13.《ネタバレ》 若い頃のギャングが、その後どうなるかを描いた映画。 「ワンスアポン~」の現代版ヒスパニック版である。 メキシコギャングと言えば、過激な「シティオブゴッド」を思い出す。 その血をひくヒスパニックたちも凄味がある。 興味深いのは、若い頃はひ弱な感じのハーフが、刑務所で頭角を現し、とうとう 世話になったボスまで殺して、トップに上り詰めるのだ。 そして、若い頃のリーダーが、警察側になり、彼と対峙するようになることだ。 ここが、いわゆる古典のギャングものと違う。 ドラッグ戦争ものである。ドラッグ戦争の映画といえば「トラフィック」「ボーダーライン」等々・・ 刑務所ものとしては「ショーシャンク」「父の祈りを」「デッドロック」等々・・ ハックフォードの作家的でない映像が、よりリアルに劇を引き立たせる。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2024-05-12 19:38:15) |
12.《ネタバレ》 自分には合わなかったなぁ。 ゴッドファーザーと同じような印象を受けた。 「よっしゃ輸送車襲撃すっか!」とか「ヤク売りさばくかなぁー」とかいうノリでは いまいち主人公を応援したい気分にならない。 これが麻薬捜査官側のパコの話だったらもっと楽しめたと思う。 とはいえ緊張感のあるシーンが続くので 裏切り裏切られ、殺し殺されみたいなドラマは十分楽しめた。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 5点(2020-04-26 23:10:24) |
11.《ネタバレ》 3時間という長い時間に関わらず一気に観てしまった・・・。短い時間なのにながーく感じる(苦笑)映画も多いんだけどこれは面白いね。ベンジャミン・ブラッド扮する パコ刑事の相棒(この人バックトゥザフューチャーのビフ!)がいう「堀の中の事なんか知るか!」のセリフが印象深い。そう我々一般人からすれば全く関係ない別世界の話しだから。だからこそ、この殺伐とした緊張感・張りつめた空気感がビリビリ伝わってきます。イヤーほんとスゴかった。ひそかな名作ですねこれは。 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-23 13:00:20) |
10.《ネタバレ》 血なまぐさい抗争劇の中で3人の兄弟分が数奇な運命をたどっていく様は、まさにヒスパニック版「ゴッドファーザー」。あちらと違うのは、ヴィトーに相当する人物が存在しないこと。したがって、スタートからして無秩序で、全員がいつ次のシーンで死亡してもおかしくないヒリヒリした緊張感に包まれている。3時間あるのに無駄なシーンがない構成も見事。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-25 03:35:55) |
9.《ネタバレ》 白と茶と黒、刑務所での三つ巴の抗争、勢力争いが熾烈を極める。メインとなるのは、パコ&クルス兄弟と従兄弟のミクロの三人の男たち。 悪ガキグループのリーダーだったパコが刑事となり、一番まともそうだったミクロが骨の髄までマフィアに染まっていく。幼い弟をドラッグで死なせたことで家族から見放されてすさんだ生活を送るクルスも、最後に家族から許され救われる。かわいがってくれたボスを裏切ったミクロは、メキシコ系マフィアの首領に成り上がっても、この先救われることがあるのだろうか。 仲間に入るには血を流さなければならない――アメリカ人との混血で、見た目は白人、中身はメキシコ人ということで、どこからも爪はじきにされがちな境遇の中で、必死にしがみついたのがメキシカンマフィアとの血の結束。 肉親とのつながりか、組織の仲間とのつながりか。パコ&クルス兄弟とミクロでは、ファミリーとする拠り所は異なるが、ミクロのいうファミリーには危うさが付きまとう。 香港ノワールに通じるようなベタな男臭さと熱さを持った映画。ハリウッドのマフィア映画とはまた違った面白さだ。クールでドライとは反対側にある、むんむんするような蒸し暑さ。 『ゴッドファーザー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』以来、タイプは違うけれど久々に見応えたっぷりのマフィアものに出会えた。単なる抗争ものではない、濃厚な人間ドラマがある。3時間もの長尺も、2時間ものくらいに感じて退屈しない。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 9点(2015-04-16 20:40:30) |
8.《ネタバレ》 ひとつの絵をこれだけ印象的に感動的に見せた映画はこれしか知りません。 【だみお】さん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2013-06-15 19:15:55) |
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7.《ネタバレ》 実に3時間の長い映画だけど、面白いからあっという間だった気もする。ミクロ、パコ、クルス。3人の男の12年間、1972年から84年までをエネルギッシュに撮った一本。街の抗争が運命を分け、ミクロは刑務所へ、クルスは後遺症が残る大怪我、パコは更生して何と刑事に。初めは一番感情移入しやすかったミクロが刑務所生活で変わっていくのは怖いやら悲しいやら…。組織を強くするために命をかける姿はもはや病的なほど。ただ、この刑務所内の抗争が映画的にはかなり面白い。成り上がり系はいつの時代も人気を集めるな~。ミクロがこうなってしまったことにパコは責任を感じていたし、クルスは弟の死を悔やみ続けた。そしてミクロは自分の白い肌を憎んで生きている。それぞれが大きなものを背負っている訳だけど、パコとクルスが救われる場面は感動した。果たしてミクロはどうなることやら…。この手の映画を見るたびにアメリカの刑務所だけには入りたくないと思う。マッチョが多くて怖すぎ。 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-15 09:37:32) (良:1票) |
★6.友達に薦められて観ました! 「ただのクールなギャングモノだろ?」と小馬鹿にするなかれ、男三人の友情群像記であり、青年の頃そして大人になってから…と時系列で非常に上手くまとめられており、その全てがとてもリアルなのです。 またメヒコ(メキシコ)の血を大事にする国人としての尊厳/プライドも随所に盛り込まれ、グローバルかつ深いです。 大変なる秀作でしょう。 ちなみに私はビデオ買いました(w 【xyz1999】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-06-17 20:00:40) |
5.ギャング物は苦手な分野なんだけど、これは面白かった。長いけどあまり時間を感じる事がなく、むしろもっと見たいとさえ感じた。重厚ってわけじゃないんだけど、人物関係とかわかりやすく、モンタナなど魅力的なキャラがいたのも良かった。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-20 13:44:34) |
4.《ネタバレ》 やけに高評価だったので気にしていたら、やっと廉価DVDで発見して観ることができました、評判通りで隠れた名作ですね、この手のギャングものはモヤッとしたものが残るのですが不思議と納得というかサラリと見終える事が出来て楽しめました。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-28 20:49:38) |
3.「ゴッドファーザー」や「スカーフェイス」が最高のギャング映画だと思ってる方、これを見てください。まだまだ埋もれた傑作があるもんだなぁってビックリすると思いますよ。 【トマシーノ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-06-22 06:37:47) |
2.凄まじいまでのテーマ性を根底に秘めた作品です。その圧倒的な質量にノックアウトされました。尺は3時間近くありますが、細かいスパンでヤマがしっかり存在しているため、中弛みしません。もっと評価されて然るべき名作中の名作です。 【K】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2005-08-21 01:42:43) |
【ベルガー】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-03-31 16:25:11) |