29.観終わってから2時間以上の作品だと気付いたということは、長くは感じなかったのだ。内包されているテーマは多く後半が少しバタついたが、そう気にはならない。話がとてもストレートで観ているこっちがうろたえそうになる。最初不気味に思える河童を最後にどこまで感情移入させかわいいと思わせるか、ということのためにわざと河童の造形を不気味にしてハードルを上げそれに挑んだのだろう。その試みはまんまと成功した。良い映画だと思う。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-28 13:58:29) |
28.全体的によかったですが、声優と音楽などの音が少し違和感を感じました。 【frhun】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-08-25 14:12:22) |
27.《ネタバレ》 河童のクゥはともかくクゥを拾った少年にも、その家族にも最後まで好感を持てなかった。現代の少年をリアルに表現したかったのかもしれないがあまりの無表情さに冷めてしまう。話の中でいじめだったり、マスコミだったり、自然と人間の関係だったり色々な要素をチラチラと見せ付けるだけ見せ付けて終わりで何も残らない。話の中の飼い犬の扱いも酷くて呆れました。クゥのあの能力をもっと上手に話のスパイスにできなかったのだおうか?残念。 【civi】さん [地上波(邦画)] 3点(2009-08-15 22:12:20) |
26.アニメに汗ジトは必要なのか? やたら多用されているので気になってしょうがない。 いくらなんでもブサイク過ぎるキャラクターデザインに、 前半は一家と河童のユルイ日常が描かれるかなり眠い展開。 しかし後半は様々な社会問題をとりあげたシリアスな展開となり、 いじめ問題など、子供へ向けたメッセージが含まれている。 しかしその分、素直に面白かったと思える内容にはなっていない。 ストーリーはよいが、絵的なアピールは並外れて貧弱な作品。 せっかくの子供の河童も絵柄のせいか、あまり可愛らしいとか思えない。 妹は幼いとはいえ、身勝手な部分が強調されていて、見ていて鬱陶しい。 犬って思ってることとまったく違う演技をしてみたり、意外に腹黒いのだな。 尺はもう少し短ければと思った。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-06-20 12:12:27) |
25.《ネタバレ》 尺が長いかな。もう少し削ってもいいかなと。あと箱の中に密封して息苦しくならないかな。クゥがひとりでつぶやいて川の中へ姿を消すというラストはよかった。釈由美子がかなり前に私はカッパを見たと公言しているので、もしかしたらカッパも実在するかもしれない。一度見たら充分だけど退屈ではないし悪い出来ではない。映画の出来としては6は少し厳しいかもしれないが、個人的にそれほど好きなストーリーではないので6にしておく。 【☆Tiffany☆】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-06-19 12:01:11) |
24.《ネタバレ》 えらそうなメッセージ色も無かったし、おっさんの悲哀、座敷わらしの造形の可愛らしさ、「ほう・・」って好きっ! 優しい人が日本中では一番多くいる(私的に思っている)県の守り妖怪が救いの手を差し伸べた、、、そこんとこも最高に大好きっ! 【木村家の娘】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-26 14:34:26) |
23.《ネタバレ》 クゥが吹っ飛ばしたものはカメラのレンズやカラスではなく、人の頭でもおかしくない状況だったと思う。ただ、それをやったら違う映画になってしまったのでしょうね。クゥの言動はよく考えられていたと思います。全く虚飾が無く正直にしかしゃべれない。嘘なんて言葉は知らないのでしょう。ラストで少し涙が出たのはクゥの純粋さに打たれたからだと思います。そのクゥと暮らし始めた家族の描写も上手でした。サラリーマン家庭に妖怪がやってきた状態が無理なく描かれていて、その構成力に感心しました。クゥの純粋さと対極に描かれたのがワイドショーメディアの醜悪さでしょう。この映画を観た大多数の人が同様に感じたと思うけど、ワイドショーは今日も逞しくどうでも良いネタを追い続ける。現代人が抱える業にげんなりしてしまう。少し考えると、クゥの受難は時代こそ違え彼の親父が被った災難と同じ種類のものと気付く。元凶は我々、ということになる。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-02-11 18:46:50) |
22.《ネタバレ》 東京タワーのふもとで、おっさんに死なれ、怒りにとりつかれたクゥが豹変し、巨大化し、目が怖くなり、ギっと念じた瞬間東京中の人間がバーンと粉砕され、まるで『もののけ姫』のカタストロフィみたいになったら、それはそれで面白いのだが、原恵一はそんなことはせず、宅急便でお別れという極めて地味な決別を選んだ。それがいいよね、とても。 幸薄女の子とのやりとりもとても泣ける。小学生同士の仲だから、あそこで抱きしめたりはしない、そういういわばプラトニックな付き合いが懐かしい。 犬のおっさんが達観した悟りの声でクゥと会話する様子を見て、昔うちで飼っていた犬を思い出した。きっとあいつもあんな風に物事を言語で考えていたのだろう。そう思うと泣けて泣けて。 |
