89.《ネタバレ》 キャスティングされた面子を眺めても低予算だったのだろう(ヴィン・ディーゼルも駆け出しですしね)と窺えるこの手の映画。それならば、とこちらもB級作を鑑賞する心構えをもって作品に接するのですが、おやでも意外と作りは悪くないな、とまず思いました。 ぱっと見、若干ちゃちさを感じなくもない砂の惑星。でも3つある太陽光が角度により黄色だったり白っぽかったり、と異星の印象を強く訴えるし、砂地に巨木のごとくそびえるオブジェのような骨格や22年ぶりの日食が生み出す地平線の画など、こちらの想像を超えてくるバキバキのアートセンスは一見に値します。 だから暗くなってしまった後半は目で楽しむことが制限されてしまって魅力半減。 ディーゼル扮する犯罪者リディックが信頼できる奴なのかそうでないのか判断つきかねる、というサスペンス味を持たせたかったのかしら。個人的にはまっすぐ普通に頼れる奴、で良かったんじゃないかと思うけど。脱出時のタラップで船長に仲間を裏切れと口説く場面は余計に感じるけどな。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-22 18:11:06) |
88.私がこのサイトにお世話になるようになってからそこそこ経つのですが、参加し始めて間もない頃に投稿したいくつかの感想文が、行方不明になっちゃってる気がして仕方がない。この作品もその一本でして。それとも気のせいなんだろうか? アシモフの「夜来たる」がどうしたこうした、みたいなコトを書いた記憶がかすかにあるのですが、う~ん、まあどうせ大したコトは書いてないに決まってるので、どうでもいいんですけどね。 設定の上では「夜来たる」と関連があるにしても、あくまでモンスター映画の部類。この映画、激安作品とは言わないまでも、決して潤沢に製作費をかけた大作の部類ではないだろうし、ましてや2000年製作と言うと、CG技術もだいぶ向上してきているとは言えまだまだ発展途上。そんな中で、色彩を落とした映像、あるいは暗闇、あるいは光が滲んだリディック視線の映像、といったものを利用し、なかなかうまくCGモンスターを表現してます。リディックのビー玉のような瞳が、あの独特の映像を支えているような、そんな印象。 不時着した宇宙船の後ろに、地表がえぐられた跡がどこまでも延びている光景。こんなのも、不時着の衝撃に対する間接的な描写になってて目を引くし。ヒロインが上を見上げるとモンスターの群れ、なんていう場面でも、わざわざリディックに「上を見るな」という一言を直前に言わせて、我々の注目を引いたり。 小技とアイデアで勝負、の一本。面白い。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-13 14:45:03) |
87.《ネタバレ》 不時着した星で得体の知れない生き物に襲われるというよくあるお話ではありますが、もっと得体の知れないのは主人公でございました。結局善なのか悪なのか分からぬまま終わりを迎えます。素性については続編以降で明らかになるのか楽しみにしておきたいと思います。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-29 01:32:35) |
86.十数年ぶりに鑑賞。 ラダ・ミッチェルが駆け出しの頃かな。まだ初々しい華奢な線と、洞窟を覗く胸元が眩しい。 そしてヴィン・ディーゼルは、まだ三角筋から二頭、三頭のラインにキレがないものの、地獄の底から響いてくるようなバリトンが映画の雰囲気にマッチして心地いい。 面白い映画を作ろうっていう製作陣の心意気が随所に見られて、最後まで結構手に汗握って楽しめた。 久しぶりに観て、なんだつまんない映画だったんだってがっかりするものもあるけど、この映画はこんな面白かったっけって得した気分になれた良作。 |
