18.《ネタバレ》 名優達の共演であっても、お粗末な脚本の中では何の輝きも放てないことを実感しました。マーガレットとヘンリーがあっさり結ばれるのには唖然茫然であり、偽善者が美しい舞台の中で気取っているだけの作品でした。 |
17.やっと見ることができました。ハワーズ・エンドが本当に美しくて!ああ、みてよかったと思いました。エマ演じる長女は家族の棲家のためにオールド・ミスではもういられなかったのでしょう、破談になるくらいならなんでも許すと腹に決める(メグ、年収600ポンド);一方、自由きままな、正義然としている妹(ヘレン、姉の年収の10倍近い小切手を他人に送りつけます!自分が身内なら許せるかわかりません。)、そんな姉妹の一喜一憂に自分もいつの間にか入り込んでい、しばらく映画の余韻に浸りながらこの時代のイギリスに生きてみたいとも思いましたが、階級いかんでは石炭拾いをやっているかもなあとひとり妄想して切なくなりました。。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-06-08 15:08:42) (良:1票) |
16.E・M・フォースター×アイヴォリー第3作。 不遜なウィルコックスが幅をきかせているせいで非常に不愉快な映画だが、冷厳な階級意識とそれに柔軟に対応する精神を見てとることはできる。(フォースターは英国に存在する「壁」とそれを越えようとする人間を書いた) 翌年の「日の名残り」では惹かれあいながら結ばれることのないアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンが、心の離れた夫婦なのが面白い。 鷹揚なマーガレットは二つの世界を身をもって繋ぎとめるが悲壮感はなく、そこに居場所を見出すことを当然と受け入れる潔さ。 ヘレナ・ボナム=カーターは「眺めのいい部屋」につづいての奔放な令嬢、「モーリス」ジェームズ・ウィルビーも姑息な嫡男として重要な役割を果たす。 嵐が吹き荒れた後事態は収束し収まりがつくのだが、惜しむらくはキャラクターの内面描写が十分とはいえず展開に性急さ・不自然さを感じるのと、フォースターの小説同様誰もが共感を感じられるような万人向けの内容ではないことか。 英国の「家」に対する感覚は独特である。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-29 06:00:40) (良:1票) |
15.大雑把に言うと英国の上・中・下の階級が繰り広げていくドラマ。「下」というとちょっと極端な表現になってしまい、銀行に勤めている普通の勤労者階級だが、一応このドラマの中では「下」の位置に置かせてもらう。そこで面白いのは、普通だとこの「上」と「下」が対立するでしょ、滅びゆく上流階級と勃興する労働者階級って感じで。ところがここでは対立しない。「下」が、「上」を引っ繰り返すような力をまるで持っていないデリケートな弱々しい青年で現われてくる。労働歌を歌うより、花畑の中を散策しながら詩を口ずさむ手合いなの。この世ならぬものへの憧れに生きている彼は、上流階級のヴァネッサ・レッドグレイヴと対になっているような存在。本来なら対立すべき「上」と「下」が現実に背を向ける地点で寄り添い出してしまい、ドラマの軸を統制するのは「中」の役割りになる。夢見る「上」と「下」に挟まれて、「中」は現実を生きていく。しかしこれが「生きざま」などという語感からは程遠い「いい感じ」のもので、この映画はそのいい感じの味わいに尽きると言ってもいい。「上」と「下」との仕切り役に自分の役割りを定め、控え目にも過ぎず出しゃばりもせず、天真爛漫でありながら周囲に気配りも十分という、おそらくイギリスの長い社交の伝統が培ってきた中流階級の美点が、エマ・トンプソンに結実している。上流階級の洗練も英国の自慢だろうが、こういう愛すべき人物を育てた中流階級も自慢させてほしい、という感じ。ここには対立のドラマのダイナミズムはないが、そのかわり一点から緩く渦を巻き、そしてそれぞれの居どころへ静かに落ち着いていく上品な舞踏のような味わいがある。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-10 12:09:48) (良:2票) |
★14.エマ・トンプソンが魅力的だったのと、アンソニー・ホプキンスが英国中流階級のスノッブを演じて相変わらず上手いなあという感想しか正直言って残りませんでした。ストーリー展開が作劇風なので役者の演技を見せる素材としてはこの原作は良いのでしょうが、もう少し工夫して演出をドラマチックにして盛り上げても良かったのではと思います。それぞれのエピソードがみな唐突過ぎる感じがするのが最大の難です。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-03-10 00:08:48) |
