29.《ネタバレ》 カンヌであまり評判が良くなかったと聞いていたので、どんなことになってるんだろと思い観てみたのですが、エンターテイメントとして純粋に楽しめました。確かに、振り返ってみれば粗を感じるのもまた事実です。たまたま通りかかった車の主が殺された父親という展開はいくらなんでも奇遇すぎるだろとか、「あ、あそこに人がいる」という子供ばりの騙しにまんまとひっかかるSPとか。でも主役の大沢たかおをはじめ、俳優陣の熱演でそういう粗をなんとか乗り越えてる感じです。ストーリーとしては、殺人犯を守る意味がどれだけあるのかとか、被害者の加害者の関係とか、掘り下げると深淵なテーマになりそうなものなんですが、あくまでも娯楽作品としてそれほど深入りはしていません。終盤も、周りにいた多くの警察官が動かずに清丸と銘苅の活劇を見守ってる展開とか、邦画によくある展開だな~と感じながら見ていました。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-10-21 18:39:20) |
28.《ネタバレ》 重たいテーマを扱っていればいるほど突っ込みどころがあると白ける。たくさんありすぎて疲れました。藤原竜也は性犯罪者に見えないし、女性警官を性犯罪者の護衛に当たらせないだろうし、「俺とお前だけの世界」に突入し過ぎだし、何じゃそりゃのオンパレード。 アクションも三池崇史基準でもあんまり良くないかなと思いました。俳優陣は大物揃いですが、演技はあまり良いとは…伊武雅刀は良かったですが。せっかく原作から改変して作った松嶋菜々子の役に動きがなさすぎて勿体無いです。動かしようのない設定だったかもしれませんけどね。悪玉として音尾琢真が出ていましたが、ハリボテみたいに広がりのない怖い顔をしていらっしゃいました。音尾琢真の顔がこの映画を象徴していると思います。 あと、登場人物はしゃべりすぎです。心のチャック閉めたら? 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-10-17 03:09:13) |
27.《ネタバレ》 映画的には、松島菜々子が必要不可欠なのだろうが(原作のとおり、白石が男性警官だったら華がない)、やっぱり性犯罪者の移送に女性警官はありえないよなぁ・・・ 清丸を演じるのも藤原竜也だと、カイジぽっくなってしまうし、何より性犯罪者に見えないのでミスキャストだと思う。 清丸が生きて移送されるのと、タクシー運転手の由里(余貴美子)の関わり方は、原作ファンとして看過できない。原作ファンじゃなかったら、それなりなんだろうけどね。原作がある映画の難しいところですね。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-10-14 23:23:26) |
26.《ネタバレ》 あと少しのところでエンターテイメント作品になってしまった気がする。でもそんなことは関係ない!いや~、面白かったなぁ! 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-06 01:54:24) |
25.《ネタバレ》 どこかで、米映画のSWATと題材が似てるので二番煎じ、との評を見ましたが、そちらは未見の為、私としてはなかなか新鮮に楽しむ事が出来ました。特に、前半のスピード感は目が離せない状態で、新幹線での移動の辺りまでは、心地良い緊張感が感じられました。ただ、そこから先は少しベタつき感を感じ、少々ダレた空気に。女性SPが二度も被疑者から目を離すミスは、過酷な状態とはいえ気持ちが白けました。ラストも、重罪犯を寝っ転がしながら、いつまでもほっとく?!と不自然さが目立ち、感情移入がしずらかったです。役者陣の演技は、印象が残りました。特に主役のSP二人は動きも良く、主役に相応しいオーラを放っているよう感じました。なだけに松嶋さんのミスのシーンが残念~。そんな中だたひとり、残念ながら岸谷氏のみあまり存在感が感じられず。少し低迷気味ですね。あの藤原氏扮する犯人は、お母さんの自殺で完全に壊れてしまったんでしょうかね~。自分とは完全に違う感情の世界にいる人って実在するんでしょうね。彼のあの可愛い顔立ちが、私にはよりその世界観がまるで読めない役どころを引き立たせてたと感じました。 【ぽてころ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-29 01:33:29) |
