88.過去の奴隷になると今を生きる事ができない。初恋の相手が最高のままだとそうなってしまう。ただし、3話目が話が飛んでいるので、高卒後からの約10年間主人公がどのような人生を歩んで来たのかを描いてくれないと、物語として評価のしようがない。元々そういう作品ではなく、美化された過去を映像化しただけなのかもしれないが。なら3話目の存在が謎なんだよな。希望としては、もっと丁寧に20代を描いて欲しいし、そしてこういうどこにでもある人生の一例として30代~40代の主人公がどうなってしまうか見てみたいという余韻の残る作品ではある。公開から10年弱。その後を描いてみてもよいのでは。 |
87.風景には感情移入できるけど、中味がねぇ・・・。思春期の恋バナをウジウジ引きずられても全然響かない。年かなぁ? 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 5点(2016-08-22 21:58:04) |
86.正直なところ、正面から向き合うには恥ずかしい、そういう作品。 でも、最後の山崎まさよしの歌のシーンはとてもいい。この短さでこれだけ上手く、そしてあっさりと表現出来るのは凄いと感じる。人に薦められるかというと難しいし、この映画の感想を誰かと話ししている状況を思い描けないが、どうしても記憶に残る、そういう映画(?)だと認めざるを得ない。 【simple】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-08-21 16:05:50) (良:1票) |
85.キュンっとしました。雪で電車が遅れるくだりいいですね。山崎まさよしとか一瞬のリンドバーグもいいね。絵が綺麗。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-09-13 23:00:59) |
84.《ネタバレ》 映像の美しさは特筆ものであくまで"プロモーションビデオ"として見れば、山崎まさよしの楽曲で逃げてもだいたい許されるのではないだろうか。主人公の心情をひたすら詩のようなナレーションで被せ、中二病みたいな青春時代から一転、夢破れた現在を一層際立たせ、「振られました、悲しいです」と自己憐憫に耽っている男の自慰行為を見ているよう。初恋の相手の幻影を求めて彷徨う未練たらたらの男性と、過去は過去として別の男と結婚する女性が相容れない平行線上にいるように、セカイ系の生臭さと気持ち悪さが先行し、評価が分かれるのは納得。最初に見た新海誠であるからか映像と雰囲気には感嘆したので、"プロモーションビデオ"として見るなら8点。連作短編だからこそ成立する演出であって、これが長編だったらシャレになっていないだろう。 |
★83.《ネタバレ》 貴樹は勉強もできて、部活動でも活躍していて、性格も良かったが、憧れの宇宙飛行士にはなれなかったようだ。少年時代の「田舎のスター」も、年をとればただの人というのはありそうな話だ。本作は、そんな男の内面心理を描いている。 ■貴樹が少年時代に確信したあかりとの想いは、その後の人生をずっと拘束した。貴樹と花苗がいっしょに家路に向かうとき、踏切でロケットを運ぶ貨車が行く手を遮る。貨車の非常にゆっくりした動きは、貴樹に想いを寄せる花苗にとっては、いっしょにいる時間を引き延ばしてくれるうれしいものだ。だが花苗が「時速5キロなんだって」と口にしたとき、貴樹はあかりが語った「秒速5センチメートル」を思い出す。 ■上京する貴樹との別れの時が近づいている。花苗が今日こそは想いを告白しよう、そう決意した瞬間、ロケットが打ち上げられる。宇宙の彼方に生命体は、まだ見つかっていない。それどころか、水素原子1個に遭遇することすら稀である。それでも、遠い先の世界に目指すものがあるという強い確信のもと、ロケットはすさまじい爆音を立て、力強く天に昇って行く。花苗はそのとき、貴樹は自分など見ていない、彼はずっと遠くにあるものを確信とともに強く見つめているのだと気づいた。だが貴樹は中学1年のあの日以来、あかりと会っていない。あかりも成長して、顔立ちもいくぶん変わったことだろう。貴樹の心の中にいるあかりは、彼のそばに寄り添い、同じ星を見つめているが、その顔立ちはあいまいに描かれている。 ■貴樹が恋人と別れ失業したときは、雪がちらつく冬だった。それは、彼のどんよりとした重苦しい心を表しているかのようだ。だがいつまでも続く冬はなく、必ず春は来る。新しい生命の躍動を感じさせる季節である。貴樹もあかりも、外から入って来た桜の花びらを見て、互いのことを思い出す。そして、子供のころに約束したあの踏切へと足を進める。そして二人がすれ違った瞬間、長い間会っていなかったにもかかわらず、二人は互いの存在に気づく。