27.《ネタバレ》 多次元的な“愛”を描いた作品だと私は解釈しました。それは家族への愛であり、ガイア理論的な地球への愛であり、未来の子孫に対する愛であり、科学を始めとする知的探究への愛でもある。主人公クーパーが地球の現状、人々は農業に従事して地上に縛られ、誰も空を見上げ宇宙へのロマンを語らない、そんな環境に不満を持っているのは明らかですが、それでも彼は人類という種、また家族の未来の為に宇宙へと飛び出す。ブランド教授が度々引用するディラン・トマスの詩「~穏やかな夜に身を委ねるな。怒れ、怒れ、消えゆく光に対して~」という一節は、絶望的な世界であっても未来を希求する主人公を鼓舞している様に思える。 出発当初、主人公は地球への帰りの燃料を考えていた。それは娘・マーフィーとの約束を守るため。でも地球へ帰るということは、彼の未来への前進を止めることに他ならない。最終的にコンピューターTARSと共にクーパーはアメリアを救うことを優先し、地球への帰還を諦めて、ブラックホールに消える。その結果、五次元空間でマーフィーを介してプランAを成功させ人類を救うのだ。TARSが言っていた運動の第三法則、「何かに到達するには何かを置いていかなければならない」という台詞がすべてを物語っている。人類皆が知的探求を止めた世界において、宇宙を見上げ、前進を止めなかったクーパーは遂に人類を救った。つまりこの映画は広義的には前進する愛を描いた物語。前進を止めた時点で人間は滅び、愛も消える。 徹底的にリアリズムに則った撮影技術の凄まじさは誰もが認めるところでしょう。本物で撮影できるものは全て本物で撮る。実物大の宇宙船内部を作り、精巧なミニチュアのロケットを動かし、水に役者を放り込み、極寒の大地で撮影する。CGを駆使して宇宙空間を作り上げた『ゼロ・グラビティ』とは全く異なるリアリティの追求でした。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-12-01 00:11:01) (良:3票) |
26.まさにジェットコースターのような映画でした。正直、プロットはあまり理解できませんでした。宇宙船内で繰り広げられる会話に関しては10%くらいしか理解できなかった。これは自分の頭の鈍さが最大の原因なんですけれども、そんなことがどうでも良くなるくらいに「面白かった」んですよね。興奮しっ放しだったんです。前半はそれこそ高波のように迫りくる科学的情報の量に圧倒されてノレなかったのですが、後半のあの疾走感!爽快感!そして不覚にも涙腺が緩む展開!絶頂でした。完全に我を忘れてしまって映画の世界に入り込んじゃうと、他の点はどうだって良くなるんですよね。映画鑑賞って、結局は「体験」ですから。 【Y-300】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-11-30 23:08:45) (良:1票) |
25.グラウドアトラス、ゼロ・グラビティといった最近見た宇宙モノの中では一番だめ。 ニュートン力学から相対性理論に量子論、ビックバンからインフレーションに超ひも理論からマルチバース、さらにはブレーン宇宙や人間原理まで、広く浅く宇宙論に興味がある自分としては、もう少し最新の宇宙論を弄んでストーリーに組み込んで欲しかった。クラウドアトラスもなかなか力技だったけど、インターステラーもかなり力技の映画。 |
24.とにかく長い3時間だった。脚本テキトーすぎ。矛盾多すぎ。これはSF映画ではない。スピリチュアル映画です。良かったのはキャストの豪華さと、映像の美しさですかね。映像は、映画の未来を感じさせられた。 映像をみせたいなら、90分でやってほしいもんだ。全て夢オチにしてくれたほうがよっぽどいいわ。 【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-11-30 20:59:27) (良:2票) |
