29.《ネタバレ》 録画されていたので鑑賞、こちらの評価はチラ見しちゃったのでかなり低めと理解しての鑑賞です。旧約聖書とかあんまし知りません、ノアの箱舟についても、ノアさん家族といっぱいの動物で洪水を免れた程度です。。。どんな脚色がされているのか楽しみでしたが、世界観的なものは、ぼちぼちありな感じですけど。。。がしかし、終盤の狂気は全く理解できない感じでした。滅ぶのが前提なら乗らなきいいじゃんて感じ、宗教感があれば腑に落ちるのかな?低評価なのは納得できました。 【ないとれいん】さん [地上波(字幕)] 5点(2021-03-08 09:28:40) |
28.《ネタバレ》 ノアが神の意志をどう理解したかのプロセスが全く理解できない。子を産めないイラの身に起きた奇跡は神の御業、という解釈にならないのが不思議でたまらない。なぜノアが新しい命を祝福できないのか納得できなくて、始終イライラした。ノアの箱舟の物語に、アブラハムが愛息(イサク)を神に捧げる燔祭のエピソードを融合させたような印象だ。アンバランスなもやもやした気持ちを引きずりながら鑑賞した。 旧約聖書における「善」は、神への信心が最も優先されるのだろう。しかし、そのために他の命が二の次となり軽んじられるという世界観に全くついていけない。一神教とはそういうものなのかもしれないが、「約束の舟」と称されるこの乗り物は、一族の愛憎がむき出しとなり、流血沙汰まで発生した忌まわしき密室で、とても神の恩恵に満ちた神聖なる救いの場とは思えない。何より驚くことには、神へのゆるぎない信頼、感謝、平安、静けさといった心情をもつ人間が、この舟の中、誰一人乗っていないのだ。神に選ばれたノアですら、自分が神の思し召しに応えられるか不安と恐れと迷いで始終おののいている。この一族は、なぜ覚えめでたく神の目にとまって選抜されたのか、視聴中本当に理解に苦しんだ。ラッセル・クロウやジェニファー、エマたちの熱演が素晴らしいだけにストーリーが浮いていて、もったいなかった。 思うに、旧約聖書のスケールの大きな物語やその他の神話、おとぎ話などであまりにリアルな人間性を追究してしまうと、物語のあちこちで齟齬が生まれてしまう。船上にいる者と水中にいる者がいる以上、カルネアデスの板のような問題が起きるのは必至だが、そこを「良い人もいるから助けましょう」と現代風にセリフを突っ込めば、神は善悪のけじめというよりは増えすぎた民を滅ぼすホロコーストを行っていることになってしまう(実際この作品ではそう見えた)。『手塚治虫の旧約聖書物語』に採り上げられている箱舟のエピソードの方が、よほどすなおに感動できた。 【tony】さん [インターネット(字幕)] 3点(2021-01-15 22:45:51) |
27.《ネタバレ》 旧約聖書のノアの箱舟は聞いたことはあれど、興味を持てないとどうでもいい話。たった数行のエピソードを誇大に膨らませるにはあまりに違和感のあるイマジネーションの数々。マッドマックス風の近未来、指輪物語風の中世ファンタジーが闇鍋のようにぶっこまれ、旧約聖書の世界観と上手くマッチしていないのが痛い。家族ドラマとしても現代風でどうでも良くなってしまった感があり(監督ならではの辛辣さがこれまたマッチしていない)、洪水以降の展開がこれまた冗長である。いずれにしても、戒めとして宗教を誕生させながらも都合良く解釈して、人類の過ちが現在でも繰り返されていく。宗教と狂気は紙一重、付き合いは程々に、ってところかな。 |
26.私にとって「ノア」といったら「ブライト・ノア」。イメージを汚さないでほしい。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 4点(2016-05-15 12:20:04) |
25.《ネタバレ》 旧約・創世記にある方舟のアレンジで、要所はなぞっているようです。忘れちゃいけないのは、「聖書」にあるお話なので最後は神が奉られて終わる点。本作もそこから外れることは無く、それを前提にしている限り私には低評価です。 カインの末裔が「何もしてくれない」と言う神の形容がしっくり来ます。宗教メガネでものを見る人がたくさん出る映画には改めて辟易とします。苦悩の根源に神を関わらせると、問題が面倒になって仕方ない印象です。本作を見る限りは、諍いの元を作っているのも神と言えるんじゃなかろうか。ノアのおっさんは、現代にいれば神の名の下に盛大に人を殺すテロリストですよ。 内容はゼロに近いのですが、色々と気付かせてくれたことに感謝しての点数です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-08-08 22:07:34) |
