1.メールに纏わる4本のラブストーリーからなるオムニバス作品です。
各話が微妙にリンクしていますが、小ネタ程度の繋がりでしかないので、ちょっと残念でした。
最後に全部の話が1本の線で結ばれるような構成だったら良かったのになと思います。
1本目の『mail』はメールというより手紙のお話です。
とても悲しい話ですけど、泣くような話じゃなくても泣いてしまうくらい涙腺の緩い僕ですら1滴の涙も流さなかったので、泣かせる為の構成に問題があったのかも知れません。
でも、まあ、悲しいということは伝わりました。
いろんな意味で。
あと、些細なことですが、何故一言も喋らないのか理解できませんでした。
声帯にも病気を抱えていたんでしょうかね。
2本目の『CHANGE THE WORLD!』はチェーンメールのお話です。
一般的にチェーンメールは悪戯目的のものが多いですけど、この物語の中では肯定的に描かれています。
僕の好きな女優さんを2人も使っておきながら酷い体たらくでしたから、がっかりと言うしかない内容でしたけどね。
3本目の『アボカド納豆。』は意外に面白かったです。
2本目が酷かったから、その反動で錯覚してしまったのかも知れませんが、なんだかくだらない感じが好みでした。
やっぱりこれもチェーンメールのような類いのものですけど、その使い方が上手かったですね。
僕も試してみようかと思いましたけど、やっぱり悪戯メールはよくないですね。
自重します。
4本目の『やさしくなれたら…』は意外によく出来ていたと思います。
2本目の酷さがここまで影響して、反動で錯覚してるという可能性は否定できませんけどね。
原沙知絵が二役を演じているということに途中まで気付いていませんでしたけど、それがわかってからは納得の展開でした。
切ない感じのラストですけど、ハッピーエンドなのかも知れませんね。
僕が同じ立場だったとしても、同じ道を選ぶでしょうし、彼女が幸せになれるなら悔いはありませんね。
まあ、それに見合うだけの悪事を働いてきたわけだから、自業自得なんですけどね。