44.《ネタバレ》 オープニングからアクション満載なのは嬉しいけれど、アクション監督にジェイソン・ボーンシリーズの人を起用したのは失敗じゃないかな。マーク・フォースターがアクションを撮りなれていないせいか。 ボーンシリーズはまだ走って走って跳ぶ!のシンプルな分りやすいアクションだったけれど、今作は冒頭の裏切り者との格闘にしろボートチェイスにしろ複雑なものが多いので、それをあの激しいカメラワークで撮ってしまうと何が何だか分からない。複雑とは言ってもアイディアの利いた良いアクションばかりなのだから、前作のようにもっとひいて撮れば華麗で格好いいアクションができたはず。 今作の3分の1近くを占めているアクションのカメラワークが落ち着かないせいで、全体を通しても前作のような美しい画を撮れていない。 肝心のアクションが半分死んだ状態だったうえ、ドラマパートもポール・ハギスの悪い癖が出てしまった気がする。そもそも007には不似合いなほど複雑な物語なのに、それを殆どセリフだけで説明しようとするからまた分かりづらい。なんとか状況を飲み込もうとしてもすぐにあの分かりづらいアクションが続くのでもやもやしたまま物語が進んでしまう。おかげで前作よりも浅くなってしまっている。 物語が飲み込めないのは自分が悪かった部分もあるのですが、それにしてもやっぱりこの堅苦しい物語は007には似合わない。 今作で一旦物語は完結したようなので、次回作はどうか肩肘張った話ではなくユーモアの利いたクレイグ版ジェームズ・ボンドを期待しています。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-03-06 16:11:47) (良:1票) |
43.《ネタバレ》 ストーリーの展開が速くて、内容を追うのに一苦労。加えて前作の記憶もたどり寄せなきゃ置いてけぼりな感じ。ですが息もつかせぬアクションてんこ盛りに圧倒され、朧げな前作の記憶でも楽しめました。「彼女を許せ。そして自分を許せ。」というマティスの言葉がキーポイント。グリーンのグローバル・エコ企業の裏側にしろ、カミーユの過去にしろ、Mの母親的存在にしろ、マティスやフェリックスとの友情にしろ、このドラマ路線も変わらず佳かったし、今後のダニエルボンドにも期待したいところ。オペラのシーンも無駄にゴージャス(そこで密談するのはどうかって感じでしたが)。あとオープニングと主題歌、かっこいいですねえ。なので、プラス1点。ところで本作で一応決着は着いたってことでしょうか?経済危機にめげないで頂きたく、次も期待してます。 【泳ぐたい焼き】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-03-06 12:50:45) |
42.《ネタバレ》 アクションは所々面白いのですが、いかんせんストーリーがよく理解できませんでした。まだ前作の方が良かったような気がします。リアルなボンドの様でいて非現実的な部分が多すぎる様に思います。前作から引きずったわかりにくい相関関係を追っかけるだけでも大変なのに、あまりその部分は重要ではなく、実は話は単純だったみたいな疲労感の残る映画に思えました。 【ことひき】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-02-23 13:31:54) |
★41.《ネタバレ》 なんだいこりゃ? ボンド君、意味もなく壊しすぎ。これじゃまるで、眉毛がつながってない両津勘吉だよ。冒頭のアストンマーチンの使い方、もったいないなぁ…すぐ廃車にするなら、もう少し安い車にしておきなさいって(笑)。 それから意味もなく殺しすぎ。これってグランドセフトオートの映画化だっけ? まったく、どっちが悪役だか分かりゃしないよ。 まぁ復讐に燃えて我を忘れてるってことだろうけど、それならば「宝くじに当たった教師」のジョークは不要だろう(いかにもボンドっぽいけどね)。「便せんを探してくれ」に至っては、おいおいついに人格崩壊したか?って感じだ。 アクションシーンはなかなか凝っているけど、見せ方が悪いのでよくわからない。 冒頭のカーチェイスはそれなりに見れるけど、後半の編集が粗っぽくて、疾走していたはずの自動車が数カット後に完全停止してたりするから、脳内補完が大変で、見るのにとても骨が折れる映画でした。 【タバスコ】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-02-19 16:04:52) |
