TITANE/チタンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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TITANE/チタン

[チタン]
Titane
2021年ベルギー上映時間:108分
平均点:3.44 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(2022-04-01)
ドラマホラーサスペンスバイオレンス
新規登録(2022-02-10)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2024-09-04)【Cinecdocke】さん
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監督ジュリア・デュクルノー
キャストヴァンサン・ランドン(男優)
大塚芳忠(日本語吹き替え版)
坂本真綾(日本語吹き替え版)
脚本ジュリア・デュクルノー
配給ギャガ
あらすじ
幼少の頃の交通事故で頭蓋骨にチタンプレートを埋め込むことになったアレクシア。成人になった彼女は車に対して異常な性癖を持ち、ある事件により指名手配になったことから、消防士のヴィンセントと出会う。行方不明の息子と偽り、彼の家に転がり込むことになるが、アレクシアにはある重大な秘密を抱えていた──。史上2人目の女性監督としてのカンヌパルムドールを獲得したジュリア・デュクルノーによる異色スリラー。
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1
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9.《ネタバレ》 レビューを見て戦々恐々だったが、覚悟して挑んだら何とか見れた。

痛覚を刺激するショッキングな暴力描写で見る者の思考を停止させ、
そこからジェンダー観を云々語って、メタリックベイビー出産シーンであたかも神聖で高尚な映画であるかのように見せる。
これではカルト宗教がやってることと変わらない。
そういう意味では確かに"カルトムービー"だが。

血の繋がりのある両親からの愛情を受けられなかった女性が感じた、赤の他人である消防隊長との疑似的な親子関係。
行方不明になった息子が女装している写真を見るに、これは"受容"の物語なのだろう。
如何なる姿でも、実の息子でなくても、孤独を埋めてくれる存在への無償の愛を描きたかったかもね。

