114.《ネタバレ》 巷で「猟奇的…の”前のお話”」などと話題だった本作。
その所為か、当時は先入観無しには見れそうにもありませんでした。
よって、公開当時からかなり時間が経ち、先入観も話題も薄れた今年に観賞。
序盤、雨の中を二人で踊るシーンには魅せられました。
「おぉ!!これは、もしかしたらもしかするぞ…?」とワクワクしたものです。
しかし、徐々に尻すぼみになり、無理矢理な展開が多くなり、最終的には物足りない印象に落ち着いてしまいました。
『チョン・ジヒョンにスポットを当てる』事に重点を置きすぎていると思います。
彼女を写すカメラが彼氏目線であることは分かりますが、これでは彼女のプロモーションビデオです。
いや、確かに彼女は美しいし、私も大好きだけどね…
逆に言えば、それでも飽きずに見れたのが凄い。
彼女の魅力の賜物でしょう。
ラブストーリーとしては、そこそこ面白いのかもしれません。
でも、なんだか薄っぺらい印象を受けてしまいました。
確か「猟奇的な彼女」が「僕の彼女を紹介します」のアンサームービー?とのこと。
だとしたら、彼女のワガママ、自己中、ツンデレ的要素を本作では少し変えるべきだったと思います。
猟奇的…では、彼女の言動の「原因」と「結果」があるから観賞者は納得出来たのです。
それを本作でも同じような彼女像を作り出してしまったら、彼女は単なるワガママ女に成り下がってしまうのです。
それが残念でした。
それにしても、韓国警察のモラルの低さに唖然。
他の映画を引き合いに出して申し訳ありませんが、これでは「殺人の追憶」で描かれている何十年前と大して変わらないじゃないですか(呆)