68.人生、つまるところ運の良し悪しですべてが決まります。 私ももういい年齢なので、それは痛いほど理解しています。 善行を積み努力すれば必ずいい結果がついてくる!なんてのは子供か現実が見えてない人の戯言であって、実際に真面目で何の落ち度もないいい人が「たまたまそこにいただけ」で死んだ例は枚挙にいとまがありません。 (たとえば、強盗に立ち向かって殺される正義感の強い家族思いのお父さんなんかがその典型でしょうか) 一方でどうしようもない人がのうのうと豪邸で暮してる姿、我々、それこそ映画の世界でよく見かけるじゃないですか。 実生活であれ仕事であれ芸能であれ、うまくいくかどうかはつまるところ(そのジャンルにおいて一定の水準の才能があれば)それ以上はもはや運でしかないのです。 悪人でしかもいろいろずさんなどーしようもない人でも運があれば幸せになれるし、何も悪い事をしてないただそこにいただけのおばさんなんかは無意味に殺される、世の中そんなもんだという事を教えてくれる映画です。 【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 6点(2021-06-28 15:51:59) |
67.ちょっと独特の、それでいてモヤッとした映画。 物語に意味があるように思えない。それでも、最後まで観ると何故か印象的。 【simple】さん [地上波(吹替)] 5点(2019-09-17 22:52:29) |
66.《ネタバレ》 アレン作品の中でもこれは好き。テニスボールが落下していくのを、運命の判定に比喩したファーストシーンから始まる悲劇。ヨハンソンが、エロくて最高。プールでの水着シーンが一番エロい。尻もでかい。そして、幽霊になって戻ってくる。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-12-29 18:22:16) |
65.《ネタバレ》 非常に後味の悪い作品。 クリスも、最初は手堅いテニスがうまくて誠実そうなイケメンだと思っていたのに保身保身・・で最後は人殺しまでしちゃうし、その嫁も、品のいいお嬢様かと思いきや 金持ちなパパの力をチラつかせてどこまでも強気でクリスを「さぁ子作りよ」と追い詰め、ようやく出産したら「次は女の子よ」ってせっついてくるようなカワイゲのない女だし、ノラも妊娠してしまえば当初の神秘的な魔性の女から一転、「おくさんとわかれてよー!」と、よくあるパターンで騒ぎ立てるやかましいねーちゃんに成り下がるし、後半になればなるほど、誰一人メインキャラに感情移入して「がんばれよ!」って言いたい人物がいなくなっていくという、ガッカリな展開だ。 個人的には前半のあの、クリスとノラの駆け引きで盛り上がってからの、二人によるこれまでの婚外交際を描いたどの作品にもないような意外な展開でのハッピーエンドを期待していたのだけど。 飲食店でノラとクリスが語り合っている場面で、ノラが「男は私に夢中になるの」「私は特別な女なの」「後悔させないわ」とノタまった場面では思わず「確かにその通りだけどそれを自分で言っちゃうとかスゴイな」ってクスって笑ってしまったが、クリスもそれを利いて苦笑いしていたので、「うわ一緒に笑っちまったw」って、普通に面白かった。 クリスが何かにつけて嫁の目を盗んで彼女に電話したり会ったりするコソコソ感とか、その時の複雑な表情とか、「ひょっとしてジョナサン・リース=マイヤーズ自身、こういう経験あるんじゃないの?」って思うくらい演技が秀逸で、食い入るように彼の動きにみとれもした。 それだけに後半のグダグダサスペンス(警察のツメ甘すぎ)には、しらけてしまったし、メインキャスト総悪役化というビックリなシナリオにもガッカリさせられた。 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2018-07-04 15:43:33) |
64.《ネタバレ》 この主人公の野郎はクズだなぁって思ったけど、いざこういう立場で追いつめられたら嘘に嘘を重ねて、自衛のためにとんでもないことをやらかしてしまうっていう人間の弱さはわかる気がしてしまう。。あの指輪、まさかああいう展開になるとは。。観終わった後の爽快感は皆無。あと、スカーレットヨハンソンのあのハスキーボイス、なんとうかちょっとガサガサ過ぎてあまり好きになれません。ロストイントランスレーションの時は全然気にならなかったのに。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-02-10 19:59:26) |