ただそれだけです。
カオスで斬新で奇を衒ったユニークさだけで観客不在。
そりゃ賛否両論のエブエブですら弱者への優しい視線はあるけど、本作にはそれがない。
どこか絵空事のような上から目線を感じるが、まあ嫌いではない。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 5点(2024-09-06 23:19:23)
8.《ネタバレ》 こういう観る者を平気で置いてけぼりにしてクリエイターだけで盛り上がる様な映画は、自分は大嫌いなんですよ。交通事故で頭部に損傷を負って側頭部にチタンのなんか判らん装置を埋め込まれた少女が、成長してタトゥーまみれのダンサーになっていて理不尽な殺人を繰り返すという前半は、まあ何となく判らんでもない展開だと思います。でも、その女が部下に自分を神と崇めるように強要する消防署長と出会ってからの後半は、もう何が何だかさっぱり判らん状態になってしまいます。何故か女が妊娠しているみたいでどんどん腹ボテになってくる、これは解説を読んでやっと理解しましたが車とSEXしたからなんで、私みたいにボンヤリ観る主義だと困ってしまいます。殺しの手口以上にエグいのは、この主人公の女が自分の体を痛めつけるところで、かなりのシーンでスッポンポンになりますが、若いのにこれほど汚い(失礼)ヌードは珍しいと言えるぐらい。こういうえげつない描写は監督が女性だからアートっぽく解釈してくれるアホがいるおかげで炎上せず、男性監督ならあの界隈の連中が目くじら立てて糾弾してくることは間違いないでしょう。こんな作品がカンヌ映画祭でパルムドールを受賞するなんて、やっぱカンヌの審査員はどうかしているとつくづく思いますよ、この年の審査委員長はスパイク・リーだったそうですがね。ほんとここ10年のカンヌ映画祭のパルムドール受賞作には、ろくな映画がない。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2024-08-09 22:17:36)(良:1票)
7.《ネタバレ》 幼少期、父親の運転する車が交通事故を起こし、頭部にチタン製の金属部品を埋め込まれたとある女性。成長しダンサーとなった彼女がある日体験する悪夢のような出来事を暴力的なまでの映像で描いたシュルレアリスム劇。カンヌでパルムドールを取ったということで今回鑑賞してみたんですが、正直、僕にはその良さがさっっっぱり分かりませんでした。最初から最後まで、とにかくばっちい映像と痛々しい描写と下品なエロシーンの雨あられ。肝心のストーリーの方も独り善がりでつまんないし。久々に、最後まで観るのがこんなにも苦痛な映画と出会ってしまいました。まぁ人をここまで不快にさせる映画を撮れるのも一つの才能なのかなと思わんでもないですが……。自分の率直な感想は、「こんなつまんない映画に最高賞を与えるカンヌも落ちたものだ」でした。終わり。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 4点(2023-12-18 08:37:36)
6.面白そうな雰囲気を出しているが、そうでもなかった。エログロものはどちらかというと好きな方で、耐性はあったつもりだが、何度か目を塞ぎたくなる場面も。特に出産シーンのあるエログロものはやっぱり受け付けない。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-09-02 12:33:57)
5.さすがに賞を受賞しただけあって撮影や演技はちゃんとしていますし、最低限読み取りが可能なストーリーもあります。問題はそれが現実の問題と何か関係があると思えないところです。主人公は冒頭の幼少時から車中でエンジン音のような唸り声をあげており既に車に狂っているようなのであの手術が何かのきっかけになったように見えません。実際頭の中にチタンを埋め込んだところで性の対象が変化することなどあり得ないでしょう。男だろうとレズビアンだろうと黒人だろうと構わず殺しまくるのでその行動に一貫性はなく何か意味を読み取ろうとしても無駄だと思えてしまいます。消防隊関係のエピソードとなるとあくまで男装の女性の境遇が描かれるだけで、チタンが埋め込まれたことによる肉体変化という基本設定もほとんど活かされていません。アンチモラルというだけで新しいモラルを提示できなければそれが一瞬のインパクトだけで終わってしまうという好例です。
Сакурай Тосиоさん [DVD(字幕)] 4点(2023-07-15 23:26:04)(良:1票)
4.《ネタバレ》 鑑賞直後の正直な感想、「え、これがカンヌでパルムドールを獲ったの!」。
これほど登場人物、特に主人公に共感出来ない作品は珍しい。
やたらと煽情的で、かつ痛覚を刺激する悪趣味な映像の連打、
主人公が指名手配から目をくらます為にトイレで行う一連の行為の描写はとてもじゃないが見ていられなかった。
いわゆる「キワモノ」でしかない本作を作成し、「ね、私って判っているでしょ?」と
したり顔をしているであろう製作陣の薄ら笑いが頭に浮かんでしまい妙に頭に来る。
こんな作品に「え!・・・も、勿論私達良く判ってますよ~汗」と、理解出来ていない事を悟らせない様に
最高賞を授与したとしか思えないカンヌ国際映画祭の審査員もどうかしてる。
鑑賞後にWebでネタバレあり過ぎの「完全解説」なるものを読んだが、本作への不愉快極まりない感情は変わらなかった。
以上、この手の作品に付いていけない55歳のオッサンの感想でした。
(今年は変な作品に巡り合う確率が高い様だ)
たくわんさん [CS・衛星(字幕)] 0点(2023-06-19 09:49:38)(良:1票)
3.《ネタバレ》 この映画は何が言いたいんだろうみたいな、映画になんらかの意味を求めてる人は混乱するかも。意味があるのかもしれんけど、幼稚な僕にはサッパリでした。いや、一応ストーリーはあるんですよ。ちゃんと。だから、理解するんじゃなく、出されたモノをただただ素直に感じるだけの鑑賞者なら、見ごたえがあるのかもしれません。でも、それはそれとして、とにかく痛い表現がそこかしこにあって、観てらんないってゆーか、自然と顔がイーーーーッてなりました。鼻の骨をおるくだりとか、自身に棒を自ら差し込むくだりとか。車とエッチして妊娠って設定が面白いって思えるなら観てもいいかも。
なにわ君さん [インターネット(吹替)] 5点(2022-10-10 21:18:04)
2.《ネタバレ》 非常に評価の難しい映画です。少なくとも、私が本サイトでお世話になり始めてから観たものの中では一番評点を迷った作品というコトになりますですね。逆に、皆さんにも是非観ていただきたい映画…かも知れませんです。


