84.《ネタバレ》 監督は新しいSWを生み出そうとし、その心意気そのものは買いたいのですが、
自分一人で脚本・監督を務めてしまうのはどうだったんだろうと。
ルーカスが敬愛する黒澤明監督は「三人寄れば文殊の知恵。一人の人間が考えることとなど高が知れている」という理由で
常に複数の人で脚本を書いていました。SWは生みの親のルーカスから離れましたが、
これだけファンが多いシリーズならそういう作り方の方が良かったのかなと思います。
賛否両論あり、特にコアなファンからは手厳しい評価となっている本作。
私はSWのファンではありませんが、ファンの方達の気持ちがわかるような気もします。
ルークをはじめとする主要キャラの扱いが酷いとか、そもそもキャラ変してるとか、そういうのもよくわかりますが、
別にファンではない自分として引っかかった点をいくつか。
劇中にアジア人の人たちが出てくるようになったのは、新鮮さという意味ではいいのですが、
ローズっていう子はオカメちゃんみたいな顔したブサイクやし、最後に唐突な告白とキスをするのも驚きました。
オカメちゃん、いつの間に恋してたん?彼女に罪はないですが、もうちょっと他におらんかったんかな。。
それから紫髮のおばちゃんが特攻するシーン。あれだけで敵の戦艦大爆破なんですが、
あんなことが可能なのなら最初から特攻無人機を体当たりすればよく、SWの世界観がおかしくなると思う。
歌丸師匠みたいな顔した悪役も、お前の考え全部読める〜と言いながらサクッとやられててアホやなと思いました。
こんな感じで一つ一つ上げていくときりがないんですけど、これは私の想像ですがディズニーにとってSWは
巨額の集金マシーンのようなシリーズですから、当然三部作で終わらせるはずもなく、
多分ずっと作り続けようと考えてると思うのですね。そうなると、どこかで過去作メンバーを葬り、
さらに続いていくんだという設定にしないといかん。そんなわけでフォースの力もえらく拡大されて超能力になってますね。
世代交代し、さらに新しい力を示してシリーズを続ける道具にしていこうと。でもあれだけフォースはなんでも出来るようになると、正直不安です。
今年もまたなんかSW関連の映画が公開されてますし、ディズニーには金稼ぎの暗黒面に落ちすぎてシリーズの安売りをしないようにしていただきたいです。