66.妙な点をふたつ指摘したい。まず覗きネタがやたらと出てくること。ボンドの逗留するホテルでの盗聴器探し、イスタンブールの地下水道での潜望鏡による覗き、ボンドとロマノヴァの睦言を聴くMたち、別室でそれをこっそり聴くマネーペニー。極めつけはボンドがマジックミラー越しにSEXシーンを盗撮されてしまうという大ネタまで、作品全体は覗き趣味に貫かれている。殺し屋を仕留める照準器内の映像もこれに入るかもしれない。スパイの本懐は覗きってか?もうひとつ女性観の歪みっぷり。登場する若い女はみんなすげー発情していて、どんどん男に色目を使う。一人の男を奪い合って衆人環視の中でキャットファイトまでする。ヒロインのロマノヴァにしても一発キメられてからは、急に居丈高になったボンドのいいなりで主体性というものがない。女はみんな性奴隷ってか。かと思うとイけてないお婆さんはこれまた極端な女丈夫でレズでヒステリーでどうにも喰いようが無いといった扱い。そんな彼女に最後はメイドのコスプレをさせる倒錯っぷり。かように古くさくオヤジくさい女性観は今観るとあきれもするが、ある種振り切れていてそこが見所でもある。脂ぎったおっさんの妄想を煮染めたような007シリーズだが、2作目の本作にしていきなりその性的強迫観念が頂点を極めた感がある。ヘリコプター及びボートチェイスのシーンは苦労して撮っているわりにいずれもオチがおざなりで、とってつけたような印象なのが残念 。何故かシリーズ最高傑作と見る向きもあるようだが、私には標準的な出来のように感じられる。 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-08-06 08:46:48) |
65.「これ、拾ったんだけど」 と、一万円札を拾ったかのようにうれしそうな含み笑いと、見せびらかす右手に握られてる拳銃が笑いを加速する。いや、笑わせようとはしてないんだけどと展開するストーリーに苦笑いするのはいつもの様式であるが、順不同で007観ていた少年は何とも熟成感の無いジェームズの腰の据わっていなさに当惑したものだ。 っていうか、これふざけてるでしょ?だからふざけてるんでしょ?いやいや、悪いジョークなんですよね?。三回訊ねても、いいえこれは本気です。という勢いで、大まじめなショーンコネリー型の007である。 明らかに名前だけが一人歩きしており、中身にびっくりする人も多いことと思う。だけど、これがいつものボンドの原型になる方向を決めたという意味で全く間違っていない。安心して007を堪能して欲しい。 【黒猫クック】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2013-07-27 21:39:45) |
64.ダニエラ・ビアンキが可愛い。秘密道具やスペクターも登場。ストーリーにやや疑問が残るものの、アクションが豊富であまり気にならずにすんだ 【よいしょ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-21 19:11:42) |
63.《ネタバレ》 50年前でこれか・・・。当時はすごかったのでしょうね。 当時なら+3点して8点、9点がつけられるレベルなのでしょうが、 私がこれを見たのは2013年。 映画は50年ですさまじく進歩したことが良くわかる。テーマ曲が良いのはわかるがどのシーンもひたすらテーマ曲ってのはちょっとね・・・。 初代007は隙だらけで普通に弱い。いたるシーンで油断しすぎ。3回は死んでる。最近の強くてスタイリッシュな007しか知らなかったのでこれにはちょっとビックリ。最後もまるでコントのように敵のおばちゃんが変装で直接やって来て短い足でキックキックて・・・笑かすな(笑) 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-04-15 01:03:10) (笑:1票) |
【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-01-22 17:01:05) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-07 00:18:39) |
60.《ネタバレ》 面白かった。この手の作品は悪役が魅力的で有れば有る程、作品の質も向上する事が改めて判った次第。 何せ49年(!)も前の映画なのだ。毎回書いているが、全体的な雰囲気等々古臭い感じがするのは当たり前な訳で、そこをどうこう批評するのは野暮以外の何物でも無い。繰り返すが49年も前の映画だ。まだ海外旅行は一般的では無く、当然の事ながらインターネットも無い時代。こんな時代に、美男美女のスパイが異国情緒豊かな映像の中で世界を股に掛けて活躍する様が封切り当時に鑑賞した人達に与えた憧憬の念は相当なものだったろう。 現在に生活する我々にはたぶん想像も付かない位なのでは。 それに付けてもダニエラ・ビアンキ! 綺麗です。チャーミングです。正に銀幕に咲いた華そのものであり、人気が有るのも納得。 そしてロバート・ショウ! 恥ずかしながらエンドクレジットで名前が出るまで気が付きませんでした。あのJAWSの船長さんを演じていた人とは!! 他レビュアー諸氏も書いておられますがテーマ曲も素晴らしいです。 【たくわん】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-10-26 09:36:22) |
