44.《ネタバレ》 大きな起伏も事件もないのにどうしてか見入ってしまうアレン作品。人間てこんなもんだよね大悪人ではないけど日常にちょこちょこ魔が差す時があるし、気持ちの揺れは自分でもどうにもならない。 次々やってみる仕事は上手く行かないし、良かれと思って一生懸命日常をこなしても嫌味だと言われる。人物らの経験する事柄がわかるわかる、となるには観る者もそれなりの人生経験が必要だったりするのだなアレン映画は。わたし自身二十代にこの映画を観たときはおじさんおばさんばかりのつまんない映画という感想を抱いたものでした。 アレン監督、本作では肝の小さい病気恐怖症の男を演って笑いを取ってますが、いやあまるで自分を見ているようでした・・。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-16 23:14:59) |
43.せっかくいろんな登場人物を配置しているのに、みんな似たような人格設定の似たような芝居しかさせてないのですよね。まあ、アレン作品はほかでも大半がそうですけど。マイケル・ケインとバーバラ・ハーシーの絡みだけは若干新鮮でしたが、それもほかのパートに埋もれてしまいました。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 3点(2021-06-22 01:25:26) |
42.《ネタバレ》 かなりドロドロした関係が、浮世離れしてるけど、面白かった。ファッションセンスも素晴らしい。長尺な台詞回しも楽しい。最後はハッピーエンドだったのが何だかホッとしました。人は歳をとっても恋愛するのでしょうかね~。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-01-24 20:56:46) |
41.《ネタバレ》 当時Woody Allenは主演のMia Farrowと交際中。Mia Farrow演じる"Hannah"の母役は、Farrowの実母"Maureen O'Sullivan"が演じ、舞台となったアパートも当時AllenとFarrowが実際に住んでいた部屋。出て来る子供の一部は、FarrowがAndré Previnとの間でAdoptした養子。。。という特殊なセッティングが、それとは知らず、映画に独特の雰囲気を与えているように感じる。 人生を少しスローダウンさせたいときに見たくなる作品です。 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2011-12-17 13:28:49) |
40.《ネタバレ》 個人的にウディ・アレンの最高傑作。まるで上質な文学に触れたかのような余韻が残る。ページを一枚ずつめくるように展開する、登場人物たちのモノローグ。不意に訪れる笑いと人生の深遠。そこには愛と死と芸術と宗教と…要するに「生きる」ことの素晴らしさが詰まっている。ここまで豊穣な映画には出会ったことがない。ブラボー! 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-09-02 16:32:47) |
39.《ネタバレ》 ハンナとその周辺。よせばいいのに、身内内でとっつき引っ付きしちゃってちょっとしたビバヒル青春白書みたいな事態になっていきます ヤなもんです。よせばいいのに♪ 敏いとうとハッピー&ブルーみたくなっていきます 困ったもんです ヤなもんです。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-07-28 21:16:01) |
38.《ネタバレ》 この人は、街角での立ち話ってのが好きだね。建物から街路へ出てくる人のフルショットとか。建物の中では濃密な人間関係のドラマが成り立つが、こういう他人の流れのなかでの「かぼそいつながり」の方が一種の奇跡であるかのように見え、そっちでドラマを動かしたくなる。そういう下地があるから、マイケル・ケインがリーに「偶然」出会うために走り回るあたり、笑える。モノローグとそれを裏切る行為、って笑いもある。キスをする段取りを考えていて、結論に達した途端に、突然しちゃうとか。うじうじベッドで考えてて、よしっ電話しようと思って行くと、向こうから掛かってきちゃうとか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-08-27 09:43:46) |
