★19.《ネタバレ》 製作時は大映の終焉カウントダウンが完全に始まっていた68年で、バジェットも前作の三分の一まで削られちゃあ、そりゃスタッフもテンションが下がりますよね。それにしても、まるで子供が書いたのをそのまま採用したんじゃないかと思えるほどの酷い脚本には呆れます。東宝もゴジラにシェーをさせたぐらいに日和っていた怪獣映画業界でしたが、ここまでお子様路線に舵を切った大映のヤケクソぶりはなんか痛々しい。怪獣映画界隈の長男が円谷特撮だとすると、後発で変な縛りやしがらみのないガメラシリーズは、やんちゃな次男坊ということなのかな。そうは言ってもあまりにツッコミどころが多くて、この歳で観返してみるとかえって愉しくなっちゃうぐらいです。ボウリングの球を四つくっつけたような宇宙船、テレパシーで操作できるというのにいちいち言葉にして命令しなくちゃいけないって、どうなってるの?どう見てもイカが元ネタのバイラスに腹からブスッと串刺しにされたガメラ、いくら何でもふつう死ぬでしょ。正夫たちが宇宙船の中を移動するシーンで「でもこの円盤の中、何もないなあ」というセリフがあるけど、これは低予算でまともなセットが組めなかったことへの自虐が込められてるんじゃないかな。でもいちばん唖然としたのは、80分の上映時間のうち15分以上が過去作の特撮シーンの引用というところでしょう。最初はバイラス星人がガメラを研究するためにガメラの記憶を再現するというのは上手いへ理屈を考えついたなと思いましたが(それでも過去三作のシーンを10分ぐらいただ流すだけ)、バイラスに操られたガメラがダムや東京を破壊するという見せ場ですら過去作を流用している。つまり本作で組まれたセットは、海辺のただ砂浜があるだけのものだったみたいです、嗚呼、低予算の悲しさよ… 実は渥美マリはこの作品がデビュー作、翌年にはオッパイ丸出し路線に猛進することになろうとは、本人も予想してなかったでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-05-28 23:09:03) |
18.ガメラはお目々クルクルとても可愛い。 バイラスとの死闘も見ごたえありました。 お腹グッサリで大丈夫か!ガメラ。 その他は大人の事情なのでしょうか、以前の戦いとか宇宙船内のセットなど、さほど……な内容。 観た記録。 【たんぽぽ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2023-04-07 11:47:17) |
17.《ネタバレ》 ガメラ映画で子供のとき唯一みた記憶があるのがこれ。みたと言っても映画館じゃなくてテレビだけど。2度ほどみた様な記憶があるが、腹をぶっさされるガメラ以外何一つ覚えていない。あの場面だけは子供心にも「これは死ぬんじゃないの普通…」という疑問が残ったものだ。で、今見てもやはりあれは致命傷であるとしか思えない。バイラス星人も「何いいいいい…これで死なないとは…地球攻略は不可能だ」と絶対思ったに違いない。ただ、うちの子供が最初から最後まで飽きずに見ていたから(自分も子供のときはそうだった)何か子供には訴えるものがあるんだろう。うちの子供は怪獣ものが好きなわけではなく、ウルトラマンもウルトラセブンも全く受け付けない(見ない)くせに、ガメラはこの映画含めて全部観賞するぐらいの勢いである。子供が主人公であることとか、ガメラがどういうわけか「子供の味方」とか、そういうところかな…。 【空耳】さん [インターネット(字幕)] 2点(2016-02-26 15:15:12) |
16.《ネタバレ》 公開当時は見ていないが、トラ模様の宇宙船には幼少時から心惹かれるものがあり、また怪獣の頭部の三つ又がしなやかでいながらまとめると硬質になるという素材感(イラストで見る限り)も面白く思っていた。しかし、後にVHSのレンタルでガメラシリーズを順番に見たとき、この回からいきなり水準ががっくり落ちるので呆れてしまい、つい最近見たばかりの過去映像を長々と見せられるのも非常に苦痛だった。 またストーリーとしては、人類全体と子ども2人の生命を天秤にかけるなど、本来は世界的スケールかつシビアな内容のはずだが、実際は終始能天気な感じで話が進むので重みがない。登場人物に関しても、小賢しく無鉄砲な子どもにばかり焦点が当たり、せっかくの大映新人三人娘があまり活躍しないのには不満が残る(ここは残念)。 ただし、子どもの立場で宇宙船探検を楽しもうとするなら面白いと感じられるかも知れず、宇宙船の各室がみな同じに見えるのも大して気にはならない。また乗員はみな人相の悪い東洋人だったが、これが強面ながらわりと寛容で、子どもの狼藉に対しても穏やかに叱っていたのは大人の態度で感心した。