43.《ネタバレ》 日本の医療系の映画やドラマというのは、どうしてこう天才的に優秀な医者ばかり出てくるんでしょうか。フィクションだからいかように造形しても自由ですが、〝奇跡〟があまりにも簡単に起きるので嘘臭さと幼稚さが漂います。「ブラック・ジャックの呪い」からいまだに解き放たれていない感じ(ブラック・ジャックは好きですが)。 ただし、夏川結衣演じる主人公が亡くなったという設定から始まるのは、ちょっと考えさせられました。当たり前の話ですが、生前の悩みも苦しみも喜びも、あるいは愛情や優しさや感動に満ちた言動も、亡くなってしまえばすべて無に帰すんだなあと。たまたま「日記」という形で生きた証は残され、息子に受け継がれましたが、こんな〝奇跡〟も滅多にないわけで。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-09-10 02:19:06) |
42.《ネタバレ》 肝心の手術シーンを、じっくり時間をとって、言葉も少なく、手順の一つ一つを追って撮っているのは好感が持てる。ただ、それ以外の部分が全然駄目で。登場人物のことごとくステレオタイプな造形には、一体いつの時代の作品かと思ってしまうし、夏川結衣の日記朗読ナレーションがどこまでも被さってくるのも、はっきり言って邪魔。夏川さんなら、そんなことは演技で全部表現できるはずなのですが。制作側が役者をなめているのか? 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2024-09-03 02:27:06) |
41.《ネタバレ》 脳死移植を題材にした医療ドラマ。こじんまりとした作品ながら傑作。 好青年の死、脳死移植=殺人罪、扱っているテーマは実は重い。 ですが映画自体は重くなりすぎない絶妙なバランス。当麻医師(堤真一)のちょっと天然で、恋愛に関しては朴念仁というキャラが良い意味で明るい味付けをしています。コメディテイストな演出を加えることで、とてもメリハリの効いたストーリ構成になっています。オペ中の曲を多数決で決めるシーンやお見合いのシーンのようにさりげないひとコマが実に良い。『ロックなんてとんでもない。メスが暴れてしまうよ。』は名台詞です。 その一方で、オペシーンの緊張感が凄い。また、序盤での野本医師のひどいオペがコントラストとして効いているため、当麻医師のオペには緊迫感とともにある種の高揚感が感じられます。これは医療界のヒーロードラマです。 その対比として分かりやすいのがオペ中の出血量。生々しいビジュアルが多いので、そーゆーのが苦手な人は注意が必要かもしれません。 命を救われた市長は町のために残りの人生全力を尽くすと近い、悪徳医師はきっちり罰を受ける。 語り手の看護師の息子が医者となり、当麻先生の病院に赴任してくるラスト。幸せな余韻が残ります。 押さえるべきところをきっちり押さえる、見方によってはステレオタイプなドラマと言えるかもしれません。 ただ私は古い人間ですから、このお手本のような、しっかり知に足のついたドラマのほうが素直に感動できるし、面白いと思えるのです。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-04-18 18:15:46) (良:1票) |
40.《ネタバレ》 愛にあふれたいい映画だと思います。もどかしさもあって情熱もあり、日本らしい映画ですね。一方で生瀬さんの悪役は不要でした。 【Keytus】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-09-22 00:39:56) |
39.臓器移植とは人一人の臓器を、次の人に繋ぐこと。まさに命と命のリレーです。重たい題材ではありましたが、堤真一演じる当麻を筆頭に登場人物たちのキャラが面白くて、どこかコミカルなタッチの映画に仕上がっています。生瀬氏の悪漢ぶりなどは典型すぎて逆に笑ってしまうほど。 この物語で言う「孤高」とは、当麻の外科医師としての手腕ともう一つ、地位や金に惑わされず決して権力に屈しない、医師としての志の高さを言っていると思います。 でもこれにはちょっと物申したい。我々も大きな病気になれば、健康を取り戻すためには全てを賭けるし、執刀医にはまさに命を託すわけです。野本のような男が執刀医では大変です。(と言うか、彼は執刀医以前に人間としてクズすぎて論外でしょう) 患者の本音として言わせていただくなら、当麻の志の高さは決して孤高ではなく、これが医師たち全ての「標準」であってほしいと切に願うのだ。だから、私は彼の志の高さを孤高とは言いたくない。もちろん、彼の外科医師としての技術はまぎれもなく孤高でした、それは認めます。 そして、、その天然ボケもまぎれもなく孤高でした、それも認めます。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-10-21 00:45:05) (良:1票) |
38.テレビドラマか映画かギリギリのところだったけど 一応映画としてそれなりに楽しめる。 |
37.《ネタバレ》 外科医は人間性はどうでもよくて、問題は腕なんだけど、ちょっと善人パワー全開だったかな。悪役もステレオタイプでコント的で仰々しいし。それなりのデカイ手術は命を預けるので医者選びはしっかりしたいと再認識。田舎にはいくら善人であっても能力の問題のある医者はそれなりにいるだろう。田舎に住むリスクというのはこういう所にもあるのだなと考えさせられた。原作はエホバの輸血医師ですね。こっちの方が話しとしては面白そうなので映画化に期待。 |
36.前半はそれなりに期待して観たが、途中からもう... そもそも自分はどうしてこの映画を観るつもりになったのか分からなくなった。手術場面はちょっとリアル感あるけど、内容はかなり薄い。 【simple】さん [地上波(邦画)] 3点(2014-07-14 21:04:14) |
35.《ネタバレ》 医療映画ながらほのぼのとした感じの映画で、これがまたいい感じでした。とにかくこの映画に出てくる人は良い人ばかりだからかな。生瀬勝久の悪役と柄本明の演技はやりすぎのような感じで映画にマッチしていないようでした。 【pokobun】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-12-08 12:47:57) |
34.映画にするほどではないように思えるが,良いドラマを観たなという感じはしました.今更ですが,堤真一っていい役者ですね. 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-20 01:08:59) |