24.《ネタバレ》 某仕置人にて幾多の許せぬ悪を金づくで手に掛けてきた念仏の鉄こと山崎努さん、老いて依頼する側に。本田博太郎までいるし、これは痺れる。さて、どんな護送劇→復讐劇になるのかと手ぐすね引いて待ち構えたのですが…惜しいなぁ。名優揃いだし、何より「5人vs1億2千万人」「賞金10億」「クズの楯」のインパクト。これは見たくなる。掴みはオッケーだ。そしていざ始まってみると、インパクト狙いか時間の都合か、案の定邦画にありがちな不自然さが目に付き始めて気が散る。事件の話をしていたらタイミングよく流れる事件報道、どこぞの山道を放浪してやっと通りがかった車を止めると被害者の父w、ニュースで遺書を読み上げる、仲間が撃たれて死にかけてるのに救護活動を一切せず死ぬのをじっと見届ける、護送完了したものの大勢に囲まれていつ殺されるやも知れない状態にある清丸をいつまでも寝かせたままにしておいて屋内に入れようともしない、あれだけガッチリと身を隠していた蜷川が最後にあっさりと姿を晒してしまう…あのままほっといても拘置所で誰かが始末してくれたんじゃないかなぁ。あんなに用意周到の人が我慢出来なくなっちゃったのか?どうせなら指をボキボキ鳴らしながら清丸の腰に突き立てて欲しかったよ。出て来た意味が全く無かったしね。依頼を引っ込めるよう説得されに来たみたいな。結局最後は清丸の死刑が決まり、クズらしい台詞で終わる。登場人物の誰一人として得しない映画。派手なカーアクションもあるし緊迫感もあるし、手間もお金も掛けてると思う。まぁそれなりに楽しめたので、半分の5点で。どうでもいいけどこれ見てる時に偶然ローカル局で新必殺仕置人がやってまして、丁度鉄が指をボキボキ鳴らして殺しが始まるタイミングでした。やっぱドラマにはある種の爽快感が必要だと改めて感じた。 【にしきの】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-28 01:12:50) |
23.《ネタバレ》 そーゆールールでやってます!とは言え、受け付け難いわぁ。 別に性善説ってわけじゃないけどたかだか10億ぐらいで、あない魂を売る奴が出ますかね? 貧乏人には貧乏人の矜持ってもんがあると思うんですが。 そりゃ一億人もいりゃ、犯人みたいなクズはいると思うけど、金に目が眩んであんな殺人教唆に乗っかるヤツはそこまでいないでしょ? その点がどーしても気になってなかなか入り込めなかったなぁ。 と、身も蓋もないことはとりあえず置いといて、このハナシに則って考えるに、このクズを命をかけて守る価値があるのか?って事ですが、正直『価値』はないでしょうね。 ただただ仕事として粛々とこなすべき移送を、ちょっと金持ちのオッサンに翻弄された物語。 あ、クズについてはクズなので語るべきものはありません。 なんて書くと思考停止な感じもしますが、こーゆーのってタラレバで語り尽くせるものじゃないような気がします。 それ程に殺人ってやつはやっちゃいけないことなんですよね。 クズや金持ちに翻弄されて、貧乏ながらも一線を踏み越えずに頑張ってきた人たちが次々と狂っていく様は、あまりにも切なかった。 しかし大沢たかおさんと藤原竜也さんの決闘シーンはなかなかの熱でしたね。 もう少しハナシ自体にリアリティがあったら、名場面となり得たかもしれないのでそーゆー意味では惜しかった。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-26 23:09:39) |
22.《ネタバレ》 1億2千万人?が敵という前代未聞の搬送劇ですが、ヘリを使えば難なく運べたのでは?(どんなパターンにしても妨害に合うと思いますが)旅客機、高速道路、新幹線・・・東京に旅行に行くんじゃないんですよ。日本中から命狙われているんですよ。場合によっては自衛隊に協力を要請して良かったと思います。イージス艦で運ぶとか。そもそも守るべき人だったのかという疑問が残ります。冤罪というならまだ分かりますが、本人が完全に認めちゃってるんだから、守る理由がないでしょ。もしも僕が警察の上層部なら身の安全の為なら見殺しもやむなしと言う事でしょう。それを生きたまま何が何でも連れてこいって、国家権力の威厳ばかり気にして部下の命は2の次ですか。こんな事で亡くなった警察官が浮かばれません。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-09-26 17:30:29) (笑:1票) |
