4.《ネタバレ》 2012年頃から竹島絡みで盛り上がった反日運動を機にあの国が嫌いになり、それ以降はあの国の映画もドラマもほとんど観ることが無くなりました。それくらいに大嫌いです。人間が小さいのはよ~く自覚しています。
そんな私ですが、本作は某衛星放送で冒頭を目にしたらグッと引き込まれて最後まで楽しんでしまった。正直、面白かったです。登場人物たちのピンチや落胆のたたみ掛けが上手で飽きさせません。
映画レビューに政治を絡めるも変な話ですが、私は日韓合意を無効化した彼らの気質を本作に見る想いでした。無責任な報道関係者や第二トンネルを推進する行政、さらに行政トップの脳天気とそこにおもねる面々。そんな邪魔者たちの妨害に遭いながら、閉じ込められた男とレスキューの責任者と妻だけが諦めなかった。邪魔者たちは、最初は「本気で心配するフリ」をするが、時間が経過すると容易に態度を覆す。熱しやすく醒めやすい。声が大きい方に乗りたがり、理屈を垂れて約束や決まりごとを破る。遂行すべきことを見失う。本作はそんな邪魔者たちの妨害に対する抵抗の映画であり、少数派の「正義」を貫いた映画なのだと思う。本作ではその小さな正義が最後に勝利する訳だけど、あの国の方々は正義を信じて闘うことが好きで、それは自分たちの姿勢に酔っ払うくらいに大好きで、約束や決まりごとを破る程にエキセントリックになることもある。本作の正義派は最後まで紳士的態度でしたけど、みんな約束を破る気質を持った人達なんだなぁと、あの国の国民性が垣間見えた気がしました、とさ。(かなり強引w)
久しぶりのペ・ドゥナさん。お母さん役になってました!