21.《ネタバレ》 成程ね~ 阪本監督も、何か仕掛けてくる監督だもんね~ 原田芳雄に歌舞伎やらせてみたいと思ったのかしらん。 粋な映画ですね~ 長さ的にも丁度いいし、中身も楽しい。 石橋蓮司にも歌舞伎やらせたのは、大正解~~~~ 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-06-13 01:37:17) |
20.状況設定は20年前のつかこうへい原作・原田芳雄主演の「寝取られ宗介」とよく似ています。「パクリ」とまでは言いませんが、「影響を受けた」ことは間違いないでしょう。 それを差し引いても、なかなかの出来。善良な老人たちが〝騒動〟を起こす静かな農村は、まるで理想郷のよう。あくまでも理想だから現実にはあり得ないけど。 それにしても、ムダに豪華キャストですね。そのブレが、せっかくの原田芳雄の輝きを毀損しているようにも思います。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-24 19:44:57) |
19.普通のおっちゃん達が一生懸命、歌舞伎の練習してる。これが高校生とかのオハナシだったら来る日も来る日も練習一色、そこに恋愛なんかも絡んだりして、ってなところかも知れませんが、なにせおっちゃん達は日々の仕事を抱えており、あくまで「片手間に」一生懸命。人間模様の中には、何やら三角関係のようなものもあるけれど、ま、もはや過去の遺物みたいなトホホな三角関係だったりする。 とにかく、この映画の中では、まるで別の時間が流れているような感じ。そうそう、50歳ちょっとの佐藤浩市なんて、ここでは完全に若者扱いです。 この時間の中で、ラストにこれまたたっぷり時間をとって、大鹿歌舞伎が演じられる。いつまでも見ていたくなっちゃう。素人が演じる歌舞伎、ということなんだけど、映画に出演しているプロの俳優さんたちだって、本職の歌舞伎役者ではないんだから、やっぱり実際に、映画の登場人物たちがやってたように、地味で華の無い練習を繰り返してきてのこの舞台、なのでしょう。ユーモラスでもあり緊張感もあり、しかしそれ以上にほのぼのしているのは、やっぱり観客であるエキストラの皆さんの存在によるものが大きいですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-23 03:43:57) |
18.《ネタバレ》 阪本順治のよさで、なんとなくいい感じの出来に仕上がっている、ただただなんだかいい感じの映画、そんな映画があってもいいではないか。メリハリの利いたおもしろいストーリーの展開とかなんとかそんなものこの場合必要ない。手法的に印象的なのは、突如逆サイドからのショットが効果的に入ることがしばしばであることで、それは映画である以上当たり前のことであるかのようだが、舞台ものである分、おのずとそれとの差異化をはかっているとも思える。 【ひと3】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-02-21 19:04:49) |
17.どうしてこんなに退屈なんだろうと思いながら見ていたのですが、結局、全部の役者が同じような芝居しかしていなくて、それを同じような撮り方しかしていないということに尽きるのだろう。これだけのキャストを揃えていながら、監督は何を考えていたのだろうか、不思議でならない。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2016-02-18 00:22:07) |
16.正直、面白いと思えるほど盛り上がる話ではなかったので点数は低くつけるが人々の魅力に溢れ完成度は高い。演技巧みな役者を集い撮りたい脚本で納得のいくドラマを完成させる、そんな作品があってもいい。撮影当時、原田芳雄氏はすでに余命宣告もされていたらしいのでおそらくご本人もこれが最後になるかもしれないと思っていたはず。その彼が最後に遺した作品はこれまでのハードボイルドでもシリアスでもなく肩の力をふっと抜いたハートフルな作品だったことが感慨深い。 【時計仕掛けの俺んち】さん [地上波(邦画)] 4点(2015-10-24 23:45:43) |
15.《ネタバレ》 遺作という事で評価が高いようだが、作品としては失敗しているような。やはり喜劇は難しいな。かろうじて喜劇をやれてたのは松たか子ぐらい。 逃げた妻の「許さなくていいよ」に対し、自分の目を潰す演技で返して、「見なかった事にする」って事なのかな?と思ったが、エイタにダラダラと歌舞伎の粗筋説明させたり、演目の最中に余計な音楽入れたりと、いろいろと無理があるなあという印象。 原田芳雄という役者を知ったのは「君よ憤怒の河を渉れ」(自分にとっては結局これが彼の最高傑作かな)で、その後コレといった代表作もなく、かと言って独特の存在感のせいか名脇役という感じでもなく、役者としては不遇のまま亡くなってしまったのかなと思う。 |