24.《ネタバレ》 旧約聖書の創世記の話が良く分かった 天地創造がダイジェスト映像であっというまに描かれるシーンは結構良い VFX&コマ落とし&ストップモーションで植物の成長記録の様に固定カメラの目線で描かれる 誰でも知っている旧約聖書なので違う話は一切無い ただ一つ、聖書のアレンジとしては女が後から生まれた事と、ノアが意固地なクソじじいだったことか 方舟に動物達が集まって来る所と、人間達に囲まれた時に石男達が立ち上がってノア一家を守るシーンは印象的だった しかし聖書のノアの方舟の部分だけを一本の映画にするのはやはりちょっとムリがある 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 16:59:52) |
23.旧約聖書のノアの方舟・・・大雑把にしか話は知らないけど、増えすぎた人間が悪行するので神が怒って大洪水を起こしたと。しかし、人間を創造したのも神ならば、神はなぜ人間に怒らなけらばならないのかよく判らない。つまり、これは人間が自らを戒めるために作った話なのだろう。エンターテイメントにしては爽快感に欠け、ドラマにしては現実味がない。ラッセル・クロウの演技を観るための映画です。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2015-07-01 19:55:12) |
22.《ネタバレ》 これを見たら誰も神様なんて信じなくなります。宗教の狂気の映画です。ノアの孫は誰と結婚するんですか?考えただけでもおそろしい。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-04-21 22:48:24) (良:1票) |
21.価値観のぶつかり合いです。後半にいけばいくほど、主人公が憎くみえますが、もちろん彼は、使命をまっとうしようとしているだけだと思います。分かっていても、後半にかけての映画の暗さ、彼の狂気は、おそろしく、冷静な立場で見ることは全くできませんでした。ただ恐怖と憎しみがあり、どっと疲れる映画です。伝えたいメッセージも解釈したいと思うのですが、映画の暗さに負けてしまい、うまく昇華できずに見終わった作品でした。 【うらわっこ】さん [映画館(字幕)] 3点(2015-02-21 21:07:14) |
20.ラッセルクロウの演技は素晴らしくて、ノアにはもうこの人しかいないという感じ。でも 息子たちの演技表現力が乏しくてマイナス。その分をジェニファーとエマワトソンがカバー。特にハーマイオニーはその殻を破ったような力の入った演技に見えた。方舟は迫力があったけど、映像がCG感が強く見えたのは残念。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-01-14 18:18:37) |
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★19.《ネタバレ》 あんまりここら辺の話しに詳しくないのでアレなんだけども、あの石の人みたいな人たちは何?? まぁファンタジーなんでアレなんでしょうけども、ね。ということでいまいちノレなかった、かな?? 壮大な世界観はなかなかだったとオモイマスハイ 【Kaname】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-12-16 19:54:06) |
18.《ネタバレ》 とても、とても、可愛い女の子に、(ノアの方舟知ってる?)と聞いたら、(知らない)と答えた。(旧約聖書は?)(バベルの搭は?)(皇帝ネロは?)、でも好きになったちゃった。しかし、この映画でノアの方舟を学んではいけません。うそが多いからです。 【matan】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-12-11 20:22:34) |