こういう点には子ども向け映画としての優しさを感じる…というか、ちゃんとした大人が子ども向けに作った映画だと思える。 また今回は「ガメラは子どもの味方」というのが台詞にも出ており、実際に子どもが助けられる場面があったのは前作同様だが、加えて子どもがガメラと一緒に怪獣退治をしている雰囲気が強目に出ていたように思う。それがまた見ている大人にとって苛立たしい原因にもなっているが(いちいち指示出しするな!)、まあこれも子ども向け路線の一環ということだろう。 なおこの映画で可笑しかったのは、宇宙船の渡り廊下を跳躍するシステムを子どもが試しても使えず、外人の子どもが「Ben-riなものは、何でも大人用なんだからな」(んり、の発音が難しいらしい)と恨み言を言っていたことで、これは背伸びしたい子どもの心情を捉えていたように思う。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-01-15 22:03:31) |
15.チャチい怪獣映画だな。ガメラの動きやバイラスの造形、 特撮部分においても全てがしょぼく、ストーリーなどはまったくないに等しい。 ガメラは子供の味方らしいけど、何を根拠に、誰がそんなことを決めたの? とにかくやたらガキどもが出てきてうるさいんだけど、まずは避難させるほうが先決だろう。 いくら怪獣映画とは言っても、少しぐらいは緊張感を持たせてくれないと。 唯一の長所を挙げれば、イカを肴に一杯やりたくなったということだろうか。 大人には、妙なサブリミナル効果があるようである。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 1点(2011-08-10 03:46:24) |
14.《ネタバレ》 えーと、ブルーレイ版は81分で、そのうち過去作からの流用部分は18分です。それはともかく。子供がグループで出てきて舌っ足らずな演技で子供騙しなドタバタを繰り広げるのが映画の核というフォーマットはここからですね。これ以降の昭和ガメラは全てこの作品のリメイクみたいなもので。でも、子供の頃はコレが好きだったワケでしてねぇ。そりゃ、今の子供は騙せないかもしれませんが、製作当時の子供だった私はコロッと騙されてたワケですよ、コレに。今見ると、相当に粗悪なシロモノなのですが、駄菓子屋のお菓子喜んでた、白黒テレビで怪獣見てた頃、これは間違いなくご馳走だったワケで。リアルにその時代を生きていた昔を回顧するとあーんまり悪くは言えませんねぇ。いやいや、宇宙船の内部の状況も判らないのにメカニズムのプラスとマイナスを逆にしろと子供に指示しちゃう無茶な大人とか、GPSも真っ青なメカを発明した子供とか(方角はともかく距離が判るの)、子供二人の命と全人類の命を引き換えにする国連とか、色々スゲーなこりゃ、って映画ではあるのですが、秀逸な宇宙船のデザインとか、光る眼とか、アレはアレでキュートなバイラスとか、完全否定するには忍びないワケです。良し悪しはともかくとして、コレも幼い頃の私の心に刻まれたものの一つですからねぇ。チクロ入りのお菓子を食べちゃってた身としては、あの味を今になって完全否定できるか?っていうと無理、みたいなモンで。ええ。 【あにやん🌈】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2010-11-02 17:03:48) |
13.前作の対ギャオスを傑作と評価していたので、この映画はビックリしました。シリーズものでここまで一気にレベルを落とすのはかなり難しいはずだけど、それを見事にこなしている。まぁ、1点は大人になってから観た評価で、子供の頃にテレビで観たときにはさほど酷さを感じていなかったのも事実だ。つまり、子供だましな作品ということで…。この頃はゴジラシリーズもミニラを出したりして子供向けに精を出していたようで、怪獣映画は子供用に、という法律があったのかも知れない。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(邦画)] 1点(2009-10-29 23:41:27) |
12.《ネタバレ》 ガメラは子供の味方。では人類の味方なのか? 今回は宇宙から侵略者が来るということで、ガメラが地球の平和を守って戦うのかと思いきや、宇宙人の方が「地球侵略にはガメラが邪魔だ、抹殺せよ」とケンカを売ってくる。ガメラにとっては迷惑千万な話ですな。それはともかく、ガメラが正義のヒーローなのか単なる怪獣なのか、その辺が曖昧で中途半端です。宇宙人に操られて暴れ回るものの、最後は撃退するのも中途半端。このあたり、制作者側もガメラをはっきりヒーローとして描きたくないようなところがうかがわれて、もの足りない。また、序盤は子供がイタズラしているだけで、伏線のつもりなのでしょうが、面白くない。バイラスも結局どうなったのかはっきりせず、フラストレーションのたまるお話です。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-09-11 19:29:34) |