59.ところどころで時代を感じるし、やや都合のよい展開があるのが気になってしまった。 【noji】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-12-11 16:27:33) |
58.邦題のセンスもテーマ曲もボンドガールもシリーズ最高だと思う。あまり腕組んで、しかめっ面顔して観る映画ではない。楽しんで観よう。 【クロエ】さん [地上波(吹替)] 8点(2011-12-02 22:26:07) |
57.初007ですが面白かった。グラントとの戦いは手に汗握りました。秘密のカバンみたいなの子供のころ憧れたなあ。 【さわき】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-05-14 07:43:40) |
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56.《ネタバレ》 初めて見た007であり、シリーズで一番印象に残っています。私が見た時の題は「007/危機一髪」で、マット・モンローの歌うテーマ曲も大変好きでした。 映画の最初のシーンからすごい緊迫感、あっさりジェームス・ボンドが首を絞められたかと思ったら・・・。 ダニエラ・ビアンキもとてもきれいだったし・・・。これ以降「ダイヤモンドは永遠に」までショーン・コネリーのシリーズをみるはめになった。「ドクター・ノオ」だけは見ていない。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-22 06:47:47) |
★55.音楽いいですね~。豪華アクションも現代となっては物足りない気もしますが、この年代としてはかなりの大作です。 【たこちゅう】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-12-31 19:32:10) |
54.ロバート・ショーの殺し屋も良いが、ダニエラ・ビアンキのボンドガールが印象的な作品。他の作品で見られないのが残念な女優さん。ラストで男に味方するか任務を遂行するかで揺れる女心は「ロシアより愛をこめて」というより「私を愛したスパイ」という感じ。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-08-09 23:41:20) |
53.《ネタバレ》 これまではテレビの洋画劇場でしか見たことがなかったので、ノーカット・字幕というのはおそらく初めてだと思います。で、正直な感想は「それほど楽しめなかった」です。 前作の犯人捜しから一転して、今回はサスペンスが基調。そのためスペクター側の手の内を全部さらしているわけですが、どうもあまりサスペンスが盛り上がらない。とにかく前半はのんびりしすぎていて、スパイ映画というよりはイスタンブールの観光案内のようです。地下水道を船で移動したり、女同士の決闘に立ち会ったりと、あまり緊張感がありません。その合間に銃撃戦が起こったりサスペンスフルな展開になったりするのですが、木に竹を接いだようで、あまりいい進め方とは思えません。ソビエト大使館から暗号解読器を奪取したあとからは、なかなか面白かったです。が、それまでが長い。 よかった点はキャスティングでしょう。とにかくダニエラ・ビアンキが美人! 「絶世の美女」という言葉はこの人のためにあるのではと思えるくらい美しい。『ドクター・ノオ』とは違い、ヒロインとして序盤から活躍しているのもポイントが高いです。それと、ケリム役のペドロ・アルメンダリス。ボンドとはタイプが違うこともあって存在感があり、いい味を出しています。名脇役ですね。敵役2人も、“濃い”人選でインパクトがあります。 とはいえ、前半のダルさは予想外だったので、結局『ドクター・ノオ』より低い点数となってしまいました。自分としても意外です。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-31 20:46:34) |