17.《ネタバレ》 ダーレン・アロノフスキー監督が巨額の予算を投入して描き出す、旧約聖書中のノアの箱舟の物語を元にした壮大なるスペクタクル巨編。現代ハリウッドの第一線で活躍する監督たちの中でも、僕がその次作を心待ちにする数少ない傑出した才能の持ち主であるアロノフスキー監督。彼のそんな待望の最新作なのですが、これがこれまでの素晴らしいフィルモグラフィーの中で僕が唯一「これはさすがに失敗作やろ~」と言わざるをえない『ファウンテン』という作品を髣髴とさせる問題作でありました。うーん、確かに唯一無二の壮大なる世界観や哲学的で難解なストーリーなどはまぁある一定の水準に達してはいるのだけど、観終わってすぐの率直な感想は、「とはいえ、さして面白くはないよね、これ」でした。旧約聖書はずっと昔に所謂「モーセ五書」だけは読んだのだけど、ノアの箱舟ってこんな話でしたっけ?なんだか神の意思なら我が子をも殺すアブラハム(確かそんな名前だったと思うけど自信なしッッ)の物語とごちゃ混ぜにしているような印象が?まあ、そんなことはどうでもよくなるくらい映画としてみれば普通に退屈でした。特に、画的にも地味な前半1時間はまだ箱舟出来ていないのに、僕の意識が睡魔という名の荒波に漕ぎ出しそうになっちゃったし(ZzzZzz…)。大洪水が起きてからの後半はちょっぴり盛り返したものの、その結末があらかじめ分かっている展開にやはりのめり込めず…。監督、世間では失敗作と評される『ファウンテン』のリベンジをしたかったのかも知れないけど、完全に返り討ちでしたね、これ。うーん、こういうのはこれでもう終わりにして、次は『レスラー』や『ブラックスワン』といった、人間の心の闇や弱さを鮮やかに照射してみせる傑作をまた撮っちゃってください!期待して待ってるよ~ん☆追記・この後、監督はやはり聖書をテーマとした問題作『マザー!』を撮って無事撃沈(笑)。世間からどれだけ悪評を得ようとそれでもやりたいんだったら、僕はもう止めません……。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-12-11 19:52:35) |
16.《ネタバレ》 地味な歴史もの風な映画をイメージしていたので『ロード・オブ・ザ・リング』みたいな光景が出てきて「そうか、神話なんだしファンタジーなんだ」と気づきました。リアルでは白黒ハッキリさせず自己主張弱めだったり、ネットではあらゆる意見がゴチャゴチャして収取つかなかったり、そんな混沌とした無宗教的日本ではキリスト教的善悪の価値観に付き合うのは難しいかもしれないけど、日本の神話であれギリシャ神話であれ、大抵は人も神もけっこうエグいことやっちゃうのが常。いろんな国にいろんな神話があって、その神々は仙人のようにお出来になった超善的な神から、天災のように理由もなく惨いことをやらかす神まで様々。なのでこの物語の主人公の行動というのは僕には観賞のうえではすんなり受け入れ可能でした。「人間というのは純粋に善のみに溢れておらず、悪いこともやらかすので、そういう困ったちゃんな生命種は排除ね!」という超善的な神の指示に忠実に従おうとしているケナゲな主人公なのであります。「♪人間なんて ららららららラーラ~」……その結果、罪なき存在が消されそうになり、それを阻止せんとする者は背信行為を行い…複雑に傷ついていく。これのどこが善やねん! ほーら、だから人間なんて全部いなくなっちゃった方がいいのさ! ふふっ でもね…人間だって悪いとこばっかじゃないんだよ、それはね…っていうお話でした。神も家族も裏切ったと自分を責める主人公にハーマイオニーがかける言葉がよかったです。人間だもの。天地創造の神話の言い伝えを聞きながら展開していく映像が現代科学の視点にあって、それでいて違和感ないのが印象的でした。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-12-05 01:39:58) |