23.《ネタバレ》 3時間近い長さを、飽きずに魅せる力はさすがでした。ただ3時間必要な物語だったかといえばやや別の話で、特に長く感じたのはエピローグ部分。あそこに時間を割いて物語をキレイにまとめてしまったのはやや興醒めでした。個人的にはInceptionのようにエンディングはぼやかして余韻を残してもらった方が好みですし、その分の浮いた時間をNASAに迷い込んでから宇宙に出発するまでの、家族内の描写に使ってほしかったです。各シーンを丁寧かつ凝った描写をする分、上映時間が長くなりがちなところがノーラン監督の欠点だと思っていますが、本作もそうでした。また配役についていえば、マシュー・マコノヒーは本当にクーパー役にベストなキャスティングだったのか?やや疑問。 一方でノーラン作品に多い、細かくカットを入れて複数のシーンを切り替えながらテンポよく魅せる演出は健在で、映像の美しさや魅せ方もさすがです。わかりやすいとは言えないストーリーと、先が読めない展開も彼の作品の魅力的な点であり、資産の一つだと感じました。TARSのような、目や心を惹きつけるキャラクターの設定も素晴らしく、映画に対するセンスの高さが現れています。新作がリリースされるたびに必ずチェックしておきたい監督の一人です。 【Thankyou】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-30 03:12:12) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 ハードSF?普通の父娘愛のSFと感じる。ブラックホール、ワームホールを研究者の考えを映像化したSF。むずかしい科学的説明がほとんどないというか、映像の勢いで見せる。ダラつくようなセリフ、状況なくテンポで進行。ブラックホール、ワームホールなどのCGは、よく作ってあるが宇宙船などのセットのデザインはダサい。ラスト近くの都合の良い辻褄あわせがなんとも???最後に勝手に宇宙船に乗り仲間の所に行くってありえない。飽きずに見れるという点だけが評価。 【bonbai】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-11-30 01:39:33) |
21.《ネタバレ》 きわめて広い(恒星間!あるいは銀河間?)空間を舞台にしたSFで、「2001年」のような抽象的な表現でなく、具体的な表現で語ろうとしたのはチャレンジングであり評価したいところですが、ワームホールや相対性理論などに関して素人でも思いつくような都合のよい設定だけをやたら使いまくり、しかも物語の核心にタイムパラドックスを含むようでは、ちょっとがっかりです。地球の物語の舞台がやたら狭いところにとどまっているのも良くなく、地球の終焉という重大な設定を、観客が受け入れにくくなっていると思います。ハンス・ジマーの曲も珍しく盛り上がりを欠いていたと思います。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-29 23:17:58) |
20.宇宙モノは好きなので、あまりケチはつけたくないのですが、正直なところパンチ不足は否めません。この手の小説や映画やアニメをそれなりに味わってきた人間にとっては、新鮮味がほとんど感じられませんでした。「重力」のキーワードから、わかり易いところで言うと、ジェイムズ・ホーガン「星を継ぐもの」なんかを映像化してみた方が良かったんじゃないかな。。。 【マー君】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-28 00:27:21) |
19.面白いSF小説を3時間弱で読了したような気持ちでした。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-11-27 22:49:16) |
18.《ネタバレ》 それぞれの星の映像、宇宙の映像などがとてもきれいですばらしい。この映画は絶対映画館で見るべきだと思います。ただ、インセプションの世界観が好きなのでどうしても比べてしまいます。アリアドネのような目立つキャラがいない、時間の流れ方が場所によって違うことや平面であるはずの景色がゆがむことはインセプションで経験済なのであまり驚かない。ラストの展開が怒涛すぎてついていけなかったが、マーフィーとの再会以降はないほうが想像をかきたてられもっと奥深いものになったのでは(インセプションがそうであったように)。 とはいうものの、3時間近い映画で全く退屈せず鑑賞できました。万人受けはしない映画だと思いますし、評価もわかれると思いますが映画ファン必見の映画であることには違いないと思います。もう一度見直したい映画です。 【jcross18】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-11-27 22:08:55) |
|
