324.《ネタバレ》 “THE BLAIR WITCH PROJECT”『-ブレアの魔女-計画』。ブレアはメリーランド州にかつてあった村の名前で、現在はバーキッツヴィルとなっている(架空の村)。随分と評価が低いですね。公開された時代もあるけど、レビュー数300超えで平均点5点以下の作品はたった5本しかなく、そのうちの一本が本作です。『全てを観せないから消化不良』『本当の話じゃないからガッカリした』『手ブレが酷くて酔う』『単に怖くない・つまらない』なんて感想が低評価の理由のようです。 公開前にテレビ特番『ブレアウィッチの呪い』を放送し、このブレアの魔女のお話が、実話か作り物かを散々考えさせて、行方不明になっている学生たちが自主制作映画として撮ったとされるフィルムを、映画として公開する一連のプロジェクト(計画)。 ホント時代もあるけれど、『まさか、嘘だろうけど、でももしかして、この事件は本当にあったんじゃないか?』と思わせて、映画館に足を運ばせた手腕は見事だったと思います。メディアミックス作品の集大成として映画で完結させるのも、この時代だからこそかも知れません。そして300人以上が観て、書かずにはいられない低評価を書きなぐる。…と、ここまでがこの映画です。最初にやったもの勝ち。この企画を思いつき、世界規模で展開してみせた制作陣のガッツポーズが目に浮かびます。 モキュメンタリーとして、演技演技してないのも良かったです。ヘザーたちの言葉の端端に出る「Fuck!」が、テレビ特番で音消しになってるのも何かリアルに感じました。森に迷う怖さは体験できたし、目に見えないものに追われる恐怖表現も上手かったです。映画を観ても謎は謎のままでしたが、まぁあの3人組に魔女伝説の謎を解決できる能力がない事は想像の通り。良いもの観せてもらいました。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-09-15 15:04:01) |
323.《ネタバレ》 土地に伝わる、それほど昔ではない怖い話について、手持ちカメラで取材を行い、ドキュメンタリフィルムを作成しようという映画学校の学生3人が主人公です。この作品自体が、行方不明になったその主人公達が残したフィルムという設定の疑似ドキュメンタリ(モキュメンタリ)になっています。結構良くできていて、楽しめました。ねらいもよくわかるし、80分と短めで、退屈することなく最後まで見通せました。ホラーとしての怖さはまったく感じなかったのですが、恐怖におびえて発狂する人たちの様子を、一歩引いた位置でみることができて面白かったです。主人公達が、恐怖からワーキャー騒ぎすぎなのですが、それを主人公達の主観的な視点で映像にしてしまうと、不思議と見てる方は一歩引いて、客観的になってしまうところ、なかなか面白いものだなと。感情移入するには、そのための情報が必要なのだなと。特典映像として、彼ら3人の事件を取材した、疑似ドキュメンタリフィルムも収録されているようです。時間があるときにコチラも見てみたいです。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-02-19 16:17:23) |
322.《ネタバレ》 この映画みたいな状況に置かれたら、もう行き倒れしかないだろう。 ※先日、青木ヶ原樹海に入ったが、歩道を逸れると、こういう事になるのだろう。周囲には魑魅魍魎がいたんだろうな・・・(笑) |
321.《ネタバレ》 ストーリー、演技が説明っぽくなく、自然で、ホームビデオだという態がちゃんと生きている。 これが演技が嘘っぽいともう何もかも台無しですからね・・・ 結末に何も説明はつかない。うんうん、当然。 これでいらない解説や噂話する人なんかでてきたら台無しですよ。 もちろん怪奇現象と捉えてみるのもアリだけど 見た後でいろんな推理してみるのもいいと思う いろんなシーンの、ビデオを持って撮っていたのは誰か? もしかして最初から最後まで映ってない別の人物はいないか? だって撮影のために森に来てる。 どこからどこまでが本当(という設定)で、どこからどこまでが演技(という設定)か、も見る側に託される話なわけですから。 一作品で二度三度おいしい映画です。 「よくここまでお金をかけない面白いものを作ったな」と思った。 低予算で面白いものが作れるというのは映画にとって希望ですよね。 でも「低予算なのに面白いから高評価する」わけじゃない。 これは、こういう作りだから面白い。 低予算でも、・・・低予算だからこそ? 凝って凝りまくって、「この映画でないと」というものを作らないと、面白くはならない。 この映画は、それがあったと思います。 【スズメッキの魔女】さん [インターネット(吹替)] 8点(2019-03-23 11:33:54) (良:1票) |