貴樹が振り返ると、彼女は立ち止まったように見えた。しかしそのとき、電車がやって来て視界を遮る。電車が行ったと思うと、今度は反対方向から電車が来る。そして2本の電車が通り過ぎて視界が開けたとき、そこにあかりはいなかった。結婚したあかりにとって、貴樹はただの思い出に過ぎなかったからだ。 ■本作は、貴樹が再出発する兆しを見せていないのが怪しからんという意見が多いが、季節が春であることと、あかりが立ち去ったこと、そして貴樹はあかりを追うことなく、かすかに微笑みながら前に進んでいくシーンによって、それは暗示されているだろう。 ■どうやら男は、過去を引きずる生き物のようだ。そして女は過去を思い出しはするが、振り返らない。物語は最後に、あかりが手紙を書くシーンがフラッシュバックされ「あなたはきっと大丈夫」と画面に映る。そう、女は決して振り返らない。ただ祈るだけなのだ。 【高橋幸二】さん [インターネット(字幕)] 9点(2015-05-22 14:45:08) (良:5票) |
82.《ネタバレ》 過去の恋愛を引きずって新しい彼女と上手くいかない主人公。 一方その頃昔の彼女は・・・みたいな話。 背景が美しいが内容はない。 :3点 4年ぶりに見たら変に刺さった。 主人公と自分とがダブったというか…。 内容はやっぱりないんだけど登場人物のそれぞれの気持ちが 自分の中にある琴線に触れたとしかいいようがないな。 :7点 平均して5点付けました。 【Dry-man】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-02-14 02:31:07) |
81.《ネタバレ》 「ねえ、知ってる?桜の花びらの落ちるスピードって、秒速5センチメートルなんだって。まるで雪みたいだよね。来年も一緒に桜、見れるといいな」――。小学生のときに出逢ったタカキとアカリ。クラスのみんなにいまいち馴染めなかった2人は、いつも一緒にいる大の仲良しになっていた。だが、親の都合による引越しで2人は離れ離れとなってしまう。それでも頼りない糸に縋りつくように彼女と文通を重ねたタカキは、中学生になると意を決して彼女に逢いに電車へと乗り込むのだった。でもその日、雪は容赦なく降りしきって……。美麗な映像でもって、無垢な心を持った少年少女の初恋物語とその後を、山崎まさよしの名曲をバックに描く短編連作アニメーション。普段、こういういかにも爽やかそうなアニメってあんまり観ないのだけど、なんだか心に残る印象的なタイトルと「外国人がいま大注目の日本のアニメ」というビデオ屋さんのポップに惹かれて、今回レンタルしてきました。なんだけど、いやー、まさかこんなに「恋に恋する女子高生のこっ恥ずかしいポエムのような世界(に憧れる童貞男子の妄想のような世界)」が延々と繰り広げられるとは(笑)。それでも、そんな青臭い恋物語をこれでもかという青臭い情熱でもって創り上げた第一話は、その無駄を削ぎ落としたシンプルなストーリーと精細に描き込まれた美しい映像と相俟ってけっこう良かったです。まぁかなりこっ恥ずかしいけど、これはこれでアリなんじゃないかと思って第二話、第三話と観進めたのだけど、主人公の年齢が上がると共にどんどんと作品のクオリティが下がっていくのが玉に瑕でしたね、これ。ジブリの『耳をすませば』でも実感したことだけど、こういう妄想一歩手前の胸キュン初恋映画は中学生までが限界っす。だって、好きな人に告白する勇気を得るためにサーフィンで大波に乗ることを目標に頑張る女子高生って、実際に居たらキモ過ぎてもはやコントっしょ(笑)。それにこんなに性欲のない男子高校生なんていねーよ!!というわけで、第一話7点、それ以外4点で、間を取って5点っす。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-10-18 00:21:41) (良:1票) |
80.細密描写がウリとの評判を聞いて期待して鑑賞したもんで、落胆が大きかった。まず人物描写がひどい。キャラクターデザインは女子中学生が描くような陳腐さで、書き込みもほとんど省略しているし、ときどき人物デッサンまでもが狂っている。あと、光を多用しすぎて全体的にツルツルしており、写実感がない。最後に、風になびく草木とか髪の毛の動きが、同じパターンの繰り返しであきらかに手抜き。背景描写の細密さをウリにするのなら、これらにも真面目に取り組んでほしい。あ、ストーリーは問題外。こんな話の展開にすれば客は感動するだろ、との安易な思惑がミエミエ。なんの深みもない。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-10-13 14:58:47) |
79.映像がとっても綺麗ですごい期待したんだけど 何もなかった。 |
