30.《ネタバレ》 医学生の日常が実にリアルに、そして時に面白おかしく描かれており、楽しめた。 音楽と効果音は、いかにもこの年代の日本映画という感じで、とてつもなくダサい! 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-12-18 13:44:16) |
29.《ネタバレ》 ずっと昔に鑑賞し、又観たいと思いつつ何十年、、、。 大森監督が実体験を元に、上手いことエピソードをつないで見応えある作品に仕上げている。 当時、何と才能がある監督なんやと思ったもんですが、その後、しょうもない職業監督で終わってしまったのが残念。 この映画は、まだアマチュア映画出身らしい、斬新な演出、センスの良さが感じられる。 今観ると、役者さんがみんな若い!特に内藤剛志、柄本明など。そして、手塚治虫、北山修、鈴木清順など豪華ゲストが良い味を出している。 劇中、タバコを吸うシーンが多数出てくるが、当時は医者が喫煙は当たり前の時代で、今では病院で喫煙なんてあり得ない、そんな時代の変化を感じました。 ラストの蘭ちゃんの自殺は唐突感があるが、傑作青春映画だと思う。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 9点(2020-05-20 04:07:25) |
28.《ネタバレ》 伊藤蘭が見たくて観たけれどいただけない。 古尾谷雅人が精神的に追い詰められていくところが感情移入できない。 まわりの人物はそれなりにキャラが立っているが、なんだか。 バラバラで最後にそれぞれの未来が説明されてるが何を言いたいのか解らない。 学生運動が下火になって、賭けるものがなくなった若者のしらけの気分が出ていると言えば言えるが、 ストーリーとしてはつまらない。 ヒポクラテスの彫刻を最初重々しく出してきたわりには、何を描きたかったのか。 最後にみどりが服毒自殺するのも、そこまでの過程が描けてないから唐突。 【pige】さん [DVD(邦画)] 2点(2020-01-12 21:41:08) |
27.《ネタバレ》 最後まで観ると、味わい深いですね。 全体的に録音がひどくて、会話が聞き取りづらくて、困りました。 まぁ命を軽んじる人は、医者には向いてないということですね。 看護婦と不倫する医者なんてドラマをよく見ますが、ありえないということでしょう。 最後、伊藤蘭演じる女性の自殺は、大森監督の周囲にそういう女性がいたんでしょうね。 この話の筋からは、ちょっと理解できなかったです。 真の医者の想いみたいのを描いてたら、またちょっと違ったのでは、と思います。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2019-09-24 01:48:02) |
★26.《ネタバレ》 すっかり下手な職人監督に成り下がってしまった大森一樹の代表作といえば、本作でしょう。まだアマチュア映画作家らしい青臭い雰囲気を持ちながらも、ベテラン俳優にも手堅く演技させることができた演出手腕はなかなかなものでした。とくに女優初挑戦の伊藤蘭があれだけ達者な演技ができるとは意外でしたね。寮の中でラジオから「微笑み返し」が流れてきたり蘭ちゃんが吸ってるタバコも「蘭」だったりと、いろいろ遊びもあります。それにしても時代を感じられるのは出演者が喫煙するシーンの多さで、病院内で医者がスパスパふかしてるのは、なんか不思議な感じすらします。 見直してみてとくに感じることは、医学生たちに不思議と感情移入できるようなキャラがいないところです。図書館や喫茶店のようなパブリックな場で患者の個人情報に関するようなことをペチャクチャおしゃべりするところなんて、はっきり言って不快です。主人公の荻野愛作くんにしたって中途半端な凡人に過ぎず、産婦人科の研修中に彼女を妊娠させるだらしなさと、みんなにばれるのが怖くて大学病院じゃなくてインチキ堕胎医に彼女を連れて行く卑怯な一面、いかにもガリ勉秀才の成れの果てという感じですね。でもこれは作劇としては悪いことではなくて、それだけリアルな人間像だということなんです。 劇中で左翼がかった精神科医の活動がちょこっと出てきますが、そこではたと思い返すことがありました。確かこの当時は、あのゴダールの名作は「きち〇いピエロ」と呼ばれていたはずなんです。このあたりから、私の大嫌いな「言葉狩り・言い換え」が始まっていたみたいです。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-08-12 22:56:33) |
25.《ネタバレ》 医者不足が取り沙汰される現在。意外に感じたのは 当時、このままだと医者は増え続けて余る世の中になっていくぞと予測されていたのですね でも予測は外れてますよね そんな時代背景から落ちこぼれてゆくまいと焦る医学生。 そんな医学生たちの等身大っぽい悩みに興味をひかれました。頑張れ医者の卵:医学生。 ただ、仲間内の紅一点、伊藤欄ちゃんの進路については なるほど彼女らしくてよかったなあと思え賛成できてたのですが、最後 なんであんなテロップ出すかなあ 悲しくなってしまったですやん 後味悪いなあ。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-01 21:56:58) |
24.封切当初はかなり話題になったと記憶している。リアルタイムで観たら印象はだいぶ違っていたのかもしれない。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-23 14:09:13) |
