19.《ネタバレ》 原作は読んでいないがこの映画に関しては、どちらかというと見て損した部類だった。時間が137分もあるが、それでも恐らく原作での詳細な設定や描写が断片化して半端になっているところが多々ある。 社会性という面でいえば、2015年の時点でこの物語を映画化することの意図がわからない。日本国内向け公式サイトでは一応、「全体主義国家がいかに人間の精神を崩壊させていくかという普遍的なテーマ」を扱っていると書いてあるが、結局はこの時代またはこの場所限定のことにしかなっておらず、誰も今の自分に関係あることとは思わない。ちなみに楽園に殺人は存在しないという建前は当時本当にあったのか知らないが、そういう現実度外視の観念論は東洋でも好まれそうな気はする(大陸でも半島でも列島でも)。 ドラマとしては、悪人顔の主人公を始めとして主要人物に誠意が感じられず信用できそうにもなく、この連中は何をやっているのかと中盤くらいまで突き放した気分でいたが、終盤にかけてやっと人々の意思がはっきりして来てまともに見られるようになる。それはそういう構成にしたのだろうが、それにしても結果的には話がうまく出来すぎで、最後は勧善懲悪物のようになっていたのはどうかと思った。アメリカの娯楽映画だからこれでいいのかも知れないが。 ちなみに世界のどこの場所の映画でも英語で作るのはさすが世界帝国だと思ったが、昔の邦画にもそういう例(大陸系)があったと思うので他国のことはいえない。 【かっぱ堰】さん [インターネット(字幕)] 4点(2023-02-04 10:23:38) |
18.《ネタバレ》 実在した連続殺人鬼をモデルにしているわけですが、この映画の舞台は旧ソ連。 連続殺人鬼を追いかけるありふれたサスペンスミステリは食傷気味なので、今回は旧ソ連の政治体制をアクセントにしてみました…という映画かと思いきや、全然違ってました。 実際は逆で、連続殺人鬼事件はあくまでもストーリ上の1エピソードにすぎず、実際に映画で描かれているのは旧ソ連内の体制内での人間模様なのです。 あらすじとか映画の紹介から客が期待する内容からは明らかにずれてます。 連続殺人鬼捜査物だと思って観始めた客はどこにポイントを置いて映画を観ていいのか困ってしまいます。 何しろ当の連続殺人の捜査自体は実に簡単で「一番多く死者が出てる街にいき容疑者がいそうな工場で出勤表を調べて特定するだけ」という、もう捜査も推理もあったもんじゃないという内容ですし、犯人もいきなり自分語りはじめちゃうし…ですからね。そこに力点がないのは明らかです。 まぁまぁ面白い映画ではあるのですが、「え、そういう映画だったの…先に言ってよ」というのが観終えた正直な感想になってしまうのはしょうがないところでしょう。 ちなみにモデルになった実在の殺人鬼は映画の設定より20年くらい後(1977~1990年)に52人を殺してるんですが、1980年代になってなお「社会主義社会に連続殺人鬼は存在しない」という理由で放置していた旧ソ連ってすげー国だな、と感心するばかりです、はい。 【あばれて万歳】さん [インターネット(吹替)] 7点(2020-04-19 16:42:51) |
17.《ネタバレ》 興味深いテーマなんですが、連続児童殺人事件、スパイ疑惑、旧ソビエト体制、ワシーリーの執念、レオ、ライーサ夫婦の問題、 これが同時進行で同じくらいの配分でこられちゃ観てるこっちはなんとも入り込みにくい。 観やすい娯楽作品にはしたくなかったんだろうけど、「社会主義国家って酷いでしょ」っていうのを強調しすぎじゃないかと感じる。もう少しエピソードを絞ってほしかったですね、俳優たちは文句なしなのでもっと焦点を絞ってテンポと流れの良い作品になってればよかったなあと、観てる途中でインターミッションがほしくなりました。 レオは忠誠を誓ってるようでも心からじゃなさそうなのは最初から漂ってるし、殺人事件は西側の影響などとは微塵も思ってないのもわかる、そして泣き所は子ども。 レオがウクライナ出身ていうのがミソなのかな、ロシアとウクライナの関係て根深いものがあるようですし。 ラストでモスクワに復帰したレオが殺人課を新設させ、責任者になるってとこでやっとすっきりと飲み込めた感じがいたしました。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-31 15:31:30) |
