12.《ネタバレ》 アメリカ大統領と北朝鮮の刈り上げ独裁者が会談するなんて茶番が現実となった昨今、観るべきはやはりこの映画でしょう。サッシャ・バロン・コーエンの最高傑作とも称賛されるだけあり、この風刺の鋭さとネタのくだらなさと下品さは数あるおバカ映画の中でも頭抜けています。くだらないお話しのように見えて、けっこう鋭い問題提起が内包されているところも見逃せないでしょう。これは独裁政治を糾弾しているように見えながらも、そのアンチテーゼである民主主義にも鋭いツッコミを入れている感じがするからです。デモクラシーの宿痾である貪欲なキャピタリズムに搾取されるぐらいなら独裁政治の方がまだ良くね? という真面目に考えてみたくもなる命題でもあります。 でもそんな隠れた意図なんて後から後から繰り出してくるネタのくだらなさの前では、もう存在しないも同然です。人種ネタ・障害者ネタも強烈でしたが、いちばんコケにされていたのは中国人だったかなと感じるのは気のせいでしょうか(笑)。チラッと出てくるジョン・C・ライリーやエドワード・ノートンも笑わしてくれますけど、問題なのはあの人ですよ。そう、名優ベン・キングズレーあなたのことですよ!この人近年はヘンな映画やおバカ映画でしか顔をお見掛けしないと思うんですが、きっと懐の深い人なんだろうなと、好意的に解釈しておきます(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-06-16 23:12:39) |
11.徹底的に下品。アメリカンなコメディ。調子が悪い時なら笑えない。でも爆笑しました! 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-12-30 03:51:39) |
★10.あまり笑えなかったな。冷酷な独裁者からいい指導者に変わっていく過程がちょっとあっさりしてる。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-03-16 08:55:47) |
9.《ネタバレ》 ある人の写真から始まるこの映画。最初からこの映画のノリに引き込まれました。下ネタ、ジョークに関しては合う部分と合わない部分があったけれど、全体的には好きなノリ。特にヘリコプターに乗ってる時のシーンは面白かった。原語を理解できればもっと面白いのかもしれないな、と。風刺も嫌味じゃない感じでしっかり効いていてただのお笑い映画ではありませんね。 【ほかろん】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-16 22:18:08) |
8.《ネタバレ》 サシャ・バロン・コーエン主演作で一番まとまっていて面白い。そりゃ、過去作は突撃ドキュメンタリーの超過激なものでしたから、好みが大きく別れたわけですが、この映画はいいですよ。相変わらず日本の一般市民にはさっぱりなアメリカンジョークがたくさんありましたが、翻訳の妙でちゃんと笑えました。ラストの演説シーンも素晴らしい。チャップリン級は言いすぎだと思いますが。 【カニばさみ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-25 19:53:52) |
7.ちょっと、ちょっとちょっとさ。冗談にもキム・ジョンイルを偲んでどうのこうのだなんてやめちゃってん。どうせだったら 彼を一切偲びませんだとかなんとか本気ジョークに徹しちゃってん んもうっ 惜しいな ちょっとそのへん 志が中途半端で残念だったかな~ あ、でも それなりにはオモシロかったんだからさ 別にいいっちゃいんだけど 【3737】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-14 22:10:06) |
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【がらんどう】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-13 18:01:58) |
5.《ネタバレ》 なかなか良かったと思います。独裁者というものを、徹底的に茶化す茶化す。主人公アラジーン将軍は、やってることがあまりに酷いのですが、不思議と憎めないキャラなんですよね。ここ大事なところで、単に腹立たしい奴だったらこの楽しさは成り立たない。マシンガントークのように次から次へと人種差別ネタや下ネタを言いまくるのですが、そこに嫌味がないから純粋に笑える。そして、アメリカに対する皮肉も痛烈なものがある。最後の国連での演説が個人的にはツボでした。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-10 21:06:41) |
