18.《ネタバレ》 時代的なトコロもあるのでしょーが、特に中盤が(かなり長いコト)サスペンスとしては&ノワールとしたって、ごく非常にマロいのですよね(=ちょっと眠い)。序盤にはドロンが(半裸で)走り回る様なシーンもあったり、またオーラスの辺りは(急激に)テンポもかなり好くなってったりもするのですケド、その辺も含めて多少「時代」を感じざるを得ない…みたいな感じではありますかね。 だから正直中盤は、名優3人の演技をボ~っと眺める位しかやるコトがねーのですケド(女優も今作では個人的には今一つパッとしない様な気もするし…)ドロンとヴァンチュラはともかく、ギャバン御大はちょっとあんなに老け役につくり込む必要はあったんすか?と思ってしまいますかね⇒隠居間近のマフィアのドンという役回り+実年齢も60半ばだし…とは言え。。そもそもストーリー自体もやや焦点が絞り切れて居ない様な感じで、ボ~っと眺めてる分には宝石強奪のトコロなんかはまずまず鮮やかな仕業!にも思えたのですケド、そっから先はクライマックスの盛上りもイマイチだし…と、ストーリーにも(率直に)そこまでの面白みは無かったかも知れない…とは思ってしまいますよね。 しかし、再び個人的には、終わり方(とゆーかその「呆気無さ」)には、中々に味わい深いフレンチ・ノワールの真髄を感じられたという気もするのですね。この話って結局のトコロは、あの時あの瞬間にテレビにあのシーンが映らなかったら…という、実に些細なコトを切っ掛けに最後は皆が破滅する…というお話だと思えて居り、それはその「悪が栄えるコトを許さない」という意味でもごく正しいノワールの終い方だと思うのですし、それもまた全体のアンニュイさ(+例のモリコーネの気怠い音楽)にも適合していたと思うのですよね。まあ、再々度、その破滅をもたらした最大の元凶は?と少し掘り下げるならば、ドロンの色ボケと、そしてギャバンの(「家族」というモノに係る)頑固さ+(嫁ごときを御しきれなかったという)少しバカリの⇒しかし致命的な油断、という、これまた些か気の抜けてしまう様な人間臭さ、だと思ったりもしますケドね。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-10-13 01:30:06) |
17.《ネタバレ》 念願の初鑑賞。アラン・ドロンにゾッコンだった当時とは違い、ジャン・ギャバンはもとより、リノ・ヴァンチェラと比べても格下感があり、一太刀も浴びせられなかった最期は別の意味で哀れさがありました。宝石強奪の件は無理筋過ぎて冷めてしまいますが、そこから結末まではなかなかの見応えでした。モリコーネの手による音楽は物憂げで一族の胡散臭さ(ビョヨ~ン)を感じさせる印象深いものです。 余談ながら、大盛りにも程があるパスタは先日の「他人の家」でエドワード・G・ロビンソンが同様に取り分けていて、イタリアンファミリーの日常なのかと驚きました。 |
16.《ネタバレ》 マフィアが欧州でも隠然たる勢力を保っていた60年代の映画ですから、“マフィア”や“コーザノストラ”という語句は劇中ではいっさい使われていません。ジャン・ギャバンがボスの組織はどう見てもその出身地や構成などからマフィアなのですが、せいぜい“シチリア人”と呼ばれる程度です。この組織の表の顔はゲーム機器を扱う会社ですが、「裏の稼業では人殺しは絶対しない」なんて綺麗ごとが過ぎる設定で、これもマフィア業界への忖度なんでしょうかね。ジャン・ギャバンがまた沈着冷静で友誼に厚い貫禄というものを擬人化したようなキャラで、『ゴッドファーザー』のヴィト・コルレオーネなんか目じゃないって感じです。こういう警察も全くマークしていないような組織が旅客機をハイジャックして宝石強奪する展開は、ある意味で逆転の発想ですけど突拍子すぎます。60年代にアラン・ドロンがジャン・ギャバンと共演した作品はドロンがチンピラ感あふれる小者キャラという共通点がある気がしますが、刑務所でドロンが入手した宝石展のセキュリティ設計図はけっきょく使われず、女に手を出して墓穴を掘る軽率な行動を繰り返し、けっきょくこのパターン通りでした。 よく言えば淡々とした、普通に観れば締まりのないストーリーテリングに華を添える(?)のがエンニオ・モリコーネの脱力系な音楽です。この人はマエストロとなって惜しまれながら世を去りましたが、若いころは“音符のチンドン屋”“来る仕事はすべて引き受ける”などと陰口を叩かれていたそうで、その悪い面がでた結果がこれなんでしょうね。でもあの“ポヨ~ン♪”は、意外とフランス人の哀愁を誘う音だったりして(そんなわけ、ないか)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-13 21:01:41) |
15.一匹狼の殺し屋アラン・ドロンと、マフィアのボスであるジャン・ギャバン。どちらもハマリ役。 マフィアものは好きなのだが、ストーリーがいま一つパッとしない。 【飛鳥】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-08-28 20:07:16) |
