THE GUILTY ギルティ(2018)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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THE GUILTY ギルティ(2018)

[ギルティ]
The Guilty
(Den skyldige)
2018年デンマーク上映時間:88分
平均点:7.19 / 10(Review 36人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-02-22)
ドラマサスペンス犯罪もの
新規登録(2019-02-19)【ぴのづか】さん
タイトル情報更新(2023-06-15)【イニシャルK】さん
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キャストヤコブ・セーダーグレン(男優)
小原雅人(日本語吹き替え版)
配給ファントム・フィルム
あらすじ
訳あって捜査の第一線から緊急通報指令室のオペレーターに配置転換されたアスガーは、再び現場に戻れる日を迎えようとしていた。そしてオペレーター最後の日、彼は誘拐され怯えている女性からの通報を受ける。アスガーは電話口から聞こえてくる女性の言葉や周囲の音から得た手掛かりを所轄の警察署に連絡するが、事件解決はままならない。彼は立場を越えてまで捜査を進めようとするが、その先には思いもしない事態が待ち受けていた。そしてそれは、彼自身の生き方をも翻弄することに…。 現場の状況は一切見せず、ただ電話からの声と音だけによって展開していくという、デンマーク発、異色のクライム・サスペンス。
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12
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16.《ネタバレ》 緊急通報の電話を受けて…というシチュエーションだけで言えば「ザ・コール 緊急通報指令室」と似たシチュエーションの映画ですし、電話だけでしか相手の状況がわからない、という点では「セルラー」なんかも近いと言えますが、この映画がそれらと異なるのは終始「電話を受けてる側だけの映像で話が進む」という点です。
限定された空間での会話だけで映画が進むという点ではむしろ「12人の怒れる男」あたりに近い映画かもしれません。

いずれにせよここまでシチュエーションを限定した映画は他にあまりないわけですが、この映画ではその状況を上手く利用して終始観客を上手にミスリードし最後まで緊張感を持たせる事に成功しています。

伏線として観客が気になる「翌日の裁判」ですが、最終的に説得するための懺悔として使われるわけですが、正直これはなくても映画としては成立するわけで、もうちょっとうまく映画に絡められなかったのかな…とは思います。
ただ、この伏線があまり上手に話に絡まってくると「お話として創り過ぎ」感が出てシラケる可能性もあるわけで、この程度の処理がいいのかもしれないとも思います。

細かく観ればいろいろ気になる点があるのは他にご指摘してる方の書かれてる通りで、私も観ている途中いろいろ気になったんですが、でも、親権だの勤務体制だの諸事情についてはそもそもあちらの国のお国柄がわからないですし、この事件と並行して赤ん坊の殺人について警察が動いても(少なくともこの時点では)ただの緊急通報オペレーターである主人公は捜査の蚊帳の外に置かれていてるんだろうな、と思ったりしたので、致命的な問題には感じませんでした。

いずれにせよ、90分の短い尺をほぼワンアイディアで見せ切ったのは見事であり、素直に「面白かった」と思います。
あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-14 02:28:14)
15.《ネタバレ》 たしかに悪くはないと思いますよ。ちみ~つに緻密に作られてるとは思うんです。でもだからこそ、緻密だからこそ気になって気になって仕方がないことがいくつかありました。まず一つ。実際のデンマークの緊急オペレーターがどうなのかは知りませんが、すでに赤ん坊が殺害されている状況を把握したのだから、容疑者の確保や事件としてなぜ警察への応援要請をしなかったのか? もうなんていうか「事件」が起きてるわけじゃないですか。警察が大々的に動けばある程度は進展も望めるんじゃないかって。それと「事件」が起きているのに淡々と周りは日常空間で、時間来たから交代ってなにそれ? そして一人で四苦八苦している姿を見てても、おいどうした?なにか起きたのか?てな~んも気を使わなすぎでしょ。私にとってはあのオペレーター室そのものがまさに、ミステリー、でしたね( ̄▽ ̄;)それとですね、これが一番引っかかって仕方なかったのが、精神を病んでる母親側になんで親権があるの?たしかに父親は暴行事件を起こして刑務所にいたかもしれないけど、罪を償った人間よりも精神を病んでる人間に幼子を任せていいのかよ!!??ってね。

釈然としないことが多々ありすぎて、諸手を挙げてまでは絶賛しにくかったです。はい。ただこの映画のチャレンジ精神や、主演のヤコブ・セーダーグレンさんをはじめ、声だけの出演者の方々の見事な演技力は称賛に値します。素晴らしい!