14.歌舞伎なんて私にはまったく縁遠いものに思っていたのが、妙に愛着を感じる。実在する村と美しい風景、伝統の芸能、そして原田芳雄の遺作にして一世一代の名演技、そうした諸々の要素がストーリー以上に映画の魅力。暖かさとおもしろさがほどよくミックスされた秀作だと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-22 21:28:11) |
13.原田芳雄があたためていた企画を阪本順治監督に持ち込み、映画化を実現した作品。友人の妻と駆け落ちした男が記憶障害になった妻を友人のもとに返しにくるという話はよく考えたらドロドロしているが、そういうふうには描いておらず、登場人物もすべて善人なので物足りない人には物足りないかもしれないが、ほのぼのとした人情劇で、傑作とまではいかないものの面白く見れたし、舞台となる信州の風景が美しく、この大自然いっぱいの中で繰り広げられる物語にいつの間にか惹きこまれている自分がいた。これが遺作となった原田芳雄はこの数年前から闘病生活を続けていたみたいだが、劇中ではそんなことをまったく感じさせずに演技をしていて、この映画の試写会の舞台挨拶でのやせ細った姿がウソのようで、本作だけを見ていると公開直後に亡くなってしまったことが信じられない。いや、ひょっとしたらこの時既に自分の死期を悟っていて、この映画だけはなんとしても自分で実現させたかったのかもしれないと思うとこの「大鹿村騒動記」という映画にかける原田芳雄の思いというものがひしひしと伝わってくるのだ。もうこれだけでこの映画は原田芳雄という俳優の代表作の1本になっていると思うし、先週見たデビュー作である「復讐の歌が聞える」から既にハードボイルドなイメージが強かった原田芳雄の遺作がこのような優しい映画であることは少し意外かもしれないが、自分の思いを最後の最後に実現させて安心して旅立って行ったのだろう。映画はそんな原田芳雄扮する善、大楠道代扮する貴子、岸部一徳扮する収の三人を中心に展開していくが、ほかの出演者で印象に残るのはやっぱり三國連太郎。出番は多くないのだが、悪役や癖の強い役柄が多かった若い頃とは違い、仏様のような穏やかで優しい顔立ちになっているのが印象的で、それでいて登場すると画面がビシッと引き締まる。彼が戦時中のシベリア抑留の話をするシーンは戦争経験者だからこその説得力と重みがあるシーンだと思う。そんな三國連太郎もこの四月に亡くなってしまい本当に惜しい。あらためてこの映画に出演している二人の名優、原田芳雄と三國連太郎のご冥福を心よりお祈りするとともに素晴らしい出演作の数々を残してくれたことに感謝を申し上げたい気持ちでいっぱい。本当にお疲れ様でした。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-07-31 00:56:17) (良:3票) |
12.まあ騒動ってほどでもないんだけど、役者さん達はみな達者だし、話もなんとなく惹かれる感じ。 【noji】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-07-07 22:58:30) |
|
11.話はつまんないんだけど、妙な味はある。 無駄に豪華なキャストだなぁって思ってたけど、実は無駄ではなかったのかも。 松たか子が本気で殴られるシーンに大爆笑してしまったわけだが、あれが無名の女優だったら面白くもなんともなかったかも。 これほどの名優があんな端役をやらされるというギャップに惹かれる。 あと、どう考えても格下の冨浦智嗣がこの豪華キャストの中で異様な存在感を示していたのが印象的だった。 超一流のキャリアや演技力より、あの特徴的な声の方がよっぽどインパクトがある。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-02-10 17:35:41) |
10.《ネタバレ》 録画していたのをやっと観た。期待しないでいたが、結構楽しめた。 どうしても「ツィゴイネルワイゼン」のイメージがあるから、"大楠さん老けたな"という印象がまずある。でも歌舞伎を演じるところでは、やっぱり色気を感じた。 岸部さんの役には、ある種、自分を重ね合わせるので、いろいろと考えさせられるものがある。離れた土地にいる先祖の供養って難しいよな。 10月の長野という景色は綺麗だし、観光としては行ってみたいと思うのだけれど、あんなに個人情報がダダ漏れで誰もが内情を知っている社会には、自分はとても住めないなと強く思った。 ツーリングのライダーにはなれても、雷音の役にはなれないなと感じた。 私がいちばん印象的だったのは、三國さんのシベリア抑留の話。「ふつうの人間に戻る」って表現にとても重いものを感じた。佐藤浩市との親子競演があったわけだが、亡父と自分を重ね合わせ、さらに、岸部さんの墓参りの話なんかも合わせて、いろいろと思うところもあるのだ。 【オオカミ】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-12-04 23:51:56) |
