★12.《ネタバレ》 千年周期で太陽系を巡る遊星ラーメタル星と地球が異常接近し、地球が壊滅するという危機を描く。舞台は関東地方限定で、国連、政府、軍隊は一切登場しない。ラ人は人類より高度な文明を持ち、何万年も前から地球に千年女王を送りこんで支配してきた。 現女王は雨森始の学校の教師と天文台の秘書を兼務、一般人として暮らしているが、密かに人類救済の箱舟を準備してきた。 ラ星の指導者ラーレラは地球移住計画を密計していた。ラ星は暗黒太陽に落ち込む宿命だからだ。 最接近したときに地球に橋を架け、地球人がラ星に避難した隙に移住する計画だ。 良心に則ってそれを阻むのが女王の妹で千年盗賊のセレン。セレンは移住計画を女王に洩らし、ラ星に反旗を翻す。人類はセレン等の戦いをみて、自ら武器を取る。旧式戦闘機、戦車、投石器、弩砲等だがなぜか有効だ。女王は純粋な心を持つ始に共鳴し、何とか人類を救おうとする。女王は関東平野を刳り貫いた巨大な箱舟を浮上させるが、攻撃を受ける。そこでかつて地球愛に目覚め、ラ星に帰還しなかった千年女王の骸に祈りを捧げると、数体が復活し、ラ星に戦いを挑む。ラーレラは超能力で女王を倒すが、女王の婚約者で戦闘司令官のファラに殺される。 人類の救済と愛を描いた壮大なSFだが、感動は薄い。女王が人類をどう支配してきたのか、接近まで半年もあるのに隕石群が襲来したりする等不明な点もあった。浅慮な設定には目をつぶるとしても、人物の動きや表情がぎこちなく、感情が伝わらない。見せ場であるはずの戦闘場面も進度が悪く、美的感覚もなく、ただまだるこい。他に単調な音楽、主人公の醜男ぶりも感情移入をそぐ一因となっている。始と女王の関係が疑似母子なのが惜しい。恋愛関係であれば、もっと受け入れられただろう。それにしてもあの箱舟は巨大すぎで、元に戻す発想に苦笑した。実際問題、あれほどの高度な科学知識があれば、他の星をテラフォーミングできただろう。ラ星人の考えが間違っているとしても、同胞を皆殺しにするような展開は暗すぎるし、後味が悪い。指導者の殺害程度で納めた方が物語としての座りがよい。話を壮大にすれば感動するというものではない。設定が複雑すぎて、過不足なく描くには明らかに尺が足りない。女王やセレンの自己犠牲を描くのであれば、もっと内面に焦点を当てるべきだ。 【よしのぶ】さん [地上波(邦画)] 5点(2014-05-28 01:45:02) |
11.《ネタバレ》 わあ懐かしい。当時宣伝の熱気に当てられて映画館で買ったパンフレットまだあるなあ。メーテルは1000年女王なのか?と煽るだけ煽られ、わくわくしながら映画館に足を運び、で子供心にずっこけて帰宅した思い出。件のメーテルと女王様の相関図なるものがご丁寧にパンフに載ってるんだよ。なんか大人の商売ってズルイよな、と思ったもんだった。 【tottoko】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-07-15 13:09:43) |
10.《ネタバレ》 「1000年に1度の春しかないラーメタル人の気持ちを、サルよ、お前たちにはわかるまい。地球という楽園に生まれたお前たちには、わかるまい。我々は、楽園とわかっていても、最後まで手を出さなかった。我々にだって未来があれば、永遠に宇宙の果てに飛び去って、凍りつくのでなければ、他人の楽園に手を出したりは・・・」 瀕死のラーレラのセリフに号泣。命がけの夜森の特攻といい、種族の生存権を優先させる侵略といい、いたるところで第二次世界大戦を経験した日本の古傷を見る思いがした。楽園に住みながら、その有難味に気づきもしない地球人に対する嫉妬、憧れ、不安、そうした思いから、ラーメタル人は地球人を「サル」と呼ぶ。そして、1000年の春の目覚めもわずかに、彼らはあえなくほろびてしまう。これほど深いテーマを、直球で、ぶれることなくわかりやすく追求しているのは素晴らしい。近年のアニメは、ジブリ作品を含めて、必要以上に複雑な要素を盛り込みすぎる。 【tony】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2012-02-19 01:16:07) |