ハリウッドのリメイク版に少なからず興味を持ちました。
Dream kerokeroさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-13 00:06:38)
14.《ネタバレ》 映画を見ている間、これって、反抗期だった息子と私のやりとりだわと思った。
親としてはどうしても電話に出てもらいたいのに、プチ家出を決め込んだ本人はなかなか応答しない。無駄だと思いつつ何度も何度もコールをかける。つながらなければ、彼の友だちにかけたり、実家にかけたり、塾に欠席の連絡を入れたりする。その間のイライラ、おろおろ、ハラハラした気持ちはたまったもんじゃない。そのうち、やっとのことで本人から電話がかかってくると、こっちは腹が立ってたまらないからどうしても声高で問い詰める口調になってしまい、当然会話にならずガチャ切りされる羽目となる。後日「嘘でしょ、ホントにそんなことやってたの? 理解が追いつかないんだけど!」と驚愕の結末が待っている・・・・・・。

要するに、このアスガーという警察官は、当時の私とそっくりなのだ。彼はオペレーターとしての研修を受けたことがないのか??? 誘拐とわかった時点で同室にいる同僚たちと連係プレーを取るべきなのに、せっかくマチルダから有力な情報を得ても、延々と彼女の相手をしてしまう。北シェラン指令室の女性から「車の情報を巡回に伝えるから、他の話は後にして!」と強引に回線を切られてブチ切れていたけど、どう考えても彼女の方がプロ。アスガーは一から十まで感情で動いているから、ああ、途中で大きな失敗をするだろうなあ、と思って見ていた。

ありえない展開はまだまだ続く。誘拐が絡んだ大事件を個人プレーで、それも個室で対応しようとするなんて、デンマークの警察ってこんなことが本当に許されるんだろうか。しかも、犯人とおぼしき男に直接電話を入れるだけでも驚くのに、感情にまかせて大声で罵るとは。人質を取っている相手を全力で刺激する警察官なんて、本当にいるの? そもそも被害者とオペレーターとの信頼関係が救命の可能性を左右するというのに、上司の「時間が来たから上がれ」って何? 「もう少しやります」って、その軽いやり取り、通信販売の受付レベルに見えたんだけど・・・・・・。
それから、デンマークでは飲酒運転は基本的にOKなんだね。これものけぞるほど驚いた。2杯は「運転できる」で、4~5杯は「慎重に運転」。しかもドライバーは警察官・・・・・・。日本に比べて人口密度が低い国だとしても、「走る凶器」が積雪の往来を行き来するのかと思うとぞっとする。

それから、被害者の女性に武器を探して相手を殴るよう指示するところもびっくりした。殴り損ねた場合、殺される可能性は高いと思うんだけど、どうしてアスガーは犯人を刺激させることばかり考えつくのか。彼自身が犯した罪も、相当なもの。相棒に偽証を強いて裁判を乗り越え、ふたたび通常勤務に戻るつもりでいるとは・・・・・・。開いた口がふさがらない。この映画は、警察官の素質など一片もない人物が、誘拐事件をワンオペでミス誘導し続けたという話だ。いくら終盤でアスガーが罪悪感にさいなまれ、ようやく亡き19歳の少年に思いを馳せたとしても、そうは簡単に同情できかねる。

