167.脚本がよく出来ていて、マリリン・モンローの美声と美貌も併せて堪能できる三拍子揃った作品となっています。説明なしに各キャラクターの性格を見せる匠技も上手く機能しており、流石ビリー・ワイルダー監督脚本といったところです。まあそもそも論、各キャラの設定自体に割と無理がある訳ですが、この時代特有のワザとらしい作り物のノリにシレっと乗っかるのが正しい鑑賞方法でもあったりします。 全ての出演陣が魅力的ですが個人的には緩衝材的な役目を担ったダフネ(ジャック・レモン)が素敵でした。ジョー・E・ブラウン扮するオズグッド・フィールディング3世に惚れられるシーンが極めて重要で、この設定のおかげで話が何倍にも広がっています。ダフネが嫌な顔をしてもなんだか憎めなくて素敵なのですが、対するジョセフィン(トニー・カーティス)は美味しいところを全て持って行ってしまって、、軽く腹が立つレベルでした。しかしながら確かに男前で度胸もあって頭も切れるので仕方がないところでしょうか。。船でのラブシーンは彼の騙しの真骨頂といった感じで腹が立つシーンだったりもしますww ラストがキレイにまとまり過ぎていますが、それは近年の凝り過ぎた映画に慣れてしまった弊害で、本来楽しい映画体験には「ハッピーエンド」が欠かせない要素の一つです。カサブランカのように悲しい結末を迎えるのもアリですが、本作は喜劇なのでやはり夕陽をバックにハッピーエンドが正解です。 気になる点としては、アメリカ特有の自由奔放&O型気質(いわゆるヤンキー気質)が目立つ点です。嘘をつきまくって平気で自分を正当化しますし、結果的に上手く収まれば経過は関係ないだろという強気なヤンキー気質が強く出ています。この点において誠実さに欠けると見るか自由奔放で楽しそうと見るかで評価が別れるかもしれません。まあ喜劇作品なので難しい話は抜きにして楽しんだもの勝ちでしょうけど。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-10-21 12:32:40) |
166.《ネタバレ》 もはや伝説的な名作。 ようやく鑑賞。 あのマリリン・モンローの歌!この作品だったのね。 オカマに恋するお爺さん、これが素晴らしく人間の器が大きい! 男と分かっても、いや分かっていたのかもしれないが、余裕で受け止める。 凄い包容力だ。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-29 16:35:13) |
165.●自分にとっては安心のビリー・ワイルダー印ということで、今作品も楽しめました。●マリリン・モンローの出演作は初めて鑑賞したのですが、後に伝説となるのが理解できるほど魅力的な女優さんですね。●バンドの演奏をきちんと聴きたかったですが・・・、それでもラストは最高。「完璧な人間はいない」。・・・確かにそうですが、本当にいいんですか?いいんですか~?フィールディング三世さん?とツッコみたくなりました。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2020-03-14 17:01:49) |
164.マリリンモンローってあらためて魅力的。 特に声がセクシーなんです。 モノクロなんの、色褪せない彼女が魅了するコメディの極上だと思います。 |
163.素晴らしい。現代の脚本家なら誰もがやってみたいシチュエーションを先取りしている。ギャングから逃げるくだり、そしてなんといってもフィールディング3世の存在が効いている。まさかここまでのキーマンになるとは。キスシーンとダンスシーンのスイッチング場面は最高。正直初マリリンモンローだったんだけど、神聖化されるのが良く判るキュートさだった。。情婦でビリーワイルダーを知り彼を追ってこの作品だったんだけど、めぐり合えて幸せ。そしてここの良コメントプラスコメントを読んで一層この作品が好きになりました。現代までつながるお手本のようなコメディ。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-09-21 12:23:57) |
162.マリリン・モンロー出演のみ知っている本作。ジョージ・ラフト目当てで鑑賞。ワイルダーの笑いと毅然とした態度の塩梅に何時も酔わされている者としては、ドタバタ喜劇に楽しめたものの酔いは回らなかった。敵役ギャング一味は飾り物の子分とステレオタイプの親分で物足りないものの親分演じるジョージ・ラフトのパリッとしたいでたちには若きジゴロが齢を重ねたらこうなるのかっ!と目が釘付け。30年代ギャング映画へのオマージュを感じる場面の数々、バターミルク(ジェームズ・キャグニー)、コイントス(ジョージ・ラフト)、本人の目の前でコイントスをして粋がる若造がエドワード・G・ロビンソンJr、鳥肌もののワイルダーならではの演出に+1点。「完璧な人間は居ない」は撮影時暴君で手を焼かされたというマリリン・モンローへの思いなのだろうか。 |
