さらば冬のかもめのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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さらば冬のかもめ

[サラバフユノカモメ]
The Last Detail
1973年上映時間:103分
平均点:6.67 / 10(Review 48人) (点数分布表示)
公開開始日(1976-11-03)
ドラマコメディ小説の映画化ロードムービー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-10-19)【M・R・サイケデリコン】さん
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監督ハル・アシュビー
キャストジャック・ニコルソン(男優)ビル・バダスキー
オーティス・ヤング(男優)ミュール・マルホール
ランディ・クエイド(男優)ラリー・メドウズ
クリフトン・ジェームス(男優)
キャロル・ケイン(女優)
マイケル・モリアーティ(男優)
ルアナ・アンダース(女優)
ナンシー・アレン(女優)
ジェリー・サルスバーグ(男優)
マイケル・チャップマン(男優)
ハル・アシュビー(男優)(ノンクレジット)
石田太郎ビル・バダスキー(日本語吹き替え版)
安西正弘ラリー・メドウズ(日本語吹き替え版)
脚本ロバート・タウン
音楽ジョニー・マンデル
撮影マイケル・チャップマン
製作ジェラルド・エアーズ
チャールズ・マルヴェヒル(製作補)
コロムビア・ピクチャーズ
配給コロムビア・ピクチャーズ
編集ロバート・C・ジョーンズ
録音リチャード・ポートマン
字幕翻訳野中重雄
その他リン・スタルマスター(キャスティング)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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48.《ネタバレ》 原題は“The Last Detail”、まあ“最後の任務”とでも訳すのが妥当かな。それを『さらば冬のかもめ』という詩情を感じる邦題にした配給担当者のセンスは素晴らしい、どう考えても水野晴郎じゃないよね(笑)。70年代の名邦題ベスト3を選ぶとしたら、私は迷わず選出いたします。たしかに“冬”の物語だったけど“かもめ”はまったく登場しませんでしたけどね。 募金箱からわずか40ドルを盗んだだけで8年の懲役を喰らった若い水兵を軍刑務所に護送する任務を命じられた二人の下士官、題材はちょっと変わっているけど展開自体は典型的な70年代ニューシネマお得意のロードムービーです。ジャック・ニコルソンが演じる“バッド・アス”ことバタースキー、葉巻をふかすこの映画のポスターはニコルソンのアイコンの一つになっているぐらいで、きちんと口髭を生やして実にダンディーです。40手前の中年男のセーラー服姿がこれほどカッコよくなるとは意外です。この反抗的で自由奔放な男が、生真面目で「俺とお前は海軍に一生務めるんだぞ」が口癖の黒人同僚を翻弄するさまは観ていて可笑しい。護送される水兵はランディ・クエイド、ガタイはいいけどガキっぽいというかちょっとおつむが足りないんじゃないかという感じが良く出ていました。同じ東海岸に位置する基地と刑務所を往復するのに一週間近くかけてもイイなんて、雑というかいかにも70年代の弛んだ米国の軍紀が垣間見れます。お題目を唱えることを布教する謎の日蓮宗若者集団、これはやっぱり例の学会なんでしょうね。ランディ・クエイドは彼らと交流した後は「ナムミョウホウレンゲキョウ」がすっかり口癖みたいになっちゃうのも可笑しい。彼を折伏しようとする女信者、どっかで見たことあるなと思ったら、若き日のナンシー・アレンでした。 すっかり二人と意気投合して友情関係を育んだと思わせたメドウズ=ランディ・クエイドでしたが、公園で突然脱走しようとするところはいかにもニューシネマらしい展開。でもそこでジャック・ニコルソンが銃を撃たなかったところは、明らかにそのパターンからは外れていました。メドウズはけっきょく予定通り収監されてしまうのでハッピーエンドと言えるのかは微妙なところですけど、なんかホンワカな気分になる味のある作品でした。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-07-12 22:14:32)
47.《ネタバレ》  寒々とした光景(雪景色)と対照的な3人の友情を描くロードムービー。軍隊がもたらす人間性の変調に対する視線が暖かい。とはいえ中身は、ごく常識的な市井の人たちに対し自分らにとって都合よければの内向きの暖かさ。J・ニコルソンはホント、ちょい悪オヤジが良く似合う。だから嫌いだよ。
 ハンバーガーのチーズとろりや半熟卵の要求はクレーマー養成か?ちょい悪水兵バッドアスに共感なし。居酒屋のマスターのように3人の友情のとばっちりを受ける人たち・・・思いは彼らに向く。
 他人に迷惑かけておきながら「オレたちしっかり友情してるぜ」感が滲み出て後味の悪い映画だった。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-07-09 14:41:20)
46.「30年後の同窓会」を先に鑑賞
前日譚ということを踏まえて観たため
なかなか興味深い内容であった。
この2つの映画はセットで観るといいかも。