320.《ネタバレ》 佳作。低予算映画として知られていたものの、鑑賞する機会がなく、今頃視聴。低予算と知っていたので、とくべつ映像がどうということはないと分かっていることもあり、発想としてはいいアイデアだったと思うものの、そこまでという印象。ここを起点に新たな作品が生み出されていったことは評価したい。【ネタバレ注意】女性リーダーの実は迷っていたという告白にはビックリした。(正しく地図が読めていたとしても)結果的にはウィッチに迷わされていたのかもしれないが、迷っていたなら地図があってもしょうがないわけで、捨てられたからってそこまでヒステリックになってもしかたがない話ではないか。 【mohno】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-23 21:51:14) |
319.この手法を世に広めた作品。私はレンタルビデオが初見でしたが、鑑賞後は興奮していました。コレ、ホントの話なのかなと思ったからです。若かった(笑)。 某有料チャンネルで放送された正式な続編「ブレア・ウイッチ」を観た機に再見しましたけど、手法に慣れてしまうと見どころ皆無と云って良いくらいで内容です。登場人物が全員バカで、その馬鹿さ加減にイライラします。でも、このお話って奴らがバカだからこそ成立する低レベルのドタバタ劇なので、そこを刺すのは本末転倒かもしれません。 まぁ、初見時に興奮したことは事実なので、それを尊重して甘めの採点です。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-02-25 02:12:05) |
318.《ネタバレ》 有名な作品ですけど、このたび初鑑賞。正直いってこれが『死ぬまでに観たい映画1001本』に載せられる出来の映画だとは思えなかったのですけど、POVというという画期的な映画手法の開発で世のカネのない映像小僧たちにチャンスと希望を与えた功績は大なのかもしれません。結局のところブレア・ウィッチとは何であったのかという解明はなかったわけですが、こういう投げやりみたいなストーリーでもアリなんだ、ってことを映画製作者たちに気づかせたことも、その後の映画の流れに影響を与えてくれました。得体のしれないウィッチよりも数百倍怖いのは三人の人間関係の壊れっぷりで、この手のPOV映画としては必須の要素ですけどさすが元祖だけあって、けっこうリアルです。 教訓:やはり女性に地図を読ませたらあかん(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-02-18 21:19:40) |
317.《ネタバレ》 「REC」「パラノーマルアクティビティ」「グレイブエンカウンターズ」「ディアトロフインシデント」など、POV、ファウンドフッテージと呼ばれる作品を散々見みまくったあと、満を期して、いよいよ元祖作品を鑑賞!! ・・・・・・・ つまらん。 「ジョーシュ!」「マーイク!」「何の音!?」「これは何!?」「キャーーー!!!」 5種類のセリフをループさせるだけで成立する内容だろこれ。 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2018-02-07 12:21:04) |
316.《ネタバレ》 公開当時に劇場で観たものを改めて自宅で鑑賞。公開当時もなんだかなぁと思いましたが、改めて観てもなんだかなぁという感じです。ただ、公開当時には斬新であったかと記憶してます。先陣を切った勇気は賞賛すべきかもしれません。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-01-05 03:02:34) |
315.《ネタバレ》 タイトルが有名だからとりあえず見た。 結局何も出てこないのはよかったと思う。 幽霊なんか出たら全て台無し。 こういうドキュメンタリータッチの演技するって難しいと思う。 メソッド演技って言うんですか?よく知らないけど。 アメリカの役者は、やはりプロなんだと実感。 日本でこういうリアルな演技できる役者を私は思いつかない。 日本でこういうのと同じもの作ったら、超がつくくらいダサい仕上がりになっていたと思う。 でも、もう一度見たいと思わない。 因みに吹き替えがあるのを初めてこのサイトで見た。 どんな吹き替えなんだろうと興味心は沸く。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-12-16 01:35:08) |
|
