22.《ネタバレ》 イ・ヨウォンの赤いチャイナ服姿を拝めただけで、この映画を見て良かった! 学生時代は皆仲が良くても、それぞれが社会に出ると、それぞれが置かれた環境の違いから、その仲に歪みが現れる。 その現実をうまく描いている。 音楽もとても印象的で素敵だった。 双子ちゃんは置いておいて、その他の三人がそれぞれの道を歩んでいくラストも心地よい。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-02-19 16:35:48) |
21.《ネタバレ》 仲良し5人が高校から社会に出てそれぞれの人生を歩んでいく。 「それぞれの都合」で子猫がたらい回しにされ、あんなに仲良く結束して見えた5人の間にも「それぞれの都合」が入り込んで亀裂が生じる。 そこにはある種のエゴがあるが、それがあるからこそ人は一人で立っていかなければならないのだろう。 その上でぶつかったり折り合いをつけたり、互いを認めあったりして、相手との関係も新たに構築できるのかもしれない。 「それぞれの都合」に振り回されたかに見える子猫が、強かに生きていくことを願う。 仕事や家庭への不満、孤独感、コンプレックス、いつも一緒にいた友達の間に生じる環境や価値観のズレなど、誰にでも思い当たりそうなことが等身大に描かれる。 ただ、それが心を揺らすような物語に昇華できていないような…。 青春時代のスケッチを淡々と見せられているようで、「そういうのあるよね」「わかるわかる」とは思えるが、それ以上に訴えかけてくるものがなかった。 ラストも消化不良。 女性監督が脚本も兼ねて作った映画で、この年代の女の子の微妙な心情を細やかに織り込んでいて、やっぱり女性向けの作品だとは思う。 ペ・ドゥナはさすがの存在感。いい役者だ。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-10-14 22:51:51) |
20.インチョンが舞台。海があり、カキ採りがあり、外国の船員がいて、ソウルに近い微妙な距離。その地方都市の雰囲気が良く生かされている。いいとこに勤めてるけど高卒のつらさを味わってるの。ぼーっとタバコを吸ってるの(ペ・ドゥナ)。いかにもいそうな固い子、などなど。次第に下がって膨らんでいる天井の下で暮らしている圧迫感。迷路のような道の果てにある。青春の終わりを描いていて秀逸。はしゃいでもすきま風が吹き抜けていく感じ。携帯でも「あんたの知らない友だちといるの」とか。親が離婚するとこもあれば、家族で食事に行ってうんざりするとこもある。はしゃぐ親父、けちな親父。なんら目新しいことは描かれていないが、土地の雰囲気がきれいに包み込んで統一感を出している。メールの文字がバスの窓に現われたり、ビルの壁面に電光文字で現われたり。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-03-03 09:56:08) |
19.《ネタバレ》 テーマも青臭ければ、作風も青臭い。ラストのGood Byeはないだろう。コミュニケーションを撮りたかったと思うが、珍しさもないドラマにしかみえない。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-05-27 23:16:47) |
18.学生時代仲の良かった仲間たちが社会へでそれぞれの道へ。 時間がたつにつれ、価値観の違いなどからお互いに少しずつ距離がでてくる。 環境が変われば考え方も変わってくるし、誰しもがこういった経験をすると思う青春の一ページ。観終わった後、昔の友達に連絡をとってみようかという気持ちになる。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-09 18:54:57) |
★17. ペ・ドゥナが素敵でした。友情に感動しました。 【ファンオブ吹石】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-28 20:46:23) |
16.《ネタバレ》 今どきの若者たちのコミュニケーションの手段として必須アイテムである携帯電話が映画でも重要な役回りを持っている。ケイタイは5人の女の子それぞれがそれぞれに連絡を取る手段として頻繁に登場するが、5人の繋がりを強固にするものではなく、むしろ繋がりを希薄にするものとして登場している。いつでも連絡が取れるという便利さに甘える一方で、無いと繋がりを持続できないという不安を生むケイタイ。かかってきた相手によって電話に出る出ないを決めることができ、コミュニケーションというにはほど遠い独りよがりなものとなる。目の前に友人がいても誰かからの電話に邪魔される。そこに実際に会わなければ渡せない「子猫」を介すことで正常なコミュニケーションを模索しているのかもしれないと思った。5人組の中の3人の物語なんだけど残りの二人、つまり双子が異質な存在感を噴出しているのだが、この双子がいなければ作品の仕上がりが暗くて重いものになっていたと思う。そのうえ双子は単なる「お笑い」担当ではなく、実は深いところで重要な役回りを演じていたのかもしれない。中国系であるとか、家庭の事情の複雑さとか、そのせいで5人の中でこの双子だけが家庭から独立した存在でいることとか、最後に猫を回収し解き放ってやる役回りであることとか、なんか意味があるんだろうな。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-10-30 13:18:49) |