罪を犯した1人の若い水平と、
それを護送する2人の水兵。
刑務所へ送り届けるロードムービー。
3人に妙な仲間意識が生まれる様は面白かった。
しかしジャック・ニコルソンがほんとに寒そう。

日本の某宗教が話にがっつり絡んでて、
その斬新さにはビックリした。驚き。
(当時、アメリカでも信者が急拡大していたとか)
愛野弾丸さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-05 17:58:59)
45.《ネタバレ》 彼ら三人が護送の過程で意気投合したというよりは、バダスキーが初めから一方的にメドウズに好感を持っているように見えました。実はそれについて、興味深い場面があります。物語中盤あたり、メドウズの故郷に三人が立ち寄る場面。実家に向かう列車の中、雑談でメドウズは蒸発した父親がいることを告白します。その時、何気に見落としがちですが、バダスキーの表情が (明らかに) 変わったことを見逃せません。いつでも陽気な彼がこの時だけは感傷的な表情をしていたのがとても印象的でした。本作ではバダスキーの家族について語られてはいませんが、彼も息子と別れた過去があり、思うにメドウズに息子の面影を重ねていたのではないかな。上官と部下の関係であり護送する者とされる者、でもそれ以上にお互いに父と息子の面影を追い求めた者同士、と考えればさらに心温まる物語になりますね。思えば、過去の名作においてJ・ニコルソンは悲惨な最後を迎える役が多かった。結局はメドウズを投獄したため必ずしもハッピーエンドとは言い難いが、(あの) J・ニコルソンが生き残ったというだけで、なぜかほっと一安心する終わり方でありました。
タケノコさん [DVD(字幕)] 7点(2019-02-10 14:59:41)
44.《ネタバレ》 ロードムービーの宿命か、1つ1つのエピソードが断片的で登場人物もほとんど3人に限られるため、だんだん飽きてきます。ラス前の一瞬の逃亡劇だけ、にわかに緊張しましたが。
しかし、誰もが理不尽だとわかっていても、誰もその現実を変えられないという厳しさを、いかにも寒そうな冬景色が象徴しているようでした。だからせめて投獄までの数日感を楽しませてやろうという、主人公2人の暖かさがグッと来ます。無骨で下品であるほど、せつなさが増します。だけど飽きます。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-05 02:15:20)
43.《ネタバレ》 ジャック・ニコルソン、いい年して悪童そのもの。この役は彼にしかできない。ほんと唯一無二の役者である。
世の中は厳しくて冷たくて理不尽で、R・クエイド扮する世間知らずの新兵には辛すぎる。人生の先達として、ニコルソンくらいの破天荒ぶりが荒療治として効くのかもしれないねえ。もっとも、最終的にはこの若者を世間から隔絶させるための旅をしているわけなので、そこがもう切なくやるせない。それに天気もずっと曇りっぱなしなんですよね、この映画。
昼から飲んで、ケンカを吹っかけ、有り金をダーツに賭けて(しかも勝つのかい!)、同僚にどやされて若干神妙になったりのニコルソン。母親に会わせてやろうと骨を折り、童貞卒業の面倒を見、何やってんだオレら、と不貞腐れながら冬の公園でソーセージを焼く。私はこのダメなおっさんが大好きで、彼ら3人の短い旅が少しでも長く続くよう願わずにいられなかった。驚きのない、現実的なラストを迎えてしまうのだが。音楽が妙に軽く、それもまた印象的な寒色の映画でした。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-07-15 23:39:04)
42.三人の薄着の服装と可笑しくないコメディで心が寒くなってきます。SGIの逞しさにはビックリ。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-03-22 20:19:56)
41.《ネタバレ》 あぁ〜、アメリカンニューシネマなのですね。なるほど、、、。
まさしく自由な作風ではありますが、正直意図するところがイマイチ読み取れず、、、、(笑)。
8年の刑期に入る前にいい思いさせてやろうという、まぁそれだけの話なんですが、
ナンミョーホーレンゲキョーのシーンだけはちょっと面食らいましたね。
もうこの時代から某団体はアメリカで布教活動がなされてたのだなぁ。
ジャックニコルソンの、ヤンチャで鬱憤を抱えつつ優しい男のキャラは実に良かった。
あろえりーなさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-23 21:21:47)
40.《ネタバレ》 ロードムービーが面白くなくなるパターンに、この作品も陥っておりまして。個々のエピソードが単に順番に積み重なっていくだけで、必然性や変化がないのです。ただし、ラストで何も起こらずメドウズが淡々と収監されるところは、かえって全体の虚しさを醸し出していて、作品を救っています。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-22 02:07:14)
39.嫌いじゃないな、こういうロードムービーも。
でも、ちょっと物足りない。様々な作品を観てきた現代だからかもしれない。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-14 21:50:51)
38.創価学会inポップカルチャー。
カニばさみさん [DVD(字幕)] 8点(2016-12-11 02:15:17)
37.刑が常識を逸脱しているので、当然なにか裏があり、そっちで話が展開していくと思い込んで見始めたんですけど。。。
マー君さん [DVD(字幕)] 5点(2015-07-12 12:40:22)
36.コメディと言われればコメディタッチではあるのだが、それは人生の首根っこを巨大な何者か(軍、権力、貧しさ、etc)に押さえつけられている彼らの、表層的な明るさというかヤケというか、刹那的にでも楽しまなくちゃやってられないじゃないか、という土台の上での悲しい笑いだ。

