194.《ネタバレ》 とても極悪な作品です。「悪」です!
少女のオゾマしさ、極悪さは普通じゃない。
ここまで悪魔を見事に再現したのは素晴らしい(いや、恐ろしい)。
しかも少女でここまで凶暴で迫力のある悪魔を再現してみせた。
とり憑かれた少女が「本物」にしか見えないから。。。
少女にあんなことをさせちゃって、、、
この作品が少女の将来にとって悪影響を与えなかっただろうか、心配だ。
大人になって「常識」をある程度知ってから観ると、とても恐ろしい映画だったと気づく。
「常識」から逸脱しすぎているから。
何度も観て、知っていてもゾッとするね。
スパイダーウォーク?逆さになって階段を下りてくる場面や、首が半回転する場面はゾッとする。
それを普通に「さりげなく」やるんだからね!
しかも全体的に人物描写や日常生活のくたびれた感じ、静けさがとてもリアルに描かれている。
そこでごく普通に常識を逸脱したことがリアルに起こるから怖い。
あと、さりげなく悪魔の顔とか映ったりするじゃん!怖え~よ~!
「チラリズム」ってやつ?
でも放尿シーンが一番怖かったりして、、、、日常風景をぶっ壊すっていう意味ではね。。。
この作品の怖さは日常と常識に逆らった「アンチ常識的」な怖さなのかも。
いや、そもそも「怖い」とは非日常的なことなのかもしれない。
(その意味では少女が逆さになって階段を下りて血を吐く場面では常識を逸脱して、あまりに異端で悪魔的に感じられて怖かった)
少女に関わる人々の苦悩、心労が画面から伝わってくるようだ。
特に母親の心労の様子が見事だ。
神父の表情からもくたびれた感じが伝わってくる。
「神父」と「悪魔」との死闘は凄まじく、観ているこちら側が疲れる。
あと関係ないけど、警部さんがとてもお茶目で良い人だった。
静かに流れてくる、戦慄をさそう美しくも恐ろしいテーマ曲が素晴らしい。
霊感の強い人がこの作品を観たらなんと言うか聞いてみたい。
ここまで邪悪で凶暴で悪魔的な作品は無いかもしれない。
作品の中では本当に悪魔がそこに宿ったのだと思う。
今のホラーがこの作品を越えるのは無理かもしれない。
(身体の調子が悪い時にはあまり観ない方がいいかもしれません。。。)