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33.《ネタバレ》 田舎病院の新任医師は、誰もがこういう医師に担当してもらいたいと思わせるような理想像。 看護師をはじめ、よどんだ病院に違いをもたらしていく。 こういう話には弱い。ベタではあるけど、直球で後味が良い。 悪役がステレオタイプの嫌いはあるが、王道の医療ものとして安心して楽しめる。 『Dr.コトー診療所』の主人公と共通点が多く、手術は天才的だが恋愛には鈍感、命を救うことに全力を尽くす姿勢は心を打つ。 看護師役の夏川結衣が魅力的で、ちょっと切ないラブストーリーにもなっている。 堤真一、生瀬勝久、柄本明、余貴美子らのキャスティングもいいので、ありがちなストーリーでも魅せてくれる。 ただ、都はるみのBGMは狙いすぎか。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-15 23:48:04) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 成島監督、『八日目の蝉』でも押しつけがましくない、いい演出をしてたけど、そのルーツみたいなものが見えてくる1本でした。スーパードクターが主人公の映画ですが、本領は「善良なふつうの人」の描き方。院長先生、手術チームのみなさん、市長とその家族、そしてドナーとその家族。とにかく、主人公2人の周りが暖かく、そういう世界の描き方では邦画ではトップなんじゃないかなと思う。一方で課題は「悪役」。かの映画でもそうでしたが、「悪役」がほんとに魅力がない。生瀬さんだからもってるようなもので、あとの2人の医師はどうしようもない俗物ぶり。タバコぷか~としながら週刊誌記者と会うシーンなんか、いつの時代の映画か、と目を疑いました。とはいえ、主人公2人もすばらしく、牧歌的な社会派という不思議なジャンルを切り開きそうな監督の今後に期待です。 【ころりさん】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-30 16:19:07) (良:1票) |
★31.医療ドラマ風に見させてもらったけど、退屈はさせない作りではあったけど、それでもエンターテイメントに富んでいるわけではない。全般的にちょっとデフォルメも過ぎている。立派過ぎる医師、生瀬役の人は少し悪意に過ぎる存在にしてしまって逆にリアル感を削いでいる。 堤真一はとても上手く表現している。さすが。個人的に印象に残ったというか考えさせられるシーンは、余が息子をお別れして手術室に送り出すシーン。 【タッチッチ】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-03-27 18:14:50) |
30.《ネタバレ》 <原作未読>真面目な社会派映画。法整備を促す意味でリアルタイムに作られていればもっと価値があったと思うが、困難にも信念を貫く医師の姿に感動はある。手術シーンは気持ち悪くならないギリギリのところで作られていて上手いと思った。生瀬勝久演じる嫌な医師がリアル性を欠いているのが残念なところ。こういうのは役者より監督の問題なんだろうけど…。6.5点。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-11 13:00:51) |
29.《ネタバレ》 とても良かったです。愚直なほどストレートに医療従事者のあるべき姿を描いていると思います。タイトルの「孤高」とは志の高さや維持という意味で、決して難解な記号では無い。でも、その実践は簡単ではない。「医師であり続けることは、医師になるより何十倍も難しい」。いや、友人が何人も浪人してましたから医師になるのもけっこう難しいと思いますよ。でも、志を持ち続けることは難しさの質が違うのだと思います。それは、お頭の優劣ではなくその人の性格や人格の話ですね。別れの涙を怒った顔でこらえる夏川結衣が強く響きました。彼女に負けじと涙を我慢しながらの鑑賞でした。負けました。それにしても、中越典子とのお見合いを飄々と袖にするとわ。あんな「孤高」は見習いたくない。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-16 20:00:40) (良:1票)(笑:1票) |
28.どのキャラクターもステレオタイプ化することで深く掘り下げることを放棄したかのような印象。 |
27.《ネタバレ》 なんだろ? 特にドラマ性もなく、ノンフィクションのような描き方で淡々と描かれる。だからといって現実味があるかというとそうでもない。妙に志が高くて強い医師、どんだけりっぱな市長かわからんが年老いた爺さんに自分の肝臓を提供するから助けて欲しいと申し出る娘や親族、息子の死を受け入れられずにいたのにいきなり脳死移植を決断し実行することが天命かのように宗教のように思いこむ母親。共感できる登場人物が少ないんだなあ。ま、語り手である看護師が一番普通の人なのかな。 つまらなくはなかったです。 【フラミンゴ】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-10-23 15:02:00) |
26.テーマは重いんですが話が面白くなさすぎです。 【アフロ】さん [地上波(邦画)] 4点(2011-09-28 18:34:14) |
25.家の前の小さな道を挟んですぐに海がある。大きな湖かもしれないけど。で、なんと見た目、ほぼ海抜0m。なんとも絶好の漁村ロケーションだ。にもかかわらず、何故に標準語よ。ちょっとだけ田舎っぽい響きのようにも聞こえるが。そもそもこの作品は、都市部に比べて設備の整わない地方の病院が抱える問題をテーマにしている。だからこそここはしっかりと「地方」を強調すべき「方言」の出番でしょ。絶好のロケーションにしたって一瞬映されるだけで、なんとしてもこの画が欲しいといった類のものではない。リアルでキレイな手術シーンにいくら力を入れても、こういうところをないがしろにしちゃいけない。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-09-26 17:01:32) (良:1票) |
24.リアルの手術のシーンが多くて目をそらしてしまうことがおおかった。利権、名医、倫理、ロマンスのテーマの映画って多いですね。もうひとつはいりこめなかった。 【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-09-25 12:27:23) |