314.《ネタバレ》 見えざる恐怖がグングン近づいていくのは怖い。 延々と見せられる森の景色と険悪なムードは三人組と同じく自分も森の中に迷い込んだ気にさえさせられる。そして夜は三人組と同じく見えないモノ、異様な音に怯える。カメラが振り向いた瞬間なにかあるんじゃないかと身構えてしまう。 そしてビデオカメラのブレブレ加減、画質の悪さが更に恐怖を煽ってくる。「よく見えないが確実に何かある」という恐怖だ。 本作には心霊ビデオのようにはっきりとは霊などは映らない、しかしその異常な痕跡だけは確実にあるのだ。それがどんどんエスカレートしていく様はとにかく怖い。 だけど本作はオチがとにかくよくわからない。最初に行方不明になるという事はわかっているのだから、どうやって行方不明になるかが一番気になる所だがそこは結局濁されてしまったのが残念。まぁPOV系というのはそういうのもリアルといえばリアルですしアリなのですが。核心に迫る事なく巻き込まれたまま終了というのは道中がとてもスリルがあっただけに拍子抜けしてしまいました。 POV系の作品の中でも古典であり名作と言われてるだけあって没入感は他の作品とは比べ物にならない作品でした。久しく味わった事の無かった鑑賞後も静かな夜の暗闇が怖いと感じさせられる一本でした。 だけど一番怖いのは女の顔面どアップでしたね。 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-04-16 13:09:59) |
313.見る人を選ぶ映画だと思うが自分は面白く見た。大学生が森で撮影したビデオテープをそのまま流すだけといった手法は斬新さをこえて挑発的にすら感じるが、醜怪なモンスター、猟奇的な殺人鬼といったホラーの定番から離れて、すぐそばにある恐怖の姿をリアルに描きたかったのだろうと思う。 ただし、リアリティを追及しているわりにはどこか薄っぺらい。恐怖に深みがない。 主人公たちが迷っている森も、よく見るとそれほど深く険しい場所ではない。その辺の雑木林で器材を組んでいる撮影班の姿が目に浮かんできて主人公たちの絶望の深さと対比させると笑える。 彼らが何に対して怖がっているのか、その正体がはっきりしないのがこの映画の特徴といえる。現れるのはネズミの死骸や積み上げられた石など思わせぶりな周辺物だけ。時間が経つにつれて必要以上に強調されていく不快な怒声と泣き声。恐怖そのものが恐怖として増幅していくのみで根っこがない。 絶望的な状況下でもビデオカメラを手放さない女性に向けられたセリフ。「なぜ君がビデオが好きなのかわかった、現実じゃないからさ。フィルター越しの現実でしかない 」 製作者がなりふり構わず追及したはずのリアリティは、皮肉にもフィルター越しのリアリティにとどまってしまっているように思えてならない。 【月の】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-12-24 14:40:15) |
312.《ネタバレ》 これは「こういう作品」として観れば完成度は高い。「発見されたビデオテープの映像」という触れ込みなのだから、これを『映画』として観るのは少々無理があるし、ケチを付けるのも筋違いな感じはする。だからはなから「こういう作品」として観れない人には面白味なんてこれっぽっちも無いと思う。但し、怖がりな人、超常現象番組なんかが好き、という人には理解してもらえそうだし、そうじゃないにしても、この内容は普通に観ても不気味であると感じると思う。まず、タイトルロールに続いて表示される字幕。森に出かけた3人の学生が行方不明になり、その1年後にこのビデオテープだけが発見された、という字幕。つまり、これから観る映像の3人は、未だに行方が知れていない、もしくは死んでいる、という事実を事前に踏まえている事で、もしかしたらビデオテープの内容で、または最後にはその理由が分かるんじゃないのか?という想像させる『煽り』を非常に上手く効かせている。そして、全編手持ち16mmで映っているリアルな森そのものが不気味。テントの外で聞こえる声、かけられた粘液、置かれた物体なども、この森に他の『何か』がいる、という事を観客に常に想像させ続ける。手法や演出としては王道かつ在り来たりでも、これほど単純で効果があるやり方は他にない。ラストシーンの解釈は色々あるかもしれないが、これは前半のシーン、町の人々のインタビューの中にある証言に類似するものがある。森に住むパーの家での事件。「見られたくないから、後ろを向かせて立たせた。」ラストの廃屋の地下で、壁を向いて立っていたマイク。殴られ(?)倒れたと思っていたが。これは証言にあった様に、ジョシュの次は…、を暗示していたのではないか?『映画』としてもちゃんと伏線が張られていて、「その先を想像させる余地」(これが真の怖さ)をとことん追求した、先駆的作品としてとても良く出来ていると思います。 【miki】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-22 20:17:52) (良:3票) |