52.どうにも掴めない……。 と、いうのが往年のアクション映画を観て幾度となく感じてきた印象である。 映像の稚拙さやテンポの悪さ。それらは、現在のアクション映画のめまぐるしい程の映像に慣れ親しんでしまっているからかもしれないが、とにかく全編通して間延びしてしまう。 悪役との格闘シーンもごちゃごちゃともみ合うばかりで、結局あっけなく終わってしまい、盛り上がりきれない。 初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーは、さすがに若く格好良い。ただし、これも現在と比較しての映像の稚拙さによるところだろうが、スーパー諜報員のわりにはどうも動きがフツーというか、アクション性が低い。 現ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグとショーン・コネリーが闘ったとしたら、絶対にクレイグが圧倒するだろうなあと思ってしまった。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2009-12-26 14:08:47) |
51.007シリーズ史上最高傑作といわれる作品だが、今回初めてじっくり見た。前半の展開はちとぬるいけど、後半の列車に乗ってからの手に汗握る展開はドキドキした。若き日のショーンコネリーの魅力が満載の映画だ。スマートさには欠けるが、野性味たっぷりの初代ジェームスボンド。アクション映画の古典に属するんだろうが、いま見ても敵役との死闘など現代のアクション映画に負けてないと思う。あと、ボンドガールが綺麗だな。冷たい感じが特にいい。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-23 02:24:42) |
50.天国の一歩手前まで追いつめられるような死闘を繰り広げても、戦い終われば、まず身だしなみを整えるボンド。まさにこのシリーズの真骨頂ともいえるシーンです。切れ味鋭いアクションという言葉がぴったり、ボンドガールも、音楽も最高。 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-08-06 02:01:15) |
49.《ネタバレ》 シリーズとしては、この作品が未だにナンバーワンである。久しぶりに観て、やっぱり良く出来ていると思った。ハラハラする緊張感と、コメディっぽい洒落っ気の見事なフュージョン。見応えのある007映画には、魅力的な敵役が不可欠で、マンガっぽかったドクターノオに較べ、肉体的にも精神的にもボンドを凌ぐほどに見えるロバート・ショウの功績は大きい。エンディングまで引っ張ってからボンドと雌雄を決しても良かったと思うけどね…。ダニエラ・ビアンキもメークの野暮ったさを差し引いても、説得力のある美人で画面が潤ってました。スパイ小道具の効果的な使い方も見事。今作以降、派手さを演出するためのご都合主義に犯されて行くこのシリーズの、原点的魅力を放つ傑作。タイトル(邦題含む)も一番カッコいいと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-06-27 00:35:29) (良:1票) |
48.前作ドクター・ノオで若きコネリーを初めて見て、ダンディな英国紳士なはずの007のその初代が意外にアクが強く(ギョロ目・口デカ・眉毛男)驚いたのだが、見慣れると案外ハマる。ホレたかも(笑)。映画はまあ古臭いんだけど、前作に比べるとぐんとスパイ映画らしくなり、ヘリコプターからの逃走劇などアクションも本格的になった感じ。金髪・マッチョ・無表情というソ連の敵キャラってこのあたりが原型なんだろうか。顔を見せずペルシャ猫を抱いた「No.1」、「No.3」の怖いおばさん、「No.5」の不気味な男と、他の敵キャラもしっかり描かれている。細工かばん等スパイ小道具も出てくるし。ただ、古いながら楽しめると言っても、最後のベニスの合成はかなりがっかり。普通にロケできるロンドンとかでいいじゃんよ。と思ってしまった。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-06-20 17:06:08) |
47.『ドクター・ノオ』の陳腐なSFから一転、敵対するのがソ連であることだけでもかなりスパイ映画らしくなっている。といってもソ連を利用しているのはスペクターなのだが。続編であること、そしてこれからも続いてゆくシリーズであることを前提にしながらも1本のスパイ映画として上々の出来。前半のイスタンブールを舞台としたスパイ合戦は複雑なうえに「007」らしからぬ緊迫感を持っているが状況が緊迫感を持っているだけで演出でもっと緊迫感を煽ってもよさそう。アクションよりもサスペンスに重心を置いたのだろうがアクションが無いわけじゃない。ただそのアクションがイマイチ。見せ場のためのムリヤリな展開(ヘリ追跡やボートチェイス)を感じなくもなく、見せ場自体もこの作品ならではのものが乏しいようにも思う。それでもサスペンスの部分と随所に存在感を発揮する敵キャラが作品を向上させている。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-12 12:41:21) |