」よね。「死」に追いかけられ、ひたすら「死」から逃れようとする映画。
 砂漠に独り、パラシュートで木からぶら下がって気を失った状態には確実に「死」が迫っているわ。最初に逃げ込む世界には「死」は入れない。そこは楽園だもの。でも、楽園にずーっといたところで何も変わらず孤独なままそこで時を経て終わるだけ。なので先の人生を歩むために楽園を離れて地図に描かれた人の住む地を目指す。
 その映像やシステムは映画というよりもゲームに近いのね。シンプルなCGに、セーブポイントのような世界の区切りを示すアーチ。マップを頼りに進んで、それぞれの世界には仕掛けが存在して。そしてそれは人の「生」を示して、いかに「死」から逃れるか、遠ざかるか、あるいは「死」に近い危険な状態にあるかを描いてゆくのね。「死」からの逃避を重ねることで逆に「生」を描く映画って言えるわ。

 ただ一人の手で創られた世界はそのまま作者の内面を映してるのね。そこに恐怖も悦びも驚きも、そして湧き出る空想力、創造力もあって。たった一人で映画が創れる時代がきたという、その具体的で明確なカタチがこうして示されているのにも感動を覚えるわ。

 結果的に新型コロナの影響で変容を迫られる映画の世界の、1つの有り様を示した感じになったのは皮肉な気もするけれど。

 ところで映画の最後に日本公開版エンディングというのがくっついているのだけれど、それは本当に暴力的なレベルで不粋、全てブチ壊し。『ビッグ・ウェンズデー』や『チェンジリング』(ジョージ・C・スコットの方)や『ナイル殺人事件』なんかが生易しいレベルで酷いのよ。マジで。『ヘラクレス』(ディズニーアニメのヤツ)と同等かしらね。アーティストには罪はないけれどこの映画にとってはひたすら酷いノイズ状態ね。映画に対する冒涜状態なので配給元には猛省を促したいわ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2021-01-20 14:20:51)
2.公式サイトと予告編を見て気になったので視聴してみましたが、予告編を見た時のワクワク感が最高潮でした。
台詞が無いために映像だけでストーリーを進める必要があり、どうしてもテンポが悪くなってしまいます。そして黒い影を初め、劇中の謎はほとんど何も明かされず、消化不良のモヤモヤ感が残ります。
予告編でも使われている鏡の湖の風景の美しさだけは素晴らしかったです。
alianさん [映画館(字幕)] 4点(2021-01-17 17:27:02)
1.《ネタバレ》 東京国際映画祭で最も観たかった作品ながら、都合が付かず泣く泣く鑑賞を断念。
なので、思いの外早く正式劇場公開となった事に先ず感謝。
全体的には期待に違わぬ良作、よくぞこれだけの濃密な「絵」をたった一人で3年も掛けて作成したと思う。
登場人物は全く喋らない。
そもそも人間は一人しか登場せず、相手は動物ばかりなので喋る必要が無い。
何も人間に喋らせない事が逆に観る側の想像力を掻き立てる事になり、これは上手い演出だと思う。
想像するに、これ即ち作成途中のジルバロディス監督の心情・状況を反映しているのでは無かろうか。
物語も至ってシンプル。
原因は不明ながら事故を起こした飛行機から独りパラシュートで生き残り、
何処かの島にたどり着いた主人公が得体の知れない「何か」の追跡を受けながらオートバイで島をツーリングし、
人間が住んでいるであろう街に向かう...と言うお話。
シンプル極まりない構成だが、ジルバロディス監督渾身の「絵」の力、そして秀逸な音楽の効果も有り飽きる事は無い。
道中で主人公は様々な自然の中を疾走るのだが、その全てがとにかく気持ちの良い風景・描写なのだ。
広告宣伝でも使用されている鏡面の様な湖を疾走る場面、これは本当に素晴らしかった。
バイクでツーリングしてる時に気持ちの良い風景の中を走る行為は、実際にそれを体験した事のある人しか判らない感覚を得られるのだが、
それに近い物を感じられた。恐らくジルバロディス監督は自身でもオートバイで旅に出た経験が有るのではないだろうか。
満点では無い理由の一つは恐らくシングルエンジンであろうオートバイのアイドリング音がハーレー(二気筒)のそれだった事と、
得体の知れない「何か」が一体何だったのかが最後まで判らなかった事。
あんな恐ろしいのがうろついていたら、街に住む人たちは気が気じゃないだろうし・・・
詳細な説明を求める作品では無いのだけれど、そこが気になってしまった。
本作は2020年の劇場鑑賞最後の作品。
コロナの影響でとんでもない一年になってしまったけれど、最後の劇場鑑賞を本作で締められてよかったと思う。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2021-01-13 14:55:31)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4125.00%
500.00%
6125.00%
700.00%
8250.00%
900.00%
1000.00%

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