14.《ネタバレ》 旅客機を無理やり高速道路に着陸させる際に、ハイジャック犯たちがシートベルトもせずにピストルを構えて突っ立っていたのには驚いた。緩いサスペンスだけど軽いだけで心地よさがない。ギャバンやドロンに渋さとかクールさを求めたけど、重々しさを気取ったような演出が多くて期待外れだった。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2017-02-28 17:53:19) |
13.《ネタバレ》 アランドロンと言えば陰のある男と言うイメージで、実際そう云う役が多いと思います。 しかし今回は警官を二人も射殺している極悪非道の犯罪者の役でした。はっきり言って格好良すぎでそのようには見えないところが残念かな。 釣ったウツボを岩に叩きつけるシーンがあっても似合わない。 この役にはジャンマリアヴォロンテがピッタリだと思いながら鑑賞した次第です。 ところでストーリーは中々でした。作戦決行までの間が若干長い気もしましたが、アランドロンとリノバンチュラとの追いかけっこや、ジャンギャバンファミリーとの確執や関係も上手くまとめてあり良かったです。 皆様の言われる様にここぞというシーンでビョヨヨヨヨ〜ンという音は何かの意味があるのでしょうか。あれはきっと深い意味があるのでしょう。我々凡人にはわからない何かが。そう思いたいです。 Jin 【仁】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-04 09:36:22) |
12.仏映画界重鎮のお三方のお陰で画面が締まって、渋さを醸しております。ドロンの移送中脱走劇とか、ハイジャックのスリリング感もなかなかに見応えあり。・・なんですが、前出コメントの皆さんの繰り返しになりますけど、私も言わずにいられない・・この映画演出が所々間違ってるんですな。よりによってJ・ギャバン登場!の場面にかぶる脱力音、ドロンに白ブリーフ、全裸女の岸辺で巨大ウナギ(?)釣り。なぜ~。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-16 23:02:13) |
★11.《ネタバレ》 そうですよね~、あの「ボヨ~~~ン」はないですよね~(苦笑) せっかくいい場面なのに緊張感が無さすぎ;; 飛行機ハイジャックから宝石強奪・逃走までの手際の良さにはちょっと感心しました。が、副機長席?に座った一味の人、さくさくDC8を操作してましたが、どこかで訓練をしていたのでしょうか?(きっとそうだ、そうに違いない)結構緊張感のあるハイウェイ(!)着陸での機長へのサポートはお見事でした。アラン・ドロンのかっこよさはさすが。変な(笑)釣りをしていてもさまになる。で、なぜか傍らには裸の美女・・・ここらへんはフランス映画らしい!? なかなかのものでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-12 10:18:38) |
10.なつかしい大俳優三人の名前をみて観賞、イタリアンマフィアということ、原作ありということで重い展開をと思いきや、それほど気を詰めて観るほどのものはなく、楽に観られた。 いろいろ作戦上の手配、これでいいのかと突っ込みたかったり、脚本の書き切れなさが残念。最後良かったのでよしとしますか。 【min】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-14 22:20:40) |
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9.ジャン・ギャバン、リノ・ヴァンチュラ、アラン・ドロンというフランスの三大スターの豪華共演。監督は以前にもギャバンとドロンの共演作「地下室のメロディー」を撮っているアンリ・ヴェルヌイユに脚本には実生活でも元ギャングであったという過去を持つジョゼ・ジョヴァンニまでが名を連ねる。フレンチ・フィルムノワールのドリームチームとでも言うべき顔触れが揃った作品。 しかし、まずは冒頭で2つほど何で?と思うことが。1つは皆が英語を話している点。もう1つはエンニオ・モリコーネの音楽で「へ!?」と思わされることは珍しいですが、多くの方が既に触れられている通り、”ボヨ~ン♪”という脱力系の音楽が流れる度に緊張感が削がれる・・・。 そして宝石強奪までが非常に長く、その割には犯行自体には大したアクシデントも無く、犯行の下準備の描写なども非常にあっさりしている。追うヴァンチュラと追われるドロンの攻防戦も挟まれるので仕方が無いところでしょうか。 ですがこれだけのキャストが揃った作品、一つ一つのシーンはやはり見応えがありました。特に宝石強奪以降ラストまでの、三大スターの存在感もバッチリ出た最後のひと波乱のドラマの展開は見事でした。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-20 22:51:42) |
8.フランス映画界を代表する3人衆の共演ですがアッサリしてると言いますか軽いと言いますか、犯罪をやってんだけどイマイチ重さや雰囲気が伝わってこないんですよねぇ。ギャバンも喋ってるだけでカッコよさが微塵も・・(泣)アラン・ドロンがおいしいと子全部持ってって一人頑張ってるような感じがしてならなかった。でもギャング映画なのにエンニオ・モリコーネの異様な音楽、たまに、いや結構な割合でボヨーンって鳴るあの音が気になって気になってしゃあない。 |