11.《ネタバレ》 あまりにも子供騙しのシナリオ、危機感の無い幼稚なご都合主義の展開、過去の映像の使いまわし、怪獣同士の戦いのまったり感等、突っ込みどころ満載の映画である。「特撮映画」という観点ではダメダメなのだが、大人の人間関係や社会的な対応は全く無く、最初から最後まで子供の目線、思考で一貫しており、小学校低学年以下の子供向け映画として考えると、案外良く出来ているのかも。 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-09-05 19:02:35) |
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10.前作までと比べてこの落差は何なんでしょうか。 何このユルユルな脱力怪獣コメディみたいな内容は。 それまでのリアリズム路線から路線変更して、 完全に子供向けとわりきった、珍妙な子供映画になってしまってる。 いきなり正体の知れない異星人の宇宙船に攻撃を仕掛けるガメラがやばすぎる。 もはやSFとは言えないくらいにサイエンスがなくなってるんですが。 子供が主演というのはやはりキツイ。 前3作の名シーンの再録でかなりの時間を埋めているというのもズルイと思うけど、 新作パートもいかにも金のかかっていない作りで、 最後に少しある怪獣とガメラのバトルなんて、マヌケ過ぎてもはや漫才にしか見えない。 こんなクソ怪獣、名前覚える気にもならんわ。 子供にはいいのかもしれないけど、大人にとってはもう失笑するしかないチープな内容。 前作までの路線がずっと続くのだと思ってた。 ものごとには永遠などないのか。シリーズの行く先がとても不安。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-08-09 22:25:38) |
9.怪獣映画は好きなので、大概の作品はアラがあっても許せるんだけど、何だこれ?私は「ゴジラ対メガロ」でも「オール怪獣大進撃」でも怒りを感じなかったのに、見ていて怒りを通り越して吐き気まで催したぞ。もうそれはガメラの造形だとか、子役の演技が大根だとか、バイラスのかっこ悪いデザインだとかの問題ではない。そうか。私が見たのが普及している海外輸出版だからいけなかったのか。だから前三作のハイライトを20分近く延々と見せられなきゃいけなかったのか。きっとオリジナルの72分版は面白いに違いない。うん、きっとそうだ。そうだと言ってくれ。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 0点(2007-01-26 15:18:12) |
8.ちょっと待てと。なぜこの『バイラス』、同年の東宝特撮『怪獣総進撃』より平均点が高いのかと。バイラス>キングギドラかと。今作はあきらかに、もう、ヤル気が感じられず、なんかちょっとセリフもうがッてるし、ツッコミ満載というか、ツッコむ気力もおきずに、うん、もう、早く次の映画観たい、みたいな、これ、当時のチビッコ以外の怪獣ファンはどう処理したのかと、むしろチビッコも観れたもんなのかと、まあ、なんだ、逆に色々考えされた映画。 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 2点(2006-02-20 21:44:20) |
7.毎回見終わった後は面白すぎてお腹いっぱいになります。今回は一番満腹です。ジムと正夫の大根すぎる演技は天才的なものがありますが、なによりも回線をあべこべにしてガメラへの命令をあべこべにしちゃおう!っていう発想を考えた人が一番の天才的な能力の持ち主だと思います。予算がないのかなくなったせいなのか、街を破壊するシーンに昔のガメラ映画を流用した(何故かバラゴンが出てきた)のがちょっと残念。。。次に期待しましょー♪ |
