4.《ネタバレ》 板妻の「王将」の続編である。
伊藤大輔監督は、この後にも三国連太郎でまた「王将」を撮っているようだが、
坂田三吉への惚れ込みようはスゴイ。
さて、本編、東京一極集中に対するアンチテーゼになってる。
関西名人一派が東京に流れていき、後半、坂田三吉と東京名人の入江と勝負して、
コテンパテンに負けてしまう。
ところが失意の坂田は、そこで自分ならではの一手があると気づく。
これこそ近代将棋に対する、坂田将棋の光を見出す。
そして東京に流れた一番弟子が自分を相手に坂田将棋を磨いてくださいと言う。
もうクライマックス最高潮である。
ところが、その後、一番弟子や坂田の愛弟子が交通事故にあう。
これでジ・エンドである。
伊藤大輔の時代の流れには勝てぬという絶望感だろうか・・
それにしても「王将」シリーズは、日本のロッキーである。
いや、ロッキーより深くて面白い!