3.《ネタバレ》 現代劇とは思えない古臭さ!
しかし、古臭くっても全ての人がしっかり人が息づいている山田洋次ワールドが僕はとても好きだ(東京者には体温が感じられなかったが)。
前半、中盤の笑いとシリアスさのバランスは絶妙で、ベタながら、人情喜劇のお手本とも言えるべき、安心感がある。
それだけに、後半はいわゆるお涙頂戴な流れになっていったのが大変不満だ。
確執を解決するのが不治の病だなんて、都合が良くてつまらん展開にはちょっとガッカリ。
野垂れ死にもできず、死を家族に看取られるなんてフーテンにあるまじき最期だ!
仮に寅さんのラストがこんなんだったら凄く嫌だと思う。