85.《ネタバレ》 宇宙の片隅に浮かぶ小さな惑星。そこは三つの太陽が浮かび、常に灼熱の日差しが降り注ぐ死の惑星だった。だが、そこは22年ごとに一度、皆既日食によって漆黒の闇に包まれる夜が訪れる。そして、それは砂漠の砂の中に蠢く闇の生き物たちの解放の日でもあるのだった――。偶然にもその最悪の日に、流星群との衝突によって不時着を余儀なくされた一隻の宇宙船。地表に降り立った乗組員たちは、想定外の事態に途方に暮れるばかりだった。衝突の衝撃で死亡した船長の代わりに指揮を執る女性副操縦士に、様々な荷物を運ぶ古物商、異国の神を信じる異教徒、ならず者を捕らえて大金を稼ぐ賞金稼ぎ、そして彼に護送される途中の凶悪な殺人犯……。乗ってきた宇宙船が大破した今、果たして彼らは無事にこの死の惑星を脱出することが出来るのか?といういかにもなB級モンスター・SF・アクション。アイデアはなかなか秀逸だし、登場人物たちもそれぞれにキャラが立っているし、映像的にもけっこう凝った撮り方をしているしでまあ良いのだけど、なんだか全体的に惜しいんですよね、これ。演出の細かいところに「?」な部分が多すぎて、僕はいまいち楽しめませんでした。材料はすこぶる良いのに、巧く使いこなせていない感じ?三つの太陽が昇る惑星に22年に一度訪れる夜、すると大量に蠢きだすエイリアン、迎え撃つは夜でも目が効く無法者の殺人犯……と、いくらでも面白くなりそうな材料が揃っているのに、すごく勿体ない。アイデアや舞台設定は良かっただけに、残念! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2019-12-08 03:13:29) |
84.SFジャンル失敗続きでしたが、本作はなかなか楽しめた。 日没が無い惑星で難破。疑心暗鬼の仲間割れ。感情移入が難しいヒロイン。そして善か悪か最後までわからないダークヒーローのヴィンディーゼルがはまり役で痛快。 サバイバル舞台は文句無し、闇に紛れるエイリアンはもう少し捻りが欲しかったというところでしょうか。 |
83.SFの懐かしいテーストとホラーな感じが、とても好み。もっと早くみるべきだった。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-04-14 06:26:33) |
82.《ネタバレ》 殺気が足りない モンスターどもの。 隙だらけの人間たちに対して優しく接しすぎだろ 実はいい子ちゃん怪獣なのか 食ってく順番だってきちんと脇役から台本通りに沿ったようなもので 3人も逃がしちまったし、まるで狂気を感じられない優等生。 言っちゃなんだが覇気が足りない だらしない。 こんないい子ちゃん怪獣ならば当然続編にはお呼ばれしないし、使えない。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-08-06 21:20:31) |
81.《ネタバレ》 続編が作られる映画というのはだいたい面白いのが相場なのですが、いやこれはダメでしょ。 そもそも22年間ずっと昼だという惑星に懐中電灯の光くらいで怖がって寄ってこないような生物が存在するわけないだろ、ってところですでに「えー」って感じなわけでその舞台設定がアホ丸出し。 設定がそんなレベルだから当然そのストーリーもいちいちご都合主義で失笑するレベルなわけです。 たとえば、みんなで電池を引きずっていこうのコーナーで、突如としてキレて暗闇に向かって走り出す古物商。 おかげで皆の照明が消えて危機に陥っちゃうわけですが、いくらなんでもあの状況でどんなにキレたって暗闇に走っていくアホはいないでしょ。 ご都合主義にしてもひどすぎます。 たとえばパート2、雨ふってきて避難した洞窟から駐屯基地までの往復の道筋が何往復かされるわけですが、なぜか毎回難易度が違いすぎます なぜ一人で重い電池しょってえっちらおっちら歩いたときや、光る虫を入れただけの瓶をもった女性が一人で移動するときには無事なのに、ある程度明かりをもって4人で移動するときにはピンチに陥るのか。 どこもかしこもそんな感じのご都合主義展開が多すぎて観ててもただただしらけるだけ。 まぁしょせんC級娯楽映画にすぎないわけだから細かい事を言うなよ、ってとこなのかもしれませんが、その割に続編が作られたりそれなりに面白いという人がいるのがどうにもこうにも解せませ 同じような製作レベルの映画でも例えばエイリアンが映画史に残る傑作になったようなものもあるわけで、低予算のしょーもない映画であってもちゃんとした物を作る義務ってのはあると思います。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-01-22 22:21:02) (笑:1票) |