ただ、だからといってこの作品に見る価値がないかというと、そうは言いきれない。
一度も現場が映らないシチュエーションでありながら、観る者の想像力をあおって鮮やかに話を二転三転させる手法は素晴らしいし、何よりその、デンマークという国が・・・・・・言いにくいけれど、本当にこれくらい警察の法規がゆるゆるであるのなら、映画は嘘をつかずにリアルに撮影しただけ、ということになる。現地の警察官がこの映画を見て「面白い」と素直に思えるのなら、私があちこちで感じた違和感や驚いたシーンは、カルチャーショックというものなのだろう。
tonyさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-12 01:26:18)(良:1票)
13.《ネタバレ》 終始、舞台は緊急ダイヤルのコールセンター内のみ、しかも登場人物はだいたいおじさん、BGMは一切なし、と華がない。
しかし、それゆえ、聴こえてくる音、息遣い、通報者とのやりとりが一層際立っており、緊張感がとてもあった。
幼い弟の赤ちゃん、というワードが出て一一瞬、やばいな、と思い、それが的中、しかし事件はさらに予想外の方向へ。
観るもの(聴くもの)の想像力に任せながら、しっかりと楽しめるお膳立てはしてある。そして、下手なエピソードや、余計な演出などが一歳ないので、純粋に作品世界に入り込めた。
クリムゾン・キングさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-09 19:39:33)
12.「カメラを止めるな」もそうだったけど、映画にはまだまだいろんな可能性があるなあということを実感させてくれる映画。
硬質で良質。
サスペンスとして一級品。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-09-19 01:29:11)
11.《ネタバレ》 一時期、オペレーターの仕事をしていました。相手が見えない状態でこちらに必要な情報を聞き出さなければいけない。
こちらが質問して相手にこたえてもらうわけなんですが、不用意なひと言や語尾ひとつで途端に警戒、怒り、揚げ足取りへと繋がるし、わざと変なことを言ってからかってくる人、お説教始める人もいる。相手の言うことを一語一句聞き逃せないので、聞き取りにくかったことを聞き返すと機嫌が悪くなる人が多い。鬼の首取ったみたいなクレーマーも多く離職率も高いです。
警察官の場合は平身低頭になる必要はないけど事件や事故の上、相手は興奮状態なのでなだめながら落ち着かせて必要なことを聞き出さないといけない、一刻の猶予もない場合もあるし冷静さと、主観より客観なんだろうな。

