★94.《ネタバレ》 出稼ぎ労働者の二人はいつも一緒に行動している。 しかし1人は純真だが知能障害でいつも問題を起こしては働き口をなくしてしまう。 そんな二人にはいつか自分の農場を持ちたいという夢があった。 新たに農場で働き始める二人はだんだん周りに認められてきて 今度こそ夢に向かって歩み始める。 しかし農場主の息子に目をつけられトラブルが起きてしまう。
正直あまり楽しめなかった。 悪い予感しかしないストーリーで予想通り事件が起きて 予想通りラストを迎える。 主人公二人にどうしても感情移入できないまま終わった。 【Dry-man】さん [DVD(字幕)] 3点(2017-11-11 23:04:07) |
93.《ネタバレ》 <原作未読、オリジナル版(1939年版)も未見> 伏線があっての最後、この流れは見事だが、決してそれだけではない映画。二人の、いろいろ問題はありつつも、なんだかんだで幸せな日々。爺さんを加えて三人で語り合った夢の農場のこと、忘れられない。悲しい結末だからこそ、あの日々が殊更輝いて見えるのかな。一切の無駄がない脚本、俳優陣の素晴らしい演技、そして美しい映像、これぞ名画だとしみじみ感じ入った。満点です。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2015-10-14 19:21:02) |
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91.《ネタバレ》 農業&ロード・ムービーの傑作。 ジョン・フォードの「怒りの葡萄」を思い出すとても厳しくて優しい映画だ。 ルイス・マイルストンの「廿日鼠と人間」も悪くないと思ったけど、俺はリメイクの方が好きかな。 いつか大きな農場を持つと語るジョージ、それを楽しげ気に聞くレニーの二人。ジョージは知恵で、レニーは力でお互いを助け合う。 レニーは発達障害という壁を持つ。その壁が二人を衝突もさせたけど、何だかんだいって二人は互いを尊重して力強く生きてきて。 ジョージはいつも進んで貧乏くじを引き、レニーを支えた。レニーの心の壁を打ち壊して、彼をもっと楽にさせたかったのかも知れない。 レニーは自分なりに生きた。ジョージの夢を叶えようと彼なりに、精一杯。純粋が故に、農業も動物も人も同じように愛した。そんなレニーの純真さが悲劇を生んでしまうとは・・・皮肉としか言えない。 レニーはジョージの支えでもあったし、足に繋がれた鎖でもあったのかも知れない。そう思うと余計に切なくなってくる。 彼の姿は、何処か「フォレスト・ガンプ」を思い出してしまうのは何故なのだろうか。 ジョン・スタインベックの小説は、夢を持つ事の大切さ、現実とどう向き合うかをいつも教えてくれる。そこに映画という視覚が我々に生きる事の大切さも教えてくれるのだろう。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-25 19:35:45) |
90.久しぶりに良い映画を見たという実感が強い。さすがにスタインベックの名作だけのことはあり、「怒りの葡萄」とともに大好きな映画だ。なぜに「二十日鼠」なのか、バーンズの詩を読み直し、わかったようなわからないような・・・。主役二人の演技はすばらしく、特にジョン・マルコヴィッチについては言うことなし。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-11-30 19:50:16) |
【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-27 23:37:43) |
【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-08 22:04:15) |
87.《ネタバレ》 ジョージとレニーにはささやかな夢があり、まさにここぞという大事な場面では、必ずレニーがジョージに夢の話をねだります。 きっと、ジョージの夢の話を真剣に、目を輝かせて聞くのはレニーだけだったのでしょう。ジョージは、その夢が本当にかなうとは思っていなかったような気がします。ですが、唯一レニーの前でだけは、ジョージも本気で夢を見ることができたのかもしれません。そう、きっとジョージにとって、レニーは重荷であると同時に、希望でもあったと思うのです。だとすれば、レニーと離れられなかったジョージの心情もわかる気がします。 ところが、ただの夢物語にすぎなかった希望が、実現するチャンスが訪れます。それは財産を蓄えていた老人の存在。急に出てきた彼の存在によって、夢はもはやただの夢ではなくなってきます。はっきりとした形を帯び始めるのです。 人って不思議なもので、ゴールが遠ければ、転んでも立ち上がることができるのですが、ゴールが目の前にあるときに派手に転んでしまうと、体より先に心が折れてしまうものです。 ジョージにとってきっとレニーは夢の一部でした。そして皮肉にも、そのレニーによってその夢はまた夢のまま終わってしまいました。もし、老犬と、老人のエピソードがなければ、ジョージはレニーと再び旅を続けていたかもしれません。 ラストシーンで、ジョージはレニーに夢の話をします。いつもどおりに、途中からレニーが夢の話をいつの間にか代わりに話しています。そして、夢の話を話し終える前に、ジョージは引き金を引いてしまいます。 それは、レニーとの永遠の別れを意味すると同時に、自分の夢との決別をもはっきりと示したのではないでしょうか。 冒頭とラストで、一人真っ暗な列車に乗っているジョージの眼差しがしばらく忘れられそうにありません。 正直苦手だし、嫌いなタイプの映画ですが、これ以上低い点数はつけられないです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-21 06:32:34) (良:1票) |
86.主役二人の役者さんの演技を楽しむ映画。友情を核にした現実的なドラマだが、 雰囲気が堅苦しくなく、設定にも複雑さがないので非常に観やすい。 ゲイリー・シニーズもよかったけど、ジョン・マルコヴィッチの演技が素晴らしかった。 二人の関係をもっと深く描写できてたら、ラストシーンはさらに感情移入ができたかも。 とにもかくにも、キャスティングの良さを一番に感じた作品。お薦め。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-09 03:27:30) |