80.《ネタバレ》 SFチックでホラーテイストでアーティスティックな作品。それでいて、古さと懐かしさも感じる味わいがあります。 リディックのような典型的なダークヒーローが好きなので、彼を見ているだけでも楽しい。 手堅く地味な作りなので、期待していたほどにはリディックは暴れません。超人的でもありません。物足りなさを感じますが、シリーズものの1作目ということなので、これくらいのほうが次回作への期待は高まります。 ストーリーがかの有名な『エイリアン』に似ているため、あちらのファンの方にこきおろされちゃうのは仕方がないと思いますが、個人的にはこの小粒感がなんとも言えずB級ぽくてクセになります。 それに、一人一人の説明を極力端折っているにも関わらず、これだけ脇役一人とっても個性がはっきりしているのは素晴らしい。行動やファッション、セリフだけで個性を確立させているわけですから、人物描写が上手なのかもしれません。 そして昼間の惑星と宇宙の、これぞSFとうなされる映像センス。このヴィジュアルはたまらないですね。 ストーリーとルール設定上仕方が無いこととはいえ、日蝕が始まってからはもう真っ暗で、緊迫感やホラーテイストの要素は強くなりますが、それでも面白さ2割減といったところでしょうか。 ふりかえってみれば、オープニングから惑星不時着までがこの作品のクライマックスであり、惑星についてからはよくあるモンスターSFになっちゃってますね。でもまるでゲームに出てきそうなこの世界観だけでも十分に楽しめる良作でしょう。 リディックがラスト直前に、本気で一人だけ逃げようとしていたのはちょっと残念でしたね。それじゃあ凶悪犯というよりただのせこい奴じゃないですか。あそこでキャラがぶれてしまって、大きく減点。それ以外はかなり良いと思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-30 13:44:47) (良:1票) |
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79.私の中では『ワイルド・スピード』のイメージが強いヴィン・ディーゼルをどうしても凶悪犯だとは思えなかった・・・ リディックの暗闇の中でモノが見える能力(赤外線センサーのようなものか?)はなに? 生まれつきなのか? 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-02-14 22:39:58) |
78.《ネタバレ》 最初は一番頼りになる奴が、状況が悪くなるに従って人間の業に逆らえず一番の問題児となり、逆に最初はサイテーだった奴が、最後にはヒーローになる流れはテンプレ化してますね。エイリアンの二番煎じだという声も多い本作ですが意外と楽しめました。暗くなるにつれて、昼間は洞窟などに潜んでいる謎の生物が行動を開始するシーンは、千と千尋の神隠しのような緊迫感がありよかったです。ヒロインでもあるキャロリン船長が、最後で殺されたところに本作の潔さを感じてしまった。結局、生き残ったメンバーって、最後まで自分が生き残ることに貪欲で尚且つ冷静な奴でした。とても分かりやすく、下手にお涙頂戴な感じにならなくてよかったと思います。ただ、気になる点が一つ。リディックの闇でも眼が利くという特殊能力があるのは何故?どういう理由で身につけたのか説明もなかったので不自然でした。低予算でも、工夫して丁寧に制作すれば良作を作れるという見本だと思います。 【スノーモンキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-24 21:57:25) (良:2票) |
77.《ネタバレ》 なんか一筋縄ではいかないジャンルが面白かった。 めちゃ「エイリアン」してるんだけど、ぜんぜんホラーじゃないっていうか、 スリルも恐怖も絶望感もない。 さらにチョイワルヒーロー映画の要素がある。 ジュラシックパークのようなアドベンチャーもある。 以前にリディックって映画を観た記憶が微かにあるけど、 本作はその関連作のようだ。 「暗闇に潜むクリーチャー」という設定が生かされていたかどうかは分からないが、 モンスターの擬態を観客に体感させるシーンがモンスターパニック映画としては面白かったと思う。 個人的に面白いと思ったのはメインヒロインを演じるラダ・ミッチェルが「暗闇に潜むクリーチャー」 という似た題材を扱った映画「サイレントヒル」にも主演していること。 この映画は軽くアッラーの神を批判し、イスラム系の子供は3人いれば3人が死ぬけど 白人の子供は一人いれば一人が絶対に助かる。 最後でイスラム教の信者は「何に祈ればいいのか分からない」といい、 白人の子は「私は分かる」という。 これは映画の出来と関係ないけど、 映画の中で宗教や文化の優劣をやるのってフェアじゃないと思う。 とても斬新だったのは冒頭でいきなり乗客全員を切り捨てようとした薄情なメインヒロイン。 いままでにないタイプだ。 こいつはたぶんソウでジグソーに拷問されるタイプだ。 ホラー映画的なものを期待したので、もっとグチャ、ドロ、ギャー!っていうのが欲しかった。 鑑賞中はリディックがオリジナルでこっちがスピンオフだと思ってた。 こっちを先に見ていたら評価も違ったかもしれない。 エイリアンの二番煎じにしては面白かったけど。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-09-09 01:51:01) (良:1票) |