37.《ネタバレ》 『ハンナとその姉妹』は、ウディ・アレンの集大成的な映画だと思う。彼の哲学が詰まった作品。これまでのウディ中心の恋愛劇から群像的な方向が打ち出され、以後のスタイルの原型ともなった作品。各人の会話と心理描写が錯綜し、演者の表情や背景/風景が物語に奥行きを与えている。話は、ウディ特有の惚れたの腫れたのという単純な恋愛劇なのだけど、それと並行して、彼自身の生来の問題意識でもある「SEXと死」というテーマが扱われている。ウディ演じるテレビのディレクターが「死」という観念に囚われ、仕事を辞め、宗教に嵌り、最後にそれを乗り越えていく様子とマイケル・ケイン達のプリミティブな恋愛ゲームとの対比の中で、何故ウディ・アレンが映画の中でそこまで恋愛に拘るのかがじんわりと分かってくるのである。 ウディ・アレンは、恋愛をその出会いから成就までという従来のサイクルでは考えない。彼はその終わりと終わりからの始まりを描くことで恋愛の本質、「今、この瞬間の思いを大切にすること」を表現する。「今、現在」は過去の思い出や未来の不安の断片を常に含む、思いがけず、また思い込むことで連続していく様々な瞬間の蓄積としてある。他人同士が分かりあい、そしてすれ違い、我慢し合い、深く知り合う。恋愛がそういう蓄積としてあるならば、それは常に波のように揺れ動くものであり、ある振幅で瞬間的に壊れる可能性もある。あらゆる瞬間の可能性の中で人生という喜悲劇があり、恋愛というものがある。人生という波を微分的に捉え、そこに本質を見出し、それを味わうこと。そういう意志を自然のものとして感じる。 ウディ・アレン映画は、その総体、ひとつのシリーズとして評価することができる。こんな作家は今では他にいないだろう。『アニー・ホール』があり、『マンハッタン』があり、『ハンナとその姉妹』があり、『夫たち妻たち』があり、『重罪と軽罪』があり、『世界中がアイ・ラブ・ユー』があり、、、ウディ・アレンは年をとる毎に彼の「今、現在」を撮り続けることによって人生を表現していると言えよう。 【onomichi】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-06-13 21:06:30) |
36.《ネタバレ》 あまり重くないタッチで描かれた3人姉妹と2人の男の物語で、いたるところにW・アレンらしい演出・展開がいっぱいです。まあ、作品内のNYの街並みは美しいし、面白いと言えば面白いのですが、最終的に妹と結婚するのはどうなんですかねぇ~ちょっと自分的にはあり得ない話だなぁ。 W・アレン的「恋愛や人生いろいろあるよね」映画デスネ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-10-28 10:22:13) |
35.《ネタバレ》 ハンナの亭主は利己的で優柔不断な男なんだけど、マイケル・ケインの名演が人間味あふれるキャラにしてくれました。男なら誰もがわが身を振り返ってしまうのでは。面白いことにマイケル・ケインとウディ・アレンは劇中全く接触がないのですが、三姉妹と二男優の人間模様を巧みに描いた脚本なのであまり意識させられませんでした。そして、この映画ほどNYの街を美しく描いた映画は他にないでしょう。個人的にはウディ・アレンがカトリックに改宗しようとするエピソードが好きで、宗教というものについて考えさせられました。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-11 02:51:35) |
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34.《ネタバレ》 皆少々風変わりではありますが、何処にでもいそうな人生に迷える大人達の、何処にでもありそうなお話。ウディ・アレンは今回は1つ間違えば不倫のようなドロドロした人間ドラマになりかねない、人生とは、死とは、という重く説明臭くなってしまいそうなテーマをテンポ良くコミカルにサラリと楽しませてくれます。アレン自らが演じる病気恐怖症の神経質な男ミッキーがいいアクセントになってくれています。アレンという人は本当に自分の使い方が上手い人ですね。結局、人生の意味を深く考えたところで答なんて簡単に出る訳じゃない。それぞれの登場人物が今の自分の人生にそれなりに納得して前向きさを感じられるそれぞれのお話の締めくくり方もとても良かったと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-22 22:39:54) |
★33.二枚目アルフィーもいい年の取り方をして、BハーシーとMケインのエピソードが良かった。 【白い男】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2008-12-25 16:31:59) |
32.《ネタバレ》 この映画が好きな理由は、終盤の言葉。「神はいなくても、人生は生きて死ぬだけだ。人生を楽しめばいいんだよ。暗い人生を送ることはやめて、命の続く限り楽しむんだ。」 自殺を考えていた男(アレン)がそう悟るのだが、そのきっかけとなったのは、マルクス兄弟のコメディ映画。画面に映るこっけいな連中を観て、悩むのがばかばかしくなった…というもの。「映画ってほんっと、こういう力あるよねぇー」となんだか嬉しくなるシーンで、とても気に入っている。 【きむねぇ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-06-27 00:34:31) |
