33.《ネタバレ》 かなり最悪な映画でした。トラウマ映画かもしれません。
発想はちょっと下らないけど大胆で、なかなか奇抜な映画でした。
内容はマッドドクターが人をさらってムカデ人間に改造してしまうというもの。
このマッドドクターというのがとても怪しくていいです。
犬の写真を眺めるドクターの異様さ、注射するときのドクターの恍惚感はなかなかイってます。
この映画で最高に雰囲気が出ているのはドクターが被験者たちに手術の説明をする場面です。
そのアンダーグラウンドで危険な感じはある意味で名場面だと思います。
それにしても被験者の一人は日本人ですかw
さらに男を先頭にして何が楽しいのか分かりません。美女を先頭にしたならもっと評価できたのに残念です。
日本人を先頭にしたのは「コミュニケーションできない状況を作った」のだとか。
結局この映画を考えた人の目的って「美女に自分の肛門を舐めさせたい」とか「糞を食わせたい」だけのような気もしますが。
前半はシリアスに淡々とプロセスが描かれていてなかなか良かったです。
中盤では下らなくて笑える場面もあります。
結末はちょっと後味が悪いです。
普通、最後尾まで栄養がいきわたらないことくらい博士なら分かるでしょ。そういうバカっぽさもこの作品の面白さなのかもしれません。
最悪な展開の中で二人三脚のような一体感と支え合いの気持ちが出始め、さらに人間として生きる尊厳まで見えてくるのは面白かったです。
最悪な映画なので不要な人は避けて通るべきだと思いますが、恐怖映画やゲテモノ映画が好きな人なら漏れなく見てもいいかもしれません。
ただ、この映画にはかなりの衝撃とある種のパッションはあったと思います。