76.見ている間、「エイリアン」がいかに傑作だったか、ということをずっと考えてしまった。 設定をこれだけ似せたら、考えるなっていうほうが無理。 自分はB級映画をあまり見ないからよく知らないけど、志の低さは相当なもん。 登場人物の設定はちょっと面白いけど、無理矢理の設定だから、お話のほうに無理がきている。 こんな災害が起きたとき、単純に一致団結しろとまでは言わないけど、あまりにみんな自分勝手で、「生きて帰る」という思いがないように見えてしまい、すごくイライラする。 「今の若い人は、どうかこんなクズ映画見る前に、エイリアンを見てほしいな」なんてことも思った。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 2点(2013-08-13 12:26:20) |
75.なかなか良い映像だと思う。でもエイリアンの襲い方は都合よすぎる。久々にあまり性格の良くないヒロインを観た感じ。 【noji】さん [地上波(吹替)] 6点(2013-02-10 18:04:13) |
74.《ネタバレ》 誰が生き残るか?で、「え~!?」結構意表をつくラストでした。リディック?どっかで聞いたことあんな~って思ってたら、後日続編が作られてたんですね(知りませんでした;;) スリリングな展開と独特の映像はなかなかのものでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-02-08 09:20:44) |
73.《ネタバレ》 日食が始まってから楽しくなりますね。怪物と格闘するリディックに惚れました。 【グールド】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-01-11 03:20:31) |
72.《ネタバレ》 「ワイルド・スピード」等の影響で私の中に「ヴィン・ディーゼル=見かけはイカついけど実はいい奴」と言うキャラが出来上がっている為、どう考えてもリディックが凶悪犯に見えず、残念ながらお約束の展開を見せられる既視感満点の映画となってしまった。 低予算を逆手に取った舞台設定等、評価すべき点が幾つも有るのに勿体無い事をした。何も予備知識を持たず観ていたら評価が上がっていたのは確実。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-26 11:08:37) |
★71.《ネタバレ》 『リディック』の元ネタはこの映画だったのですね、いやー知らなかった。スピン・アウトが製作されるキャラというのは相当な魅力がなければいけないはずですが、このヴィン・ディーゼルを見ればこりゃ納得です。赤外線暗視装置みたいに夜目が利く眼(その代わり光に弱い)、血の匂いに敏感(「この中に女がいる」にはほんと参りました)など、リディックという男、平成ガメラのレギオンみたいなエイリアンと実は良く似た体質なのが面白い。太陽が三つもあって23年に一度トンデモなく長い日食が起こる惑星とは、なかなかセンス・オブ・ワンダーが高レベルでイイですねー。なぜか宇宙船に敬虔なイスラム教徒が乗っていたり、ヒロインが映画の冒頭でとんでもない非道な行動をとったり、脚本もけっこう凝った造りなのが嬉しいところです。 そういや、日本でも来月に皆既日食が観られるそうですが、ひょっとしたら…(笑) 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-20 22:47:21) (良:1票) |
70.《ネタバレ》 リディックがとにかく悪者に見えない。そして弱い。だから後半の説得力も皆無。皆既日食とか色々急ぎすぎ。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-11-05 13:12:59) |