本題に入る前のアスガーの受け答えはかなり慣れてて場数を踏んでる人なのかなと感じるんですが、実は現場の刑事で何か問題を起こしたらしい。翌日には裁判所に行く予定で相棒も証言するらしい。オペレーターの仕事は裁判済むまでとりあえずそこで電話を受けてろってことでした。それで緊急指令室の密室劇なのにタイトルが「ギルティ」という意味がわかった。
アスガーと幼い女の子とのやりとりで「赤ちゃんの弟がいる」というとこで私は一気に胸騒ぎがしたんですけど、アスガーはそうじゃなかったみたいだ。
見えない相手とのやり取りでアスガーは先入観と主観優先で、さらに犠牲者を出すところだった。
自転車で転んで足を怪我したという女性も実際は頭を打ってる可能性だってあるわけです、でもアスガーは酔ってると決めつけ「後にしろ」と、かなりまともに助けを求めてる女性を切っちゃう。本題ではないけどこの女性のことも気になる。とにかく真実が辛すぎるんですが、ラストまで緊張しっぱなしの90分でした。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-22 16:55:36)
10.《ネタバレ》 見る前に、このサイトの評価があまりに高得点だったので期待しすぎてしまった。
警察のオペレーターのやりとりだけで進行するストーリーって、たしかハル・ベリーが主演のやつもあったけど、たしかにあっちよりリアル。
ギルティ(罪)というテーマの趣が電話の相手だけなく、自分にも降りかかっていくというオチも上手い。
でも、なんだかなぁ・・・。
どう見ても、この作品に8点は上げられないなあ(笑)
クロエさん [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-04-04 18:19:46)
9.話題になったデンマーク映画。BGMは一切なかったと記憶している。そしてオペレーターである主人公アスガーはあの緊急通報司令室から一歩も出なかった。電話の向こう側が映像として出てくることはない。そこを想像で補ってストーリーを完成させる。これがなかなか面白い。戦慄の一言に主人公と同じように頭抱えたりしちゃってね。デンマークは小さな国ではあるけど、役者のレベルも高かったなー。電話で話す相手は声だけの演技になるわけだが、とてもリアルに伝わってきて見事だなぁと。7.5点。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-03-12 22:01:22)
8.《ネタバレ》 「私の名は、イーベン。今、元夫の車に拉致され何処かへと向かっている。私、このままじゃ殺される、お願い、助けて」――。ある日、緊急通報センターに掛かってきた、そんな一本の電話。通報を受けたのは、少し前にここに配属されたばかりのオペレーター、アスガーだった。追い詰められたような彼女の口調に緊急性の高い案件であると直感した彼は、すぐさま警察と連携を取り、発信元である高速道路にパトカーを向かわせる。だが、正確な位置も車両ナンバーも分からないため、パトカーはその車を発見することは出来なかった。事態は一刻の猶予もないと判断したアスガーは、携帯の登録情報を元に彼女の実家へと電話を掛けてみる。電話に出たのは、イーベンの長男である幼い子供だった。詳しく話を訊いてみても、血だらけの自分のママが父親に連れ去られたと泣き叫ぶだけ。どう考えても異常な事態。居ても立ってもいられなくなったアスガーは、警察とは別に独自の行動を取るのだが……。緊急通報センターの狭い一室を舞台に、拉致監禁事件へと巻き込まれた一人の女性を救うために孤軍奮闘するオペレーターの姿を描いたサスペンス。登場人物はほぼ主人公であるこのオペレーター一人のみ、あとは電話の向こうにいる幾人かの人々とのやり取りのみで描くという挑戦的なスタイルで描かれた本作、これがなかなか緊迫感に溢れたサスペンス・ドラマの佳品に仕上がっていたと思います。同じような設定の作品はすでにハル・ベリー主演の過去作にあったのですが、あちらは設定こそ秀逸だったものの後半はかなり残念な仕上がりになっていたことを思うと、本作の後半の展開はけっこう考え抜かれていて素直に面白かったですね。何より、驚愕の展開を見せるクライマックスはこちらの予想を遥かに上回ってきました。「まさか、そう来るか」という感じです。そこに主人公の過去に起こした罪を絡めてくるところなんかも巧い。こんなにも地味でこんなにもお金が掛かっていないのに、ここまで面白いドラマを創れるんですから、この監督の才能はなかなかのものなんじゃないかと思います。まあここまでオペレーターが好き勝手に電話できるのかという脚本の突っ込みどころはありますが、それも僕的には許容範囲内。ハリウッド・リメイクも決定したということで、今からそちらも楽しみな逸品でありました。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2020-01-06 01:46:57)
7.《ネタバレ》 電話のやり取りだけのサスペンス。
「フォーンブース」もこんな感じだったか・・

中盤のどんでん返しに観ている側も一気にどん底に堕ちる。
あぁ、現代の映画だなぁと突き落とされる。

ラストの救いにホッとさせられる。
短いながら、秀作!
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2019-11-07 01:44:17)
6.《ネタバレ》 レンタルパッケージに「ハリウッドリメイク決定」と書かれていたキャッチで借りることに。

登場人物が3人ほどしか映らず他は音声、音声の人を足したとしても10人程度
目をつむると集中力が増す、ということはこのことなのだろうか最初から最後までくぎ付けでした
ほとんど同じような画面を見ているのに。

