2.《ネタバレ》 己の美貌を最大限に利用してのし上がろうとする美男子ジュリアン・ソレル…ステキねー。 オンナどもが彼の美しさに目が眩むのはまあ当然としても、ジュリアンがすごいのは男たちまでもしっかり魅了しちゃうとこよね。 自分がどうにかしてやらないとこの若者はダメになっちゃうんじゃ…って結局みんな手助けしちゃうっていうか。 たまにこういう人いるけど、これって前世から培った人徳かなんかなわけ?? もちろんジュリアンが才気あふれる好人物だったからってのは言うまでもないんだけど。 聖職者だろうと軍人だろうとなんでもいいから、とにかく下流階級から抜け出したいっていう野心を抱いた美青年ジュリアン、彼にひとつ落ち度があったとしたら、それはきっとオンナを本気にさせすぎたことね。 もちろん原作は貧困生活から脱出しかけた青年が結局ギロチン送りになる姿を描くことで、いくら頑張っても階級の壁を越えることはできない当時のフランス社会を批判したのかもしれないけど、この映画ではただただジェラール・フィリップの美しさが印象的で…。 あ、ダニエル・ダリューの思いつめた熟女っぷりがとってもステキだったのは言わずもがなよ。