85.《ネタバレ》 映画の評価に原作の力が入ってくるのはある程度仕方なく、原作がいいとやっぱいい。少なくとも原作を殺してない、ってだけで評価していい。スタインベックの映画化では『怒りの葡萄』『エデンの東』の二大名作があるけど、話としてはこれが好き。なんか山本周五郎の「さぶ」思い出したりして。登場するみなが夢や憧れを持ちながら孤独に沈んでいて、自分の孤独な夢を守るために互いに傷つけ合ってしまう。ここで行われる殺しには、憎しみはない。老犬を殺させるキャンディ、仔犬を殺してしまうレニー、女を殺してしまうのも、鼠の死骸の延長上で、そしてリンチの前に友を殺してしまうジョージ。レニーと生きることを許さない社会、自分の中のレニー的なものを分離させないと生活していけない社会、そのやりきれなさ。アメリカ南部って心の傷がよく似合う。レニーが一度仔犬を連れてきたふりしてジョージをからかうあたり、あとになって思い出すとしみじみしちゃう。常にジョージの顔色をうかがっていたレニーに向こう(夢の家の方角)を向かせ、二人の視線が互いでなく、はるかかなたで重なるラスト。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-12-28 12:15:52) (良:2票) |
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84.《ネタバレ》 またひとつ名画たるものに出会ってしまった。ぴりぴりと張り詰める緊迫感。サスペンスでもなくホラー映画でもないというのに どうも胸騒ぎが止まらない。 結果、悪い予感は不運にもズバズバと当たってしまい 結果、やはりそうなってしまうのですね’ という ジ・エンドに閉口せざるを得ない やるせなさを誘う。しかし、悲しみのどん底で終わるわけではなかったラストにセンスを感じた。最後、肩を並べて歩く二人の姿を再び見れてホッとした。 【3737】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-08-17 23:17:29) |
83.リメイクをまさかの出演者自身が手掛けた作品、レニーがどうしてもかわいそうで仕方ない。ラストは思わず、マジか、となってしまった |
82.《ネタバレ》 観終わって、しばし呆然・・・。なんでだあっ! 舞台は、農場と地味ながら1シーン1シーンの重みが凄い。知恵遅れのジョン・マルコビッチと、冷たそうな顔立ちなのに優しく微笑むゲイリー・シニーズのコンビが素晴らしい。 特にゲイリー・シニーズはあんまり注目したことがなかったけど、こんな素晴らしい役者だったのね。惚れた! 【すべから】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-25 22:49:42) |
81.《ネタバレ》 ようやく爺さんと3人でささやかな夢が現実味を帯びてきた矢先に、ふいに訪れた悲劇があまりにも哀しい。「フォレスト・ガンプ」の中隊長役で名をあげたゲイリー・シニーズは、それ以前に監督と主演をこなしてこんな名作を残していたんですね。スタインベックの原作で、タイトルはわりと知られている割には、この映画の知名度が低い気がしますが、多くの人に見てもらいたい作品です。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-17 11:53:04) |
80.《ネタバレ》 ラスト、犬の死の伏線がここに結集し、残酷な結末を迎える。この映画はまさにこのシーンのためだけに作られたといってもいい。 ■が、逆に言えばこのシーン以外があまりに冗長。のんびりと言えば響きはいいけど、要するに中だるみ。 ■そして、多くのこの映画の論評やレビューを見ていても思うのだが、レニーが「無垢」であるのはいいとして、「無垢」であるがゆえにそれが美しかったり善であったりするのか、それが非常に疑問でならない。「悪意ある犯罪」は悪意を取り除けば平穏に暮らせるが、「悪意なき犯罪」はまさに悪意ではないがゆえに、どこからもストッパーをかけることが出来ず、ある意味「悪意ある犯罪」より危険である。そしてそれを美しいかのごとく称賛してしまうのはもっと危ない。ある種の倒錯があるように思う。 【θ】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-01-01 22:38:46) (良:1票) |
79.《ネタバレ》 レニーは、そうされるだけのことはしたのです。そして、他の誰にやらせることなく、ジョージが幕を引いた。ジョージは、いつかこういう日がくることを予見していたのではないか。月と太陽に照らされたシーンが多かったのが印象的です。 【なたね】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-12-23 23:16:57) (良:2票) |
78.《ネタバレ》 いい映画でした。殺してしまったのは2人目なのかな。あの後、彼はおじいさんと新しい農場を始めることができたんでしょうか。余韻が残りました。音響も良かった。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-11-20 22:59:51) |
77.観終わって、なんだかとてもかなしい気持ちになるストーリーだった。最後の結末に、もっとすくいのある話にしてほしかった。 【Yoko】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-11-20 22:59:49) |
76.主演2人のキャスティングが問題。ゲイリー・シニーズは、監督業務に気をとられたのか、いつもの実力が全然発揮できていないし、マルコヴィッチがこういう役だと、絶対いどこかで何かやってきそうな気がして、とても設定したとおりの人格には見えない。また、各シーンの描写もどこも同じように淡々としており、ポイントやメリハリといったものが見えません。ラストの容赦ない締め方に5点。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-05-20 02:07:56) |
75.ゲイリー・シニーズとジョン・マルコビッチの演技力に脱帽です。 感動しました。 【ぷっきぃ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-15 02:37:38) |