15.「レスラー」「ブラック・スワン」で人間の心の普遍的な脆さと闇を立て続けに描きつけたダーレン・アロノフスキーの最新作が、“ノアの箱船”だと聞いた時は、とても怪訝に思ったことは否めない。ある意味、スペクタクル映画とは最も縁遠い人材だと思えたからだ。 そんな思いもあり、この鬼才監督の最新作であるにも関わらず、あまりに手堅く揃えられたキャスティングと、大仰な予告編を観ても、なかなか食指が動かなかった。 そういった危惧は、“半分”当たっていた。やはり、この映画監督とスペクタクル映画の相性は決して良くなかった。 これほどスペクタクルシーンに魅力が無い大スペクタクル映画も珍しい。それっぽく仰々しい映像は映し出されており、迫力もあるはずなのだが、まったくと言っていい程ビジュアル的なインパクトを感じることが出来なかった。 それは、この監督のスペクタクルシーンに対しての思い入れの無さが如実に表れた結果ではないかと思う。 では何故ダーレン・アロノフスキーは、この題材の映画化を引き受けたのか。 「人間」という種そのものが抱える闇と業。前述の前二作と同様に、結局のところ唯一それのみが、彼が“ノアの箱船”を描く理由であり、意味だったのだと思う。 この題材が聖書の一節である以上、そこに“神”というものの存在を欠くわけにはいかない。当然、今作においても“神”の存在は、常に主人公の言動に直結している。 しかし、この映画の“解釈”は、必ずしも“神”を絶対的なものとして捉えていない。 人間の言動を最終的に司るものは何か。人間と神の関係性とは何なのか。 アロノフスキー監督が描こうとしたことはそういうことで、この映画が大洪水の果てに辿り着こうとした場所だったように思う。 ラッセル・クロウの狂気的な苦悩、それに対峙するジェニファー・コネリー、エマ・ワトソンの悲愴感、人間が人間という種として「生きる」ということの「業」こそが、この映画が目指した“見応え”なのだろう。 このままでも充分にダーレン・アロノフスキーの意図は伝わってくる。 が、スペクタクルの欠如、ところどころ唐突に見える人間描写の薄さなど、幾つかの映画的アンバランスが無ければ、もっととんでもない映画になっていたようにも思える。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-10-13 15:35:32) |
14.《ネタバレ》 始まって10分、大地に根を張る花を摘もうとした息子に、命の尊さを教える父親のノア。ああ~心優しき人物なんだな~、と思いました。そんなノア達の前に狩りをする者達が現れます。狩りは生きるため。生きるために食べる。食べるための狩り。別に悪いことではないはず。がしかし、ノアはそんな彼らを、「裁き」と称して殺してしまいます。生き物を食べることを悪というのなら、肉食の動物たちはどうなるのか?この世の食物連鎖を根本から否定することにもなります。彼らが単純に楽しむだけに狩りをしていたなら分かるんですけど、生きるために、食べるために狩りをしていたので、私はこの始まって10分の時点でこの作品に、この主人公ノアに対して興醒めしてしまいました。ハーマイオニーの可愛さに1点。自分の行いは自分で考えて行え。それは神の仕業ではない、自分自身の仕業だ。カインのこの台詞に1点献上です。 そして最後に一言。まっさらでメチャクチャ綺麗なボロ切れ、いい加減生活感なさすぎでやめてほしい。以上。 |
13.《ネタバレ》 人間視点で見るとノアが狂人に見える。しかし、ノアは神の代理人として、人類をリセットする役目を担っていただけなのです。岩巨人の種族は滅びました。しかし観客は誰1人そんなことは気に留めません。艱難辛苦を乗り越えて、人類は愛によって救われた!という点だけが人間にとって大切なことなのです。これが人間視点です。この映画は、人間は悪なのか、正義なのか?という問いかけがあり、「やっぱり善だよ。だって愛は人間の特権だろ」と結論付け、それに上乗せするかのように、ハーマイオニーが「ノアさん。あんた、神の代理人だろ?あんたが人間を滅ぼさないと決めたのならば、それは神の意志と同じなんだぜ」と歪曲し、最後に人間万歳!と強引にハッピーエンドにもって行った。このように観客に過剰なカタルシスを与えることで、かえって娯楽作品に成り下がるケースは多い。ノアは廉恥心を持った人間でした。従って人類を滅ぼすことに意義を求めた。