63.《ネタバレ》 クラシックなオペラ歌曲にのせて展開するは現代のお話なれど、中身ははるか昔から繰り返されてきたであろう男女のいざこざ。不誠実な男と、責任を迫る女。ありがちな話がアレンにかかると「運」まで動員される。神の役回りはもちろん監督なんだが。大体神様が女好きだからねえ。 自分でも誰の立場で観てるのかちょっとわかんないまま、いつ男のハリボテがはがれるのかと変に手に汗握りながらの観賞だった。とにかく性格のひん曲がっている監督の手腕が凄いとしか。スカヨハ登場一発目のシーンからこの先の倫理違反は明白、「あれ?きのうの夕方お前を見たぞ」と証言する友人がやなとこで現われるしスカヨハはどんどんヒステリックになってゆくし、落とした薬きょうを「見せて」とウルサイ妻。小心者のワタシはまったく気が休まらない。極めつけは空に放り投げた老婆の指輪。欄干に当たって、そして「こちら側」に落ちる。もちろん思い出すのは冒頭の「運」のお話。ああ、そうなるのかと思いますよね。ついに引導を渡されるのかと。・・が、ところがなんですね。つくづく食えないジジイ監督だ。 ちなみにキャスティングも天才的に的確だ。ヨハンソン以外にも「育ちが良くて」「つまらない」妻E・モーティマー、温室育ちの坊ちゃん長男M・グード。うるさい割りに鈍感な義父母。駄目刑事。こわいほどにハマっている。やっぱり監督ただ者じゃない。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-15 23:56:52) |
62.ストーリーとしては、有史以来、星の数ほど繰り返されてきたド定番でしかありません。ド定番なりにハラハラし、ド定番なりに「タダでは済まないだろう」と思わせる展開。しかし〝マッチポイント〟の演出には唸らされました。この一点だけでも、「見てよかった」と思えます。 そして何より、S・ヨハンソンが魅力的。あんな非の打ちどころのない超絶美人さんに「寂しい」だの「会いたい」だの「できちゃった」だのと言われれば、ふつうの男ならすっかり骨抜きになって地位も収入も安定も投げ出しそう。その意味で、主人公氏の選択には驚き。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-06-12 11:19:42) |
61.《ネタバレ》 普通である。何が普通かというと、面白さも、ストーリーも、正直よくある不倫話である。普通じゃないのが最後のオチくらいで、本当によくある昼メロのような話である。この主人公も正直頭が悪い子の設定なのか、不倫相手を殺害しその相手の部屋から自分につながりそうなものを処分しなきゃ、当然のように容疑者になってしまうというのは当たり前なのだが。突発的に殺人をしてしまい、パニックで証拠を隠滅し忘れたんならまだしも、計画殺人としてはあまりにも不用心すぎる。ただ、そんなストーリーは普通ではあるのだが、テンポよく飽きさせない映画作りはさすがである。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 5点(2014-10-02 15:23:45) |
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59.《ネタバレ》 「人間には表と裏の二面性がある・・・」てなことをまるで重大なことのように見せる作品が多い中で、ウディ・アレンは「そんなの当たり前じゃん」と言うかのようにサラっと描いてくれますね。見栄と本音が混ざり合う人間模様。 ストーリーは、いかにも刑事コロンボの前半でありそうなお話。しかしこの世界に彼は存在しません。コロンボをテレビで見ていた時は「なんと意地悪なオッサンだろう(笑)」と思って見ていたけれど、彼が不在だと世界そのものが「意地悪」と化すのだな、と分かりました。 「ウディさん、犯罪を犯した者によくここまで幸運を与える事ができますなあ」と逆に関心します(笑)。 「クリスが怪しい!」→「やっぱり無罪だ!」となる過程が物足りなかったので、もっとアクロバティックな着地をしてくれると面白かったのになあとは思います。 宗教にからめてレビューされてる方の投稿を読むと、「あれ?もしかしてコロンボって神様だったのかな?」と思えてきました。なんか「マッチポイント」の感想じゃなくなっちゃったな。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-18 10:19:07) |
