97.《ネタバレ》 観よう観ようと思っていて、今になってようやく鑑賞。
偏向した報道が行きかい、何が事実で何が偽りなのか全くわからない状態になっている、今の世の中を風刺しているストーリーや
悪(作用)によって生まれる正義(反作用)を、復讐という視点で描き
裏には米国批判とも受け取れるような部分もあり、なんとも奥が深い作品。
革命へと国民の意識を収束していく、"V"のやり方がゾクゾクした。
また、アクションシーンも見ごたえがあり、ナイフが飛んでいく時に刃の部分の軌跡が残像で表現するなどスタイリッシュに仕上がっている。
この作品のメインテーマは革命だが、正義という言葉も多く出てくる。
その点で似たような作品である【ダークナイト】を見た後でも、負けも劣りもしない。
この作品では脚本を担当した、ウォッシャーウスキー兄弟はやはり天才だと感じた。
評価がわかれるのは、サブカルが受け入れられるか受け入れられないか。
調べれば調べるほど、もう一度観たいと思わせるスルメのような映画であり、カルトムービーという点でも納得する。
その他、主人公"V"のキャラクターの好き嫌いも影響するだろう。
仮面を一切取らない"V"。
しかし仮面の下がどんな表情なのか想像できる演技をするヒューゴ・ウィーヴィングも凄い。
ウォッシャーウスキー兄弟は【マトリックス】以来、一般的には目立った作品は無いものの
個人的に去年のスピード・レーサーといいハズれが無い。相性が良いってもあるが。。。