ジャック・ニコルソン演じるバッド・アスの立ち位置は、「グリーンマイル」のトム・ハンクス演じるポールと同じだ。しかし、バッド・アスは自分にできる精一杯を冤罪の少年にしてやるのに比べ、ポールは冤罪の死刑囚に同情して泣くしかせず、ワタシは観賞中に非常に苛立ったものだ。しかしバッド・アスは、反抗すること、楽しむこと、怒ること、他人に要求すること、それらを自分のやり方で少年に教えていく。最後にはナゼか感動するいい話にまとめてしまった「グリーンマイル」に比べ、「冬のかもめ」はラストも非常にリアル、そしてライト。ライトといっても、理不尽がまかり通るのが世の中である、というやりきれない共通認識と諦めがある上でのライトなので、それがまたリアルなのだと思う。

ポールは誰にでもできる役だが、バッド・アスはジャック・ニコルソン以外にはできないだろう。精悍で野性味にあふれた若い頃の彼を観れて、非常によかった。

タイトルのかもめ…というのは、水兵さんの事か。
水兵さんの制服がセーラーカラーの元祖とはいえ、セーラー服といえば女子中高生、という刷り込みのある日本人のワタクシには、最初微妙な違和感が。
私自身も中学はセーラー服だったが…今考えても意味のわからない制服だ。軍服を制服にするなんて、考えてみればヒジョーに危ないのではないだろうか。
りりらっちさん [DVD(字幕)] 6点(2015-01-24 16:32:49)
35.40ドルを盗もうとしただけで8年の実刑もおかしなことだが、その囚人を護送する水兵はもっとおかしい。狂っているとしか思えず、そういう異常な神経を作り出すのが米国の軍隊なのだろう。途中でお経を唱えれば願い事が叶うというとんでもないまちがいまでする始末。もうその後の筆おろし?に至っては開いた口がふさがらなかった。
こういうおかしな社会を映画にするのもどうかとは思うが・・・。
「カッコーの巣の上で」が良かっただけに、非常に残念だった。(日本公開は順序が逆)
ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 2点(2012-08-02 14:49:10)
34.《ネタバレ》 刑務所までの護送という束の間の自由を描くことによって、自由のない軍隊・そしてアメリカという国家の息苦しさや理不尽さを描いたロードムービーです。途中から仏教(日蓮宗?)が重要なキーワードになってきたのが非常に興味深かったですね。