23.《ネタバレ》 名画座で3度くらいいったか。。。。。こちらの、出演俳優を眺めるにつけ、、、、うーん!なんかイイ感じだなああ。味わい深い人たちだなあ。今だから書ける感想(レヴューでしょ?)。 古尾谷!このひとは、俺は”スローブギ”のほうが先だった。演技がうまいとかへたとか関係ないひと。とても思い出にのこるひと。なぜなら昔、ドラマのエキストラで連れションしたのを良く覚えている。(大井競馬場でした)それから、古尾谷の奥様のことがむかし好きだった、、、、。やっぱATGだよなあ、、、ホンマATG!古尾谷は自死した。ラスト、古尾谷演じる狂気の主人公が投げるボールの行方は、、、、わたしの近くを通りすぎた気がした、、、、、、、、。ほんと大変だよ、、、医者なんてさ、、、、、、。ホンマそう思う。最後に非常なせつなさと、少しの不気味さが印象に残る。 わたしのこころの名作。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-03-16 21:31:02) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 中盤くらいまでは、ストーリーに入りこめず、登場人物の誰にも感情移入できませんでした。正直、古い邦画は演技に違和感を感じることが多いので、この映画もその類かなと。 ですが、中盤すぎたあたりからシリアス感や緊迫感がでてきて、急に面白くなりました。最初の衝撃は森田産婦人科事件です。そして白衣黒塗り事件。まさか本当に精神病棟に入れられるとは思いませんでした。きわめつけは伊藤蘭さん演じる木村みどりが自殺したと最後にさらっと流れる瞬間。この3点がなければ、正直映画としてそんなに見るべきところはなかったかなと思います。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-11-21 00:53:54) |
21.《ネタバレ》 医学の世界、その中で生きる若者の苦悩、青春映画的な中に何か若者らしい苦しさと悲しさとがあまりにも痛過ぎて見ていてとても息苦しく感じる映画ではあるが、しかし、だからこそこの映画は評価される。実際にこの映画が公開された年のキネマ旬報ベストテンでも3位に入っている。時代を映す鏡的な映画って気がするし、今ほどまだ医学の力が発達されてないあの時代だからこそ伝わるものもある。伊藤蘭演じるみどりが何故、最後、自殺までしなくてはならかったのか?ということを考えると、私には解る気がしなくもない。手術の場所に立ち入ることが医者にとっての宿命とすると、彼女は見たくもない患者の最後を見なくてはならなかったり、そう考えると、これ以上、患者の死を見たくはないという気持ちが強くなる。そうすることで苦しみが山のようになってしまい、自殺することでそれを逃れる。もう患者の死に立ち入らなくて済む。伊藤蘭のみどりの悲しさ、医者という立場においての苦しみ、そういうものが強く感じられて、とてもやりきれない思いです。やりきれないと言えば主演の古尾谷雅人もです。この映画のあと、劇中の伊藤蘭と同じ道を実際に選んでしまった役者というよりも一人の人間としての苦しみを誰か救うことが出来なかったのだろうか?色んな意味で辛い映画です。最後に大森一樹監督という人のその後を見ると何だか森田芳光監督を思わずにはいられなくなるのは何故だろう? あっ!そうそう、因みに私もキャンディーズの中では伊藤蘭が一番好きでした。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-22 22:17:25) |
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20.《ネタバレ》 キャンディーズのランちゃんのファンでした。グループ解散後の最初の仕事がこれじゃなかったかと記憶している。それで、ずっと気になっていたのにこれまで縁が無かった映画です。観賞後の率直な印象は、ちょっと観るのが遅すぎた、ということ。この頃の大森一樹にはまだ自主制作映画の匂いが残っていて、本来は新鮮に映るはずなのに、それが違和感になってしまった。失敗しました。医学生たちの日常を切り取っているけれど、特別なことはほとんど何も起こらない。唯一、心情を行動に移したのは白衣を黒く塗って暴れた古尾谷雅人。どうやら医師の聖職性に疑問符を付けたかったようです。現代に照らすと問題の置きどころに違和感を覚えます。この映画が製作された頃は、医者は崇高は人格者であれと期待されていた記憶がある。大森監督は元医学生ということもあり、医者にも普通に悩みがあり、特に医学生はまだまだ青いってことが言いたかったのだと思います。そのテーマも基本的には内面の問題意識で、そこには強い社会性も無ければ、60年代の青春映画のような発散もない。妙に自己完結しているところに80年代初頭の空気を感じる映画でした。エピローグの伊藤蘭の自殺には驚いた。そんなことにするのなら本編でもっと突っ込んで欲しかった。というか、もっと出番を増やして欲しかったですね。古尾谷氏は惜しいことになりましたが、共演者のほとんどが現在も活躍中で、彼らの30年前を観るのは楽しかったです。余談ですが、相当に古い映画なら「時代劇」的に楽しめるけれど、自分の思春期に作られた青春映画を何十年も経てから観るのは難しいものですね。視点の置き所が定まらない。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-03-07 23:05:06) |