17. 初見では度肝を抜かれる。鑑賞後は眩暈を感じる程の鮮烈で濃厚な内容。 想像を凌駕する映像、壮大な音楽、素晴らしい俳優陣の奇跡の融合。 同じ鑑賞料を支払って、他の作品を観るのが勿体なく感じるはず。 とても質が高く、数回の鑑賞に堪えるクオリティーです。 【タックスマン4】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-11-27 00:00:21) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 木場IMAXシネマいいねえ!3Dじゃなくてよかった!座席がすげえ振動! 正直、フィフスディメンション(5次元?)に行って(?)から、ラストまでがアタマに入ってこなかったです。なんとなく(クリスタル?)しかお話の筋がわかりませんでした。なにしろ、最初から、娘マーフの子ども時代が、どうみてもアンハサウエイに似ている!と思った俺は、それカラミで何かある!とおもったが、べつに何も無く、、、、。主人公はナゼ助かったか?世界を救うことになった理論とは方法とは?何で??おまけにフィフスディメンションといえば、わたしにとってはもちろん!名曲UP、UPANDAWAY!やっぱ、”空”繋がりか?と、全然、見当違いばっか、なのでした、、、、、。あとそれから、フィフスディメンションの自宅本棚のところで、娘が親父に、ステイ!!”と叫んで、一瞬で現実にもどり、結局、主人公は宇宙にいってませんでした、、、メデタシおしまい!っていうラストでもよかったかも??? でも、最新技術の宇宙船で長い長い、はるか彼方宇宙の果ての旅が、一瞬にして、地球の自宅に戻っていた、という、”デジャビュ”みたいのも、ロマンあるなあ、、、、、。少なくとも、猿の惑星やタコみたいな火星人の惑星に行っちゃうよりいいなああ。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-26 20:59:17) |
15.長尺でちょっと不安でしたが、最後まで飽きることなく鑑賞出来ました。自分的に今年一番の作品です。ただこの手の作品は好き嫌いがはっきり出ると思います。 |
14.わかるようでわからない感じで話が進むので、この作品の半分も楽しめていないかもしれません。それでも映像は圧巻でした。ファンタジーが入らない本気のSFを観させていただきました。 【Yoshi】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-11-26 00:11:53) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 ちょっと長くてつかれましたけど、割と楽しめました。映画を楽しむスキルとして、細かい事は気にしない事にしている。でも宇宙ネタが好きでして、科学的な突込みどころが、少し気になりました。僕は中庸な点数にしましたが、合う人と合わない人で評価は2分するかもしれませんね。NHKのコズミックフロントとか観てれば置いてけぼりにはならないかも? 結果的には、平均7.6と高評価で低評価のすそのが広い感じの様ですね。 中身忘れちゃったし、もう一度見てみようかな。 【ないとれいん】さん [映画館(吹替)] 6点(2014-11-25 20:15:11) |
★12.《ネタバレ》 ゴリゴリのSF映画なのに、テーマが愛とはどういう事だと鑑賞前は疑問だったが観た後に納得。実に練られた脚本と圧巻の映像美、文句無しの役者達。観てるものはどんどん引き込まれ、宇宙というものの凄さや恐ろしさを体感出来たと思う。ノーラン作品は細かく書き出すと無限にレビュー出来てしまうので程々にして、とにかくこの映画は今世紀最高のSF映画であると評価。 【関白宣言】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-11-24 18:12:31) |
11.《ネタバレ》 映画館で2度観賞しました。映画そのものが面白いのは確かなのですが、ワームホール、ブラックホールといったこれまで本やテレビで観たり聞いたりしたものが、大きなスクリーン全体に映し出された瞬間、胸がギューッとなる感覚がありました。宇宙はまだ謎だらけで、あまりにも普段の生活からかけ離れており、そういったものが目の前に突如巨大なビジュアルとして迫ってくるということ自体がすごい体験だと思います。一時日常を忘れて物語と共に未知なる宇宙の世界へ飛び立つ、そんな体験をさせてくれるこの映画は極上のエンターテインメントだと思います。是非映画館で観てください。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-11-24 17:43:37) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 クーパー父さん。かっこいいよ。娘との再会を果たし、何も無くなったときに最後に残された仕事。アメリアの元へ。まさかのスーパーハッピーエンド。9点献上! 【JF】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-11-24 17:24:17) |