16.「楽園であるソビエトに殺人事件は存在しない」って、寝言は寝てから言いなさい。エピソード全てが中途半端で盛りあがりゼロ。トム・ハーディは奮闘していたものの、後頭部のハゲに目がいってしまって・・・・何とかならなかったのか。 |
15.《ネタバレ》 描きたいことに焦点を絞ったらどうかな。なにしろ人権抑圧描写が圧倒的すぎて、旧ソ連社会のシステムが背景でなくメインになってしまっている。そのため迫害を受けるT・ハーディ夫妻の身の上にこちらの心配が寄ってしまうので、殺人事件がかすんでしまった。 英語であるという違和感を気にしなければ、役者は皆良い芝居をしている。ハーディもオールドマンも、人物造形において行間まで掴んだ仕事ぶり。粗の目立つ展開も役者の力でぎりぎり説得力を保った。 ・・とはいっても、やっぱりレオがこの連続殺人事件にこうも肩入れするのはなぜだろうと思わずにいられない。G・オールドマンのキャラクターも描き込む時間が少なかったせいで熱演も空回る。ああ勿体ない。 原作は未読。消化不良な思いを皆さんのレビューで補う、というのでは映画作品としてはよろしくないと思う。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-15 00:34:18) |
14.《ネタバレ》 タイトル名から勝手に想像していた内容とは随分違ったけれど、なかなか良かったです。当時のソ連では「殺人は資本主義国の病理」とされ、ソ連に殺人は存在しないという理論で、すべての子どもの殺人が事故として処理されていたというのですから無茶苦茶です。それにKGBも恐ろし過ぎでしょう。そんな中でも、主人公が次第に変わって行き妻の信頼を得て犯人を追い込んでいく様子が重厚な映像で描かれていて面白かったです。ちょっと都合よく進み過ぎな気もしますが、私にはこの程度は許容範囲なのか観ているときは気になりませんでした。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2016-11-26 15:15:57) |
13.《ネタバレ》 ゲイリー・オールドマンさんが大好きで見たので、ちょっとしか出てこないし、結局殺されちゃって残念。 でも44人も子供、殺しちゃう犯人、あんなおかしい外科医、雇う工場、やばくないの? あのレオ達夫婦、どんどん愛情が深くなっていって感動した。 【新しい生物】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-09-26 01:43:01) |
12.《ネタバレ》 原作未読、映画版に付いても予備知識ほぼゼロの状態で鑑賞。 ストーリーは極シンプル。 猟奇殺人事件を抑圧された主人公が文字通り地べたを這いずり回りながら解決して行くというもの。 但し、作品に終始付きまとう「この国で当時、心底笑っている人など居たのだろうか?」と思える程の重苦しい雰囲気が他とは異なる印象を本作に与えている。 もっと掘り下げれば味の有る魅力的なキャラになりそうな登場人物ばかりであり、 今後を多少は明るく見通せるのか?と思わせるうラストシーンには幾ばくか救われたのも事実なので、 是非続編でモスクワ殺人課の活躍を観てみたかったのだが、どうやらかなり難しい様で残念だ。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-20 12:58:32) |
11.《ネタバレ》 楽園に殺人など存在しない――。1953年、スターリン独裁体制下のソビエト、モスクワ。秘密警察のエリートであるレオ・デミドフは日夜、西側諸国との激しい諜報活動に忙殺されていた。密告、拷問、粛清と共産体制を維持するための嵐が猛威を振るうなか、レオはある〝事故〟の報告を受ける。親友でもある同僚の9歳になったばかりの息子が列車に轢かれ死体となって発見されたというのだ。検死結果は明らかに殺人。だが、「人類の楽園であるソビエト連邦に資本主義の病理である猟奇殺人など存在しない」という上層部の意向により、事件は事故として処理されるのだった。そんななか、レオの妻にスパイ容疑がかけられる。直後に始まった激しい派閥抗争に敗れた彼は、とある地方都市へと異動させられるのだった。ところがそこでも子供の変死が相次いでいることを知った彼は、同じく左遷させられた上司と共に独自に捜査を開始する。