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58.《ネタバレ》 まあ金持ちの娘をとりこにしてのし上がっていくってのはよくある話で、いつ主人公が破滅するのかと思ってたけど何とか逃げ切るところが良かった。こういう悪が栄える映画があってもいい。 【イサオマン】さん [地上波(字幕)] 5点(2013-11-02 23:59:12) |
57.《ネタバレ》 愛憎のヌルい恋愛不倫ドラマが一転して終盤はシリアスな殺人サスペンスに。彼は一生罪を背負って生きていくしかありません。タイトルからしょっぱい汗と涙をなめる熱血テニス・スポコンのようですが、蓋を開けてみるとドロドロした恋愛不倫・殺人サスペンス。スカ嬢好みではないので何も有り難くないです。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-01-31 01:02:22) |
56.《ネタバレ》 テニスだったらボールがネット上で跳ねて手前に落ちれば負けなのに、指輪が川縁の手すり上で跳ねたら・・・。すごい皮肉だ。こういったうまさがいかにもウディ・アレン、ストリーの結末以上に手法に拍手。この映画でスカーレット・ヨハンソンを初めて見たときは、ノラと同様に何とセクシーかと思っていたけど・・・。ところでこの映画では、さかんにオペラのアリアが出てくる。古いレコード録音の歌声は、伝説のテナーのエンリコ・カルーソー。ドニゼッティのオペラ「愛の妙薬」の「人知れぬ涙」やヒゼーの「真珠採り」のアリアなどオペラファンにはたまらない。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-18 23:21:06) |
★55.《ネタバレ》 話自体は物凄くチャチというかケチな話ですよね。入り婿として結婚したにも関わらず他の女に手を出してその相手を妊娠させてしまう。そして妊娠が露見することを恐れて口封じの為に殺すって、ホント昼の2時間ドラマに出来そうなくらい嫌味な言い方をするとしょーもない話。ただこの主人公は最後まで逃げおおせる。これはキリスト教的には非常に変な話ですね。善なるものには祝福が与えられ、悪なるものには苦しみが与えられるはずなのに主人公はのさばる。つまり悪しきものが最後まで生き残ってしまう。しかしこの映画のテーマは運命であることは明確な訳です。オープニングから繰り返し"ネットに弾かれたテニスボール"というモチーフがいたるところで登場する。ボールがどちらのコートに落ちるかは分からない。それは人間の運命を司るような例えば神が決めることです。彼は最後に巻き添えで殺した老婦人のアクセサリーを河に投げ捨てる。その中の腕輪が橋の手すりに当たる、まるでネットに弾かれたボールの様に。主人公はこの腕輪が河に落ちなかったことで無罪が証明されてしまう。つまり運命(神)が殺人者である彼を生かしたのでしょう。こういう物語が西洋で撮られるのは非常に面白い、というか興味深かったです。常識を超えるストーリー展開ですから。まあそんなことよりスカーレット・ヨハンソンがエロくて素晴らしかったですね。ウディ・アレンはお爺ちゃんになってもこんな映画をとるんだからホントに助兵衛なんだろうなあ。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-11 00:15:24) (良:1票) |
54.ニューヨークを離れ、ウディ・アレンがイギリスで撮った恋愛サスペンスの上質な一編。 ウディ・アレンと言えばNYの風景、軽快な音楽、アパートの一室、ホームパーティ、そんな中繰り広げられる様々なニューヨーカーの悲喜こもごも、というイメージですが、本作はやはりイギリスを意識してかガラリと作風が変わっています。 しかしお話の方は「ウディ・アレンの重罪と軽罪」でマーティン・ランドーが演じた男の話が思い出される。「重罪と軽罪」で語られる人生の重要な分岐点における選択。本作はそこに運という要素を加味したというところでしょうか。 NYのインテリ層の中年男女の人生の選択を描いた群像劇を、イギリスの上流階級の若い美男美女の恋愛サスペンスに置き換える。「重罪と軽罪」ほどの深みはないですが、その中にもチラリチラリとアレンらしさが顔を覗かせるのにニヤリとしてしまう。 ヨハンソンにとって、これがアレン映画デビュー作ですよね。まず彼女が最初に登場する卓球のシーンで見せる妖しさが凄い。アレンさん、本作を撮っていて、どうしても彼女と一緒に映画に出たくてたまらなくなったのでしょう。翌年には「タロットカード殺人事件」でしっかり共演されていましたから。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-25 10:06:49) (良:1票) |