40.《ネタバレ》 前回からの続編という形をとっているということだったが、本当に前作を見ていないとわからないところがあった(見ておいてよかった)。しかし、前作よりもアクションが増え、迫力もあるのだが、ストーリーがいま一つピンとこない。冷静なスパイであるべきボンドが感情に押し流されすぎではないか。そもそもカメラワークについていけないところもあって残念。しかし、決してつまらないわけではない。次回作にも十分期待している。ところで、ドミニク・グリーンは“後頭部”を撃たれたの? 【mohno】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-18 04:01:42) |
39.《ネタバレ》 前作と比べるとやっぱり落ちることは確か。しかし、前作からの2部作完結編と考えるとなかなかと思う。次作からボンドがどうスマートに変化していくかを自然な流れで匂わせたと思う。 アクションシーンは全体的に高いレベルを保ったまま進行していくが、ボートでのチェイスなど全く面白くないアクションもあった。少しアクションの量を減らした方が緩急がついて作品がもっと締まったかもしれない。 これでボンド誕生編も一応ひと段落。本当に重要なのは次回の作品の方向性なのかな、なんて思った。 |
38.《ネタバレ》 この映画で、ボンドはあらゆる感情を押し殺した虚ろな姿で描かれている。表情をまったくかえずに女とキスし、悲しみの表情をまったくみせずに死んだ友を、ゴミ箱に捨てるという仕方で悼む。同様に、アクションやストーリーの点でも、この映画は徹底的に虚ろだ。観客にシーンを味わう余裕を与えないほどに切迫感をもって重ねられるカット。したがって、この作品をみた観客は、虚ろなボンドに共感するには忙しすぎるカット割りのせいで、あらゆる感情移入が中途半端になったまま、非常に煮え切らない鑑賞感を抱くことになるだろう。事実、この作品は一つのスパイものとしてみれば非常に煮え切らない作品だ。しかし、もしこの作品が、ボンドの虚ろさを描くのに、一つ一つのシーンではなく、作品全体を用いようとしたのであれば、このなんともいえない中途半端な鑑賞感は、この作品の狙い通りだったことになる。また、歴代のボンドのなかで、突出してクールなダニエル・クレイグの持ち味を生かすという点では、この作品は007ものとしては、ひそかに記念すべき一作になっているのかもしれない。 |
37.《ネタバレ》 ボンドがグリーンをなぜ追うのかがブレてしまっているのは、これはもうスパイ映画としてはありえない粗相。スパイって、そもそも組織のために身を捧げるもんじゃないか。「それでも、スパイも人間だよね」っていう心の弱さとか迷いがありつつも筋をとおした前作のボンドは、ギリギリのラインでスパイだった(だからこそ見応えがあった)が、今作ではそもそも「復讐」とか言い始めちゃって、そんなのスパイじゃないだろ。さらに最後には、なんだか水を飲めなくて困った人々のショットなんか挟まれて、まるでボンドがなにか人道的なことのためにグリーンを追ってるかのように見えちゃったりして、もう目的がブレブレ。それでいて、復讐の結末があれじゃあ・・・。これだったらいっそのこと、カミーユが主役で、テロリストの励ましを受けて復讐をする、っていう映画のほうがすっきりしてよかったようにさえ思う。 【ぽん太】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-02-14 19:07:45) |
36.《ネタバレ》 開始と共にド派手なカーチェイスが繰り広げられ、のっけからグイグイ引き込まれてしまいました。 バイクで船で飛行機でアクションに次ぐアクション。手に握った汗が渇く間もありません。 ストレス発散には持ってこいの、素晴らしいアクション映画に仕上がっています。 ボンドが今一つスマートさに欠け、何でも拳で解決するのは若さ故でしょうかね。 これからどう成長を見せてくれるのか楽しみです。 【目黒のさんま】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-10 19:11:23) |
35.アクションは盛りだくさんだけど、短いカットでたたみかける手法で、誰が何をしているのか、瞬時にはわかりにくい。ストーリーのディテール・背景も説明が荒っぽく、これまたわかりにくい。ボンドは結局何を追ってたの?ドラマティックな盛り上がりもなく、なぜか印象に残りにくい作品。何も考えずにアクション見る分には楽しめるでしょう。 【puta-pp】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-08 10:31:34) |