4.《ネタバレ》 モキュメンタリーじゃなくてガチの映画って聞いてたので、滑るんちゃうかな~と不安やったんですけどかなりツボにはまりましたよ。 ボラッドの項でサーシャバロンコーエンは現代のチャップリンになれるかもって書いたら本当にやってくれました「独裁者」! 映画史に残るような普遍性はないのかもしれませんが、同時代を生きる私としては大いに楽しませてもらいました。 ちなみにヘリコプターでニューヨークを観光するネタとレ○センターと結婚式にこっそりラ○ィン氏がいるネタが好きです。 しかしよ~く考えるとアラブの独裁国家はネタにしても、流石に直接的にイスラームをネタにはしてないんですよね。 【CBパークビュー】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-09-26 20:06:13) |
3.《ネタバレ》 上映館少なくて、田舎住んでる身としては大変。ウディ・アレン小馬鹿にしたロリコンネタなど、笑いどころ満載です。字幕が追いつき切れてないので、英語の台詞に注意してないとかなりネタ飛ばす可能性があります。日本人にわかりにくいギャグは無視されてるしね。DVD化されたらまた観なくちゃ。ゾーイって名前でユダヤ人と気づかないのはちょっと理解できないけど、アラブの田舎者だからわからないってことにしてあるのかな。ところで「ヒューゴ」でかなり重要な配役だった二人がここまでバカやってくれると気分爽快ですな。一人は「サー」の称号まで貰ってるってのに。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-09-21 14:15:45) |
2.《ネタバレ》 毎度ブッ飛んだキャラクターで笑わせてくれるサシャ・バロン・コーエンですが、彼の作品の中では今のところ一番面白いと感じた作品でした。過去作の「ボラット」や「ブルーノ」は有名人や一般人にドッキリを仕掛けていく半ドキュメンタリー的な内容なのですが、今回の「ディクテーター」は完全に劇映画としてストーリーがキッチリとある為、単純に面白い。ではどこが面白かったかと言うとそれは前述の通り「独裁者アラジーン」のキャラクターに尽きます。生まれた時から独裁者の地位を約束され、民主主義・資本主義大反対、処刑大好き、ついでにバイセクシャルでセックスも大好きという完全に悪役としか言いようもない男がなんと主人公。側近の裏切りによって祖国ワディヤ共和国が独裁政治を止め民主国家に生まれ変わることを目撃し、悲壮なBGMをバックに放水車に向かって「独裁万歳!」と叫ぶ場面なんて最高。もの凄く主人公が可哀そうに見えるように演出されていますが、どう考えても主人公の主張に賛同できないから笑うしかありません。最後の主張も実に良い。結局ワディヤ共和国の民主化は世界中の石油業者が金儲けをするために過ぎず、ワディヤ国民のことなんてちっとも考えられていなかった。そこでアラジーンは演説で「独裁は最高だ!なんせ国民の金を1%の人間に集めることだって簡単だからな」と言う。コレはつまり「お前ら資本主義だって金持ち1%に富を集中しているじゃねーか、お前らがやってることも独裁だ!」ってコトですね。これは世界中のデモに発展した"ウォール街を占拠せよ運動"そのものです。最後に痛烈に資本主義の暴走を揶揄している点が素晴らしいなと思います。そしてアラジーンはオッパイも無いし体臭もキツイ男の子みたいな(アンナ・ファリスごめんね)女と結婚する。民主主義は一部の民衆が金を荒稼ぎするシステムを作るものじゃない。好きな物がどれだけ他人から見て無価値でもそれを好きと言えるシステムが真の民主主義。だから相手が好きだったらオッパイなくても、体臭キツくても、ユダヤ人でも別に良いぜ!と独裁者であるアラジーンが最も民主主義的だったのには不覚にも感動を覚えてしまいました。エンドロールで流れる曲は「Aladeen Motherfuckers」。Motherfuckerには最低と最高という意味がある。アラジーンは最低だけど最高なキャラクターだ。「ラララララ~、アラジーン・マザファッカ~♪」 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-09-21 00:37:52) (良:1票) |
1.今までの日本公開されたサシャ・バロン・コーエンの作品の中で最強。当然ながら、独裁者ネタだけで攻めてくるはずもなく、人種ネタ、性別ネタ、下ネタで重武装済み。脚本の筋立ても格段に進歩しており、安心して鑑賞できた。僕の愛する独裁者はチャップリンではなくこいつだ。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-09-20 00:09:43) |