★8.《ネタバレ》 翼が開閉する1号機、着脱可能なコンテナ付きの2号機、ドリルが回るジェットモグラ、等々。プラモデルで遊んだ世代です。もの凄く久しぶりに国際救助隊の発進シーンを見て感慨深かったです。 古い感じがしないのは、技術もさることながら、拘っている部分を丁寧に作り込んでいるからなのだと思いました。本作ではZERO-X号の合体工程などがそれです。ストーリーには関係の無い部分に随分と尺を取りますが、これこそ制作者がやりたいことだと思います。マニアックな熱意なので好きじゃない人にはどうってことのないシーンですが、名を成す映画監督さんは必ずマニアックな熱意を持っている人です。 本作はひとつの救助に総尺を充てるストーリーではない為に間延びした印象を受けますが、シリーズではゆっくりと見られないキャラの日常の横顔を描いて特別感を出したかったのだと思いました。 余談ですが、昔から国際救助隊の面々の名前と顔が一致しません。今回は末っ子アランが拗ねるシーンがあるので、やや印象に残りましたが、ひと月後には元に戻るでしょう。科学特捜隊のハヤタ・アラシ・イデは簡単に覚えたのに。なんでだろうと考え、国際救助隊は全員が二枚目に作ってあるからと云う結論になりました。二枚目って没個性です。ブレインズやパーカーは覚えやすいです。もうひとつ。ペネロープは隊員全員のアイドルのようですが、どうしても声を当てている方が浮かんでアイドル扱いできませんでした(笑)。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2013-11-19 01:50:56) |
7.ITCのスーパーマリオネーションは、この前に「スティングレイ」、この後にも「ジョー90」「キャプテン・スカーレット」などが作られましたが、人気・知名度からいってもジェリー・アンダーソン製作の人形劇シリーズを代表するのは、キャラやメカの設定が秀逸で夢のある「サンダーバード」。 南太平洋の孤島トレーシー・アイランドに秘密基地があるというのも大きな魅力でした。 2本の映画のうちでも1作目は予算も多かったとみえ贅沢な作りで、重厚な中に英国らしいユーモアがのぞく楽しい作品。 映画的なヴィジュアルを意識してか、ゼロ・エックス号を披露するシーンはバリー・グレイの音楽と共にハイライトの一つ。 国際救助隊(INTERNATIONAL RESCUE)の5人兄弟のうち、メインがスコット・バージル・アランにしぼられているのはテレビと同じで、ゴードンとジョンはやや脇役的。 末っ子アランの夢の場面は遊び心があり、スウィンギング・スターの名も60年代を感じさせます。 火星の岩蛇(ROCK SNAKE)は怪奇的でありながらどこかユーモラス。 2人の女性ミンミンはティンティン、英国貴族のエレガンスを漂わせるレディ・ぺネロープも正確にはペネロペでしょうか。 最後のマーチング・バンドによるテーマ演奏もイギリス的な響き。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-05 06:59:59) |
6.テレビシリーズからフレームアップしたのは画面の派手さばかりでドラマ的にはむしろ後退というなんとも残念な出来。確かにサンダーバードの見所のほとんどがメカ描写にあるのは間違いないので映画化の際に製作者がそこを拡大すべきポイントと考えても無理はないのかもしれない。だとしてもこの物語のつまらなさは尋常ではない。ドラマの本質は葛藤にあると思うがしつこく描かれるアランの葛藤が本筋であるゼロエックスのエピソードとまったく絡み合っていないのだ。バリー・グレイ氏作曲の名曲「ゼロXのテーマ」やラストのブラバン生演奏など音楽的に素晴らしい演出が見られるのが救い。ちなみに2作目の「サンダーバード6号」では単純な構造ながらテレビ版並には観客の心理誘導に成功している。本作の失敗から学んだ成果なのだろう。 【皮マン】さん [映画館(吹替)] 5点(2009-12-14 13:22:34) |
5.《ネタバレ》 サンダードは何が面白いのか、それはこれを見れば一発で分かる。それは映画スタッフの自分の世界にとことん命を吹き込む志の高さだ。ゼロエックスの凝った発射シーン、ペネロープとヘリコプターの乱舞からはじけ飛ぶアランの妄想、ニョッキリ出てくる火星人には大喜びし、最後の墜落シーンには度肝を抜いた。ミニチュア世界で、玩具の世界で繰り広げられるスペクタクルは最早芸術の域まで昇華され、そこに新たな世界を創造した功績は大きい。「男の子の夢がこうした形で映画になった」・・・この映画に対してこれが僕の言える最大の賛辞だ。 【はち-ご=】さん [地上波(邦画)] 10点(2008-04-27 01:21:09) (良:1票) |
4.いまさらですけど、ほんとによく出来てるね。いちいちいちいち全部丹念に作ってるんだろうね。とくに爆発シーンなんて、炎から破片から全部計算されてるのかな、すごい職人技ですね。火星の表面が月かと思っちゃったけど、まぁなんせこの年代ですもんね。しかしあの夢の話は必要だったのかしら。膨らませるために投入してるんだろうけど、、、。 【あろえりーな】さん 6点(2004-07-03 02:30:11) |
3.サンダーバードのテーマ曲が流れるオープニング・シーンからして、子供心に胸がワクワクしたものです。子供向けの人形劇にしてはアイデア、デザイン、設定とも申し分なく、とくに凝りに凝ったミニチュア・ワークと特撮は大人顔負けの出来映え。この映画のラストでは、お気に入りの2号機が活躍しますが、コンテナから毎回どんな救助メカが出てくるのかゾクゾクしたものでした。もちろん、手に汗握る場面もしっかりと用意されており、ゼロ・エックス号の地上激突シーンなんかは、さすが劇場版という感じでした。ところで1960年代といえば、アポロ11号の月面着陸に象徴されるように、人類が科学に対して果てしない夢とロマンを抱いていた古き良き時代でもありましたね。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-09-15 23:47:58) |
2.《ネタバレ》 TVシリーズはあまり熱心に見ていた方ではないのですが、この映画版がNHK教育TVで放送されると知り楽しみにしていました。ものすごく凝った造形物はもちろんのこと、今回のお話は火星探検ロケットを助ける内容とあって、火星探検のシーンでは謎の生物に襲われたりなど、約三十年以上前の作品なのにかなり進んだ内容で驚きました。クスッと笑えるシーンもたくさんあり、アランがぺネロープに恋焦がれて夢の中でデートするシーンは見ていて楽しかったです。オチも微笑ましい感じになっていてホント面白かったです。 【はがっち】さん 8点(2003-08-17 01:58:54) |
1.これを越す人形劇映画はない。まさしくNo.1の映画だね。 |