しかし世の中の多くの人間は廉恥心どころか、羞恥心すら失っている。実に嘆かわしい。この世の中に絶滅した生物は星の数ほど存在しますが、いかに人間はそれに関わってきたでしょうか。エサを求め、命をかけて下山したイノシシやクマを、人間は山に帰れと当然のように言いますが、言い換えるならば「おまえたちは山から下りず餓死して死ね」と言っているようなものです。しかしクマだって親なのです。お腹を空かした子クマのために命をかけて下山するのです。地球は一体誰の物でしょうか?害獣だと言ってたくさん駆除し、数が少なくなったら今度は手のひらを返したように天然記念物にして、人間のやさしさを見せつけようとする。とんだ茶番だ。動物を射殺する狩猟(ハンティング)だってスポーツである。動物をゲームのように殺して楽しいのか?冗談じゃない。人間は凶暴、残忍、非道の三拍子がそろっている。それでばつが悪いからと言って、人間自らが神や仏を創り出したのです。神は常に沈黙しているから、赦しを乞う人間たちにとっては都合良く解釈できる。ハーマイオニーが神の意志を都合よく解釈したのと同じです─。アーメン。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-28 16:31:41) |
12.キリスト教も含めて宗教は正直めんどくさい。そこそこに付き合わないと本当に大事なものを見失う。いい意味で日本人の無宗教なところが自分としては居心地がいいです。映画評とは少し離れまして、すみません。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-09-27 00:39:34) |
11.《ネタバレ》 映像特典で監督が語ってましたけど、13歳の時にノアの箱舟に関する詩を書いたら国連のコンテストで優勝し、それ以来ストーリーテラーの自信がついたんだみたいな話をしていましたので、彼にとってこの聖書のお話は特別思い入れが強いものなんでしょうね。いくつかの国では上映禁止になったそうですが、物語からリイマジネーションして新たな解釈で再構成する野心は認めたいです。ただ、序盤のストーリー説明の映像から中盤までがなんとなく上滑りしてる感があって、かったるく感じちゃいました。悪い人たちが箱船を乗っ取ろうと押し寄せてくるシーンからようやく面白くなり、家族の不協和音が繰り広げられる後半はそれなりに考えさせられます。普通に考えたらノアの箱舟伝説って色々と無理あるよねって思うんだけど、船の建造を「番人」にやらせたりとか、船内に乗った動物達は変な煙で寝かせることが出来るとか、そういう要素でとりあえず乗り越えてます。壮大な話だけど、結局のところ「一人の父親」の生き様の物語なんですよね。正義と慈悲の間で揺れ動くノア。でも、父親としては、その両方が必要なのですよね。だから「人間」なのだ、と。飲んだくれ描写が一人の人間としての悩ましさを現しておりました。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-20 23:42:16) (良:1票) |
10.景観のショットは景観としてフィクスで抑えておけばよいのに、 CGには死角はないとばかりにあちらもこちらもとカメラが嬉々として飛び回る。 だから画面内の世界が小ぢんまりしたCG的箱庭スケールに堕してしまう。 合戦シーンの縦横無尽に「目移り」するカメラワークは、それだけで安っぽい。 CGをそのままCG的に提示してしまうセンスの無さは『ブラック・スワン』から まるで進歩がない。 自制を欠いたCG画面は単に無節操なだけの視点を生み、 無機質な物量に対する不感症を生む。 手作りミニチュアワークのほうが却って文化的な驚きと感動をもたらすだろう。 映画はただただ非映画的観念論議に明け暮れ、 また一方では虚仮威しの空虚なスペクタクルに堕する。 そして肝心な主人公一家の生活の細部は一向に描写されることはない。 労働でも娯楽でもいい、そうした暮らしぶりのディティールの積み重ねなくして 人間の描写はなかろうに。 そこから逃げている。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2014-08-16 22:23:03) |