9. 妙な魅力のある映画でした。役者を豪華に使いすぎている感じもしますが。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-06-23 14:07:02) |
8.《ネタバレ》 映画館で見れなくて、DVD発売と同時に購入。家で妻と共に鑑賞。 途中までは、色恋沙汰のただの「アハハ映画」ではあったのですが、大楠さん演じる記憶障害の妻が、歌舞伎のセリフを覚えていることから話はどんどんエスカレート。 にもかかわらず、ラストシーンは意外と淡白。まあこんな感じかなぁ と思いつつも2回目に見ると、原田さんのこの映画にかける思いがグイグイ画面に出てきていることが解ってきて、妻と共に涙、涙、涙。 久々に夫婦で映画見て泣いたなぁ と後で大笑い。息子2人も面白かったよぅと言ってくれてました。 豪華な共演者たちに囲まれて作った映画。天国へ旅立たれた原田兄貴、やっと優作とゆっくり話が出来ますね。 自信を持って言って下さい「優作よぅ、俺の映画見ろや!」 【亜輪蔵】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-01-23 13:44:18) |
7.《ネタバレ》 この映画、同じ県に住む者として劇場で観たかったが観に行けなかったのだが、やっと観れた。はっきり言って原田芳雄の遺作としては何か物足りなさが残るし、タイトルに騒動とある割にはそんなにも騒動が起こるのか?どんちゃん騒ぎ的な要素もない。そういう意味では物足りない。しかし、観ているとそれとは別にあの美しい山、美しい空の色、景色の美しさ、同じ信州に住む者として自慢出来るほど美しい。そんな美しい景色の中でそれぞれ色んな人間の持っている人間的な匂い、感覚、そういうものが見える。都合の良いように記憶を忘れ、同じように都合良く記憶を感じとる貴子(大楠道代)という女、そんな貴子に対しても他の人たちと同じく接しようとする原田芳雄をはじめとする岸部一徳他、男達の人間的な芝居と優しさ、勿論、松たか子演じる女性的な雰囲気、匂いとでも言うべきか?も印象に残る。大勢の観客の前で影清という名の歌舞伎の芝居を披露する場面、それを観て拍手し、楽しんでいる観客との見せる側と観る側とのコミュニケーションこそが人間が持つべき真の姿であるように感じるし、色んな意味で人と人との繋がりの素晴らしさをこの映画は俳優達の素晴らしい演技によって感じさせてくれる作品になっている。この映画が最後の作品となってしまった原田芳雄のご冥福をお祈りすると共に三國連太郎と佐藤浩市との親子共演も見所の1つであり、三國連太郎の出番こそ少ないけど印象的な優しい顔つきは一度観たらいつまでも忘れることなど出来ないぐらい本当に優しくて良い表情している。日本映画を長い間支えてきた名優三國連太郎さん、いつまでも長生きしてください。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-01-19 23:07:51) |
★6.豪華俳優の目白押しでアッという間の93分。原田芳雄の遺作ということで、決して大爆笑コメディではないが美しい信州の映像にマッチしたハートフルな展開に大満足。景清と道柴に扮した二人の絡みも歌舞伎「六千両後日文章 重忠館の段」の内容を知っていればもっと楽しめるのだろう。それにしてもアルバイトの雷音君は最後まで男か女かわからなかったです。 【Q兵衛】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-09-21 11:50:10) |