53.《ネタバレ》 1回見たことあるような…と思いつつ、見始めても既視感が無かったので鑑賞。 結局、見たことあったのだが(笑)(ここのレビューで判明) うーん、6点台後半なのが理解できませぬ。最後に主人公が捕まるならまだしも(その後、捕まったかもしれないが)作中では主人公に罰が下らず、自分勝手に浮気して殺人して…と全く共感できない。 ここのレビューで、宗教的観点から考察しているものがあり、それ自体は興味深かったが、「背景を探るとよく考えられている」と「映画として面白いかどうか」は全くの別物だと感じた。 この作品は、映画としてはあまり面白くありません(苦笑)前回4点だったのを今回の鑑賞では5点に修正。(客観的に見て4点は低いと思ったので) 前回のレビュー「延々と発情した男女を見せられている感じ。どんだけやるんだよ、とつっこみたくなった。主人公が人間としてダメすぎた。浮気相手を殺した上に罪に問われないというダメなまま終わるのにあんぐり。 」 |
52.《ネタバレ》 終始、美男美女が画面を占拠してるってゆーのに。終始、ウディ・アレンの顔が頭にチラチラちらつく。考えてみればすごいオーラだ。出てないくせして (≧∇≦)アハハ! そしてこんな真面目に(真面目か?) 笑いを取りに走らない綺麗な作品だって撮れてしまうのかと小感心してしまった候。(どろどろ不倫のお話だったぞ 綺麗というべきか?) で、内容については、ネタバレするんには気がひける内容なんでとにかく ああでこうで あれだったんですが、、、一言だけ言わせてくだされ こーーらクリス なにさらしとんねん ボケェ こらぁー ってか。 罵声お許しくだされ だって、どーしても言っておかなきゃ今晩寝れそーになかったもんだから その あれだから‥ 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-13 23:42:46) (良:2票) |
51.言わんとしていることのほとんどが台詞で説明されてしまっているので、見ていて少しも面白くない。エミリー・モーティマーの方がスカーレット・ヨハンソンよりも圧倒的に魅力があるなあ、というようなことを考えながら見ていました。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-12-29 23:44:12) |
50.《ネタバレ》 う~ん、これはレビューしにくい映画ですね。「運」を描いて、その前では道徳も正義も無きが如しって結論だと人の営みの否定になる。ここはひとつ健全なことを言わせてもらいます。タイトルは「マッチポイント」。それは試合の最終局面。そこまで一方的に勝つか負けるかの展開ならば「運」なんて必要ありません。この「マッチポイント」はテニスで言うなら2セットオール・タイブレークのラストポイント。野球なら1点ビハインドの9回裏ツーアウト満塁ツースリー。つまりそこまでは互角の展開で、どちらに転んでもおかしくない局面をイメージしているはずです。そうなると、勝敗を分けるのは「運」になってしまうということ。あるいは、「運」という言葉で決着を付ける方が納得しやすいということかな。必須なのは最終局面までは互角であることですね。本作中で指輪が跳ね返った方向は、主人公の視点からは一見不運を装いましたが、幸運に転ずる結果になった。これは明らかに出来過ぎの幸運だけど、指輪を投げる直前までの主人公の行動は、その計画性と綱渡り性がフィフティ・フィフティです。だから、あの幸運もアリかと思える。当たり前だけど、「運」だけじゃ世の中渡って行けないですよ。宝くじに当たる人は「運が良い」のではなく、「めちゃくちゃ運が良い」ってことです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-17 00:34:46) (良:1票) |
49.《ネタバレ》 何か不思議な映画でした。本来なら、非常に利己的な、自分の目的のためなら全く無関係な人間まで殺してしまう冷酷な主人公で、全く好意とか共感と感情移入とかあり得ないはずなんですが…… 思い切り主人公の立場にたってドキドキしてしまいました。ひとつには、やることがあまりに粗雑で粗が多いのにイライラして、それが主人公への気持ちに通じたのかもしれません。 そうだとしたら、なんて上手な映画なんだろう。 スカーレット・ヨハンソン 色っぽ杉w あまりの好キャストw 平成29年 音楽がとても耳に残って加点したくなり。 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-26 11:44:38) |