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78.《ネタバレ》 appleのプレゼントで視聴。蛍光灯のチラつきとか印象に残りました。確かに背景は綺麗です。が、「パソコンの前でタブレットぺこぺこやってるんでしょう」てのが想像されて妙に冷めてしまう感じもあり、なんか味気ない。二人の少年少女は彼らにしか共有できない立ち位置があるのは分かるが、あんなまめに文通する男子て現実にいるんですか? 何度も書いては書き直し、とうとう出さなかった手紙はいくらかあるけど、そういうことを数度経験するうちに、どうでもよくなって目の前の日常に流れていく僕などは、このアニメの少年みたいなのは、なんか首筋が痒くなる感じ。1話目は携帯電話なさそうだけど、それでも駅で足止めなら連絡する手段はなんかあるはず。うっだうっだバカじゃねぇのと、このストーリーテリングに嫌気が差し出す。偶然を装い待ち伏せな女とかも繰り返されるとハイハイ。ラストの踏切は「どうなんの?」と気は持たされたけど「そっちかい」てだけでした。背景は上手でも、アニメそのもののキャラが「うまいな~」とは思えないし、ちっとも魅力がないと感じました。あのラストを持ってくるなら、もっと話の持って行き方あるでしょと思います。 【だみお】さん [インターネット(字幕)] 4点(2014-02-03 02:06:28) |
77.《ネタバレ》 映像特典で監督がなぜこんな構成にしたかを語っていたが、構成上の事情はともかくこのストーリーは何だ。あえて観る者を不快にさせるメカニズムを研究して作ったのではないかと思わされる見事な暗転。一章で心暖まる長距離恋愛、二章で応援したくなる片思い、最終章でこれまで積み重ねてきたものを全く結実させずバラバラにして終える。せめて二章の子と主人公の再会くらいまでは描いてもいいだろう。それをしなかったのは「絶対に報われてはいけない」と決めてかかって作ったからとしか言い様がない。最後により高い位置から落とすために用意された一、二章だった。もしこの作品を気分害する事なく観たいのであれば、一章目のみで視聴をやめる事をお勧めする。私は二章目の女の子が好きなので、二章目のみを観るのも良いだろう。なぜこの作品が賛否両論巻き起こす事になったのか、その理由を知りたいのであれば全編通しでどうぞ。クリエイター・作家もしくはそれを目指す人達に対し、物語を作る上で「やってはいけない事」とは何かを示し、「やらねばいけない事」は何かを考えさせてくれる、教材のような作品だなと思ったりもした。そういった意味で一見の価値有り。見終わってしばらく経つが、思い出すだに不快になる。自分の中でどんどん評価が下がっていくので、0点にならないうちに3点献上しておく。なぜか「4点以上は付けなければいけない」という強迫観念に駆られる不思議な作品なのだ。大変危険である。 【にしきの】さん [DVD(邦画)] 3点(2014-02-02 14:30:16) (良:1票) |
76.《ネタバレ》 13歳のタカキとアカリ、17歳のタカキとカナエ、26歳のタカキとアカリ。各年代それぞれの交流をわずか60分の間に3話に分けて紡がれる連作短編アニメーション。静かに語られる青春ドラマ。新海誠監督によるモノの質感・透明感を表現する作画力は秀逸です。主題歌は山崎まさよしの名曲。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-01-05 01:44:46) |
75.アニメながら実写的な特異のクオリティはもちろんだがディティールの拘りがすごい。特に主人公たちと同世代で同じ時代に青春を過ごした人間にとっては恐悦至極のノスタルジー感。ファーストキスの場面で明里が着ている服とか、「あぁぁぁぁぁ!!」ってうなりたくなるほど、まさしくあの頃かわいい女の子が着ていたアレ。いいね。たまらんね。青春だったね。実写的なら別にアニメじゃなくて実写でもいいじゃんって言いたくなるところだが、実写だったらベタベタで臭すぎて耐えれなかっただろうしアニメにしたのは正解か。まあアニメでも十分臭いけどねw 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-25 22:39:06) |