7.し、渋い!!余分な説明がないのがいい、結末も好きです。面白かったです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-22 20:53:25) |
6.《ネタバレ》 なんとも懐かしい面々、ジャン・ギャバン65歳 アラン・ドロン34歳 リノ・ヴァンチュラ50歳 まだまだ活躍中であったビッグスターの揃い踏み。最後のドロンが用意周到の割りにあっけないが・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-17 17:36:36) |
5.《ネタバレ》 エンニオ・モリコーネの調べが間抜けな本作。 さて、最大の見所はやはりキャスティングでしょう。 ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ。 この3人が揃った時点ですごいのに、脚本にジョゼ・ジョヴァンニまで布陣する豪華さ。 しかし、キャスト・スタッフ負けしている。 どうも全体的に間延びしているし、緊迫感も中途半端。 それとジャン・ギャバンが度を超えて老けすぎ。 元々、俊敏なタイプの俳優ではないが、それにしても衰えすぎ。 セリフをしゃべるだけでかったるそうなギャバンが哀しい。 ジャック・ベッケル作品の様な鋭さもなければ、ジャン=ピエール・メルヴィル作品の様な陰鬱さもない。 アンリ・ヴェルヌイユって、どうも中途半端だなぁ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-04-11 18:40:31) |
4.基本ストーリーはただの宝石ドロのお話なもんで、わりと軽いタッチですね。すくなくとも、マフィア映画と聞いて連想するような重厚な作品じゃありません。ジャン・ギャバンがシチリア・マフィアの大物、なのにセリフはフランス語でもイタリア語でもなく英語、っていう時点で、深刻さを放棄してます。軽いといえば、あの飛行機は実に軽そうでしたな(特撮による合成がブレている)。このシーンの味わい深さは『エアフォース・ワン』に匹敵しますよ(しかし『ジョーズ3』の味わいには及ばない。関係ないが)。でまあ、荒唐無稽な話なんですけども、宝石を狙うマフィアと立ち向かう捜査当局が並行して描かれ、なかなかの緊張感。さらにそこにイマイチ手際がよくない(ような気がする)アラン・ドロンが加わることで話はこじれ・・・そういや、海辺でウツボを釣り上げるアラン・ドロン、片や全裸で横たわる美女、これはなんだかシュールなシーンでした。結構、変ですよ(笑)。それにしてもジャン・ギャバン、ずいぶん腹が出ているなあ・・・。 【鱗歌】さん 7点(2004-05-30 01:20:03) |
3.「ドヌーヴに会いました時→この監督は損させない(興行収入を得る)人なの→と言ってました」と、シベ超のポスター2枚をバックに水野氏が満足気にTV解説してらした。確かに私たち女性もサッパリと楽しめるわかりやすさ。ルレット型ノコギリでキリキリするシーンから、善悪そっちのけ、脱獄に応援したものです。青臭さ過ぎず、おじさんでもなく、この頃のドロンのカッコ良さときたら、、。極悪非道に見えないギャバン、部下より背の低いバンチェラも可愛いの(昔はそう思わなかった、私がトシ食っただけ)。ハイジャック・宝石強奪・何人もの脇役イケメン、と楽しめて、おまけに女こどももイッチョ噛みさせてくれる。ダークスーツばかりの中に赤色の道具や衣装も多用してて、おフランスなの~でも英語です。極めつけは♪モリコーネの哀愁漂う、、だけじゃなくて、♪ポヨヨ~ン ポワョーン とカタカナでは表現しにくい音が滑稽な忘れがたさ。昔から大好きな作品、、これってドロンファンの女性を狙って淡泊に作ったのかしら。 【かーすけ】さん 7点(2004-02-01 15:21:26) (笑:1票) |
2. 顔役ジャン・ギャバンに警部リノ・バンチュラ、とどめに殺し屋アラン・ドロンとくれば言わば仏フィルムノワール”三種の神器”。それが一堂に会する本作はズッシリ重量感に満ちて実に見応えアリ!しかも監督は”Mr.フィルムノワール”アンリ・ヴェルヌイユな上にシナリオにジョゼ・ジョヴァンニまで加わる豪華さと来てるんだから駄作な訳がナイ!まぁ確かにギャバンは老け過ぎだしストーリーは些か強引だしモリコーネの音楽は何か間抜けwな感じが否めないとしても私は本作が好きだ。オマケして7点進呈! 【へちょちょ】さん 7点(2003-09-22 03:26:19) (良:1票) |
1.10代のころフランス映画のオールスター大作ということで期待して観た。が、ハイジャックシーンをうそっぽく感じ楽しめなかったが、アンリ・ベルベルヌイユがなくなったので再見(スターチャンネルの特集)したら、今の世相なら納得できる。怖い世の中になった。驚いたのはE・モリコーネの音楽。後のゴッドファーザーにすごく影響を与えていますね。 【ちょうじ】さん 6点(2002-01-21 15:22:39) (良:1票) |