★21.《ネタバレ》 「この子を守ろう」と一回団結したはずなのに、ビデオに撮ってテレビ局に送る家族に違和感。守るってひっそりと守るって意味じゃないのでしょうか?さらにテレビ局へ行くため人が待ち構えるなか車まで行くのに玄関前の人ごみのなか歩かせる。さらしものにされてるみたいでかわいそうだった。最後に一匹妖怪が出てくるが盛り上がりに欠ける。 【spputn】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-23 23:24:03) |
20.《ネタバレ》 クゥを無力な小動物ではなく、怪物(妖怪)として描いたところが、本作のポイントと考えます。しかしクゥの“危さ”を、主人公家族は認識していません。観客も同様。拾ってきた犬と似たような感覚です。この無防備さ、無自覚ぶりが、実に人間らしいと感じました。相撲で妹を放り投げたり、カメラを念力で壊したり、その恐るべき能力はきちんと示されています。でもその事実を誰も本気で受け止めていない。だからリスク管理もせずに、クゥをテレビカメラの前へ立たせてしまう。一歩間違えば、どんな惨事が起きてもおかしくなかった。河童を家族の一員に受け入れた家族の善意にウソはありません。それが人間の素晴らしさだと思います。でも正しい判断だったワケでもない。クゥはいわば「自然」の象徴。生命を育む母であると同時に、無慈悲に命を奪う残酷さも併せ持っている。とても人間がコントロールできる代物ではありません。適正な距離を保ち、敬意を払い、お付き合いさせていただくのが筋。かつて人と河童が共存していた時代は、そういう関係が成り立っていたのでしょう。人間は遣りたい放題でここまで来た。繁栄もした。でもそれがいつまで続くのか。「力任せでは勝てない」。主人公がクゥから教わった相撲の秘訣は、いろんな事に当てはまりそうです。クセの無い絵柄は、飾りが無い分テーマと純粋に向き合えます。これは長所。でも反面、魅力に欠けるとも言えます。原監督は、絵力で勝負するタイプでない事は承知していますが、それにしても華がない。キャラクターデザインも然り。ここを改善できれば、更なる飛躍が期待できる監督だと思います。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-23 22:29:17) (良:1票) |
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19.いわゆる子供向け映画の夢みたいな話ばかりを描いたものとは一味違って、現代の現実社会の中でのファンタジーであった。 【HK】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-02 16:15:39) |
18.《ネタバレ》 泣けた。正直、宮崎アニメや押井アニメに慣れていたので、人間の絵が雑だなあと思ってましたが、河童のクウはきれいに描けてるんですよね。映画の冒頭から、このチャーミングな河童と別れのシーンがあるのだろうな、と思うと、じわーと泣けてきました。どうにか、そっとしておいてやって下さい、と思いつつ、観てたのだが、やはり軽いノリで情報を消費していく連中にもみくちゃになり、ああつくづく人間ってやだなあと思ってしまった。自分も人間なんだけどね。一番、衝撃的なところは河童の味方でありそうな、河童評論家が、クウの父ちゃんを殺してしまった子孫だったこと。これはびっくりしましたね。最後は救われました。沖縄にあのようなところがあるかどうかはともかく、あ~良かったと思えるラストでした。ただ、皆も言っているように、自分も犬を飼っていたので、おっさんの事故死を軽くみた、あの一家の行動にはちょっと哀しいものがありました。で、この点数。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-10-23 17:02:56) |
17.《ネタバレ》 前半は『小鹿物語』『E.T.』の路線で、まあそうだろな、という方向に進んでいく。クゥの語り口が、なんとなく渡世人を思わせるので(「おめえさまたちにゃ世話になった」)任侠路線的に進んでも面白いのじゃないか、と思っていると、一家がマスコミに振り回され出し、おっ、一宿一飯の恩義で暴れ出すぞ、と期待高まり、怒りによって烏を爆殺し、さあいよいよ大魔神に変身か、空は曇りだし竜神は舞い、…しかしそれまでであった。かわいいクゥはかわいいままで保護され続けるのであった。自然はあくまで危険のないものなのであった。物足りない。どうもドラマとしても展開に雑なところが散見され、すぐに家族共有の秘密になってしまったり、手紙一枚で箱詰めにして送っちゃったり、ギクシャク。それでいてコンビニの店員との視線のドラマはていねいに描き込んでいる。なんか惜しい。まあ“オッサン”のシーンでは嗚咽してしまったけどね。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-10-13 12:18:45) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 犬の事故のあと、家族がすぐに河童を追いかけたのが気になってしまった。 全体にはまずまず。 【コショリン】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-10-08 00:27:30) |