15.《ネタバレ》 「どこに行くかは、行きながら考える。」 高校時代の仲良し5人組。卒業から1年半の年月が経ち、ある者はソウルで、ある者はニンチョンで、それでもそれぞれの生活を送っている。時間や距離が人の心を引き剥がしてしまうなんてよくあることなんだけど、5人はそれを否定するように、何かといっては集まろうとする。お互いのためというより自分のために。 社会に出たはずなのに、5人の中でしか自分を位置付ける事しかできない彼女たち。皆が同じ方向を向いていた時はそれでもよかったかもしれませんが、彼女たちは既に別々の道を歩み始めているからややこしい。かつてはそんなことなかったでしょうに、親のコネで一流企業に就職したヘジュは、他の4人に対して優越感をひけらかす。そんな彼女を嫉妬と羨望で見つめるジヨンとテヒ。この2人はツルみがちなのですが、それとて恐らく今だけなのが暗示されている。 一流企業でばりばり仕事をしているはずのヘジュは、会社では単なる雑用係。デザインの才能を生かしたいテヒは、家計の都合で進学できない。何をしたいわけでもないジヨンは、何をしたいわけでもないだけに家の手伝いをやらされる。中国系双子の姉妹だって人と違うことがしたいだけで、特に目指すところがあるわけではない。 思い通りに進まない現実に、戸惑い挫折する20歳の5人。"楽しかったあの頃"の象徴である友情にすがりつくも、それすらも時の流れに変化してしまっている。でも本当に変わってしまったのは、厳しい現実にさらされた彼女たちなんですよね。 お互いの身勝手さを責めつつも、自分の身勝手さも重々承知。いずれは大人にならなきゃいけないとわかっちゃいるけど、20歳という年齢が邪魔をする。まだリセットできる歳だと知らないほど子どもじゃないから、5人の決意は鈍りがち。 子猫を拾ったけど、家の状況を考えたらとても飼えないテヒ。もらったときは嬉しかったけど、だんだん邪魔に思うようになるヘジュ。仕方なく家族に隠れて世話するジヨン。旅立つジヨンから世話を任される姉妹。 5人の間をたらい回しにされる子猫は、今は宙ぶらりんな自由の象徴。けど彼女たちが自立するとき、今度は本物の自由の象徴として彼女たちの間を巡るのかな。行きつ戻りつ、5人が大人になるように。 【kika】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-05 21:54:08) |
14.《ネタバレ》 ペ・ドゥナが抜群に可愛いかったですね。ストーリーはまあ良くある青春ドラマ(ラストはちょっと不満ですけど・・・もう少し方向性を示して欲しかったです。)だと思うんですが、そこから垣間見える韓国の社会の姿が結構興味深かったです(正直、隣の国なのに政治的な動き以外はほとんど知らないですからね・・・・・)。 【TM】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-19 22:23:16) |
13.《ネタバレ》 仲の良かった5人の女の子が、高校を出てそれぞれの生活を送るうちに、それぞれの現実にぶち当たり、立場や価値観の違いから繋がりを保つのが困難になってゆく・・・それはこの国でも全く違和感のない、等身大の物語でした。メイン3人(双子はまあ、マイペースに生きてますな)の違った苦悩、上昇志向のためには割り切って切り捨てなければいけないものがいっぱいあって、代わりに物で満たされる事で日々を生きるヘジュ、今の暮らしに決して満足はしていないけれど、それなりの生活の中に生きていて、どこかに向かって踏み出す事はできないでいるテヒ、そして夢見る事も難しいほどに現実が重くのしかかっているジヨン。誰もがこの3人の誰かしらに共鳴する部分を持っているのではないでしょうか。それぞれがなんとか人との繋がりを保とうとするアイテムとしてケータイが重要な存在となっていて、他者、家の外と繋がっている事をモノで実感して、自己の存在証明というか存在の確認ができている状態は、日本も韓国も一緒なんだなぁ、と思いました。まあ、この映画のお嬢様方はマナーあまりよろしくないですけど。平気で仕事中やバスの中でケータイで話してますからねぇ。物語はどん底まで落ちたジヨンを、前へ踏み出す決心をしたテヒが救う、という形で終わりますが、それはほんの少し状況が少し動いただけで、ハッピーエンドでめでたしめでたしという訳ではありません。ヘジュは結局それまでの日常を生きてゆくのでしょうし、ジヨンとテヒの二人の未来は何も見えてません。でも、彼女達の未来に期待したくなります。物語のバランスがいま一つ悪い気はしましたが(前半はヘジュにウェイトが置かれていたのに、中盤以降ジヨンとテヒの扱いが大きくなってヘジュはやや尻すぼみな感じ)、自然な存在感のあるキャストによって、若さの中に存在する不安感、不安定さがダイレクトに伝わってくる映画でした。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-08 20:13:15) |