すると同僚の〝事故死〟した子供を含め、44人もの子供たちが広範囲で同じ状態で死体となって発見されていることが判明するのだった。果たして、楽園であるはずのソビエト連邦に連続猟奇殺人事件など存在するのか?東西冷戦の真っ只中、そんな不気味な事件に関わることになった一人の将校の姿を通してソビエト連邦の非人間性を炙り出すサスペンス・スリラー。ベストセラーとなったミステリー小説を原作に、トム・ハーディとゲイリー・オールドマンが主演を務めたということで今回鑑賞。あんまりよく知らないのですが、きっと原作は物凄く重厚な作品なんでしょうね。そういう長大な小説を原作にした映画の、悪い部分ばかりが目立つ作品だと僕には思えました。一言で表すなら、まさに散漫。たとえば物語の冒頭、主人公が孤児であることや、ナチスドイツ陥落間際のベルリンで武勲を挙げたことなどが示されるのですが、それが物語の中で重要な伏線となるのかと言うと最後まで特に意味など持ってきません。このように無駄なエピソードがたくさんあって途中から物凄く冗長に感じられるのです。さらには物語の重要な核となるものも、①子供ばかりを狙った連続殺人鬼を巡るミステリー②共産主義体制下、激しい権力闘争に巻き込まれた一人の男の悲劇③愛憎相半ばする夫婦の物語と、どれに焦点を絞って観ればいいのかさっぱり分かりません。長い小説を2時間強の限られた映画に纏めるならば、削るべき部分はきっぱりと削り見せるべき部分をしっかりと描く、監督は勇気を持ってそんな取捨択一をするべきでした。全編を覆う、当時のソビエト連邦を象徴するかのような閉塞感に満ちた雰囲気はとても良かっただけに残念と言うほかありません。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-09-13 23:47:59) |
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10.《ネタバレ》 アメリカの描くソ連。当然お大げさな話でしょうが、映画ってそういうモノとしてみました。いちばんの見所は、奥さんの成長でしょうか。序盤から笑顔のない奥さんでしたが、いわれて納得、しかし、やるときはやる。女の人って強いなあと思いました。しかし、猫を食べたとか、電話を替わって青い服の人は何をしたのかとか、地方の所長なのに将軍だとか、ちょっと分からなかったところがあったのは、原作モノとしても、ちょっと残念でした。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-07-23 12:31:57) |
9.《ネタバレ》 「チャイルド44」の元になったノン・フィクション「子供たちは森に消えた」を読んでいたので、いつか視聴したかった作品。 アンドレイ・チカチーロがどんな描かれ方をしているか期待したのだが、ほとんど端折られていてビックリ。殺人や殺人犯よりも、それを隠ぺいする共産主義国家をかなり批判的に描いた作品だった。 そうしてみると、< 主役は国家のエリート → しかし夫婦愛と正義感のために国に睨まれ転落 → 転落先でもめげずに事件を解決 → エリートに返り咲くが、国に迎合しつつも一石を投じる >というストーリーで、目新しいものはない。 連続殺人犯が生まれた理由も、孤児院で育って飢えに苦しみ歪んだのはスターリンの政策のせい、と言わんばかりだ。ヲイヲイ、資本主義国家アメリカだってシリアル・キラーだらけだろ、と思わず突っ込みを入れたくなる。 恐ろしいのは共産主義とか資本主義とかではなく、国の上層部が国の理念を維持するために現実を否定して国民から事件を隠ぺいする体質だ。国を批判する思想の人間を弾圧する政府や軍部が力を持つ社会だ。 そんな恐ろしいことが、社会主義国家だけでなく、資本主義国でも現実にあったことは、歴史が証明しているはずだ。そこらへんを忘れないようにして観ないと、うっかり「社会主義ってこわ~い!」と他人事で終わりそうな映画だと思った(笑) ただ主役の夫婦の描き方は悪くない。困難が起きた時こそ人間の本質が現れ、本質に触れ合った事で愛情が生まれるのだ、と。少々キレイ事っぽくはあるのだが、その夫婦愛と、自分が孤児にしてしまった少女たちを引き取るラストは、人として正しい姿を描いていると思う。 【りりらっち】さん [DVD(吹替)] 6点(2016-04-11 23:49:30) |