TMさん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-01 00:21:09)
33.《ネタバレ》 ラストの方で、追いかけながら銃を出した時、今までのニューシネマならバッドエンドが多いので「やめろー!撃つなー!」と心の中で叫んでいた。でもこの映画は違った。任務は無事、終わるのだが、最後まであの青年が自由になるのでは?と期待して観ていた。が、それもなく、結局この映画は、護送する彼らなりに良かれと思って、青年に色んなことを体験させるという話だ。刑務所から出る頃には女に興味がなくなっているかもしれないので、女郎屋へ、と思う気持ちは優しいものだ。この話の後、ニコルソン演じる水兵は何事も無かったかのように今まで通りに過ごすんだろうなと思うのだが、ベトナム戦争で国内が乾いている時、こんなささやかな優しさも貴重だぜ、というメッセージを感じた。
トントさん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-28 20:58:34)
32.《ネタバレ》 これは旅の終着点には厳しい現実が待っている、少し物悲しいロードムービーです。雪が積もり吐く息は白く、寒々しい冬の風景が余計物悲しさを感じさせます。しかしそれとは対照的に人情が温かく、好青年の囚人の素朴な人柄と彼に心底同情しながらも護送の任務を遂行しなければならない2人の男がやりきれなさから時にはハメを外し時には荒んだ行動をとる、彼らが旅の終着点の事を少しでも忘れていたいかのような重い心情がコメディタッチでうまく表現されています。時にはしみったれてはいるけれど愛すべき人間臭さが滲み出ている。カッコいい無敵のヒーローが主人公の映画もいいですが、これは人間の弱さや不器用さを上手く演じた3人の男たちの姿と、そんな彼らを応援するかのような賑やかな音楽が心に残るロードムービーです。
とらやさん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-19 16:52:07)
31.世の中にはいろんな人間がいますが、それをたった一つの規律しか持たない集団の中に押し込めるといろんな不都合が生じてきます。軍隊などその見本のような場所です。馬鹿野郎は馬鹿野郎なりにそれと折り合いをつけ、彼らなりに仲間を助けようとするのですが、結局はどうにもなりません。寒々とした冬の景色を背景に、馬鹿騒ぎでしか生きることを表現できない男の悲しみが、観る者の心に染み込んでいきます。
きのう来た人さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-04 05:46:49)
30.ランディ・クエイドの顔は昔から老けてたんだね~妙にポパイに似ててちょっとビックリ。この映画もアメリカンニューシネマの一つなんだけども話に全然合ってないBGMがなんか印象的でほんっとロードムービーって感じ。ジャック・ニコルソンの雪の中でほんとに寒そうな演技やラストの捨て台詞はバッドエンドとかじゃないんだけどニューシネマらしいなぁ。まさか昔のハリウッド映画で南妙法蓮げいきょう(字が分からん)が聞けるとは思わなかったけど全体的には結構好きな話です。
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-24 11:16:40)
29.《ネタバレ》 ニューシネマにしては妙な終わり方。所々出てくる要素が時代を反映しているのは分かるのだが、あまり統一感は見られず、心にグッとくるものがない。確かにキャスティングや徐々に生まれてくる連帯感は見ものだが、佳作ではない。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-14 23:03:39)
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【点数情報】

Review人数 48人
平均点数 6.67点
000.00%
100.00%
224.17%
300.00%
424.17%
5612.50%
6918.75%
71327.08%
81122.92%
9510.42%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review3人
2 ストーリー評価 4.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 3.33点 Review3人
4 音楽評価 7.00点 Review2人
5 感泣評価 2.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1973年 46回
主演男優賞ジャック・ニコルソン候補(ノミネート) 
助演男優賞ランディ・クエイド候補(ノミネート) 
脚色賞ロバート・タウン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1973年 31回
主演男優賞(ドラマ部門)ジャック・ニコルソン候補(ノミネート) 
助演男優賞ランディ・クエイド候補(ノミネート) 

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