21.《ネタバレ》 ハリウッドでたまに製作される護送ものの日本版ですが、移送する者とされる者の心の交流を描く作品が主流という当ジャンルにおいて(『ガントレット』『ミッドナイト・ラン』『3時10分、決断のとき』etc…)、同情の余地ゼロの凶悪犯を護送する羽目になった公安の葛藤を描くというコロンブスの卵的な着想は素晴らしいと感じました。さらには、護送を妨害する行為に多額の報奨金がかけられ、一般大衆が敵に回るというアイデアは2003年に製作された『S.W.A.T.』からの拝借だと思われますが、細部のツメを怠ったために荒唐無稽なアクション映画に終わってしまったネタ元の反省を活かし、この設定を観客に受け入れさせるべく細かな描写が理詰めで考えられている点にも感心しました。観客に過不足なく情報を与えると同時に、絶妙なタイミングで見せ場が挿入されるという本作前半部分の完成度は特に素晴らしく、職人監督・三池崇史の手腕が炸裂しまくっています。仮にこのテンションが2時間続けば、日本映画史上に残る傑作になるだろうと思いました。。。 しかし、パーティが新幹線に乗り込んだ辺りから映画は急激に失速をはじめます。理詰めで作られていた序盤と比較すると考えの足りない展開が目立つようになり、観ている側は映画に集中できなくなってしまうのです。「そんなアホな」の連続には苦笑の連続なのでした。構成上のそもそものミスとして、エリート揃いのSPの世界でもNo.1とNo.2の実力を誇り、日本最強のコンビと言っても過言ではない銘苅と白岩が高い戦闘スキルを披露する場面がまったくなく、それどころか凶悪犯から目を離すという脇の甘さを度々見せてしまうお間抜けさんぶりにはガッカリさせられました。。。 また、己の命を張って人間のクズを守ることとなったSP達の葛藤も、あまりに表面的すぎて訴求力に乏しいと感じました。何人もの死人を出しながら必死に守った犯人が、数ヵ月後にはアッサリ死刑にされてしまうというラストにしても、もっともっとやるせない空気が漂って欲しかったし、総じて主題部分へのツッコミが甘いと感じました。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2013-09-25 23:30:11) |
20.《ネタバレ》 現実の凶悪犯罪事件(特に幼少児に対する犯罪)には、自分とは直接関係がなくとも、激しい憎悪の気持ちがわく。ネットの掲示板などでも、凶悪犯(特に幼少児に対するそれ)には、過激な刑罰を求める書き込みが目立つ。 一方、人には公正な裁判を受ける権利がある。それによらなければ、いかなる罰をも受けないというのが、法治国家の国民の人権である。当然、それまでの身の安全を確保しなければならない。 それらが激しく衝突するとどうなるか?という物語。まぁ言ってしまえば、西部劇の昔から連綿と続くテーマ。今回は、その憎しみが一旦お金に変換されて、さらに大勢の人が被疑者を追い詰める。誰も信用出来ない、絶体絶命のサスペンスである。 見ている者としては、これは犯人を守る仕事ではなくて、日本の法治システムを守る仕事なのだと判ってはいるが、だんだんとこの犯人に憎しみを抱いている自分を発見して、戸惑う。それほど犯人のクズっぷりが見事な演技だったといえるが、それこそが制作側の思う壺という、手強い仕組みになっている。 最後に刑事が憎しみの主に諭す言葉が、ありきたりで内容的にも納得できず、ガッカリ感が拭えない。というより、それも計算で、後の判決後の犯人の一言で、更に観るものの憎しみを増すように出来ている。 最後まで消えないこの憎しみの力を前に、立ちはだかるのは「藁の楯」だ。多分、蟷螂の斧と同じような意味の「守る版」だと思うが、非力で虚しい楯である。もちろん守っているのは、我々を守るはずの法治システムでそこを突く憎しみの元も我々であるから、実に矛と盾の話になってくる。 実に悩ましい話である。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-24 18:12:43) |
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19.《ネタバレ》 「清丸の様な人間を守る価値はあるのか?」この映画は数ある可能性の1つを示し、明確にその『答え』を出している。銘苅が選ばれた理由、私情や感情に流されず、体を張って職務を全うする男だからだ。凄惨な過去を引きずりながらも、それでも生きていく決意を固め、対象者を守るのは己に課した信念の為。その彼が結局は、「5人の中で一番お前を殺したかったのはこの俺だ!」と本音をブチまけている。賞金が懸かっていなかったら直ぐにでも殺していたであろう白岩、被害者の姿を見ていて、最初から感情が高ぶっていた神箸、一番まともだったのは、最年配の関谷だろうが、はたしてその感情が『まとも』だとも言えるのか?「清丸が出所して、新たな被害者が出たらその子に何と詫びる?」という奥村の台詞が的確、かつ印象的な反面、まだ起こってもいない『可能性』でしかない事を論じるのは言い出したらきりがない。そして銘苅に「言い訳でしかない。」と言われた後の岸谷五朗の、「こいつには何を言っても駄目だ…。」という演技が非常に印象的だった。ラストシーンの清丸の台詞を聞いて、やはり殺しておけばよかったんだ、という人がどれだけいるだろう?中盤、包丁で少女を脅す男を説得する関谷は、少女の命の危険を察して男を射殺してしまう。果たしてこの判断が良いのか悪いのかは、分からない。この一連の騒動の発端は人間が始めたのだ。良くも悪くも人間のする事。こういう人間の心理の一端を観れる映画としては、エンタメも入っていて単純で小難しくないので十分楽しめる内容だと思います。 【miki】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-09-24 11:39:15) |