9.《ネタバレ》 IMAXにて鑑賞。近所のIMAX上映館では吹替上映がなかったので、やむなく字幕版での鑑賞となったのですが、これが大失敗でした。本作は物理学者が原案を担当した作品だけあって、そもそもが難しいお話なのですが、ノーランはこれを説明する際にビジュアルイメージとセリフを同時に用い、観客に目と耳をフル稼働させて話を理解してもらうという方法をとるため、視覚のみですべての情報を入手する字幕版では無理が出てしまうのです。この映画のセリフには耳慣れない用語が多く含まれるため、字幕を流して読むということができません。セリフを理解するためには字幕に集中する必要があるのですが、そうすると画面で起こっていることを見逃してしまう。ならばと画面に集中するとセリフが頭に入ってこない。私の脳の限界が試されているかのような鑑賞体験でした。。。 以上の事情から、お話は7割ほどしか理解できなかったのですが、それでも映画は十分に楽しむことができました。ひとつひとつのイベントの盛り上げ方がうまく、手に汗握るような場面が多くあるので、話が分かっていなくてもほぼ問題なく楽しめてしまうのです。さらにはドラマパートにおける情緒的な演出も素晴らしく、クリストファー・ノーランの演出の豪腕ぶりには恐れ入りました。さらには、ノーランのネームバリューを駆使して集められた豪華俳優陣の使い方も見事なもので、父性の塊のようなマイケル・ケインをマッドサイエンティストに、使命感溢れる探検家にしか見えないマット・デーモンをキ○ガイ役にするというドンデンにも大変な意外性がありました。。。 脚本もよくできています。序盤にてボロボロになった地球での暮らしを見せ、そして宇宙へと飛び出していく。ディストピアSFと宇宙探険ものというSF映画における2大ジャンルを組み合わせて一つの作品にしてしまうという欲張りな内容には満足感があったし、これらを違和感なく折衷してみせたジョナサン・ノーランの構成力の高さには目を見張るものがありました。さらには、親子のすれ違いという普遍的なテーマを作品の柱とし、宇宙規模の物語をひと組の親子の物語にまで収斂させて感動を呼ぶドラマを作り上げているのですから、これは驚異的な仕事だと思います。伏線を丁寧に回収し、序盤と結末が綺麗につながるという全体のレイアウトも好印象でした。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-11-24 02:25:46) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 2001年をクリストファー・ノーランが再構築!!!楽しみ!と思って劇場へ封切り初日に見ました。残念ながら自分には興味が持てず、失敗作に感じました。3時間の中で一睡もしなかったのは驚きだったけどすごーく疲れた。一つ一つの話の整合性が乱暴的にしか感じられない、謎が解けたらいきなり病床なのも時間の次元がコントロールできたから?にしてもなんかズッコケた。ズッコケが多い。火事から戻った兄を妹が抱きしめたら納得?みたいなのも合点がいかないし。そういうのが多すぎる。2001年は意味不明な箇所が詩的にロマンチックに受け取れたのは奇跡だったのかなぁと思ったりした。何より不満なのは2001にあった土星へ入って行く超越的な描写の現代版がほぼ皆無だったこと。これは本当に残念だった。ゼログラビティの志しの高さを逆に感じた。本作は残念な作品だった。あとタイトルも検索時にダフト・パンクの「インターステラ」が出ることを考慮して 「インターステラー」にしたのだろうか?と邪推してしまう。伸ばす必要感じない。劇中でも伸ばしてないし。ハンスジマーの音楽はワリとよかった。それくらいが救い。ギリしょぼ映画じゃないので4点。 【reitengo】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-11-24 02:13:14) (良:1票) |