6.今作よりオープニングシーンに、さっそうと「ガメラマーチ」が流れる。そりゃもう子供心にワクワクドキドキで、大変な興奮を覚えたものです。監督の湯浅憲明は、何をどうすれば子供達が歓喜するのかが良く分かっていると思いますね。このシリーズ物のガメラ、東宝・ゴジラのように圧倒的な強さを誇ったりはしません。悪戦苦闘、時には満身創痍になったりで、子供達の声援や助けを得てやっとのことで勝利を収める。そこなんですよ、そこ。そこがガメラの良いところなんですよね。この作品でもガメラはバイラスに何度も腹を刺され、「ガメラ危うし! !」と思わせます。ハラハラドキドキで、ガメラに大きく感情移入してしまう。まぁひとつの例えなんですが、プロ野球でいうとファンの後押しがあるからこそかろうじて勝てる「阪神タイガース」みたいなもの。かたやゴジラは強くて当たり前の「読売ジャイアンツ」ですかね。大魔神は異色の強さを誇る「ダイエーホークス」。キングギドラは強そうに見えるだけの「西武ライオンズ」。アンギラスは …おっと話がそれてしまった、失礼。身も心も童心に戻り、想像力を逞しくして見るのがこのシリーズを楽しめる極意。 【光りやまねこ】さん 6点(2004-02-01 14:26:12) (良:1票) |
5.「ガメラ~、ガメラ~、強いぞガメラ、強いぞガメラ、強いぞガメラ~」のガメラマーチが子供心にインパクトありましたね。内容は相変わらず無茶ですが、そんなことを気にしていたら昭和ガメラは観れません(笑)。バイラスも顔が気持ち悪くて、怪獣としての評価もイマイチだったりします。 |
4.前作の対ギャオスが見所満載の傑作だっただけに、本作のクオリティの低さが余計に目だってします。登場人物も少なく、局所的な話にしてしまうことで、ますますショボクなってしまった。お金なかったんでしょうな 【アトミック】さん 3点(2004-01-05 13:20:07) |
3.《ネタバレ》 ストーリーが理解できていない私などがレビュー書くのは全くもって申し訳ない事なのですが、この映画、バイラスが最後どうなったのか今もって判らないんです。すんません。クライマックス、バイラスはイカ頭をガメラの頭に突き刺すも(あれは内臓までヤラレてるね。死ぬぞ)、ガメラはバイラスごと回転しながら上昇。早く頭抜けっての。高空の低温で冷凍イカになるバイラス。最後は海に落ちて・・・寒さプラス目が回って溺れちゃった、という解釈でよろしいのでしょうか??難解だ。さてさて、では他の部分はよく判るのかというと、やっぱり判らなくて、バイラス人はあんな宇宙船一隻で地球に乗り込んで、本当に地球を植民地にする気があるんですかね?しかも地球を選んだ理由が、「窒素呼吸するバイラス人にとって、窒素が豊富な地球の環境は最適だから」だなんて。おおっ、いやいやこれは実に含蓄のある指摘。そういや地球の大気にはナゼこんなに窒素が多いんだろうね。一体この窒素はどこから来たんだろう。地球って神秘的な惑星だよね。アレ何の話だっけ。そうそう、バイラス人だ、バイラス人はガメラを操って破壊活動を繰り広げた挙げ句、二人の少年を人質にとって、地球に降伏を迫る。尊い人命には代えられず、降伏を決定する人類。この場面、子供の頃観てて非常にしっくりいかないものを感じたのですが、それは「あんなフザケタ二人なんか見捨てればいいのに何で人類が降伏するんだよー」という違和感・・・ではなくて、それは今にして思えば、「人質とって降伏迫るなんて、取引きとして成立するのか?」という違和感ではなかったかと。人質とって「金用意しろ」「飛行機用意しろ」とかの要求はあり得るけど、「俺を大統領にしろ」ってのは、ちょっと無理だよね。とまあ、ツマラナイことを色々書いてしまいましたが、主人公の少年達が宇宙船内を彷徨うくだりなんかは、コワくもあり楽しくもある、子供心になかなかワクワク度の高い場面でした。味方だと思った宇宙人が実は親玉だった、というのも、子供心には結構衝撃的で、まあそういう印象深い映画でもあります。 【鱗歌】さん 4点(2003-12-12 23:38:01) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 前作でお子様向けへとシフトチェンジしたシリーズ第4作。主人公もボーイスカウトの少年二人(片方は何故か外人だが、日本語を喋るので余り意味ナシ)となり完全にトップギアに入りました!てな感じ。ところで本作の上映時間は約72分。その短時間の中で何とご丁寧にバルゴンやギャオスとの戦闘シーンを延々とダイジェストで見せるのである!!しかも「ガメラの記憶を辿ってみよう」とか何とか無理矢理こじつけて。後の「宇宙怪獣ガメラ」を先取りしたかの如き親切設計?を「一遍に観られてコリャお得!」と思うか「手抜きor水増ししてんじゃねーよ!ゴルァ」と思うかは観た時点の年齢によって区々(まちまち)だろう。2003年末現在となっては私は後者。 【へちょちょ】さん 5点(2003-12-07 20:46:50) |
1.弱いんだよなあ、ガメラ。バイラスにお腹突き刺されて、緑の血が出て、海底でうずくまって。頑張れ、ガメラ! 【オオカミ】さん 6点(2003-12-03 09:43:33) |