74.《ネタバレ》 風景の描写がとても素敵で、作った方々の心のきれいさと繊細さを投影しているようで本当に感服したのだけれど、ストーリーが。。。特に第一話は小学生にそぐわぬ渋いセリフ回しと演出にお尻がムズムズしてしまいました。カタルシスや大団円、具体的な心理描写が絶対必要とは言わないけど、少女漫画1冊分に満たないスカスカさを感じました。PVを1時間引き延ばしてみさせられたなあ。。。 でも風景は本当に繊細でジンときた。背景でストーリーを見せたかったんでしょうねぇ。 感動したのは、駅のホームに入線する電車のライトが、隣接する線路に反射してスーッと動くところ。打ち上げられた衛星の飛行機雲が画面を真っ二つに割ってしまうところ。 あと、そんなに栃木をどどどド田舎扱いしなくても。。。とちょっと悲しくなりました(まあそんなに外れてはいないけど)くすん。 【のりもちあつあつ】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-06-01 14:38:01) |
73.《ネタバレ》 朝の情報番組で新海監督の特集をしていたので見てみました。この作品のタイトルは知っていましたが、桜の花びらが落ちる速度とは。さて、感想ですが、この監督さんは背景はとても素晴らしく、実写よりも数倍美しく描くことに長けています。が、こと動く物の描写になると、とんとレベルが下がります。背景にここまで拘るのなら、同じように人物や動物にも力を注ぐべき。動きや影の付け方、衣類のしわなどあまりに平面的で、背景と人物が吊り合っていませんでした。この作品に感動できないのは自分がもうおばさんで、そもそも青臭い話は嫌いだからか?とも思いましたが、そうではないです。だって「時かけ」にはいたく感動したんですもの。主人公はなんかモゴモゴ言ってるし、北の国からの純かと思いましたよ。どなたかも書いていましたが草食男子過ぎます。だいたい中高生の男子なんて頭の中はXXXだらけでしょう。こんなにさらりとした油抜きされた男子、現実味がないです。一方女子の方はしっかり結婚も決まってやたらと現実的。男性はここまで初恋を引きずる純粋な生き物なんでしょうか???第三話に至ってはもうMV用に制作されたものとしか・・・。新作が今年の夏に公開されるようなので、それを見て判断しますが次でダメならこの監督とは縁がなかったものと思います。 【MILA】さん [DVD(邦画)] 2点(2013-05-17 23:48:48) (良:1票) |
72.《ネタバレ》 良かったです。ただ最後、ちゃんと決着をつけたラストにして欲しかったです。中途半端な彼がたどりついたところとは・・・。そこまで描かなければ、お金をかけて、たくさんのクリエイターが汗を流した意味はないと思います。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-02-26 23:26:42) |
71.《ネタバレ》 先日のオームの平田容疑者が出頭する直前にレンタルしてたということでワイドショーで取り上げられていたのを観てなんとなく興味を持ち見てみました。この監督さんは心の距離を描くのがテーマなんでしょうかね?以前見た他の二作品もこの作品と同じように男女が離れ離れになってしまう作品だったので。全編に渡って詩的な情景などこの監督の繊細な描き方はすごく好きなのですが、主人公があまりにも活力がなさすぎなうえに自己陶酔しすぎていてちょっと共感が出来なかったですね。SFだったらこんなキャラでも問題なく受け入れられましたが、現実の世界ではちょっと浮世離れしすぎているようで気持ち悪く感じてしまいました。逆に1話めの電車が動かなくなった時に相手のことを考えたりして不安で押し潰されそうになるところはすごい共感できました。終盤の秒速5センチメートルのタイトルが出て山崎まさよしの「One more time one more chance」が流れるプロモーションビデオのような部分だけなら10点満点です。ハッキリ言って他の部分は蛇足のように感じました。 【映画大好きっ子】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-22 23:32:13) |
70.なんとも童貞を拗らせたような、誇大化したマイナスの妄想。しかし胸が痛いのはなぜだ?俺も不幸ぶりたいのか、こいつよりましだと思いたいのか、やっぱり学生の頃の恋ってのは特別なもんです。 |
69.《ネタバレ》 第一話からまさやんの曲がメロディだけでこっそり流れており、最終話のクライマックスに歌詞付きで来た時には、「うぉおおおお!!」と滂沱の涙(笑)そりゃ反則だわ。画は相変わらず綺麗。これでしばらくお花見に行かなくて済みそう。第二話にはリンドバーグの曲がかかっていたと思うが、この監督は自分と同世代なのかな?どおりで感覚的にちょっと通じるものがある。前作、前々作を観た上での感想だが、陳腐なSF的設定を排し、60分という中篇に仕立てたことでちょうど良い塩梅になった。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-14 09:51:47) |