|
12.《ネタバレ》 期待してたより、かなり良かったです~ 大人になるために誰もが経験するような、ありがちな日常、悩み、友情..を、等身大でごく平凡に且つ深く描いているところは、秀逸..さらに終盤、予想もしなかった展開へ..なかなかの良作です.. ただ、私的にラスト!が気に入らない..終盤、オオって盛り上げ..テヒがジヨンの出所を待ち、そして再会..ええ話や~と思って..ほろっ..と、きたのも束の間、、“現実逃避”的旅立ちを思わせるラストへ雪崩れ込む..ガクッ..(それは違うだろー!) -2点.. 今とは違う世界(海外?)へ自分の居場所を見付けに行くのもいいが..やはり衝動的に逃げ出すのではなく、今の現実をしっかり見つめ直向きに生きる、そして、そこに根を張るも良し、自分のやりたいことを見付け出し目標に向かって、旅立つも良し..っていうのがドラマ的、いや、人として筋でしょ~..結末に共感できなかった分、一気にさめてしまった..非常に残念..でも、後から考えると、あのラストも “らしい” かな.... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-06 12:35:45) |
11.邦画の若手監督が撮りそうな青春映画、夢や希望に溢れた時代から、徐々に現実を突きつけられそれぞれの進むべき道を模索しながら歩んでゆく子猫ちゃん。リメイクするなら長澤まさみ、上野樹里、伊藤歩、まな・かな(他に双子が浮かばない?)こんな感じでどう? 【亜流派 十五郎】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-04 12:05:07) (笑:1票) |
10.《ネタバレ》 ペドゥナさん、かわいいですねー☆ 『ほえる犬は噛まない』のときのキャラクターがとてもステキで好きになって、こちらも見てみました。女性の友情も男性ものとは違うかたちでいいものですね。なんだかんだあっても、ああやって集まったりできる友達ってうれしいですよね。みんな現実世界にはいろんな不満や不安を持って生きてるだろうし。(だから私も映画の中の世界に憧れちゃいます☆というより入り込みたい♪) でもラストが私には中途半端でした… あのラストじゃ、ティティ(子猫)はどうなったのか、ヘジュさんはどうなったのか、気になってしまいます… タイトルからは想像できないような内容でしたが(なんとなく納得できるタイトルでしたが)、DVD特典の監督さん来日インタビューを見て、何か納得できました☆ 【mako】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-19 11:50:14) |
9.それぞれの二十歳の今と五人の今が実によくフィルムに顕われています。個人の悩みや迷いが仲良し五人組という集団に収斂され解消された高校時代。そして、集団が個人を回収し得なくなった、今。そのことを五人がそれぞれに気づきながらも、それでも崩れそうな砂上の城、私たちだけの城、拠らざるを得ない城で誕生会を開いたり、携帯電話にメッセージを送ったり、誰かに会いにいったり。しかし、あっちへこっちへと楽しそうに写真撮影していた同じ方向に流れる彼女たちは存在せず、ショッピングセンターでバラバラになってしまう彼女たちがいます。割れたガラスに写った彼女たちがいます。その中でもがく彼女たちの姿に、案外友情って相手を思いやることではなくて、個々がエゴに振る舞ったその先にあるものではないかな~、などと思ってしまいました。テヒにしても、ボランティアを「好きでやってるんだから」と言ってるし。だから私には、個々の都合でお願いされる“MY CAT”が清々しく見え、ラストの飛行機にアカルイミライが見えたのでした。 【彦馬】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-18 13:21:10) (良:2票) |