18.ビー・バップ・ハイスクールの作者でもある原作者・きうちかずひろが「実写作品として制作したくとも、映画監督としての実績もコネもカネもない。漫画として描き上げようにも、自分はそこまでスキルのある漫画家じゃないし。(涙)」と、原作のあとがきで語っていたのを思い出します。映像化、おめでとうございます。 元々「現実的か否かで言うと、ギリギリ・アウト」な原作なのですが、その好奇的かつシンプルな筋立ちを、(若干の差異はあるものの)余計な手心を加えず実写化した点に、先ず好感。 クズ男役に藤原竜也というキャスティングは、なんというか良くも悪くも方程式と化してきましたね。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-23 02:56:45) |
17.《ネタバレ》 人生はお金で出来た綱を渡るタイトロープ。金は命よりも重い。金で買えないものはない。全くもって最低で常識だから困ったものです。それにしても、清丸を警視庁の前に放り出したままにして別のことに気を取られっぱなしで、隙だらけなんですけどSPさん。ライフルで狙撃されたらどうすんの。すぐ近くの警官が発砲したらどうすんの。松嶋菜々子油断しすぎ。ありえないよ、容疑者に背を向けるなんて。清丸を殺そうとする人たち。なんで正面からいくかな。なんでみんなの前でやるかな。みんなアホすぎ。あとキャッチコピー。 全国民が敵になる!て謳ってるんならもっとマンパワー、集団行動・心理の恐ろしさを描いてほしかったかな。国民の血眼感が足りないな。それとこの監督にしては珍しく大人しい演出で、どうしちゃったの?て感じた。狂気が予定調和で、オイオイそこまでやるのか、て思えなかった。で結局この映画が、最終的に主人公大沢たかおのセリフを借りて伝えたかったことは、自己暗示をかけて理性を保つ、ていう救いようのない人間の性を浮き彫りにしただけ。は~虚しい・・・。 ただエンターテイメントとして退屈せずに最後まで鑑賞できました。○ |
16.《ネタバレ》 新幹線に乗るあたりから車で移動して警視庁へくるまでの脚本の矛盾さには耐えられない。松島が犯人を逃がしたり、また犯人に襲われたりとあまりにプロとは思えない素人ぶりにも呆れました。 【pokobun】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-23 00:40:12) |
15.《ネタバレ》 原作のアイデアは悪くないですね、いままでの要人警護のSPをここまで変化させたのは良い、映画と言えば派手なシーンや、圧倒させる画によってインパクトを与えすぎで、大沢たかお、藤原竜也はじめ、良い役者を揃えたのだから、もっと個人で、掘り下げて欲しかった、殆ど怒鳴りあうシーンが多く、たまに、心情、家庭、過去が出てくるが断片過ぎる、例えば、藤原竜也は、今でも嫌な奴だが、なぜ子供に固執するのかを吐露させたら、もっと醜悪さがまして、何故、このような奴の為に命を賭けて、又、殺すのかといういつもの命題がもっと感じたのでは、ちょっと詰め込みすぎか。もっと面白くなっただろう映画だけに残念。 【min】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-21 22:16:01) |
14.《ネタバレ》 原作は知らないが犯人は殺されることを恐れて 護衛される為にきたはずなのに行動がおかしい。 性格も弱気なのか強気なのか狂気の具合も中途半端。 遺書の部分を読みあげたら勝手に止まるラジオや、 銃撃戦が始まっても車両移動しない乗客達、 警戒せずにあっさりタクシーに乗ってしまう&タクシーごと買いとった(?)などなど、 確実におかしい部分があまりにもたくさんありすぎて 観ている途中で何度も現実に引き戻される。 ハッキリ言うとそういうので冷めてしまう。 やっぱり邦画はイマイチだなぁ、と言われてしまってもしょうがない。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-19 12:20:58) |