5.トンネルを越えて紅葉の山道を登っていくオープニングの緩やかな縦移動の感覚。 三國連太郎が墓参する、あるいは小倉一郎が農作業する山の斜面の感覚。 激しく窓を打つ豪雨と暴風の描写が素晴らしい山の嵐の感覚。 そして、原田芳雄の営む食堂の外観・内装から滲み出る地味な生活感を笠松則通の落ち着いたカメラが的確に掬い取る。 現地ロケーションと役者の馴染み具合が何よりで、おひねりの白い和紙や掛け声の飛び交う、客席と舞台上とのコミュニケーションもすこぶる楽しい。 手前に食堂テーブル、奥に玄関。あるいは手前に洗濯機とトイレ、奥に居間といった手狭感の秀逸な縦構図のなか、それぞれ岸部一徳や松たか子、冨浦智嗣らと原田芳雄が絡むロングテイク主体の対話劇もいずれもユーモア豊かで味わい深い。 ラスト近く、原田と大楠道代が並ぶ、舞台後の裏口のロングショットもいい距離感を出している。 そのうえで繰り出される、原田振り返りのクロースアップが尋常でない凄みを放ち、感慨深い。 三國連太郎との充実した芝居のなか、目深に被り直すテンガロンハットの芝居も泣かせる。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-08-15 20:18:10) |
4.《ネタバレ》 騒動記って言ったって、大した事が起こる訳ではありません。邦画の青春映画によくある、紆余曲折ありつつも、みんなで頑張って一つのカタチにしました、ってアレの思いっきり歳とってますバージョンみたいなモノで。そして、その「歳とってます」というところがこの映画のカナメ。時代が移ろいゆき、人も移ろいゆき、その一方で変わらぬ自然の風景と、継承されてゆく伝統とがあって。背景にリニア新幹線誘致や地デジ化など、とても今日的な変わりゆく時代を配し、駆け落ちで出て行った女房が認知症を患って帰ってきた、というエピソードを主軸に時を重ねる事で変わってゆく人の姿を描き、そして、時の重さの中で変化を繰り返す人々が、それでも長年継承されてきた伝統を守ろうとする姿が描かれ。変化するものであれ、守られるものであれ、そこに人々の様々な思いが存在しているのですよ、という事を判り易く描いている感じです。次世代へと受け継がれてゆく予感まで描いたこの映画、原田芳雄の遺作という形になってしまったのは残念ですが、「遺す」というのに相応しい内容を持った作品だったと思います。ちょっとひっかかってしまったのは、歌舞伎のシーンに話を盛り上げるためのやかましい音楽を付けてしまった事。かえって興を削いでしまってます。あそこはそんな事をせずに役者の力を信じないとねぇ・・・ 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-08-13 15:23:58) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 映画人生そのもの、を歌舞伎に例えて楽しく展開しています。例え身体に不自由が出てきても、決して衰えることのない役者魂。舞台の上こそが「太陽の当たる場所」なんだと力説している(主題歌のタイトル通りだ)。そして、良いことも悪いことも関係無い、ただただ普通に過ぎ去っていく日常も、かけがえの無い物なんだよと、言われているかのようだった。それを、眉間にシワを寄せる事無く、ユーモアをふんだんに使って表現している所が、この映画の優しさだ。特に名前の付け方が面白いですね。主人公は、露悪的なのに「善」だったり、バイトで入ってきたオカマちゃんは百獣の王「ライオン」だったり。分かりやすいベタな笑いを正々堂々とこなしてる所が、とても清々しいです。 【VNTS】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-08-05 20:46:40) |
2.上映時間93分の中でコンパクトに話はまとまってはいるのですが、いまひとつラストへと物語が繋がるような脚本の妙は感じられませんでした。 登場人物たちの騒動と、歌舞伎のお話が乖離してしまっているように感じて、どうにも入り込めなかったのです。 また、個人的には歌舞伎には興味があんまりないので(すみません)その描写が少々退屈なのも否めませんでした。 瑛太演じる郵便局員が、舞台裏で歌舞伎のストーリーを少し語ってくれるのはよかったのですが、話の全体像を掴めるまでには至りません。 なんだか「歌舞伎を好きな人が、内輪の中で作った」というような不親切さでした。 歌舞伎について詳しい方なら問題はないでしょうが、知らない方にもきちんと魅力を伝えれるような構成だと嬉しかったですね。 しかし、この映画の公開日をジブリとポケモンとハリポタがひしめき合う時期にしちゃったのは明らかに失敗だったんじゃないかと。 監督は「座頭市 THE LAST」「行きずりの街」につづいて、また興行収入が大コケしてしまいそうなので、応援したくなります。 頑張れ、本当頑張れ。 そして・・この映画は原田さんの遺作になってしまいました。 最近の映画では「奇跡」にも出演しており、ますますのご活躍が期待されていただけに、急逝は悲しくてしかたがありません。 心よりご冥福をお祈りいたします。 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 5点(2011-07-24 20:25:56) |