★311.《ネタバレ》 映画は見せてなんぼの世界(「怪現象」を見せないならせめてそれと向き合ったはずの人間たちの味のある芝居を見せなければならない)なので、こういうあるぞあるぞと誘いながら何もない映画は犯罪だ。映画館で観たのでチケット代を返してもらいたいくらいだ。テクニックとしては、三脚を据えて撮るシーンには客観的視点(この映画の主観的視点の檻から出ようとするも、出られない)へのほのめかしがあってそれがわずかな救いで、1点。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 1点(2014-03-06 12:43:46) |
310.《ネタバレ》 モキュメンタリーの原点 すべてはこの作品から始まった記念碑的映画 当時ビデオで見た記憶があるがただのホラーとして見た POVとか当時聞いた事も無いし、映画自体は結構話題だったので最初からハードルが高かったせいか、てんで面白くないと思ったが今回見直すとそれなりに面白かった 恐怖演出は徹底的に抑えられている、そのせいで当時はものたらなかったんだろうな テントの中でパニックを起こして逃げるシーンは地味すぎて何に逃げてるのかすら判らなかったが、リアルに怖い時はこんなものかもしれない 現在のモキュメンタリーに比べるとかなりリアル 見直すと結構新鮮だった それにしてもアメリカ人はすぐにパニックを起こすな 後、モキュメンタリーの特徴だが罵る言葉多すぎ 英語って罵ってばかりの言葉だな エンディングは不気味だけどやはり特に怖くはない なにかを見て呆然とたたずむ男の後ろ姿に「ふぎゃあ!」と倒れる女 なんのこっちゃ?だけど不気味さはあるのでいいんじゃなかろうか 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-19 23:06:39) |
309.《ネタバレ》 評価が難しいなあ。前代未聞の、“反則を堂々とかました”作品ですからねえ。それでもあまりにその反則技が鮮やかにきめられたものだから、敵(?)ながらあっぱれ、という気持ちにもなります。手ぶれカメラの不安定な気持ちの悪さ、パニックになってゆくメンバーの取り乱しっぷり、これかなり怖かったですよ。怖いといっても、もちろん“予告プロモーション込み”でのことですが。フィクションとネタばれしてしまえば、尻切れラストも「想像の余地を残す怖さ」から「なんだよもっと落とし所考えろよ」に格下げになってしまう。なんであれ(反則宣伝でも)“第一人者”ということに価値がある、そこんとこの評価でこの点数です。 【tottoko】さん [インターネット(字幕)] 6点(2013-08-28 00:36:18) |
308.まずアイデアを称賛したい。それに演出もまあまあで、パラノーマル~と比べてもずっと良い。 【noji】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-06-20 00:37:04) |
307.《ネタバレ》 今頃書きますが、私はこの作品を劇場で見ました。 個人的には結構面白く見れた作品です。最初は手ぶれがひどいし、喧嘩ばっかりで見るのが嫌になりそうですが、ここで登場キャラに感情移入できれば後半の夜の撮影シーンは本当に怖くなります。「夜の森」の恐ろしさをリアルに伝えようとした意図は汲みきれました。ただ全体的には1つのネタ映画なので、2度見る必要が全くない作品でもあります。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-03-30 23:00:56) |
306.《ネタバレ》 なかなかに低評価ですが、ゾンビとかおばけとか実態を見せずに雰囲気だけで怖さを表現するサイレントホラー(と自分が勝手に呼んでいる)としては、なかなか怖くてよかったと思います。古きよきミステリーゾーンでも雰囲気で怖がらせる手法ありますね。自分は昔、肝試しで夜中に富士の樹海行ったとき、入り口10mだけでもすごい怖かった経験があるんで、夜中に森をさまよう、っていうのによけい怖さを感じるのかもしれません。ラストも途中、あれ?カメラ入れ替わったぞ??というのあるものの、緊張感あって終わり方としては意外性もあってこれはこれで好きですね。最後の叫び声はいまでも耳についています。それにしても、アメリカではドキュメンタリードラマでも仲間割れとかよくあるけど、ああいうの好きなのかなぁ?? 【ゆうちゃん】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-12-11 17:26:36) |
305.《ネタバレ》 いい企画モノでしたね。超低予算、口コミ戦略などなど映画を創る人達に希望を持たせた功績は評価できると思います。 ただ超大作のアクション映画とかでコケるほうがよっぽど”怖い”映画だと思います。 【ろにまさ】さん [DVD(字幕)] 3点(2012-11-12 08:36:09) |