8.どこにでもいそうな等身大の若い女性達の、挫折や戸惑いといったものが痛ましく描かれている。ともすれば暗くなりがちな内容だったが、見終わってとっても清清しい気持ちにさせられたのは、たぶんに、最近は「リンダリンダリンダ」でお馴染みのペ・ドゥナによるところが大きいと思う。彼女はこの作品でもとても魅力的な役柄を演じている。分かり易く言うと韓国版「アメリ」といった感じ?一見夢見がちで奇妙な言動が目立つ天然系キャラかと思いきや、実は芯の強い繊細なキャラであって、自らも大きな問題をかかえながら、他人の事も放っておけないタイプなんですね。友人になにかあれば真っ先に駆けつけるのも彼女だし、バラバラになりそうな仲間をつなぎ止める重要な役柄でもある。そんな彼女の特に印象に残っているセリフがある。施設に放り込まれた友人に面会したときに言い放った言葉「もし、あなたが斧で人を殺したとしても、私はあなたの味方だから」。なんて凄いセリフだろうか。この一言で彼女の友人に対する気持ちがストレートに伝わってくる。 また、ペ・ドゥナに限らずどのキャラクターにも生々しいほどの現実感が溢れ出ていて、彼女達の生活の様子がありありと伝わってきた。脚本も書いたというこの監督は人物に対する演出力が本当に素晴らしいと思いました。監督の次回作がとても楽しみですね。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-06 22:33:52) (良:1票) |
7.まあ双子の姉妹はほっておくとしてしましてさ・・^^ むむ、なに、結局主演って誰だったのですか?ぺ、ぺ・ドゥナですか? はぁ、あの5人を束ねていた子ですね 納得です。しかし残る3人の中で誰に一番引き込まれていってしまったかと申したら・・ やっぱり一番生活が貧しくヤバイんでないの・・ って心配させられてしまったジヨン?でしたっけか、やっぱあの子になってしまいましたね。 そんな意味から淡々と進んでゆく10代少女物語?ってところでしょうか、まあさ いろいろあるよね若いうちは・・ って歳とってからでもいろいろあんだけどね、^^;;; 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-27 21:59:42) |
6.おシゲさんがどういう観点からこの作品を褒めてたのかは分からないけど、僕もこれ、いい映画だと思いました。最近徐々に「近くて近い国」になりつつある韓国だけど、日本の社会と合い通じる所も多いと思う。都市と郊外、「勝ち組」と「負け組」(←あんま好きな言葉じゃないんだけど)、異なる世代(父と娘)の確執など、韓国社会の状況を織り込みながら(ある程度の )自由や可能性が広がっているからこその悩みや不安を抱えた若い女性たちの微妙な心のあやを柔らかいタッチで描いた、爽やかな作品でごんす。あーあと、韓国の若者の間でも携帯電話って重要なコミュニケーションツールなのね。 【ぐるぐる】さん 8点(2005-02-10 18:21:38) |
5.みんな子猫なのよ。ちょっとイタイけど、いろんな意味でかわいいよ。 【SUM】さん 8点(2005-01-31 11:44:34) (良:1票) |
4.こういうのを現代風俗映画というのでしょうか。閉塞感ありまくりですが、実際にこういう生活している人もたくさんいるのでしょう。刑務所入る前までは面白く見たがその後はちょっとダレた。悪くない映画とは思うけど年間No.1の評価は行き過ぎ感ある。が、見た人間がとても共感を持てる部分も多いんだろうとも思う。しかし暗い。何気にトレインスポッティングを思い出した。日常生活の描き方はとっても良かったんじゃないでしょうか。 【wlon】さん 7点(2005-01-30 21:29:43) |
3.例えば静かな電車に女子高生5人が乗り込んだとする。その瞬間まわりの空間が一変するのは誰もが想像のつくことだろう(単純に「うるせえなあ」っていうのもあるけどそれは別・・・エネルギーの問題です)。サラリーマンが5人乗っても混むだけだ。この映画は要するにそういう映画である。なんでもない場所を、あるいは映像的に美しい場所ですら、彼女達が画面の中にいるだけで彼女達の世界に変えてしまうようなとんでもない映画だ。5人が集合している時はもちろんの事、1人になった時でもその強度は消えない。上司に雑用扱いされゲーセンで一人ふてくされてDDRに熱中していても、冴えないサウナの受付嬢として老人に甘酒をサーブしていても、「こんな孫は知らん」と家の中に入れてもらえない時でも、そして家の修理代のために借りた金で機種変更した携帯で着メロを選んでいても、である。要するに場所は人によって染まる。だが時間が経てばその染めるのに用いた染料はやがて色あせる。のだけど、ごくわずかの人間に限り、映画の神様からどれだけの時間が経っても色あせない染料を与えられることがある。この映画から発散するエネルギーの無尽蔵さを目の当たりにすると、上記のような人間に当て嵌めたくなるわけです。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-01-24 02:20:28) (良:2票) |