31.ウディ・アレン大好きです。中でもこれは一番に挙げたい作品です。やはり本人が登場するといいですね。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-03-28 21:50:03) |
30.《ネタバレ》 とてもグチャグチャな人間関係ではありますが、それをさらっとコメディ仕立てで描けているのはさすがです。マイケル・ケイン演ずるエリオットの身勝手で優柔不断な心の動きはもう男の哀しい性としか言いようがないですね。 ウディ・アレン演じるミッキーが「人生とは・・・神とは・・・」と試行錯誤している様はユーモラスではあるけれど、いろいろ考えさせられました。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-21 20:18:37) |
29.ずいぶんとモノローグが多い脚本で、普通は映像で物語を展開させるであろうところをモノローグで語ってしまうのが面白い。台詞に独特のユーモアがあるのはもちろん、やたらと噛んだり被ったりが多く、かなり癖のある脚本であることが伺われた。残念なのは字幕では英語のウィットに富んだ台詞を表現し切れていないことで、その落差は全然英語が不得意な自分ですらはっきりとわかるくらいだった。これほど台詞が重要な作品もないのだから、翻訳家にはもっと気合を入れて仕事をして欲しかった。たぶん英語力があれば断然面白さが違うんじゃないだろうか。しかしなんといっても印象に残ったのは、ちょい役のロックスターが着ていた「女」Tシャツ。どうでもいいことなのにものすごいインパクト。しっかりと記憶に焼きついてしまった。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-09 02:42:52) |
28.この映画には「詩」のような雰囲気を感じた。 とくにストーリーもなく、繰り返される日々の日常から、「人生」や「人間」の意味を感じ取っていくしかないという映画。 人生を深く考えたところでも答えなんて出るものではない。人は皆、自分の本音なのか、建て前なのかも分からず発言したり考えたり行動したりもするが、結局のところ川の流れのように人生も流れていくところに流れていく。答えなんてものは後から分かるものなんだというように感じた。 このストーリーで多くの登場人物がいるにもかかわらず、かなり調和がとれた優れた映画であるのは素晴らしいが、アレン演じるミッキーが役柄上必要なんだが、どうにも違和感を感じる。彼は唯一「人生の意味」を真面目に考えようとして、その結論をつける重要なキャラクターではあるので外すことはできないのだが。 また、三姉妹ということもあり「インテリア」テイストを多めに捻じ込んだのも本作のテーマからすると余計だったかなという気もした。 素晴らしい傑作になり得た作品だけど、このテーマを映画に仕立てるのが難しすぎて、うまくまとめ切れなかった感を受けた。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-03 07:01:39) |
27.W・アレンの映画はいつも「ちょっとスリリングな日常」を描いていて人生の横道にそれていってもちゃんと帰ってくる。決してハリウッド映画のように非日常へとなだれ込まない。そこがいいんだけど、人によっては物足りなさを感じるのでは。私もこの作品では、出てくる人たちが皆個性的なのでもうちょっと行き過ぎた展開で笑わせてくれても、と物足りなさを感じてしまった。でも皆が個性的なのに親近感を覚えるキャラで役者の演技も自然体で好感が持てます。アレンの演技も毒気が抜けていい感じ。 【R&A】さん 6点(2004-08-04 12:18:02) |
【ゆきむら】さん 5点(2004-07-14 15:27:58) |
25.ウディ・アレンの映画は面白くないのにアカデミー賞を取るし、嫌いでほとんど見ないが、この作品だけは気に入っていて、今回久し振りにまた見た。物語は題名の通り、ハンナとその姉妹、両親、夫、元夫どもが繰り広げる人生模様を、感謝祭から感謝祭までの一年間の中に綴ったものである。恋愛、不倫、死、宗教、・・・、色んなテーマがさりげなく、深刻なのに何故かユーモラスに語られて行き、バックに流れる音楽、ジャズ、クラシック、ロックの数々がとても楽しい気分にさせてくれる・・・。まあ、大人の、都会の抒情詩といった雰囲気の作品である。 【きりひと】さん 7点(2004-06-18 08:36:00) |