19.《ネタバレ》 大森一樹は「オレンジロード急行」から本作を含め「法医学教室の午後」あたりまでの自主映画臭が漂う作品群が個人的には大好きです。医療の理想と現実、学生運動、妊娠と堕胎、将来に対する期待と不安、そして全編に漂うノスタルジックなムード。様々な要素が上手くまとめられ、登場人物たちも個性豊かに描かれています。8mmカメラを触り始めた頃、よく知った京都の街を自主映画レベルの予算と技術で瑞々しく切り取った本作を見て、将来映画を撮りたいと思っていた自分の限界を感じた思い出深い作品でもあります。 【ParaP】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-08-24 01:09:40) |
18.《ネタバレ》 温かいユーモアと、主人公たちへの距離を置いた視線が印象的な青春映画の傑作。臨床実習での様々なエピソードや学生寮内の描写など、多分監督自身が実際に見聞したであろう出来事が取り入れられているのでしょうね。主人公が何度か口にする「僕はまだ医者になると決まったわけじゃない」というセリフなど、大森監督が自分の迷いをそのまま言わせてるみたいに聞こえます。(この映画の製作時期と、監督の医科大学卒業はかぶってたと記憶してます)役者陣も総じて等身大の役を好演。(変わり果てた青影さんも出てました)中でも「むっつりスケベ」を体現した感じの柄本明がいいです。 【KYPA】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-01-08 16:36:42) |
17.今見返すと多少色あせた作品に感じられると思いますが、撮影された時代をうまくスケッチして残してくれていると思います。大学生の頃に見たい作品ですね。私はリアルタイムで見て、登場人物たちと同世代だったこともあり、思い出深いです。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-01-06 18:00:46) |
16.医学生の青春映画です。70年~80年代の大学生は志が高いです。伝えたいことや言いたいことはよく分かるのですが、とにかく長いです。最初の1時間ぐらいのシモネタ仕立ての産婦人科実習のシーンは別になくても良かったです。私的には、そこで、かなり引いてしまいました。ちょっと残念です。 【ぱんこ】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-01-09 22:33:40) |
15.《ネタバレ》 昔、松田優作と古尾谷雅人の区別がつかなかった時期がありました。(←全然違うやん!とファンの方に怒られそうですが)この映画がテレビ放映された辺りから認識出来るようになったなあって不意に思い出しました。自分もイニシャルKさんと同じく、ラスト蘭ちゃんが自殺したってテロップがホント何気ない感じで流れたのがショックでした。淡々とした展開で盛り上がりもないけど気持ち良い佳作。大森一樹監督作では「恋する女たち」が意外に好きっす! 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 7点(2005-10-15 17:48:38) |
14.もっとも瑞々しい時期だったであろう監督、役者などすべてが揃った佳作。ATGにはこれがある。 |
13.監督自身が医大生だったことを知ると、すごくリアリティーのある 群像劇に見える。寮での雰囲気や学生の台詞1つ1つが活きている。 悩める医大生たちを単純に美化するわけでもなく、答えなどなく悩めるままの姿を 描いてるのがいい。また、20年以上経った今だから言えることだけど、今は有名な役者たちも当時は若く新鮮な姿が、医大生の役とかぶってて面白い。 【michell】さん 7点(2004-09-22 20:13:42) |
12.私の中では、大森一樹の最高傑作ではないかと思う。高校生の頃、本作を観たときは、ドラマに引き込まれ、そして衝撃を受け、そして何だかぽやんとした感じになった。エンディングが何ともいえず好きだ。古尾谷さんは良い役者だった。→ 先日、二十数年ぶりに改めて見直したのだが、作品の面白さを初見以上に感じた。 コミカルで生真面目でちょっといい加減なムードが本作の魅力だと思う。 背景が大都会でも片田舎でもない、京都の鴨川周辺というのも、作品の持ち味に貢献しているかも知れない。 その上、出ている顔ぶれがまた、とにかくいい。何十年も経って見ると凄い顔ぶれが出ているという作品は数々あるが、本作については、凄い面々というよりも、メインキャストに、いろんなバラエティでも、顔を出していた有名俳優達が多数出演している。 挙句、手塚治虫氏まで登場していたりする。 卒業写真の欠席者には、大森監督も登場だ(笑) 初見より評価が上がったため、点数も再評価しました。 【あむ】さん 10点(2004-06-11 01:47:04) |
11.70年代という時代の雰囲気をよく伝えているのではないだろうか。佳作だ。◆蘭ちゃんが医学生なのに常にハイヒールだったのは、役作りなのかと思っていたが、どうやら、そうではなさそうだった。それに、順子が医学図書館に勤務しているとはいえ、片口の「新・心理診断法」(ロールシャッハのマニュアル本)を恋人に貸しているのは、ちょっとおかしい。リアリティというのに拘らない監督なのだろうが、そのせいで、全般に、しまりのない映画になっている。 【みんな嫌い】さん [DVD(邦画)] 4点(2004-05-25 11:20:56) |