1.《ネタバレ》 コスタ=ガヴラス辺りのシリアスな社会派劇と比べてしまうと、面白さにしても、緊迫感にしても劣る印象はぬぐえない。
それにコスタ=ガヴラスの作品には、アートとしての画的な美しさもあった。
シシリー島内での、マフィアや山賊、そしてイタリア軍部や警察などの争いを、克明に描いている。
シシリー島の雰囲気や、その歴史を知る上では意味がある作品だ。
だが逆に言えば、よっぽどシシリー島の歴史に精通していないと、理解が中途半端になる気がする。
イタリア人が観れば楽しめると思うが、日本人にはあまり合わない作品なんじゃなかろうか。