「事故で頭にチタンプレート埋め込まれた所為でパッパラパーに為り果てた女(上級)サイコパスの話」+「車とセックスしてメタリックなベイビーを産み落とす話」+「行方不明の息子に成り済まして病んだ父親と歪んだ愛を紡ぐ話」と、それぞれがソレだけで立派に一本ホラー映画撮れるであろう&(この時点で)も~ごくグロテスクだっていうテーマをなんと3つ!も放り込み、更に近年のフレンチ・ホラー一流のエロ・グロ・ヴァイオレンスもコレでもか!と流し込んでグツグツ煮込んだ(煮詰めた)本作は、もはや完全なるカオスそのものというデンジャラス闇鍋状態と化しています。始末の悪いコトに、物語上でもこれらの要素は特に整合性や辻褄を合わせるという工夫をも~放棄したかの様にコレまたごった混ぜ状態のまま話が進んでゆくので、本質的にストーリーとゆーのがまるで必然性を持って繋がってゆかないのですよね。率直に、ココまでやりたい放題で、かつ「取り繕う」「媚びる」ってコトをしないという作品はあまり今までに観たコトがねーのですわ(まあ、こーいうのが寛容に許されるとゆーのがフランス映画の懐の深さだとも思うのですケド)。ソコにはまずとにかく「ユニークさ」とゆーのは確実に見て取れるかと。

でも一方で、そーいう尖りまくった各要素を諸々と整えずに尖ったまま見せつけてくる…とゆーコトの連続がまずは特大の衝撃度と、そしてバランスを一切無視したコトに依る極限的・逆説的な一種の「調和」をもたらしている…という様にも(強いて言うなら)見えなくはないと思われるのです。映画全体の隅々までが行き届いてそーだった…とは言い切れないとも思いますが、概ね全体としては(意外なまでに)好く「融合」していたのではないか…とも(個人的には)感じるのですよ。細かいコトを抜きにして映画にただ「浸る」という見方をするなら全然悪くない作品だとも思いますね。それにまた、ショック描写のクオリティ自体もごく手堅くハイレベルでかつスタイリッシュであったとは言えますですし。

しかしながら、悩みに悩み果てた末に評点は低めに付けました。理由はまず、結局その「衝撃度」が一番高かったのはドコかと言えば、女サイコパスが狂気の衝動を全開に大殺戮をはたらく序盤がそーなのであって、それ以降は若干お話としては落ち着いてしまったという少し尻窄みな構成を擁するコト。また同様に、コレは監督の前作『RAW』も似た様なモノだったと思いますが、今作もそのクライマックス(オーラス)とゆーのが(ココとてまだまだ大いにグロテスク、かつこの部分の演出自体も決して悪くもないものの)「この流れだったらまぁそーなるよな…」というちょっと平凡にも見えるオチであるコト。そしてもう一つ、作中における「人間の在り方」という点に着目すれば、ヒトの有様として目立っているのはも~突出して(ヴァンサン・ランドンがその渾身の演技でもって描き出す)「哀れな父親の報われぬ愛の切なさ」なのであって、それ自体はコレもやはりごく在り来りなモノではあるし、そしてコレだけが目立っているという意味ではココはハッキリとバランスが「悪い」という事実(=結局、女サイコの方の人間性に関してナニ?ナゼ?とかが総じてまるで分からない・描かれない…というコトでもあるのですよね)。

結論、そこら辺にやはり少し「内容的な弱さ」を感じたコトを重視して、この評価と致しましたのです。まあ、ジャンルは所詮ホラーなのですからもしかすると少しアンフェアな評価…というコトになるのかも知れないですケドね。ただ重ねて、私には本作は決して単なるホラー映画には最初から見えていなかった(=そーだと言い張るには洒落込み過ぎている)てコトだとも思うのですよ。ホラ、意識が高「すぎる」ラーメン屋とかに間違って入っちゃった……みたいなコトか、と。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 5点(2022-04-09 17:36:19)
1.《ネタバレ》 幼い頃の事故で頭部にチタンが埋め込まれたアレクシア。それ以来、車に対して異常な執着心を抱き危険な衝動にかられるようになる。 予告編の雰囲気は良さげだったし、スイッチが入ってヤラかした辺りまでは良かったんですけど、消防士のオッサンが出てきてからメチャクチャになった感じ。なんにでも芸術性やメッセージを無駄に深読みさせたがるフランス映画らしい作りで、雰囲気だけのツッコミどころだらけのキワモノ映画でしたね。日本劇場未公開作品特集で夜中にWOWOWで放送される系だったな。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 3点(2022-04-01 22:44:37)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 3.44点
0111.11%
100.00%
2111.11%
3222.22%
4222.22%
5333.33%
600.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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