161.《ネタバレ》 ギャングの銃撃戦に巻き込まれてから、女装で女楽団に入るまでは面白かったんやけどなー。そこでお目当てを見つけてからは、何故女て楽団に入ってるのかが解らなくなってますね。また、最後はギャングと鉢合わせするが、もはやただのドタバタで何の意味もない最後となってる気がする。ラストのオチが面白いのと、マリリン・モンローの素晴らしい色気でなんとか6点 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-02-16 16:49:09) |
160.この映画は大好き。個人的には、ベスト映画のひとつ。禁酒法時代のバンドマンのお話。ストーリーが良い。素直に笑える。モンローが可愛い。そして、ラストのセリフ。畳み掛けるようなシチュエーションの変化があって後、『完璧な人間はいない』。思わず笑ってしまうし、考え深い内容。勿論、映画は完璧。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-12-26 18:13:56) |
159.「情婦」と並ぶワイルダーの最高傑作。 コメディー映画に必要な要素として、主人公のキャラクターや演技力はもちろん、 やはり綿密に練られたシナリオが一番重要ということが良く分かる。 【てれってれーR】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-07-16 20:41:55) |
158.映画史上のベスト○○を選ぶとき、プロの批評家さんがコメディ作品を選ぶことはあまりないだろう。自分としては本作をベスト○○に値する傑作と評価する。 禁酒法時代のギャングの抗争を描き、聖バレンタインデーの虐殺やマフィアの親分役G・ラフトの出演等々、パロディ要素はあるものの隠れたギャング映画という見方もできる。ケーキから出て機関銃を乱射するシーンひとつとっても迫力満点。 J・レモンとT・カーティスが女装してドタバタを繰り広げ、笑いを誘いながら最後は人生哲学の名セリフにたどり着く展開がいい。 石油会社の御曹司に扮したカーティスとM・モンローの会話は実に愉快で大好きな場面だ。濃厚なキスで迫るモンローに対し、カーティスが不感症を装ってとぼける演技は抱腹絶倒。モンローのコメディエンヌぶりはもちろんのこと、二枚目ながらコメディーセンス抜群(ケイリー・グラントと双璧)のカーティスが面白い。 ラストシーンの「完璧な人間はいない」・・・何と真理を言い当てた言葉か。女装した男(男と知るや知らずや)に対して大金持ちが求婚で吐くこのセリフは実に意味深長。何十年も前の映画なのに、LGBTが語られる現代だからこそなお輝き、今後も輝き続ける名セリフだ。 この映画に唯一不満があるとすれば、J・レモンの女装がルックスで物足りない点。そう、やはり「完璧な映画」はないのだよ。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-05-01 14:08:10) |
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157.My Best Movie の5本指に入ります!!! 戦後ハリウッドの巨匠ビリー・ワイルダーの映画作品では、 『アパートの鍵貸します』とツートップです!!! オードリー主演の『昼下りの情事』で初タッグを組んで以降、 ワイルダーとI.L.A.ダイアモンドは数多くの名脚本を世に送り続けましたが、 本作の脚本は抜きん出た完成度だと思います!!! 単なる女装コメディで終わらず、 ジュリー(ジョゼフィン)の2役ならぬ3役など、 一枚も二枚も観客の予想を遥かに上回る展開を用意させるのには脱帽です! キャストも皆、見事な配役ですね! トニー・カーティスとマリリン・モンローは、 撮影当時、不倫の関係にあったことや、 モンローの精神不安定や流産など、 実に多くのトラブルがあったそうですが、 そういった出来事があったとは思えぬほどの 演技ができるのは、さすがプロなのでしょうか。 特に、ジャック・レモン扮するジュリー(ダフネ)の演技力は ピカイチです!!! どうして彼はあんなにも人を楽しませる才能に溢れているのでしょうか。 戦後最大のコメディスターと呼ばれるのも納得です! 劇中のタンゴダンスvs船上の熱いキスの場面や、 笑撃(!)のラストの名台詞などは非常に有名ですが、 何度見ても笑いが止まりません(笑) 本作は奇しくもアカデミー作品賞の候補にも挙がりませんでした。 (同年は、ワイルダーと名声を二分した巨匠ウィリアム・ワイラー監督の 『ベン・ハー』が11部門受賞) ですが、2007年発表のAFIアメリカ映画ベスト100≪コメディ部門≫にて、 快挙の1位を獲得しています! 他にも褒めたい点は山ほどありますし、 評価の星も10個くらいつけたいのですが、 とにかく未見の方は、 私の稚拙なレビューを読む時間を、 是非とも本作の鑑賞に費やして、 もっともっと映画を好きになってほしいです!!! 【ぶっちち】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 13:17:30) |