8.《ネタバレ》 『楽園に殺人は存在しない』という言葉を初めて知りました。どうやら資本主義を批判する意図があって「(連続)殺人は資本主義の弊害」みたいなことが言われていたらしいようで…。ところがそんな国が放つ『楽園』という言葉は「人を殺してもみんな知らないふりをしてくれる楽園」というものを作り出してしまったようで…。「なに、この超おバカで恐ろしい国は!?」と思ったのですが、これは意図的なプロパガンダかもしれないので、資本主義だの社会主義だの共産主義だのまるっきり興味のなかったことをきちんとお勉強したくなりました。ソ連がどんな世界を望み、どうして崩壊したのか、そういうこともきちんと知りたくなりました。主人公の妻が機転が利いて、「生きるための嘘」も「同意に見せかけた反論も」お上手で、しかもいざとなったらビシバシ暴れてパワフル! それが一番印象に残りました。しかし映画自体はあまり面白くはないです。そして楽園から程遠い陰鬱な世界。ろくに食べ物がないから人を殺して食う人間がいた世界で、しかもその世界は楽園ということでなければならないので、殺人は殺人じゃないことにしないといけない世界。正しいことをしようとすると簡単に殺される世界(殺人は存在しないと言うくせに)。shintaxさんのレビュー読んで原作に興味が湧いてきました。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-02-24 21:55:03) |
7.ソ連崩壊から25年も経てば、こんな映画も作れるのか。冷戦時代に作ったら、単なる反共産のプロパガンダになってしまうね。 雰囲気も暗いが画面も暗くて観づらい。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-02-11 19:48:56) |
6.《ネタバレ》 原作未読状態で観ました。その時点での評価は8点。本作事件の解決により「殺人課」が作られ、話が継続して行くのかな、どんな次作なんだろうと思って原作三部作読んで腰抜かしました。レオ・デミドフを狂言回しとした「ソ連邦史」ともいえる作品であり「ドクトル・ジバゴ」にも比肩できる名作をこんなに矮小化したこの映画はとてつもなくクズ。とくにワシーリーの動機を「大祖国戦争」での屈辱を晴らすこと、ライーサへの横恋慕にしてしまってトホホ。はっきり明記します、原作既読者は観てはいけない。ただし、原作未読のかたがたで、トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン等が好きなかたはご覧ください。そして、原作三部作読んで打ちのめされてくださいね。その入口としてこの点数。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 5点(2016-02-09 05:36:07) (良:1票) |
★5.《ネタバレ》 テーマは子供連続殺人というよりアンチ共産主義のPR映画か。それも欧米の俳優を使った英語劇。そんなところがちょっと気になって鑑賞後ちょっとモヤモヤです。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-01-30 23:28:35) |
4.《ネタバレ》 「理想国家ソ連にこのような犯罪は存在しない」との理由で事件もみ消しという。 ソ連時代がどのようなものであったのかは詳しくは知りませんが、雰囲気は伝わります。 孤独な声をあげても、周りがみんな敵のような状況では虚しいばかり。 『このミステリーがすごい!』で1位に輝いた原作という割には正直大したことないなという気もするのですが、 まぁソ連時代のセットや衣装などが丁寧に作りこまれてはいたと思います。 ただ、暗い世界を表現するためか画面そのものが暗くて、わかりにくいシーンもいつくかあったので、 その辺はもう少し工夫も必要かなと。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-01-21 21:15:05) |