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34.《ネタバレ》 前作同様アクション・シーンが素晴らしい。S・コネリー作品を越えられる「007」シリーズはないと思っていたが、今21世紀のD・クレイグが最高と断言できる。ただストーリーが分かりづらく今ひとつついていけなかったのがマイナス。前作の復習をしていないと理解出来ない作りはなんとかしてもらいたい。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-07 20:47:13) |
33.《ネタバレ》 ただ見せるということにのみ重きを置き、物語ることなどほぼ放棄し、しかしながら展開は着実に前進していくわけで、それをこれだけ詰め込んで100分弱というのは立派だ。ただほぼ説明らしい説明を廃し、兎に角詰め込んだ結果、マチュー・アマルリック演じるドミニク・グリーンがどんな人物なのかということがあまり明瞭ではなく、まこんなもんでもいいかとも思えるが、足りないといえば足りないだろう。ただ正義と悪の対立という構図のみに固執し過ぎるアクション映画の時代は過ぎ去ったのだとも言える。 007本来の華麗さなどは捨て、無骨な復讐の鬼となり、ひたすら乾いた接近戦を繰り返すダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドというのは、それはそれでいいのだと思える。そんな無骨さと対象的に洗練されきった美術とローケーションが、逆にその無骨さを際立たせている。007シリーズのみならず正義と悪の対立を描いたアクション映画のひとつの型としてあるのが、最後に敵のアジトに乗り込んでいき大爆発という展開、もちろんこの映画でもそうなのだが、それを仰々しく描いていないところに好感が持てる。それはホテルのセットのうまさ、洗練さにもあるだろうし、これはあくまで復讐劇なんだと。そんなホテルのシーン、特筆すべきは音響だ。爆発音と編集がまるでアンサンブル演奏のごとく調和がとれていている。そういった意味ではアクションシーンの見せ方もうまい。全くハイスピード撮影を使わず、CG処理などは最小限にし、リズムで繋いでいく。対話はカットバックでわかりやすい。 また炎の中オルガ・キュリレンコ演じるカミーユが膝を抱え、そこにボンドが飛び込んでいき抱きしめるところなどは、前作「カジノ・ロワイヤル」での ヴェスパーとのシャワールームでのシーンを思い起こさせる構図となっているように思える。ボンドの位置が左と右で逆であることが、その女性を救えるか救えないかという表象的意図があるかどうかはさておき。 とりあえず今作は復讐という大前提があるので、ジェームズ・ボンド本来のスパイらしさなど皆無、悪の一団を潰すということすらぼやけがちだったものの、やはり映画は復讐劇がいいなあと思いながら楽しめた。 多くを説明せず見せる映画とした今作のラストショットはなかなかのものだと思える。そして前作との繋がりを意識して敢えてラストに持ってきたガンバレルというのもなかなか憎い。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-02-06 23:56:39) |
32.「カジノ・ロワイヤル」が良かっただけに期待していましたが、話が絞りきれていないように感じました。柱となるストーリーは出来上がっているのに、余計な登場人物を作ったせいで、余分なストーリーまで出来上がってしまった。その為に本来の目的が何だったのか、ぼやけてしまいました。ただ、アクション・シーンはすごいです。アクション専門の演出家でもいるんですかねぇ。M・フォースターが演出してるとは思えません。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-02-06 22:07:23) |
31.完全にボーン・アイデンティティの続編みたいになってしまいました。 つまらなくはなかったですが、シリーズのファンとしてはこの先どうなってしまうのか先が思いやられてしまいます。 【hrkzhr】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-02-04 14:02:10) |
30.現在のハリウッドに期待できる要素があるとすれば,金をあるだけつぎ込んだド迫力アクションのみといっていいのではないでしょうか.その点では十分合格ラインをクリアしていると思います.ある意味洗練された大人の男になる前の,後先考えずにひたすら真っ直ぐ突き進む荒削りな駆け出し君は,もう決して若くない私にとって,なんとなく懐かしいような,羨ましいような,微笑ましいような・・・なんて言っている私自身は大人の男にはほど遠かったりして. 【マー君】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-03 22:56:05) |