13.《ネタバレ》 だらだらと長い。ウィルコックス婦人が死んで、メグが躊躇せずすぐに結婚したのが納得いかなかった。最後の殺人事件には唖然。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(吹替)] 2点(2007-08-10 00:12:06) |
12.この作品のテーマである「家」については、いまひとつピンとこなかった。しかし、世襲財産で生活に困らない中流階級の偽善ぶりには、大いに納得。彼らの間で翻弄されたあげく、命を落としてしまった夢想家のバスト氏が気の毒でならない。ハワーズ・エンドは、いずれ彼とエレンの子に譲られるとしても、彼の浮かばれない魂が、夜な夜なこの屋敷を徘徊しないことを願うばかりである。 【トバモリー】さん 6点(2004-03-29 17:48:03) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 とても良い映画。エマ・トンプソンが、ヘレナ・ボナム・カーター姉弟の母親と思っていたら、姉だった。まあ、後半でアンソニー・ホプキンスの奥さんになるから許容範囲である。しかし、三年後に『いつか晴れた日に』でケイト・ウィンスレットの姉、ヒュー・グラントの婚約者を演るとは・・・・。 【つちのこ】さん 7点(2004-02-01 21:38:55) |
10.出演者は豪華でそれなりに見ごたえはあるしイギリスの上品な香りは好ましい。しかし話はまとまりなくやたら暗転する映像も気になる。エマとホプキンスがいきなり婚約したりレッドグレーブはエマに家をくれてしまうし、貧しい夫婦の夫はともかく、妻はどうなったのか、あんなに肩入れしてたのにヘレナはどうしたのかなど分からないことが多かった。 【キリコ】さん 5点(2004-01-15 17:00:24) |
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9. 「眺めのいい部屋」が駄目だったのでこの作品も期待していなかったのですが、やはり駄目でした。誰が誰とどういう関係なのか、最後までほとんど理解できませんでした。 【Olias】さん 4点(2003-12-08 01:19:45) |
8.アイボリー作品はほとんど見ているが、この作品が一番パンチが効いていない。ようするに「どうだっていいじゃん」という次元の話が延々続き、最期だけがドラマティックに盛り上がっている。ハングリーじゃない。かといって貴族の退廃を感じるには、エマ・トンプソンのキャラクターがあっけらかんとしすぎている。英国田園風景と、そこに溶け込むヘレナ・ボナム・カーターの絵画的な美しさには、目をみはるものがある。 【ともとも】さん 6点(2003-11-18 20:50:25) |
7.えー、どうしよう、、、、全然面白くなかったよー、、、ていうかわからん、、、。 【あろえりーな】さん 4点(2003-06-09 00:32:24) |
6.アカデミー賞受賞作品だから見てみました。共感できるところがあまりなかった。簡単に婚約や結婚してしまうのはなんで???映像は美しい。でもイギリス映画の貧困て、ほんとうにシビアで、見た後いつも、食べてける恵まれた環境でよかったなあ。。。と思ってしまう。(がんばれリアム、日陰の二人など) 【中野】さん 5点(2003-03-30 12:48:02) |
5.公開当時、身近にいたイギリス人もアメリカ人も口々に絶賛していたが、理解し難い作品。原作を読んだ後でも、イギリス人の家に対する執着は、所詮日本人の私には理解不能だと悟った。アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンだったら、「日の名残り」の方が断然好き。ただ、アイヴォリー監督作品には非常に愛着を感じるんだな~。 【ミス・スポック】さん 5点(2003-03-12 20:19:21) |
4.なんか、あまりいい評価受けてないですねぇ。資産家でsnobなウィルコックス家と、誠実と率直を旨とするbohemianタイプのシュレーゲル家。この対照的両家の人々の摩擦とその顛末として簡単にとらえたらわかりやすいんじゃないでしょうか。私はあの、狂気的なまでに奔放で率直なヘレンに共感します。 |
3.難しいなぁ。分かるようで分からない。でも、心に残るんだよね。 【まき】さん 7点(2002-06-06 14:37:41) |
2.映画で見るよりも原作を読んだ方がいいのかもしれないですね・・・(要するに、あんまりよくわからなかったということです;) 【aya】さん 4点(2001-12-04 19:34:35) |
1.アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンのコンビなら「日の名残り」の方が良かったな。ハワーズ・エンドはね,ストーリーがいまいち面白くないのよね。ぐっと来るものが薄い。 【pacini】さん 6点(2001-04-18 14:41:18) |