9.幼い頃にテレビで観た記憶が・・・ 松本零士の作品に共通する、何とも言えない哀愁が漂っているのが良い。 【にじばぶ】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-09-22 08:47:11) |
8.《ネタバレ》 「ヤマト」な「地球へ...」的な印象。こういうテーマは色々考えさせられます。ところでこの1000年女王は999には繋がってないのかな? 死んじゃったらおかしいぞ...。あとは地球の為とか言ってあの結果はちょっとなと思う。あれでラーメタルが機械化なっちゃうわけだからなぁ。「もうすぐ永遠の春」とか言ってる隊員さんがめっちゃかわいそうw 【バカ王子】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-03-20 21:32:37) |
【ネフェルタリ】さん 8点(2004-08-22 20:46:33) |
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6.いきなり「私は1000年女王」とか言われてもなぁ.. 【あばれて万歳】さん 3点(2004-01-13 14:06:22) |
5.喜多郎のテーマ曲は今でも憶えています。が、映画の方は壮大な設定が消化しきれていないんですよねえ。始くんの声(戸田恵子、今やアンパンマンだったりする)にも違和感がありましたし。もっと、よく出来たように思うのですが。 |
4.《ネタバレ》 ≪めちゃネタバレ≫女王の正体は?ってウリだったんですけど、いや、最後まで判んないし。そのうち、公開中の新聞広告で「1000年女王はメー○ルだった!」って。ええー?んなコト何にも言ってなかったじゃん、そういえばプロメシュームって呼ばれてたなぁ、でもそれってメー○ルのお母ちゃんじゃん、つーか、そもそもラストで死んじゃってるじゃん・・・。もうワケ判んない。独特のクドい絵柄は最後まで馴染めず、意味のない映像に気合い入った作画してたり(ドクターがただ延々と歩くシーンを大々的な動画で描いております)、物語は感動しろ~!と押しつけてきながら、全く感動できず、散々な映画でした。主題歌は良かったですけど。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 3点(2003-12-09 22:55:44) |
3.うーん、非常に懐かしい、でも今思い出すと気恥ずかしさがある、若かりし頃の懐かし恥ずかしアニメ。某産経新聞で連載の頃は毎回切り抜きしてたなぁ。勢い余ってLPレコード(死語)買ったり、本作も劇場で観たわけだけど。。。 1000年女王って何者?ってところでストーリーを引っ張りすぎていて、今思うとまんまと子供だましに引っかかっていた気がする。主要な2人のキャラ設定は999とほぼ同じ。松本零士ワールドは1つの世界で繋がってはいるわけだけど、999の2番煎じという感は拭えない。 ・・・と書いてみたけど、こんなコメントする私ってやっぱり嫌な大人になってしまったんですかね? 【じゃん++】さん 3点(2003-11-26 02:43:08) |
2.松本零士原作ということで、“かなり” 期待して見に行きました.. 最悪の出来です!見るに耐えられない.. 金返せー!って言いたかった... 【コナンが一番】さん 0点(2003-11-14 10:25:39) |
1.《ネタバレ》 今からこのストーリーを振り返るとまんまハルマゲドン。なんともスゴイ話ですが、当時は夢中で観てました。「銀河鉄道999」・「宇宙戦艦ヤマト」・「キャプテン・ハーロック」などが目立つ松本作品の中で、舞台が宇宙から遠いので地味な話に見えますが、このストーリー展開はいつ観てもワクワクしてしまう。また、潘恵子さんの声で「私は1000年女王…」なんて言われた日にはグッと来ます。雪野弥生・雨森始の主要キャラと、限られた設定で物語が進行し更に雪野弥生が実は大物だった…なんて言う所はやや「銀河鉄道999」のキャラ設定にも通じる。 【_】さん 7点(2003-10-16 16:55:45) |