29.カーありバイクあり船あり飛行機ありと、アクションのフルコース。ちょっと目が回ったが。ボンドもカミーユもクールでかっこいい。その点では文句なし。 【ちゃか】さん [映画館(吹替)] 6点(2009-02-03 16:37:29) |
28.《ネタバレ》 007シリーズを劇場で見たのは2作目の新人ビューワーですが、単純に面白かったです。 前作のカジノロワイヤルは、期待していたアクションシーンもさほど無く、カジノでの緊張感に重きを置いてた感がありましたが、 今作品は、カーアクション>走る>船>空中と画面一杯に暴れ回ってくれて とても満足しました。 まあ、ストーリーにいまいちついて行けないのは私の勉強不足なとこでしょうし。 ただ、あのお姉ちゃんを原油漬けで殺さなくても良かったのでは? ちと可哀想すぎでしたね。 【Pea Shan】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-02 14:40:25) |
27.《ネタバレ》 カジノ・ロワイアルの緻密な完成度と比較すると007らしい大味さが気になる面もありましたが、ブロスナン時代のようにバカに突き進むこともなく締めるべきところはきっちり締まり、硬派な空気が全編に渡って維持されています。やたら向いのベランダに飛び移る逃走劇や高速の編集でジェイソン・ボーン状態となったアクション、外交上のしがらみから捜査にストップがかかり、現場が単独行動せざるをえなくなるジャック・バウアー状態の展開とよそ様のおいしい面をいただきつつも、007らしい面白さもキープ。突飛な展開が入っても観客から許容されることが老舗007の強みですが、本作においてはそのブランド力がうまく活用されています。スペクターのような世界的な闇組織を登場させることにまんまと成功しているのです。M:iシリーズが悪役を作ることに苦労し、3作すべて局内の裏切り者になってしまったことを考えると、この時代に世界的な悪の組織が登場するアクション大作を楽しめるのは007だけ。突如スカイアクションがはじまっても違和感なく楽しめるのは007だけ。砂漠のド真ん中に要塞のような建物が「ホテルです」と言って登場しても、特におかしく感じないのは007だけ。50年で培われた暗黙の了解とは大きいのです。ダニエル・クレイグも確実にボンドをモノにしてきています。ひたすらストイックで一本気であればよかった前作と比べると、終始クールな中でもボンドらしいくだらないジョークを口にし、男のフェロモンで女性を骨抜きにする砕けた面も求められた本作はバランスが難しかったはずですが、これらをうまくこなしていて感心しました。表面的には反目しあいながらも硬い信頼で結ばれているMとの関係性もうまく描かれており、オスカー脚本家とドラマ畑の監督、演技のできる俳優が揃ったおかげで良い作品になっています。ラストも秀逸で、ジェームズ・ボンド個人の感情とエージェント007の職務というふたつの物語が余韻を残して締め括られており、新シリーズのドラマ性の高さがここでも味わえます。惚れた女が付き合ってたのがクソ男だったと知った時の憤りは、男性ならみなさんわかりますよね。良い女はなぜクソ男と付き合うのか。しかし私怨に走らず、山ほどある感情を口にせず、007としてやるべきことを優先したボンド。Mも含め「そいつなんか殺しちゃってもいいよ」という状況でも職務を優先した男の背中こそが最高の見せ場でした。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-02 01:36:28) |
26.前作の終了直後の設定と言う事なので、駆け出しのままの007です。私怨を抱くなとのMの言葉が耳に入らないのは当然なのでしょう。派手なアクションは洗練されていない粗野な感じが良く出ていましたが、大掛かりな陰謀の幾つかで意味不明な点があり、今ひとつ面白さに欠けました。風貌からポランスキー監督が思い浮かんだグリーンは、今後の作品を考え、敢えて線が細い悪党としたような気がしました。 |
25.ニコリともしないボンドはつまらない。いったい何怒ってるの? 筋も含めて、前作に比べりゃ相当駄作なんじゃね、これ? 【アンギラス】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-02-01 19:38:29) |