63.《ネタバレ》 スペイン語って、すんごい巻き舌&長弁舌(センテンスが長い!)なんですね。
同じ内容の文章でも、日本語の方がずっと簡潔。
ナゼ?日本語は主語がなくても通じるから?でも、英語と比べても長いよね…。
本題に入りまして、
内容は、現代版ゾンビもので古いマンション(アパート?)が舞台。
このマンションが、小規模で狭い(部屋の中は広いようだが)。政府に隔離されて閉じ込められるという設定は珍しくないのですが、狭くて古くて縦に長いようなマンションの圧迫感が手伝って、全編通してずっと、密室モノのような緊迫感がありました。
ゾンビたちに追っかけられて、上へ上へと逃げていくしかなく、しかし逃げれば逃げるほど逃げ場がなくなり、追いつめられていく、という図。
「28日後…」でも同じようなシーンがありましたが、あっちは対ゾンビという覚悟があっての籠城、こっちは何が何だかわからないパニック状態での逃走。
当然、こっちの方が恐ろしさはハンパなかったです。
登場人物たちのキャラクター造詣も自然で、ごく普通にいそうな人ばかり。
女性リポーターというと好き・嫌いがハッキリ別れそうですが、ヒロインのアンヘラちゃんは可愛いけど可愛すぎず、庶民的で、ガッツとプロ根性があり、適度に女性らしくてヨカッタです。つーか、日本の女子アナとか女性リポーターの位置づけがかなり特殊なんでしょうねぇ(苦笑)。
消防士さんたちも、最後まで顔を見せないカメラマンさんも、みんな頑張り屋さんでした。合掌。
視点が手持ちカメラ(POV)という設定なので、途中で酔うかな~と思ったら、大丈夫でした。
やっぱりTV局のプロカメラマンが撮影、という設定だからでしょうか。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」では酔いまくりだったのですが、今回はそれはなく、「ヤバイ婆さんが襲いに来てるってば!撮ってないで早く逃げろ!」とジリジリしたくらいでした(笑)。
いやほんと、部屋に入った途端に、スリップ一枚の半裸の血まみれバーサンが絶叫しながら飛びかかってきた時は、怖くてこっちまで悲鳴を上げましたよ…。
さっきまで助けてくれた消防士さんがゾンビの形相になって階段を追いかけてくるのも怖かったですが、あのバーサンの恐ろしさにはかないません…。
77分間、たっぷり怖がらせてもらいました。スペイン・ホラー、いいですね。