15.まぁ~ 予想より面白かったけど..可もなく不可もなく..かな..物語は、ちょっとだけ斬新だったけどね... 【コナンが一番】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-10-01 12:57:16) |
14.原恵一が「この作品のために今までアニメを作ってきた」とまで言っているのを聞いて、 ぜひとも見たいと思っていた映画でした。 2時間20分ほどある長めの作品でしたが、全然長く感じさせなかったのはさすがです。 低予算だったのか宮崎駿や押井守の作品みたいな作画での驚きはまるでありませんでしたが、 細部まで丁寧に作ったのが感じられる作品ではありました。 ストーリー的にいろいろ詰め込みすぎな感は少しありましたが、意図的かな?と思っています。 ただ、見終わった後に残るものはあまりなく、 「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」以上の胸が締め付けられるものを期待していた身としてはすこし物足りないものがありました。 【邦画好き】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-12 19:35:28) |
13.泣けた。このひとことに尽きる。 とにかく主人公の河童が素直で純真でいじらしすぎる。彼の一挙手一投足、言葉の端々に、今の日本人が忘れてしまった礼節や誠意、自然界に対する畏敬の念などが感じられ、現代日本人へ対するシンプルなメッセージが感じられるのだ。 監督が"ずるい"のは、最初から“彼ら”が存在するものとして描いていることだ。観客はあそこへ行けば当然あれが出てくるものと期待する。そしてその通りの結果になっている。ラストの演出でもそうだ。そういう、観る側のワクワク感をあおりつつ、その期待を裏切らないことでますます観客を映画の世界へ引き込んでいくのだ。 そして後半になって、カレー事件やE.T.のような展開をさせることで、今の日本人社会が抱えるさまざまな問題点への大きな提起しているのだ。たかが「犬畜生」(あえてこう書いているのでご容赦を。私自身、昔は犬も飼っていて、その素晴らしさもわかってます)や「チビ妖怪」にも劣るような感性でいて、「人間として恥ずかしくないのか?」と。 残念ながら私自身、あの場に遭遇したらFOMAのカメラを無神経に向けてしまう側にいると思うし、日常生活が物欲の権化だし、自然や祖先への感謝の念にも欠けている。だからこそ、ラストの"彼"の祈りは大きく心に響くのだ。 ひとつだけ残念なのは、おっさんの件。これだけはどうしても納得いかないままだが、全体を通して、頑張って生きることや未来への希望、自然への畏敬の念や先祖への感謝など、現代日本人が失ってしまったことへのメッセージは大きい。 映画を観終わった後、またこどもの頃にかけまわった山野や川や湖で遊びたくなった。 【オオカミ】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-06-29 12:26:23) |
12.《ネタバレ》 クレヨンしんちゃんを視聴する年でもなく、またアニメ鑑賞率が低いので、アニメ作品としてどうなのかはわかりません。 人間(特にエキストラクラス)の表情が雑かな、とは思いました。そのかわりクゥの造形には全力あげているようで。 ストーリーについては↓で書かれていたようにおっさんは生かしてあげて欲しかったし、本筋のクゥの物語とサイドストーリーのいじめの話の絡ませ方が緩慢で長く感じられました。 などと、悪い癖で色々突っ込みながら鑑賞したのですが、色々な欠点があるにもかかわらず、クゥがとうちゃんの腕を抱えてぽちゃんと川に沈むラストの遠景ですべて持っていかれました。プロローグの悲劇性も際立ちました。 どこかに仲間が生きていることを願わずにはおれません、て、いい年して何言ってんだか(笑)。 完璧ではないけど、とても愛しい映画。 【夕顔急行】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-06-09 14:54:56) |
11.ここに出てくる上原家とクレヨンしんちゃんの野原家はちょっと似てるなー。家族構成も一緒だし。犬の名前がおっさんっていうのには、笑いました。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-30 05:48:01) |
【muntu】さん [映画館(邦画)] 10点(2008-05-04 18:57:10) |