3.スターリン政権下のソ連を舞台としたサイコサスペンスという極めて異色の作品なのですが、言論の自由がなく、うっかり正論を言えば強制収容所送りが待っているという閉塞的な雰囲気作りには成功しており、設定はきちんと活かされています。 舞台となる1953年はスターリンが死去した年に当たり、そのスターリンは当時のソビエト連邦を社会主義の完成形として位置付け、そこは理想的な社会なのだから社会問題などあるはずがなく、不平不満を訴える者は須らく反革命分子であるとの対応を行っていました。他方、彼の死後に政権を引き継いだフルシチョフは現実路線をとっており、社会問題の存在を認識した上で、それをどう解決するかという方向性での国家運営をしていました。外形上のジャンルは刑事ものでありながら、こうした国家体制の大きな流れも作品内に取り込んでおり、なかなか含蓄ある作品に仕上がっています。当初はリドリー・スコットが監督することを想定して企画が進められていただけに、決して甘い作りにはなっていないのです。 ただし、ファーストカットの上映時間は5時間30分を越えていたという噂が示す通り、膨大な構成要素の処理に失敗してあらゆることが不完全燃焼のまま終わってしまい、いろいろと納得感の薄い仕上がりとなっています。連続猟奇殺人の捜査、官僚達によるパワーゲーム、仮面夫婦だった主人公夫婦が真の絆を獲得する物語、これらが作品の3本柱となっているのですが、そのすべてを2時間強で収めることには相当な無理があったようです。 そもそも、身の危険を冒してまで主人公が殺人捜査にこだわる動機付けがないため、ドラマへの感情移入が難しくなっています。主人公の上司となるゲイリー・オールドマンにしても、彼は「将軍」と呼ばれ、かつては実力者だったが何らかの理由で権力者と衝突して閑職へと追いやられたことが仄めかされるものの、その背景については具体的に説明されないため、こちらもどう捉えていいのか分からないキャラクターとなっています。敵役となるジョエル・キナマンが主人公を陥れることに固執する理由もよく分からず、その奥さんに色目を使い始めることも唐突であり、すべてのドラマがうまく流れていません。 クライマックスではトム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、チャールズ・ダンスという良い顔の男達が揃って殺人課が新設され、これがエピソード1だったことが判明するのですが、本作が興行面でも批評面でも成果を挙げられなかったことを考えると、シリーズ化は難しいようです。このメンツであれば続きを見てみたい気もするだけに、本作の不発は残念でした。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-01-12 20:24:30) |
2.《ネタバレ》 映画館で観てレビューを書こうとしたのですが、うまく書けそうもありません。その当時の時代背景が深く関連していることは間違いなく、正しいことが国家という名のもとに闇に葬り去られるということがとても怖いと感じました。ストーリーも良かったのですが、トムハーディの渋い演技に魅せられました。ボコボコにされてヘロヘロな状態でも巨漢とバトルを繰り広げる電車でのシーンを見て、やっぱり男は強くなくてはと思ってしまいました。奥さんとも徐々に絆で結ばれていく過程も良かったです。印象的だったのがワシーリー、彼の非情さは彼の幼少期に植え付けられたものなのではと思いました。冒頭であんなに簡単に人を殺せるなんてもはや普通の精神ではありません。そしてそのワシーリ―が殺した親達の子供と主人公夫婦が最後に会うシーン、そうきたかと不覚にも泣いてしまいました。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-08-08 08:35:55) |
1.《ネタバレ》 原作未読。原作は「このミステリーが凄い」に選ばれたということで44人の子供が惨殺されたと言うミステリー要素への期待と、リドリー・スコット、トム・ハーディのネームバリューで見ました。 が、全然ダメじゃん、これ。何ともピンボケな作品です。44人の子供のお話はどこへやら、ひたすらスターリン圧政下の弾圧のお話が延々と続くばかり。それもういいからミステリーはどこ行った?と思ったら、そっちの方はミステリーの要素が皆無のまま終わり、罪滅ぼしのつもりかの甘いラスト。 リドリー・スコットもアメリカ人の限界が見えたなぁ。もう彼の名前で映画見るのはやめよう。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 5点(2015-07-12 13:51:21) (良:1票) |