156.この映画のマリリン・モンロー、ローマの休日のオードリー・ヘプバーン、裏窓のグレース・ケリーは 映画そのものの魅力も相まって、今見てもやっぱり別格。 |
★155.《ネタバレ》 ビリー・ワイルダーの作品って評判ほど笑えないものも少なくないのですが、これもそのクチ。当時はジャック・レモンが女装してるだけで大受けだったんでしょうけど。今見るとモノクロというのが致命的で、これは色々な意味でカラーでなければいけない映画ではなかろうかと思います。相手をだましてきたのにハッピーエンドとなるのも、好みに合いません。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-08 11:08:29) |
154.マリリン・モンローって魅力的、ということはよく分かった。 映画自体もドタバタコメディで面白いと思う。特に、最後の展開の本当に最後のセリフは予想はしていたが凄くいい(笑える)。 単純な娯楽作品だけど、それなりか。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-11 12:22:58) |
153.ここでの高評価に期待して観ましたが、それなりに面白いコメディでした。同じ監督・脚本コンビの「昼下がりの情事」も観賞しましたが、内容的には大差ない作品だと思っているのに、今作への自分の評価がそれほど高くないことに気付き、ヒロインに対する好みが映画の評価に大いに影響することを改めて自覚した次第です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-11 09:42:47) |
152.三谷幸喜の作品を見ているような気がした。あの人、ビリーワイルダーを尊敬してるんですもんね。マリリン・モンローが魅力的でした。歌も、どっかで聴いたことある曲だし。 トニー・カーティスとジャック・レモンの女装で最後まで持って行っちゃったけど、仮に今リメイクしたら無理があると思う。 きっと昔見た人は大笑いしただろう。心の底から笑えなかった自分は世代が違うせいだろう。 女装なら「トッツィー」に限る。 因みに、DVDの特典映像は、トニーカーティスのインタビューも含めて、1時間くらい収録されている。 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-10 20:13:29) |
151.大げさでもなんでもなく、びっくりしました。完全な偏見ですが、マリリン・モンローはただのセックスシンボルに過ぎない哀れな女性だと思っていたのです。鑑賞後に気づきました。ああー、セックスシンボルってのはそれだけで十分すごいことだった……と。40~60年代のアメリカ喜劇はあまり肌に合わないので避けてきましたが、さすがビリー・ワイルダーですね。すっごく面白い。名作は登場人物のキャラクターがビンビンに立ってるものですね、やっぱり。ギャグはバシバシ決まるし、テンポも良ければ落ちも良い。素晴らしい映画でした。何度でも見たいくらいです。 【カニばさみ】さん [DVD(吹替)] 9点(2014-06-19 23:00:33) |
150.《ネタバレ》 何かで読んだが、B.ワイルダー映画は良質な脚本が肝。あらためて得心。観る側になめらかな「話」と的確な「絵」で心を掌握してしまう。名匠たる所以だ。ただ、主役2人がどうみても余りにも「男」でね。 |
149.ビリー・ワイルダー監督なのでとても期待して観たのに、もともと好みじゃない女装のドタバタコメディだったのでがっかり。 女装の男性という設定だけをとっても古臭いコントのようで笑えない。 ビリー・ワイルダー&ジャック・レモンの作品は『アパートの鍵貸します』で感動したが、『あなただけ今晩は』ではドタバタテイストが少し気にかかった。 本作はドタバタに徹していたが、この監督はドタバタでない作品のほうが味わいがあって好きだ。 マリリン・モンローは魅力的だったけど。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-06-14 00:10:03) |
148.七年目の浮気でビリー・ワイルダーのコメディは今ひとつかと思ったが、こっちでは成功だと思える。メインではないのだが、これはこれで存在感があっていい。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-11 21:08:59) |