1.《ネタバレ》 突っ込みどころは多かったものの、いわゆる社会派ドラマではない(と思われる)ので、許容範囲でありましょう。
肩肘張らずに、現代版「逃亡者」和風テイストとしてみれば、秀逸なエンターテイメント作品だったと思います。
キャスティングは素晴らしい。
横浜流星×山田孝之の安心感はもちろん、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈ら主要キャスト、それからさらに脇の登場人物に至るまで、総じて違和感ありませんでした
これは仕方のないことですが、主人公の「5つの顔」をしっかり見せるには尺が足らず、全体構成のバランスが偏ってしまっていたところ…が残念です。
役割の重要性(と商業的な事情)のために吉岡パートが長くなるのは致し方ないですが、その他のエピソードがちょっと薄味に感じられてしまいました。この辺りは、脚本自体が連続ドラマ向けなのかもしれません。
とはいえ、本作はスクリーンならではのビジュアル、躍動感、音楽が生かされており、放送済みのドラマ版に負けず劣らず良作という印象をうけました。