13.《ネタバレ》 なんだかあっという間でした。気付いたら終わってたって感じ。それくらい、集中して観ちゃいました。極悪非道な犯人を殺してくれたら10億あげますっていう新聞広告から物語は始まります。広告主は犯人に7歳の孫娘を殺された財界の大物。SPや刑事さん達が九州から東京まで彼を護送するんですが日本人1億2千万が彼を狙っている可能性があり、そして守る彼らの中にも裏切り者がいる可能性がありハラハラドキドキしっぱなしです。藤原君の犯人役は当たり役でしたね。彼にこういう役やらせると本当に上手い。デスノートのキラもそうだし、インシテミル、バトルロワイヤル、カイジ。若干、みんな同じに観えちゃうけど、今回の狂った感じは良かったです。そしてもう一人。この子良いなって思ったのが永山ケント君。瑛太の弟だそうですが、ケント君のほうが良い男です。今回は「こんな人間のクズみたいな奴を守る意味があるのか?」と護衛チームは皆誰もが自問自答する中で彼だけは一本筋が通ってて最初から最後まで犯人を憎んでいました。でも最後は藤原君守るために殉職しちゃうんですけどね(涙)松嶋奈々子ちゃんもミタとは違って仕事ができる女刑事役が良かったです。仕事できるのにシングルマザーだから出世街道から取り残されてるってところもまた良かった。結局、彼女も最後は藤原君に殺されちゃうんですが「まだ死ねない・・息子を一人残していけないです」っていうのが最後の言葉で・・WMは辛いですね。この言葉。仕事する意味、自分をどこまで捨てることができるか・・・ 働く人ならだれもが思う疑問にぶち当たります。いろいろ考えさせられました。突っ込みどころもない訳じゃないんですよ。優秀なSPのくせになんで簡単にやられちゃうの?とか、銃撃の音が聞こえたはずなのに、なんでご近所さんは誰も見に来ないの?とか。 新幹線の復旧を待ってから行っても良かったんじゃないの?とか。トイレ、ご飯はどうしてたの?とか(笑) でもそれらを差し引いても8点を差し上げたい!久々、日本映画も良いじゃんって思いました! 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-09-18 02:44:33) (良:3票) |
12.《ネタバレ》 最初はテンポも良く見応えがあり、多少の疑問点には目をつぶっていましたが、新幹線が出てきてから「あれ?」となり、新幹線を降りたあたりから「ここはいったいどこ?」の世界でした。そうなると前半の疑問も我慢できなくなり、さらに後半もおかしな点が続き、最後の対決シーンでは「公道でお芝居?」状態です。テーマがとても重い問題なだけに、設定に矛盾点があっては説得力が出てきません。もう少し矛盾や疑問点を取り除くか、いっそ架空の都市か近未来にすれば良かったのにと思いました。俳優の演技に+1点。テーマ性に+1点。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-07-21 23:43:36) |
★11.「こんなやつ守る価値あんのか」という問答の多さは辟易もするが、藤原竜也のどうしようもない人間(クズ)っぷりが見事で、感情を逆立てられることこの上なし。エンドまで一貫してクズだったので、ある意味わだかまりなく見終えられた。各緊迫シーンはなかなかのものだが、人の生死はなんだかあっけないように感じた。逆にリアル?でも映画だしなー。 【元祖】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-05-29 00:34:11) |
10.《ネタバレ》 法律は専門外だが、警察というのは社会の治安を維持するためにある。個の事情は国家体制維持より優先順位が下にあるわけで、それゆえどんな犯罪者でも私刑させるわけにはいかない。「こんなクズを守るのか?」ではなくて、守っているのは国家によって保たれた社会秩序だ。劇中そんな基本的なことすらわかっていないかのような人間が多数登場して驚いた。それから、犯人であるが、これは非常によく描かれていた。本質的に精神異常者なので常識は通用しない。なので、何を言い出しても驚くにはあたらないし、いちいち理屈や常識が多少は通じるなどと考える事自体、知識不足。「そんなもの」として扱うべきだが、最前線の警察官なのにそんなことすら知識として持っていないのかと、そう描かれており現実社会で頑張っている現場の警官に気の毒だった。しかし、設定、展開、映画のテンポ、テーマ、犯人の異常者ぶり、本来美貌の松島菜々子の疲れ、老けぶり。アクション入った日本映画も面白いな、よく作ったものだなあと感心しながら素直に楽しめた。 【小鮒】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-05-23 23:13:20) |