見終わった後に「これ製作費どれくらいなんだろう」と考えたが野暮でした
制作費の安さを売りにする作品ではないので。

ハリウッドリメイクではジェイク・ジレンホールが主役を演じるそうで(オリジナルの主人公に似ている)
楽しみ半分不安半分

多くの人に見てもらいたいのでプラス少し高めの点数。
かのっささん [DVD(吹替)] 9点(2019-11-01 12:58:58)
5.《ネタバレ》 マジで部屋から一度も出ないのにこちらの脳内ではいろんな事が起こりすぎていて面白かったです。
次々と変化して行く状況、そして主人公アスガーの目が耳を通して状況見つめる映像。
正直映画としてはコレでもかというくらい安い。しかしそれを引っ張り続けるハラハラなストーリーとアスガーの演技には感服です…とは言いたいけれど映画館で見ていたらもっと良かったでしょうね。家で見るレンタルだとスマホをいじりながら見ちゃえるのがなんともかんとも。だって映像はなにも変わらないんだもん…。
それにしてもアスガーの行為は緊急センターの役割を越えているし、誘拐犯である旦那に電話するのも正直ヤバい。
そしてラストのどんでん返しにアスガー共々騙され「や…やべぇ…」となり面白かったです。
彼は自らの罪を告白し一人の女性を救った。それはきっと良い事だ。
えすえふさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-10-18 01:16:41)
4.予備知識もなく期待することもなく観た作品が当たったときは、すでに有名になった作品が評判にたがわず面白かったときなんかよりもお得感が数段大きい。
monteprinceさん [映画館(字幕)] 8点(2019-04-14 01:57:47)
3.緊急電話のオペレーターが通報を受けてから警察やパトカーを手配し、現場に急行させて解決に導くまでを追った緊迫感溢れる物語。

かなり想像力を刺激させられる映画だった。
予備知識をいれずに観た方が絶対に楽しめる。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 8点(2019-04-07 23:04:50)
2.《ネタバレ》 「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」という特殊なシチュエーションの物語で、主人公は緊急通報指令室のオペレーター……要するに日本でいうと、110番通報の対応オペレーターの映画で、事件の情報が音声情報しか提供されないので、想像力による緊迫感とか、誤解とか、を扱ったサスペンスです。

しかも、主人公は映画中緊急通報指令室からほぼ動くことがないので、映画で時々ある、いわゆる「ワンシチュエーション映画」の特殊パターンと言っていいかと思います。有名なのだと「12人の怒れる男」とか「キサラギ」とかの名作がありますが、特徴としてはとにかく脚本がテクニカルで、展開が二転三転どころか四転五転くらいする大変技巧的な作品になります。

この映画だと「音声情報」しか伝えられてこないので、視聴者に想像力が求められるのがさらに難易度を高めています。私は特に違和感なく観られましたが、人によっては言葉だけでは想像できなくてよくわからないという人もあるかなあ、とは思いました。

……という前提を乗り越えた上で、内容ですが、この映画の脚本は場面ごとの感情設定の演出が途轍もなくうまいなと思いました。そういう内容の話を聞いたら、そりゃ同情するでしょう、とか、そんなことがあったら腹が立ちますよね! というような主人公&視聴者の感情を自在に操った上で、あとになって、それは音声だけの誤認識で全然間違ってましたよ! と、何度も何度もひっくり返されます。もう、ハラハラドキドキの展開にしてやられてしまいました。

そして、最後の決断。タイトル。

久々(?)のワンシチュエーション映画の傑作誕生! ということで、そういうのが好きな方はぜひ観られるがよろしいかと思われます。
simさん [映画館(字幕)] 8点(2019-03-18 00:25:09)
1.《ネタバレ》 これはやられたな。思ってたのと全く違う映画だった。私はこの映画を「プロの捜査官が電話音声の中にある秘密を解き明かし、見事に犯人を逮捕し被害者を救出する映画」だと思っていた。実際は「電話音声のみのために真実を読み誤る映画」だった。見事に騙されたので敬意を評してこの点数で。電話を取った彼の今の立ち位置から周囲との微妙な関係まで徐々に明らかにしていく過程もお見事だった。良作。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 8点(2019-02-24 13:53:08)
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【点数情報】

Review人数 36人
平均点数 7.19点
000.00%
112.78%
200.00%
300.00%
412.78%
512.78%
6513.89%
7925.00%
81541.67%
9411.11%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 9.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review3人
4 音楽評価 7.00点 Review2人
5 感泣評価 7.50点 Review2人
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